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エンジニアは感動を生み出す魔術師である

はじめに

はじめまして。プロトソリューションAIテクノロジー推進室 仙台の櫻井です。
現在、自社サービス「受付クラウドシステム ラクネコ」の開発チームリーダーを務めています。
今回は私のストーリーをご紹介いたします。

入社までの略歴

日本三景で有名な宮城県松島町で生まれ育ちました。

幼い頃から機械やモノ作りへの興味が強く、壊れたゲーム機のコントローラを分解して直したり、エレキギターの改造をするのが好きでした。
そんな私が真剣にITの世界に興味を持ち、目指そうと思ったのは高校生の時です。

当時、我が家はPCとインターネットの環境が整ったばかりで、1日何時間もネットサーフィン(死語?)に熱中していました。
プログラミングに初めて出会ったのもその頃で、あまり理解していないながらも、JavaScriptのコードをWebサイトからコピペしてきて動かしたのを友人に見せて自慢していました笑
ただ、その時まだプログラミングは自己満足のお遊びに過ぎませんでした。

運命を変える出会い

高校生活も中盤に入って進路をどうしようかと考え始めた頃、とあるショッピングサイトと出会ったことにより、自分の進むべき道はこれだと決心がつきます。

それまで、買い物するとなれば車や電車で出かけて、店内で欲しい商品を探して購入するというのが自分の中でのスタンダードでした。
しかし、そのショッピングサイトを初めて利用してみて、家の中にいながらPCの画面上で莫大な数の商品の中から欲しい商品を簡単に見つけることができ、購入した後は数日のうちに届くという体験に衝撃を受けました。

そのサイトというのはそう、今や誰もが一度は利用したことがあるであろう「Amazon」です。
周囲での知名度はまだ高くなく、家族や友人にオススメしていたのを覚えています。

この体験をきっかけに、これほどまでに人を感動させるようなサービスを自分も作りたいと思い、情報系に進学することを決意しました。
そして進学先では、Web開発や当時黎明期だったスマホアプリの開発についてみっちりと学びました。

就活シーズンに入り、愛着のある地元で良さそうなIT企業はないかと就職情報サイトを見ていたところ、当時「Javaのスペシャリスト集団」という惹かれるキャッチコピーを打ち出していた、株式会社アイソリューションズ(後に「株式会社プロトデータセンター」と合併し、現在の「株式会社プロトソリューション」へ)に応募しました。
1社目の応募だったので採用面接では不慣れな感じが出ていたと思いますが、とんとん拍子に進んで内定をいただくことができました。

PSに入社後

入社後は2ヶ月程度の新人研修の期間が設けられており、その間は定期的に上長と面談する機会が設けられていました。
もうすぐ研修が終わってOJTだなぁと思っていた時、面談で上長から唐突な質問がありました。

上長「櫻井くんってアプリ開発やったことある?」
櫻井「ありまぁす!」

結果、他の新卒同期と行うはずだったOJTから外れ、より実践的なAndroidアプリの開発案件で単独のプログラマーとしてアサインされることになりました。
案件配属が決まった当初は、開発経験ありと答えたことに少し後悔の念もありましたが、その経験が自分を大きく成長させてくれたため、今では良かったと思っております。

それから、若手の頃は受託開発を中心に経験しました。
中でも印象深いのは、中古車総合サイト グーネットのAPI基盤を新規構築するプロジェクトへの参画です。
オンプレミスからクラウドへの移行ともに、各種サービスに展開できるようなAPIを開発するという内容で苦い思い出もありますが、無事公開に至った時の喜びはひとしおでした。

自社サービスの開発へ

プロジェクトが運用保守に入って落ち着いた頃、PSでサービスの研究開発チームが発足し、そのメンバーとして合流することになりました。
私は「受付のスマート化」をテーマに、内線電話での受付をリプレイスするシステムの開発を担当することに。
これが後のラクネコに繋がるわけです。

研究開発チームでは積極的に新しいガジェットを触ってみており、当時発売して間もないAmazon Echo Spotを使ってみてはどうかと、音声で対話する形式の受付システムを開発しました。
実際に会社のエントランスに設置して検証してみたものの、結果は失敗。
音声認識の精度や対話の煩わしさから、実運用で使うには厳しいという結論となりました。
(精度の問題は改善していると思うので、今試したらまた違う結果になるかもしれないです)

↑ 受付システムのプロトタイプ
認識した来訪者名がヘンテコな結果だった時は、周りの人に見せて爆笑していました。

検証結果をもとに方向転換、確実性の高いタッチ操作による受付システムを開発することになりました。
試行錯誤を繰り返して完成度を高める中、東京拠点の移転にあわせて受付システムを配備することが決定し、タイトなスケジュールではありましたが周囲の方々からアドバイスや協力をいただき、なんとか実運用に乗せることができました。
1ヶ月ほど東京に常駐してシステムを我が子のように見守り、実際に使われるところを観察していましたが、簡単に受付が済むことに驚いている方もいらっしゃって、苦労が報われた感覚がありました。

↑ 移転した東京拠点エントランスに設置した受付システム(どこかに間違いがあるので探してみてね)


ラクネコはその後正式リリースされ、数年を経て多くのお客さまにご利用いただくまでになりました。
初めはひとりでAmazon Echo Spotと戯れていたのが、次第に人数や役割が増えチーム化し、今では頼もしいメンバーがサービスを支えています。

今後やりたいこと

ラクネコチームはプロトソリューションとしてはまだ経験が少ない、toB SaaS分野に挑戦しています。
営業やマーケティング、カスタマーサクセスといった様々な役割のメンバーがおり、同じ目標に向かって協力して取り組んでいますが、時には衝突することもあります。
ただ、それはお客さまにより良いサービスを提供していくため、成長していくために必要なものだと考えています。

自らがWebサービスで経験した感動を、ラクネコや今後取り組むであろう新たなサービスを通して、今度は誰かに与える側として挑戦し続けていきたいと考えています。
ITの世界に足を踏み入れるきっかけとなったその想いは、十数年経った今も変わりません。

最後に

近年、業界の進歩は著しく、エンジニアは今までより簡単に、堅牢でユーザー体験の優れたサービスを提供できる環境が整ってきていると実感しています。
すなわち、自分が世の中に新たな価値を提供できる可能性が広がっているわけです。
ここまで読んでくださったそこのあなたも、コンピュータが乗ったデスクから世界を変えてみませんか?

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