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誰しもが人生を歩んで行く中で様々なライフイベントに遭遇します。Reproでは個々に事情を抱えた社員がどういった働き方をしているのでしょうか。
今回は家庭と仕事の両立に奮闘する、子育て真っ最中のお父さんエンジニアにインタビューしてみました!!
コーポレートオペレーションエンジニア 佐藤友厚
2017年1月入社。インフラ、リリース、QAなど多岐に渡る業務を経て現在コーポレートオペレーションエンジニアとして活躍中。2018年7月に第1子誕生。
「Repro AI Labs」エンジニア 鎌田 武志
2018年6月入社。開発チームに属しながらも機械学習に関わるようになり、「Repro AI Labs」に移籍。前職在籍時に第1子誕生。料理が得意で「take4流トマト鍋」は知る人ぞ知る幻の逸品。
Repro初の育児休業取得!まずは自ら動いてみた
▲コーポレートオペレーションエンジニア佐藤。子どもの月齢に合ったおもちゃ選びに苦戦中。
2018年初夏。子どもの誕生をひかえ、佐藤の頭をよぎったのは「育休」の二文字。奥さんの体調や精神面が安定するのに時間がかかるかもしれないことを思うと、できれば出産直後は育児にしっかり関わって奥さんを支えてあげたいと考えていました。
ところが当時のReproでは育児休業を取得した社員はゼロ。前例がないため、まずは育休取得に関する基本的な情報を収集するところから始めました。
佐藤:まず何から始めればいいんだろう。調べてみても社内手続きの情報がありませんでした。
産休育休の規定自体は就労規則にあるのですが、具体的にどんな手続きをいつやったら取得できるのかがわからない。僕以外の社員が産休育休を取得する可能性もあるし、今後のためにちゃんと会社として制度を作っていかなければいけないんじゃないかという気持ちも働き、自ら動こうと思いました。
佐藤はまずCEO、CSOに育休を取得する意思を伝えました。その後バックオフィスチームに、出産にまつわる各種手続き、そして育児休業の取得に関するマニュアルを作成し、共有してもらえるように依頼。
佐藤:すぐに相談できる窓口があり、こうしてくださいとお願いしやすい環境があったのはよかったですね。
ほどなくして、会社が加入している健康保険組合の制度に基づいた「産休・育休に関する手続きマニュアル」が社内情報共有システムにおいて明文化されました。バックオフィスチームのサポートもあり、無事育休を取得。
佐藤:子どもの誕生後、正味1ヶ月間は制度を利用して休業となりました。結果的に正解だったと感じています。はじめてのことだらけの育児で僕も奥さんもいっぱいいっぱいでしたが、奥さんを少しでも休ませてあげられたのと、めまぐるしく成長する子どもの様子をちゃんと見ることができるのはやっぱりよかったと。
「子どもが熱出したら帰宅します」と宣言して入社
▲「Repro AI Labs」エンジニア鎌田。子どもの話になるとわかりやすく顔がほころぶ。
鎌田が転職を考え始めたのは第1子誕生後。当時もリモートで仕事をしたり、急な休みにも対応してもらえていました。しかし、長い目で自分のキャリアを考えたときに焦りを感じ始めたといいます。
鎌田:この子が大きくなって独立するまで働かなければというプレッシャーが生まれたんです。目先の給与をどうこうというよりは、自分自身が成長し続けなければいけない、という気持ちが強くなった感じですね。もっとスキルの高い人たちに囲まれて、自分が追い込まれるくらいの環境にいかなければと。
そんなときに会ったのがVPoE三木明。もともと三木とは古くからの知り合いで、Reproのことは創業時から話を聞いていました。実はそれまでに幾度となくReproで一緒に働かないか、と誘われていたものの、スタートアップならではの厳しそうな環境に自分の身をおく覚悟がなく、断り続けていたのだそうです。しかし、聞いてみればReproも従業員が増え、会社の体制がしっかりしてきている。ジョインするなら今ではないかと心が動きました。
鎌田:懸念は育児との両立でした。三木に正直に打ち明けたところ、「他にも子育て中のエンジニアはいるから問題ない」と。子どもが熱を出したら帰宅せざるを得ないときもあるし、そのときには緊急の対応も難しいですよ、と念をおしたのですが、「問題ないです」と言ってもらえました。
前職では会社の規模が小さく、ほぼ一人でシステムを作っており、業務上で相談できる相手がなかなかいなかったという鎌田。Reproには自分よりスキルの高い人がたくさんいる。使用しているインフラは桁違いの規模である上に、各種ミドルウェアを扱うことが可能。当時鎌田が求めていたものが全てそろっていたReproに、これ以上入社を迷う理由がなかったといいます。
鎌田:入社後、何度か子どもが熱を出して早退したり休みをもらったりしていますが、チームの理解があるのは大変ありがたいです。そして、周りが優秀なエンジニアばかりで仕事上の相談ができる環境であるのも大きいです。チームで仕事をするようになって精神面ですごく楽になりました。休みをとりやすいというと語弊がありますが、突発的な事由で仕事をストップしなければいけなくなったときも、すぐに相談ができるというのがとにかくありがたいなと。
「両立できているかどうか」は自分次第
育児休業が明けた後、フレックスとリモートの制度を活用しながら育児と仕事を両立させているように見える佐藤ですが、本人としては「現時点で両立がちゃんとできているかはわからない」と言います。
佐藤:育児は変わらず大変ではありますが、生活はなんとか成り立っています。だけど、仕事と両立ができているかどうかは、仕事上の成果が出てはじめてわかることだと思っています。
コーポレートエンジニアの仕事は、一人でやる仕事に見えて実はオンサイトでの業務が多く、いろんな人が関わったりするので、リモートやフルフレックスの活用にも限界があります。特に今は会社が急成長のフェーズでやらなければいけないことが山ほどあり、育児と両立するには業務量のコントロールとの葛藤が常につきまといます。
子どもが1歳を過ぎ、手がかからなくなってくるのかと思いきや、「全くそんなことはない」と鎌田は力説します。
鎌田:子どもが熱を出してリモート作業にしても、意外と子どもが元気で結局仕事にはならないんですよね。子どもが昼寝した合間に、または完全に寝付いた夜中にようやく仕事ができる。
急な休みに対してチームの理解があるのは本当にありがたいことではあるのですが、子育てを実際に経験した人でないとわからない感覚みたいなものはあるんじゃないかなーと。そう考えると、仕事に穴をあけてはいけないというプレッシャーはありますね。
両立できているかどうか、というよりも、求められていることに対してはどんな事情があるにせよ確実にこなす。それがReproにおける働き方だと思っています。
「Reproでの時間が充実している」からこそのバランス
子どもが小さいと頻繁なオムツ替えに始まり、ミルク・離乳食の準備、夜泣きやぐずりへの対応など、なかなか楽しいことばかりは言ってられない苦労も多くあります。「会社にいる方が気楽」と感じてしまうことがある、と二人。
鎌田:一番手のかかる乳児期を脱しても、初めてのことだらけなのはその後も一緒。むしろこれから訪れるであろうイヤイヤ期の話を人から聞くと、本当に大変なのはこれからなんだなーと。
家にいるときは基本、家事と育児。遊びに出かけることはなかなかできないし、会社の飲み会も参加できるのは月に1回程度。子育ては楽しいですが、息抜きの時間がなかなか取れないんです。
だからこそ、会社がストレスフルだと逃げ場がなくなってしまう。その点Reproではフレンドリーな同僚に恵まれ気兼ねなく話ができるし、高いレベルの技術力を求められるけれど、その分たくさん学べることがあって充実している。会社に行くことで少し息抜きにもなる、とても恵まれた環境にいると思っています。
佐藤:僕も今は子どもがまだ小さくて手がかかるので、自分の時間はほぼゼロですね。育児関連のインタビューなどでよく見る『会社で働いている方が楽』のようなコメントに共感してしまうこともあります(笑)。
育児が大変でも業務量が減るわけではないのでパンクしかけたこともありましたが、チームメンバーが増えて少し楽になりました。
Reproではまだまだ少数派ですが、僕や鎌田さんなどのように、育児と仕事を両立していきたい人は今後増えていくと思っています。子育てしながら仕事をしている人への理解がもっと得られるように積極的に動いていくつもりです。
まずは子育て中の社員でチャットグループを作り、情報共有するところから始めています。その中で必要と思われる制度や取り組みが出てきたら積極的に提案していきます。
Reproの会社としての体制はまだまだこれから作り上げていく段階です。
ないものは作る。
手薄なところは都度修正する。
必要性が認識されてから制度化するまでのスピード感がReproの良さです。