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ネクストビートは、「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」というミッションのもと、ライフイベント・グローバル・地方創生領域の3本柱で国内11事業、海外1事業を展開しております。
今回は、2022年9月からシンガポールでスタートした、サービス産業向けHR事業「Hospitality Careers」に関して、副社長COO石毛と、シンガポール拠点Directorの木下、メンバーの渡邉に話を聞きました。
シンガポールとオンラインで繋ぎインタビューを行いました。
※左上から右に、渡邉、木下、石毛
【インタビューした社員の経歴】
■副社長COO 石毛陽子
東京大学卒業後、大和証券エスエムビーシー株式会社(現・大和証券株式会社)にて経営企画、コーポレート・ファイナンス業務等に従事(うち2年間シンガポールに出向)。その後欧州戦略コンサルティングファームに参画し、東京及びシンガポール拠点にて、日系及び外資企業のグローバル展開やDXを支援。2018年に株式会社ネクストビートにてCSO(チーフ・ストラテジー・オフィサー)、2022年より副社長COOとして企業成長を牽引。米戦略コンサルティングファーム A.T.Kearney のAssociated Specialist Advisorも務める。
https://www.nextbeat.co.jp/about/directors/interview/2
■シンガポール拠点 Director 木下真志
モナシュ大学国際ビジネス学修士課程を修了後、都内SMEにて経営企画として事業拡大及び課題解決業務に4年間尽力。複数の既存事業のグロース、買収企業のPMIに携わったのち、新サービスの立ち上げを経験し、2020年10月に、株式会社ネクストビートに入社。ライフイベント領域および地方創生領域の事業グロースに携わる。現在はDirectorとして、シンガポールの拠点の立ち上げを行う。
https://www.nextbeat.co.jp/recruit/interview/p28MsrAt
■シンガポール拠点 渡邉大雅
一橋大学経済学部を2020年に卒業後、新卒で株式会社エス・エム・エスに入社。事業開発、営業を行う。2022年4月にネクストビートへ入社。人事・人事企画に従事したのち、シンガポール拠点の立ち上げメンバーに抜擢され、2022年11月より赴任。
■海外進出の第一歩として、シンガポールの人口問題に挑む。
・国内外の人口問題にアプローチし、課題解決の好循環サイクルを回す。
ーーーグローバル領域の事業に取り組む理由を教えてください。
石毛: 日本国外の人口課題にアプローチし、グローバル観点での競争力を強化するためです。海外の先進事例を取り入れ、日本の社会課題解決に役立てたいと考えています。また同時に、国内での事業展開を通して確立した解決策を、日本と同様の課題に直面する可能性のある他国でも展開し、課題解決の好循環サイクルを回していくことを目的としています。
ーーー創業9年目での海外進出でしたが、進出タイミングの背景を教えてください。
石毛:国内での新規事業立ち上げの再現性が見えてきた中で、経営・事業立ち上げ能力の成熟度的にも、海外進出にトライできると判断しました。また、新型コロナウイルス感染状況もひと段落したタイミングで、チャレンジしやすかったというのが理由です。
・ASEAN・APECの中心国として、ハイテク人材が集まる、少子化先進国「シンガポール」
ーーー初の海外拠点として、シンガポールを選ばれたのはなぜですか。
石毛:シンガポールの国内環境が、日本が直面している少子高齢化の先進国であること、ASEAN・APECの中心国であること、ハイテク人材が集積していることの3つが大きな理由です。我々が展開するビジネスにおいても、少子高齢化の先進国から学べることは多々あると考えています。成功事例をいち早く取り入れ、日本の社会課題解決に役立てたいですね。引き続き高い経済成長が見込まれ、世界中からハイテク人材が集結する環境のなかで、テクノロジーを活用したソリューションをさらに展開していきたいと考えています。
ーーーなぜ、サービス産業向けのHR事業からスタートされたのですか。
石毛:国内の事業ドメインとの親和性と、シンガポール国内でのサービス産業の位置付けから判断しました。サービス産業は、国内で展開している宿泊業界に特化した転職・就職支援サービス「おもてなしHR」とも近しい業界のため、知見やノウハウを展開しやすいと考えています。また、シンガポールは観光業が盛んで、サービス産業がGDPの中でも高い割合を占めています。特に宿泊業界においては、有効求人倍率も高い状況が続いているのでチャンスがあると判断しました。
■シンガポールならではのニーズに対し、きめ細かいサポートで、信頼を築く。
・超売り手市場で、ローカル人材の採用を支援する。
ーーー「Hospitality Careers」の提供価値を教えてください。
木下:採用に困っている事業者様に対し、適切な人材をご紹介することで、人材不足を課題としている業界全体への価値貢献を行っています。特にサービス産業においては、外国人の雇用規制が厳しかったり、収益構造上、給与も上げにくいなどの状況から、シンガポールのローカル人材の採用に苦戦されていることが多く、事業者の魅力をいかにお伝えするかなどのブランディングも含め、お手伝いしています。
また求職者様に対しては、多くの求人がある中で、自身が目指すキャリアを定め、それが実現できる会社を選択できるよう、中長期的なキャリア形成のサポートも進めていく予定です。
中期的にはAIを活用し生産性を高め、よりきめ細やかなサポートを求職者・事業者に提供し、3方良しの価値を提供できるサービスに育てていきたいと考えています。
ーーーサービス産業の事業者様は、なぜそこまでローカル人材の採用に苦戦されているんですか?
渡邉:特にシンガポールはローカル人材の雇用を守るために、国として、全企業にシンガポール人の雇用割合の規定を設けています。あらゆる企業が、シンガポール人を優遇する求人を出しているため、給与や労働時間などの条件面で他業界と比較したときに、どうしても目おとりしてしまうサービス産業は、なかなか選ばれにくい状況になっています。
・現地ならではの課題に誠実に向き合い、信頼を積み重ねる。
ーーー日本で展開中の「おもてなしHR」での知見が活かされた部分と、新たにローカライズされた部分を教えてください。
木下:シンガポールは、中国系、インド系、マレー系等、多種多様な人種・文化で社会が成り立っているため、語学力やコミュニケーションにおいて、日々多様性を感じています。営業のプロセスを始めとした、ビジネスの本質的な考え方は日本で培ってきたものを踏襲しつつも、実行・オペレーションの部分ではかなりローカライズしながら進めています。
現在はチャット文化に対応し、求職者様がチャットボットで紹介登録を行うことが可能になっておりますが、冒頭でもお伝えした通り、中期的には、AIを活用してより生産性を高め、きめ細やかなサポートを求職者・事業者に提供できるよう準備を進めています。
■やれることは、全部やる。事業作りは、泥臭く地道な業務の積み重ね。
・難易度の高い課題だからこそ、ブレイクスルーの瞬間の喜びも大きい。
ーーー業務内容を教えてください。
木下:私は営業と事業開発をそれぞれ50%の割合で行っています。営業では、求職者様のサポート、事業者様への人材紹介や求人広告営業の全てを担っています。また事業開発では、新しい展開に向けた取り組みだけでなく、マーケティングや自社のメンバー採用、バックオフィス関連の業務など、やるべきことを全てやっています。
ーーーやりがいを感じる瞬間を教えてください。
渡邉:海外での新規事業と聞くと、響きはいいと思いますが、実務はとても泥臭いです。また、新たに出てくる課題の頻出率と壁の高さが、日本で経験してきたものよりも遥かに高く感じます。ですが、そんな課題をどう乗り越えていくのか試行錯誤する中で、新たなブレイクスルーが見えた瞬間には、とてもやりがいを感じます。これまでにも何度か、ブレイクスルーの瞬間がありましたが、一気に視野が広がる瞬間は、強く印象に残っています。
木下:人種・文化が異なる環境の中で、現地のお客様に向けて事業開発を行うことそのものが、エキサイティングでやりがいを感じます。また、月並みですが、新しく作ったサービスを通して、お客様に価値提供し、感謝される瞬間は特にやりがいを感じます。
現在はシンガポール国内を対象とした事業をしていますが、今後アジア諸国への展開も予定していますし、当社のミッションにもあるように、日本国内の人口課題を解決するための動きを構想しています。今後更に成長させていく未来を想像しながら、今を全力で走っています。
■ハードな事業立ち上げの中で、改めて実感する行動指針の重要性。
・想像してなかった課題が次々発生するなかでも、諦めずチャレンジすることが成功への道。
ーーー日々鍛えられていると感じるスキルはありますか?
木下:ネクストビートの行動指針である「NBI(nextbeat identity)」の全てが鍛えられていると感じます。
木下:英語力は最低限必要ではありますが、重要なのはそこではないと思います。海外での新規事業立ち上げでは、想像もしていなかったような課題が次から次へと出てきますが、どんなに困難に感じる瞬間があっても、どうすればできるのかを思考し、諦めずにチャレンジし続けるしか成功への道はありません。それはまさに「NBI」の中の、「アントレプレナーシップ」や「雑草魂」に当てはまると思っています。そして、いかにクライアントの信用を勝ち取るかという点では、関わる全ての人に誠実に向き合う「Ful Honesty」の精神を大切にしています。
渡邉:少ない人数でやっている分、常に事業全体を見渡しながら経営目線で考えることが求められるので、自身の視座は非常に上がったと思います。業務の中心は営業ですが、求職者様から得られたフィードバックを事業に活かすために、マーケやプロダクト側に提案を行うこともしばしばあります。どうやったら事業が伸びるのか、立ち上がるのかを肌で感じながら、当事者意識を持って事業作りに携わっています。
ーーー海外進出から1年が経ちますが、事業の手応えを教えてください。
木下:今では大手チェーンやミシュランを取っているようなお店など、100以上の事業者様とお取引をさせていただいております。また、今年の4月から始めた求人広告サービスでは、すでに複数のお申し込みをいただいており、事業基盤が安定してきています。
石毛:日々進歩できていると感じていますが、まだやり尽くしてはいないとも思っています。色々チャレンジできている実感はあるので、このままトライ&エラーを繰り返しながら、より強固なビジネスモデルを築いていきたいと思います。
■自分次第で、国内外にチャンスは広がる。社会課題をビジネスで解決したい仲間を求む。
※左から、Santhy、木下、渡邉、Ming
ーーー今後の展望を教えてください。
石毛:短期的にはシンガポール国内で、産業なども広げていきながら、ビジネスモデルを築いていきます。中長期的には、シンガポールはASEAN諸国の中心地で隣国にもアクセスしやすいことから、周辺国のマレーシア、インドネシア、タイなどにもサービスを展開していきたいと思っています。またシンガポールには、世界トップクラスのエンジニアが集積しています。高いレベルのハイテク技術を持ったエンジニアを採用し、テックドリブンの事業を展開していきたいと考えています。事業は「Hospitality Careers」からスタートしますが、日本の「保育士バンク!プラットフォーム」や「KIDSNAプラットフォーム」と同じように、複数のプロダクトを統合したプラットフォームを構築し、顧客の課題をシームレスに解決していきます。
ーーーここまで読んでくださった方にメッセージをお願いします。
木下:日本・海外に関わらず、様々なチャンスが転がっている会社だと思います。社会課題に対して、ビジネスソリューションを提供していきたいという想いをお持ちの方に、ぜひ仲間になってもらいたいです。
渡邉:人事として入社後、半年も立たないうちにシンガポール赴任の打診を受け、打診の1週間後には配属が決まり、その3、4ヶ月後には赴任しているという、圧倒的スピード感の中で、チャレンジさせてもらうことになりました。新しいことにどんどんチャレンジしていきたいという方には、魅力的な環境だと思います。
石毛:海外はチャレンジし始めて間もないので、どんどん攻めていきたいですが、海外事業をできる人材は必ずしも多くないと思っています。その分、少しでもやりたいという方に、チャンスが回ってきやすい環境です。語学力は必須ですが、語学力向上を支援する社内制度などもありますので、うまく活用いただき、チャンスを掴んでもらえたらと思います。