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こんにちは、ネクストビート広報の石毛 真唯子です。
私たちは「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造しニッポンを元気にする」というミッションを掲げ、日々顧客への価値提供をおこなっています。
本記事では、ネクストビートのグローバル領域における新たな挑戦についてご紹介します。
IT人材不足が深刻化する日本で、グローバルな視点からこの課題にアプローチするため、ネクストビートはバングラデシュ事業を行う株式会社LifeArkとの資本提携を実現しました。
今回の提携において、今後、両社が協力してどのように日本のIT業界を支えていくのか、弊社のCSO大木 雅志とLifeArkの代表取締役であるハサン・ショボン氏からお話を伺いました。
大木 雅志/ネクストビート 執行役員 CSO
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学院(スペイン)修士課程修了後、大成建設株式会社に入社し、海外現地法人管理等を担当。外務省専門調査員等を経て、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社し、政府機関の委託調査や日本企業の海外展開支援業務に従事。2024年4月、CSOとして株式会社ネクストビート入社。
主な著書として「現代スペインの諸相―多民族国家への射程と相克」(明石書店、2016年)、「スペインのガリシアを知るための50章」(明石書店、2011年)の他、国内外で論文・記事を計90本以上発表。日本ラテンアメリカ学会正会員。日本大学非常勤講師。
ハサン・ショボン/株式会社LifeArk 代表取締役(左側:本人、右側:取締役 イマン・ファテミー)
バングラデシュ出身。MEXT奨学金により2008年に来日し、東京工業大学で電気電子工学を学びました。株式会社ディー・エヌ・エーや株式会社ネクストビートでソフトウェア開発者やテックリードとして経験を積み、エヌエヌ生命保険株式会社ではエンジニアリングマネージャーとして15名のチームを率いました。2024年に設立したLifeArkでは、日本の労働力不足解消を目指し、外国人労働者の紹介や生活支援を提供しています。
株式会社LifeArk:https://en.lifeark.biz/
■資本提携に至る背景について
-LifeArkとの資本提携に至った背景についてお聞かせください。
大木:LifeArkの創業者であるハサン・ショボン氏は、バングラデシュ出身で、元々日本の文部科学省の奨学金を得て東京工業大学で学んだエンジニアです。その後、メガベンチャーを経て株式会社ネクストビートで新規事業立ち上げに携わり、キャリアを積んできました。
この経験から、日本のIT業界が抱える「人材不足」に真剣に向き合う必要性を感じたショボン氏は、志を同じくする仲間イマン氏とともに2024年にLifeArk社を設立。
時を同じくして、古巣のネクストビートにパートナーシップを視野に入れたお声がけいただいたことがきっかけです。
私たちは、ともに共鳴できるビジョンのもと、バングラデシュと日本をつなぐ橋渡し役となり、日本企業とIT人材を結びつけて行きたいと考えて今回の資本提携に至りました。
■株式会社LifeArkについて
-LifeArkを設立した背景について教えてください。
ハサン:2008年に留学生として日本に来た後、複数社でエンジニアとしての経験を積み、前職で多国籍チームのマネージャーを務めました。
その中で、日本人とは異なるキャリアの悩みやモチベーションの違いを感じた経験から、日本に住む外国人のキャリア支援をしたいという思いが芽生えました。
イマン氏との対話を通じて、日本のIT人材不足とバングラデシュに豊富な経験を持つ人材がいる可能性に気づきました。そこで、日本での仕事に関心を持つバングラデシュの方々を支援することを目指し、株式会社LifeArkを設立しました。私たちは、日本語学習をサポートし、彼らを日本企業とつなぐことで、双方にとって有益な関係を築きたいと考えています。
-貴社のサービスのひとつにある「日本語育成・トレーニング」について具体的に教えてください。
ハサン:日本語を学ぶことで、日本でのキャリアの選択肢が大きく広がります。特に、責任ある仕事を任される機会が増え、バングラデシュの技術者が日本社会に貢献することが可能になります。
日本語ができると、エンジニアがユーザーと円滑にコミュニケーションを取れるようになり、その結果、より質の高い製品開発が可能になります。私自身も、日本語を習得したことでキャリアアップに大きくつながりました。
このような経験をもとに、日本語学習アプリを開発しました。日本語能力試験のN3レベルを目指したコンテンツを提供しており、忙しい外国人でも手軽に学べるように設計しています。また、インストラクターのサポートを受けながら学習を進められるため、モチベーションの維持にも注力しています。
■提携によるシナジーと日本市場へに貢献について
-今回の提携によって、どのような未来を実現したいとお考えですか?
大木:「Tech Bridge Japan」は、ネクストビートが運営する、外国人のIT人材と日本企業の間をつなぐ事業です。具体的には、日本の人口減少に伴うIT人材不足に対応するため、インドやベトナム、バングラデシュなどがベースとなる高い技術を持つIT人材を日本企業に紹介し、日本のIT業界が抱える人材不足にアプローチしています。
この取り組みによって、日本企業の国際競争力が強化され、また、国内IT業界に多様性と新たな技術力がもたらされることを目指しています。
LifeArkとの提携を通じ、ネクストビートは、日本企業が優秀な外国人IT人材とスムーズに連携し、成長できる未来を描いています。
特に、バングラデシュなどの新興国からの人材は、技術力だけでなく日本での就労意欲も高く、長期的に1つの企業で活躍いただける可能性が高いです。今回の提携は、日本のIT業界の活性化やイノベーションの創出につながり、社会の持続可能な発展に寄与することができると考えています。
ハサン: バングラデシュは人口が多く、優秀なスキルを持っていても就職先がないことが問題です。一方、日本は人口減少と労働力不足に直面しており、特にIT分野では深刻です。
私たちは、このギャップを埋める橋渡しの役割を担いたいと思っています。日本企業での就業は、バングラデシュの家族にも経済的な恩恵をもたらし、国全体の発展にもつながります。日本にとっても労働力の確保という面で大きなメリットがあります。
また、私たちの目標は、単なる人材紹介ではなく、質の高い人材を育成することです。ネクストビートの強力なネットワークを活用し、日本の企業に信頼できる人材を紹介したいと思っています。双方の強みを活かして、より良い環境を創り上げていきたいと考えています。