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マネーフォワードのCulture Heroにインタビューしてみた #2

こんにちは。マネーフォワードのデザイン戦略室でデザイナーインターンをしている加藤です。

マネーフォワードでは、会社が追い求め続ける社会的使命と、それを達成するために目指すべき未来、そしてマネーフォワードが社会に約束する行動指針を「Mission / Vision / Value」として定めています。また、同時にマネーフォワードの社員が大事にする文化を「Culture」として、Teamwork/Speed/Pride/Respect/Funの5つに定めています。

このCultureを日頃から他社員の模範になるレベルで体現している社員は、半期に1回、「Culture Hero」として表彰されます(全社員の中からTeamwork/Speed/Pride/Respect/Funの項目で、1人ずつが選出)。

本記事は、マネーフォワードでインターンをしている私が、Culture Herにインタビューし、仕事での姿勢やルーツを探り、マネーフォワードで働く人の魅力を伝えよう!という趣旨で企画しました。今回は、「Speed」のCulture Heroに選出されたMFクラウドマーケティング本部の今井さんにインタビューです。

「Speed」の定義
意思決定のスピードを上げ、最速で行動に移し、最速でやり遂げよう。

語り手

今井 義人(MFクラウド経費 プロダクトオーナー/マーケティング部)2009年4月新卒でApple Japanに入社し、チャネル戦略などを担当。2012年8月、ミイル株式会社でプロダクトマネージャーとしてアプリ開発を担当。2015年12月に株式会社マネーフォワードに参画し、「MFクラウド経費」のプロダクトマネジメント、マーケティング、セールスプロセス構築を担当。

インタビュアー

加藤 怜(インターン/デザイン戦略室):インタビュー・編集担当

その他

金井 恵子(室長/デザイン戦略室):撮影・校正担当

社内でやっていることについて

加藤前回の「Teamwork」に続いて、今回は「Speed」のCulture Heroとして今井さんへのインタビューです。よろしくお願いします。

今井:こちらこそお願いします。

加藤:まず最初に、今井さんのご経歴とマネーフォワードで何をされているかを教えてください。

今井:私は新卒でAppleに入社してチャネル戦略などを担当し、主に社内でセールスに関する分析をしていました。

例えば、初代iPadが初めて販売される時に、全国で4000から5000ある家電量販店の中から初代iPadを販売する店舗を決めるといったことをやっていました。

加藤:そんなたくさんの店舗数から決めるのはとても苦労しそうですね...。

今井:そうなんですよ。でも160箇所程度の店舗でしか提供できなくて。青森県ではiPadを買えるお店が1店舗もないということがあったりして、申し訳ないなと思っていましたね。

というような、現在マネーフォワードで担当しているWebサービスとはあまり関係ない仕事をしていました。

加藤:僕は都内の出身なので、身近の店舗に置いてないと思うと少し驚きます。そこからどんな経緯でマネーフォワードに入社されたのでしょうか?

今井:まず、Appleから10人くらいのベンチャーに転職しました。Appleのような外資系の日本法人では自発的な施策の展開が難しいことが多く、自分で考えたことを実行したいと思ったので転職しました。そんな想いで次に転職したベンチャーでは、ご飯の写真に限定したInstagramのようなサービスを作っていて、2012年当時流行った写真アプリの一つと言った感じでした。

加藤:そこではどんなお仕事をされていたのでしょうか?

今井:プロダクトマネージャーをやっていました。そこでアプリやWebサービスをどうやって作るかということを学びました。

加藤:その次がマネーフォワードということになるのでしょうか?

今井:そうですね。現在はプロダクトオーナーをしています。立場としては開発側もビジネス側も遠目から見ている感じですね。私がマネーフォワードに入った当時は「MFクラウド経費」が完成しつつあって、カスタマーサポートがいない状態だったので私は問い合わせ対応から始めました。

そして、そのうちプロダクトの仕様を作るようになり、Webの施策も並行してやっていました。ただ、途中からWebではリーチできない規模の企業からのニーズが強いことに気がつき、インサイドセールスの仕組み作りやセールス向けのマーケティングをするようになりました。現在は各部署にプロフェッショナルが所属するようになったので基本的なことはお任せしつつ、私は横の繋がりを意識して仕事していますね。

「Speed」のCulture Heroとしての受賞と仕事の姿勢について

加藤:では、ずばりお聞きします。現在のお仕事をされている中で、なぜご自身が「Speed」のCulture Heroを受賞できたとお考えですか?

今井:「Speed」で受賞したのですが、実は私は何か一つのことに対する速さはないと思っています。強いていうなら、色んなことを並行して進めるところが評価されたのかなぁと。あるタスクをすごく早く終わらせるとか、プロジェクトを早く終わらせるとか得意ではないんですよ。

加藤:そうなんですね。ぐんぐん速さが出てるイメージでした。

今井:だから恐縮してしまいますね(笑)。

加藤:なるほど(笑)。今井さんはお仕事する際にどんなことを大事にされているのでしょうか?

今井チームで成果を出すというのは意識していて、私が個人として結果を出すことが大事ではないと思っています私はスペシャリストかジェネラリストだったらジェネラリストに分類されると思うし、各部署にいるスペシャリストの人たちが気持ち良く働ける環境をつくることや、プロセスの前後でコラボレーション出来るようにサポートすることに力を使っていますね。

もう一つは、ちゃんとそう思っているからという前提で、「信頼していますよ」と伝えることは大事にしていますね。例えば、私がセールスマネージャーをやっていたとしたら、メンバーには「私は、あなたの代わりに売ろうとしても絶対できないです。信頼していて、できると思っているからお願いしているんです。」というのをしっかりと伝えます。チームリーダーには、メンバーに対して「自ら結果を出すことで背中で語るタイプ」もいると思いますが、私のやり方は各部署のプロフェッショナルに対して任せる感じですね。私は背中で語るプレイは一切しないんです(笑)。

あと、プロセスの前後を知っていることも強みになっています。セールスの前にはマーケティングがありますし、インサイドセールスがあるし、その周辺を知っていることは重要だと思いますね。

加藤:僕も部署間のコラボレーションの重要性についてはとても共感します。Appleのような大企業から10人規模のベンチャーまでのお仕事の経験が、今井さんを前後のプロセスを意識させるようになった可能性もあるのかもと思いました。

部署間のコラボレーションのサポートと「自分だったら出来ない」という信頼の伝え方

重要だと感じる点

・チーム単位や部署間でのコラボレーションによる成果を大事にして、そのための立ち回り方や自分の役割を整理していること

・メンバーを信頼していることが前提で「自分だったら出来ない」と正直に伝え、相手を信頼することで、相手が認識する役割と信頼関係を構築すること

今井さんがおっしゃるコラボレーションの重要性にとても共感しました。様々なステークホルダーの視点と意見と工程を含ませることで、アウトプットの質と速さが大きく変わるんだなと感じます。また、信頼しているメンバーに対して「信頼を伝える」ことでメンバーも自分の価値や役割の理解に繋がるのでとても良い取り組みだと思いました。


キャリアでの仕事の学びについて

加藤:このようなコラボレーションを大事にするという考えは、前職でも意識されていたのでしょうか?

今井:前職のAppleのような大きな会社だと、仕事が大きく分業化されています。なので、コラボレーションとは違いますが、学びになった点はいくつもありますね。

加藤:どんな学びがあったのでしょうか?

今井:まず一つは、期待値をコントールすることですね。例えば、自分が出すアウトプットの期日によって相手のクオリティに関する期待って変わりますよね。それをコントロールするということは当時の上司から学びました。

加藤:その上司の方はどんな方だったのでしょうか?

今井:とても優秀な人でしたね。周りとのコミュニケーションが上手くて人を説得するのが上手でした。外資系の企業によくある部署と部署とで大きく組織が縦に割れていて意思疎通が難しいという問題も、その人はさらっと乗り越えるんですよ

当時、マーケティングとセールスでも意思疎通が難しく、各組織の上司がそれぞれアメリカにいる状況で、現場で意思決定することが難しかったのですが、そういう壁もさらっと乗り越えられる上司でしたね。

加藤:あの手この手で説得できるんですね。一方で、Appleから転職した少人数のベンチャーでの学びはどういったことだったのでしょうか?

今井:小さいベンチャーにいた時は色々手を広げてやっていたので、学びはたくさんありましたね。アプリのデザインをしたり、CSをやったり、Rでデータ分析をやってみたり、簡単なアプリをRailsやiOSで作ってみたり。ちょっとずつ摘み食いしていたんですよ。なので、広めの業務を把握していることがコラボレーションを意識するきっかけにはなっているかもしれませんね。もう一つ、当時の社長のカリスマ性が高くて、プレゼンや見せ方が上手くて勉強になりました。社長の仕事の仕方や人の巻き込み方というのも参考にしていましたね。

加藤:なるほど。そういう意味では、ベンチャーの経験がコラボレーションを重要視することのきっかけにもなるんですね。一方で、Appleでの経験もコミュニケーションの取り方という点で、現在意識されている「信頼を伝える」ことと似ているかもしれませんね。

今井:そうかもしれませんね。マネーフォワードでも入社当初は意識してなかったんですが、段々とメンバーが増えて、各ポジションで優秀な人が増えてきたので、そこからコラボレーションを考えるようになりましたね。

大企業と少数ベンチャーでの経験がコミュニケーションのコラボレーションを強く意識するきっかけになっている

重要だと感じる点

・コミュニケーションを通じて相手の期待値をコントロールすることをAppleで働いた時の上司から学ぶことが出来たこと

・少人数のベンチャーで様々な仕事を経験したことが、今井さんのジェネラリストとしてのスキルとして生かされていること

今井さんのインタビューを通して前職の経験が現在の仕事の姿勢として色濃く反映されていることが認識できました。


「Speed」というCultureについての考え


加藤:では、次の質問です。マネーフォワードの「Speed」というCultureに関して、どのように捉えておられますか?

今井:さっき自分で何か一つのことに対する速さはないと言いましたが、意思決定の速さという点ではこのCultureは私に合っているかもしれませんね。そういう意味で大事だと思っているのは、権限の委譲ですね。

権限を委譲してチームで何か物事を進めたり、チームの中で決めるというのがすごく大事だと思っていて、特に意思決定を人に渡すことで段階を減らすことは意識していますね。

現在は中途入社がほとんどのプロフェッショナルな集団なので、権限を委譲できるような信頼関係ができていますね。

加藤:そのような「権限の委譲」という部分で苦労された点はありましたか?

今井:正直なところですが、インターン生に対しては難しいですよね。加藤さんに向かって言うのもなんですが(笑)。まだ働いた経験がないので仕方ないですね。

加藤:そういった時はどのようにアプローチされるのですか?

今井とりあえずコミュニケーションの量を増やして認識を合わせることをやります。定期的な1on1は大事で、悩んでいるところや分からない部分を解決しています。

加藤:僕もインターン生なので、このような話はとても参考になります。

今井:社会人とのギャップは働いた経験が無いのでしょうがないと思います。それをどれくらいの速さでキャッチアップ出来るかが大事なので、その為にもインターン生には前向きな意欲を見せて欲しいと度々言っています。

加藤:ありがとうございます。では、このマネーフォワードの「Speed」というCultureの中で重要だと考えている点を教えてください。

今井:繰り返しになりますが、権限を委譲するというのは大事だと思っています。「これは私の確認はいらないですよ」という事なのですが、その裏には「責任を取ってね」という意味もセットにしていますね。なので、ある程度プレッシャーをかけているのかもしれないですね(笑)。

金井信頼と責任をセットにして渡すということが大事なんですね。

今井:上手くまとめていただきありがとうございます(笑)。


さいごに


加藤:では、最後の質問なのですが、インターン生に向けて今井さんの仕事の姿勢や考え方について参考にすると良いと思う部分を教えて欲しいです!

今井インターン生は特にグイグイと仕事をした方が良いと思っています。マネーフォワードには心が広くて色々なことを受け入れてくれる人が多いので、やりたいことがあったらどんどんやること、あと失敗しても積極的にチャレンジする姿勢は大事にして欲しいですね!

加藤:それはとても大事なことですね。グイグイと積極的に僕も頑張ります。本日はありがとうございました!

今井:こちらこそ楽しかったです。ありがとうございます!

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