こんにちは!インターン生の野上です!
playground の魅力の一つは様々なバックグラウンドを持ったキャラの濃いメンバーです。 東京と北海道で二拠点生活をしているメンバーや、週2で舞台やライブに通っている元アクセンチュアのメンバー、爬虫類を飼っているメンバーなどなど……。
▼興味が湧いた方はぜひ過去のインタビュー記事もご覧ください!
今回は、その中でも強烈な経歴をお持ちの浜田さんにインタビューしました。
フジテレビの番組に2本もレギュラーで出演していた小学時代から、家業を継ぐため異国の地で奮闘していたら銃を突きつけられた話(!?)、さらにはチームラボを猪子さんらと共にシンガポールに広めた話まで盛りだくさんの内容となっています。
playground世界進出の立役者であるエンジニアの浜田さんに少しでも興味が湧いた方はぜひ最後までご覧ください!
<目次> - プロフィール - きっかけはマリオブラザーズ。手探りで始めたプログラミング - 家業のために異国の地へ。銃を突きつけられ、死を覚悟したホンジュラス - シンガポールにチームラボを展開 - なぜplaygroundに?コロナ禍に爆速でつくった主力サービス - 海外展開の起爆剤になりたい - 積極採用中!
プロフィール 家業である浜田ボイラーからエンジニアとしてのキャリアをスタートした。フィリピンのマニラ出身で7カ国語(日本語、英語、中国語、スペイン語、インドネシア後、タイ語、タガログ語)を操る凄腕エンジニア。小学生時代には「週刊スタミナ天国」と「所さんのただものではない」の2番組にレギュラー出演していた。浙江大学(中国)卒。
▲番組出演していた浜田さん(写真中央)
きっかけはマリオブラザーズ。手探りで始めたプログラミング ――はじめに、プログラミングをするようになったきっかけを教えてください!
もともとマリオブラザーズが好きでした。ゲームをすることも好きだし、登場人物とかのかくかくしたドット絵がなぜか好きで。高校生になると、ゲームをやるよりもゲームを作りたいと自然と思うようになりました。それがきっかけで、ゲームプログラマーを目指して、プログラミングを独学で始めてみたんですけど……結構大変でしたね。笑
――大変、というと?
当時は今のような丁寧な教科書がなくて。このようにプログラムを書いて実行するとこうなりますという一応の教科書のようなものはあったんですけど、実行してみても画面は真っ暗で。「なんだこれ」ってなっちゃって。笑
でも2週間後、なんとなくもう一回パソコンを開いてみて、実行した画面をよく見ると真ん中に紫色の点があったんです。「おや?」と思ってプログラムを書き換えたら点の位置が変わったり、数字を変えたら色が変わったりして。いろいろイジっていくなかで「ドット絵ってこうやってコントロールするんだ」とわかって、2週間後にはブロック崩しまで作れるようになっていました。
――私もプログラミングの授業で先生に教えてもらいながらなんとかブロック崩しを作ったことがありましたが、それを独学で作るなんて……すごいですね。今までどんなものを作ったことがあるのですか?
いろいろありますね。多言語間のコミュニケーション円滑のために自動翻訳システムや「デジタルインフォメーションウォール」というタッチ式サイネージの原案を作成したことがあります。
家業のために異国の地へ。銃を突きつけられ、死を覚悟したホンジュラス ――ありがとうございます!浜田ボイラーとは何なのでしょうか?
僕の親が経営している会社のことです。いわば家業ですね。プライベートの発電所造りをやっていて、うちでは主に工場の発電所を造っています。基本的に発電所って国が造るんですけど、それよりも発電所を所有して 自分で発電するほうが 安く済むんですよね。安くするには、発電所を造る土地も安いところになってしまうので、海外だとかなり危険な地域になっちゃいます。笑
――なるほど。そこで自動翻訳システムをお作りになられたのですね!
そうです。浜田ボイラーは香港、中国、インドネシア、フィリピンなどいろんなところにオフィスがあるため、多言語間のコミュニケーションが円滑にできるよう自動翻訳システムを作成しました。インドネシア語の資料を中国の人が見ると勝手に中国語の資料に翻訳されるようになっているみたいな。
Facebookの自動翻訳機能ってあるじゃないですか。それが出る前に自分でそれに似たものを作っていました。
――一人で作っちゃうなんて…すごいですね。ちなみに浜田さんは様々な国にオフィスがあるなかで、どの国で働かれていたのですか?
いろいろな国で働きました。最初の頃はタイや台湾などで働いていたのですが、ある日父親に「今回ちょっと遠くに行ってもらう」と言われて、どこかと聞くと、ホンジュラスだと伝えられました。
――ホンジュラス…?初めて聞きました。
僕も聞いたことがなくて。ホンジュラスはアメリカとブラジルの間にある国で、2010年当時は世界で一番殺人が多い国だったんです!笑 戦争で危ない国とかでなく、普通に道端を歩いていたら殺される確率が高い国なんですよ。それをホンジュラスへの移動中の飛行機で初めて知って、焦りましたね。
ビクビクしながら働いていたんですけど、生活していたら、まあ慣れてきますよね。そこで事件が起こりました。笑
――殺人が多い国での事件……(ゴクリ。)
月に一度働いているみんなにお小遣いを払うためにモールの銀行で6,000ドルくらいおろしていたんですよ。一回で。それを10ヵ月くらいやっていたら、ギャングに目をつけられてしまって……。日本人ってだけで目立つのにそんな大金を規則的におろしていたらそりゃ格好の餌食ですよね。笑
僕が出てくるのを待ち伏せしていて、モールの地下駐車場でタクシーでもつかまえようかなと思ったら「カチャ」って耳元で音がして。気がついたら銃を2本突きつけられていました。
「ダベディベロ!(お金頂戴)」って男二人が言うんですよ。「俺、死ぬんだな」って思いました。 でも、すごく運がよくて。とある男性が助けてくれたんです!
――とある男性とは……?
ホンジュラスのマフィアのトップです。
――え。笑
その国についた日からずっと、金土日にはポーカーをやっていたんですよ。大好きで。小さい国なのでポーカーをできる場所は1箇所くらいしかなくて。しかもポーカーをしに集まっている連中がチンピラとかギャングとかじゃなくて、マフィアのトップとかなんですね。普通は入れないと思うんですけど、僕は日本人でそこそこお金を持っていたからそこに入れていたんです。そこで「この小太り、面白い」とマフィアのトップ含め、みんなに気に入られていたんですよね。
銃を当てられている最中に一台の車が近づいてきて。車窓から、当時マフィアのトップのパパホセという人が「おう、こうじ」声をかけてきました。そしたら後ろのチンピラが「トップと仲がいいやつだ、これはまずい」と言って銃をおろして逃げていきました。
その人に事件の概要を話したら、大金は一回一回場所を変えて下ろすものだと教わりました。
――世界一殺人件数が多い国のマフィアのトップとお友達。……浜田さん恐るべし。笑
シンガポールにチームラボを展開 ――そこまで危険な思いをしてまで浜田ボイラーで働いていたのに、現在日本で活動されているのはなぜですか?
なんで日本に戻ってきたかというと、父親の一言がきっかけで。地球温暖化が進んでいる中で、家業の発電の燃料は石炭を使っているからCO2を排出してしまうんですよね。父親に、「今後も家業が続くとは言えん。お前は日本に帰ってプログラミングをやりなさい」と言われて、それがきっかけで家業をやめたんですよ。
――お父様の一言がきっかけだったのですね!
はい。それで日本に戻ってきて仕事を探していたときにたまたまDMMのCMを見かけました。
粒子一個一個の動きをプログラミングしたものを大きくプロジェクションマッピングしている作品で。そのCMの右下あたりに“teamLab ”って書いてあったんですよ。このすごい作品をつくった人たちを見てみたいと思って、エージェントの人に相談して応募しました。そしたらカタリストという枠で採用されました。いわゆるプロジェクトマネージャーです。
採用したときのことを当時のCTOが話してくれたことがあります。「君のエンジニア力はチームラボのトップよりは負けているけど、7ヵ国語を話せるという武器がある。これからチームラボが世界展開するのに君は絶対に役立つ人材だと思った」と。
――海外のチームラボ展示といえば、台湾やシンガポールなどがありますよね?
僕が入った当初は日本でのプロジェクトが中心で、海外で催しをするとしたら台湾くらいしかなかったんです。そんなときに、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズっていうアイコニックなホテルの親元のサンズグループがチームラボに「うちで常設展をやらないか」って声をかけてくださったんですよね。そのプロジェクトのマネージャーとして、チームラボの松尾さんという方と一緒に企画や予算、工数の割り出し、人材確保などプロジェクト遂行に必要なすべてのものの準備および調達などを1年半かけて行いました。これが、チームラボで僕が貢献できたことかなと思います。
――エンジニアとプロジェクトマネージャー、全然違う職種に感じます。プロジェクトマネージャーでも活躍されていたなんてすごいですね。
もし僕がチームラボに入るなら、作るより海外に広めたい。「チームラボを海外に」の架け橋になるべきだと思っていました。でも、全体の仕事量のうち20%くらいはプログラムも書いていました。
――エンジニアとしても活躍されていたのですね!どんなものをつくられたのですか?
例えば「デジタルインフォメーションウォール」なんかをつくっていました。序盤にお話ししたものですね。パブリックアートのような空間演出も兼ねた、情報をグラフィカルに、インタラクティブに見ることのできるタッチパネルサイネージのことなのですが、これのプロトタイプは僕が作りました。最初はパルコに導入されて、今はビックロや中国でも取り扱われていますね。
――あ!見たことあります。そのプロトタイプを作成したなんて、すごいですね。
いやいや、これでもチームラボの中だとエンジニアのレベル的には真ん中でした。もっとトップレベルの、神様みたいな人には敵わないので、トップと対等の人材になるにはと考えたときに、海外との架け橋になることが僕の役目だと思いました。プログラムを書くことは好きなので、好きなこととして書き続けたいという気持ちはありますね。
そんなこんなで、いろいろやっていたらチームラボ代表の猪子さんの目に留まったみたいで。大きなプロジェクトの打ち合わせに同行させていただきました。
なぜplaygroundに?playgroundにいる理由とコロナ禍に爆速でつくった主力サービス ――すごい……チームラボでも様々なご経験をされてきたのですね。そんな浜田さんが現在はplaygroundで働いているのはなぜなのでしょうか?
チームラボを2016年に辞めて、2017年にDMMに入社しました。そこで2年間働いたのち、2019年からフリーランスとして仕事をするようになりました。playgroundと出会ったのは同年10月です。最初は週4で業務委託として働いていましたが、ちょうど一年過ぎたくらいに正社員のオファーを伊藤さん(playground株式会社CEO)から頂いて正社員としてジョインしました。
DMMにいたときに、NHKからヘッドハンティングされて東京オリンピック2020用のプログラムをつくったりもしたんですけど、何かが合わないなと感じていました。
ご縁があって、今は正社員としてplaygroundで働いていますが、なぜplaygroundなのかという理由は、居心地がよくて、このメンバーと共に事業を成長させたいと思ったからですね。
――そうだったのですね。居心地のよさとメンバーのよさを詳しくお聞かせください。
伊藤さんが一人ひとり集めたメンバーなので、なんだかアットホームな感じがあります。穏やかで人間として「いい人」が本当に多いなと思います。「何をするか」も大事ですが、「誰とするか」も大事だと思っていて。
その軸で考えたときに、僕はplaygroundのメンバーと共に仕事をしたいと強く思いました。
――たしかに、playgroundのメンバーは部署を超えて仲が良くて、人間力の高い人が多いように思います。そんなplaygroundでは、どのようなことを行っているのですか?
消費者のニーズを優先してプロダクト開発を行う「マーケットイン開発」を行っています。既存のプロダクトの保守に加えて、コロナ禍に僕がプロトタイプを作成し、自社EC構築サービス「MOALA Live Store」を作りました。
「MOALA Live Store」をつくった背景にあるのは、コロナ禍でイベントが思うように開催されなかったことです。2020年3月ですね。コロナ禍で、このままじゃエンタメ業界がやばいとなっていたとき、佐藤秀高さん(playground株式会社COO)に「浜田さんなら、こういうの作れるでしょ」と相談されて。要件を聞いて、「4日でつくれますね」って言っちゃったんですけど、本当に4日後にプロトタイプが完成させられたんです!
佐藤さんがどんどん人を巻き込んでいって、小さなプライベートライブでサービスが使えるか試してみたところ、「これはいける…!」となり、本格的にサービスを提供開始しました。いまでは、吉本興業などの大きな会社に導入していただける立派なプロダクトの一つになりました。
▼「MOALA Live Store」プレスリリース
海外展開の起爆剤になりたい ――まさかMOALA Live Storeのプロトタイプを爆速で作成したのが浜田さんだったとは……すごいです!そんな浜田さんがこれからplaygroundで実現させたいことは何ですか?
海外にplaygroundのサービスを広めることですね。具体的には東南アジア圏に広めたいな、というか広められると勝手に思っています。
「MOALA Live Store」含め、大きなプロダクトも増えてきました。それらを僕が起爆剤となって、海外に広められたらなと思っています。
今はエンジニアとしてプロダクトを開発する立場ですけど、営業の下郷さんの海外版みたいになりたいですね。
▼下郷さんのインタビュー記事はこちら
積極採用中!! 浜田さんの濃い経歴、今後の展望のお話し、いかがでしたでしょうか?」 少しでもplaygroundのメンバーに興味を持っていただけたら嬉しいです!
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野上