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MFクラウド経費チームで先輩・後輩対談をしてみた

マネーフォワードの中の人を知ってもらうため、いろんな部署にインタビューをするこの企画。今回は、「MFクラウド経費」の開発チーム (以後、「経費チーム」) の2人へのインタビューです。

語り手

黒田 直樹:九州大学大学院システム情報科学府を卒業後、2008年にマネックス証券に新卒入社。2012年より掲示板サービス、マーケティング支援、Webサービス開発事業を展開。2013年4月に、創業直後のマネーフォワードに参画。「マネーフォワード」や「MFクラウドシリーズ」の開発を経て、現在は「MFクラウド経費」のプロダクトオーナーを務める。

伊藤 大介:2014年に東京大学にてマネーフォワード代表辻の講演を聞き、人柄と提供プロダクトに感銘を受ける。2015年にマネーフォワードでのインターンを開始。「MFクラウド経費」の立ち上げを経験し、当初からプロダクトオーナーを務める黒田と出会う。2016年4月にマネーフォワードに新卒入社し、「MFクラウド会計」「MFクラウド経費」の開発を担当。

インタビュアー

青木 香菜子 (広報) :インタビュー・編集担当

小川 昌之 (人事) :インタビュー・撮影担当

井上 怜 (人事) :インタビュー

学生時代にひとりでプロダクトづくり

青木:まずおふたりの自己紹介から聞いていければと思います。では、伊藤くんからお願いします。

伊藤:よろしくお願いします。僕は2016年に新卒で入社して、入社後半年間は「MFクラウド会計」の開発チーム(以後「会計チーム」)、その後は経費チームでエンジニアをやっています。入社前の学生時代の夏にも、1か月程インターンとして「MFクラウド経費」の開発に携わっていました。当時はまだサービスリリース前で、プロダクトオーナーの黒田さんがワイヤを作ったり、周りを巻き込んだりしながら開発していて、非常にベンチャーらしさを感じながら働くことができました。

青木:インターン経験を経て、なぜ新卒でマネーフォワードに入社しようと決めたのでしょうか?

伊藤:インターンとして他の会社もみていたのですが、ある日たまたま辻さんの講演を聞く機会があったんです。それをきっかけにマネーフォワードのアプリをさわってみたところ、とても良いなと思いまして。辻さんの記事を読んだり実際にインターンとしてプロダクトの開発に参加してみて、ここで働きたいと思ったんです。

青木:他のインターン先とマネーフォワードは何が違ったんでしょう?

伊藤:学生が起業したスタートアップや大手まで色々経験しましたが、前者の場合は、技術的な部分にまだまだ課題があったりしました。マネーフォワードはエンジニアのレベルも高く、プロダクトのビジョンにも共感できたというのが大きいです。

青木:技術も学べそうというところと、プロダクトのビジョンに魅力を感じたということですね。学生時代はどんな風に過ごされていましたか?

伊藤:高校までは理系でしたが大学は経済学部で、Rubyなどのプログラミングは独学で学びました。

青木:なぜプログラミングを勉強しようと思ったんでしょう?

伊藤:個人でプロダクトを作りたいとなった時、エンジニアリングを使うというのが一番やりやすかったからです。その手段として勉強したという感じです。

青木:プロダクト作りはご友人と一緒にやられていたのですか?

伊藤:いえ、自分ひとりでやっていました。

青木:どんなプロダクトを考えてたんですか?実際にリリースもされたのでしょうか。

伊藤:実際に作ってリリースしたんですが、周りにエンジニアが居なかったので、オンライン上で勉強していけるみたいな、オンライン勉強会プラットフォームを作りました。

青木:自分でいちから勉強して、ちゃんとリリースできたのはシンプルにすごいなと思いますが、リリースした時はどういう気分でしたか?漠然とした質問ですみません(笑)。

伊藤:いえいえ(笑)。自分ひとりでの開発は達成感はありましたが、プロダクトを成長させていくのが難しいなと思いました。チームでやった方がスピード感もあって楽しいんじゃないかなと。

10人未満のマネーフォワードにジョイン

青木:では、黒田さんお願いします。

黒田:僕は九州生まれの九州育ちで、就職のタイミングで上京してマネックス証券という会社に就職し、そこで創業者の辻さんや市川さんに出会いました。それがきっかけで、辻さん達がマネーフォワードを創業した際、創業直後のオフィスに遊びにいかせてもらっていたんです。その際に誘っていただき、2013年の4月にマネーフォワードに入社したという経緯です。僕がおそらく10人目くらいの社員だと思います。

青木:大手企業から超スタートアップへのジョインですね。迷いはなかったんでしょうか?

黒田:前職では途中から契約社員に変えてもらって自分で会社をやっており、その事業が継続していたので最初は業務委託という形で入らせてもらってましたが、不安よりも楽しみな部分が大きかったです。

青木:黒田さんは超初期に入社されているので、マネーフォワードの初期からMFクラウドシリーズの立ち上げまでいろんなフェーズを経験されていますよね。

黒田:そうですね、当時のマネーフォワードはUIも全然違いましたし、無料会員のみでした。入社して半年後くらいに「MFクラウド会計」の開発がスタートして、当時はエンジニア含めて15名くらいしか居なかったんですけど、すべてのリソースを「MFクラウド会計」の開発に投入して全力で取り組んでいました。懐かしいですね。

青木:黒田さんは、今「MFクラウド経費」のオーナーで、「MFクラウド経費はメンバーのパッションでスタートした」という話を聞くことがあるのですが、どんな経緯でスタートしたのでしょう?

黒田:マネーフォワードで自分自身でサービスを立ち上げたいと思っていましたし、結構前から経費サービスはやりたいと考えていました。というのも、僕は会社をやっていた時に会計処理や給与計算、請求書の処理なんかも全て自分でやっていたのですが、最もめんどくさかったのが経費精算だったんです。大量の領収書の処理に追われてしまって、これは無駄が多いなと。マネーフォワードでもたくさんのメンバーが経費精算で困っていましたし、1、2年くらい前に制度改変がありそうという世の中の動きもあり、立ち上げの提案をしていました。

青木:うんうん、電子帳簿保存法改正の施行前でしたよね。

黒田:そうですね。ベータ版をリリースしたのが2016年1月でしたが、実は2年くらい前に出せたらなとは思っていて温めていたプランではあったんですよ。辻さんに「やらせてほしい」という話をしていて、スタートしたというのが経緯です。

世界で使ってもらえるプロダクトにしたい

青木:では、経費チームのミッションや黒田さんの目標を教えてください。

黒田:「MFクラウド経費」のミッションは「経費精算を効率化する」ということですが、僕自身は世の中をもっと生産的にしたいと考えています。バックオフィス業務はそれ単体が利益を生むわけではないですが、企業活動において非常に重要な部分です。

だから、それらの業務を効率化し、より一層本業である事業に集中してもらえるプロダクトを提供することができれば、企業の生産性の向上につながり、そうするとそこで働く社員が豊かになり、それに伴って国も豊かになっていくと思うので、そういう観点で社会的意義があると考えています。ですので、「MFクラウド経費」は最もテクノロジーを活用して、最も無駄を省くことができる世界一のプロダクトにしたいと思っています。

青木:給与計算や会計って、どちらかというとバックオフィス寄りの分野ですが、「MFクラウド経費」って「MFクラウドシリーズ」の中でもエンドユーザーに近いプロダクトですよね。ビジネスパーソンが時間を奪われがちな経費精算という分野を解決するもので、私たちにとっても身近な存在です。短期的なビジョンだとまずはもっと多くの方にご利用いただきたいというところだと思いますが、中長期的なビジョンはどうでしょうか?

黒田:この分野で日本一になりたいですし、世界にもチャレンジしていきたいです。海外の競合プロダクトは色々ありますが、各国みまわしても経費の手続き的な部分って世界共通なのかなと。

青木:なるほど。経費精算は世界共通なんですね。

黒田:そうですね。個人的な考えではありますが、最終的な会計処理との連携や言語対応を進めれば世界展開も可能だと思っています。

青木:伊藤くんは今の話を聞いてどう感じますか?

伊藤:プロダクトが立ち上がってまだそんなに経っていないですが、すごい勢いで成長していて、そういうものを一緒に作れていて非常に良い経験ができていると思います。

黒田:優等生な回答だ(笑)。

伊藤:(笑)。

青木:当社のプロダクトって、法改正などが密に関わってきますよね。「MFクラウド経費」も電子帳簿保存法などに深く関わっています。そういった技術以外の情報のキャッチアップはどうされているんでしょう?

黒田今は社労士や税理士資格を持つスペシャリストの方にもご入社いただいるので役割分担もできているのかなと思います。僕自身は自分が興味のある分野でもあるので自ら調べていますが、昔はメンバーも少なかったので、エンジニア全員で色々調べたりキャッチアップしながらやっていました。

青木:確かに、今は専門領域に詳しい仲間がたくさん居ますよね。

黒田:とはいえ、電子帳簿保存法施行前は僕自身でも調べて、国税局の方ともやりとりしたりしていました。

伊藤:僕自身も、開発するうえで必要な知識はもちろん、今後の戦略設計で必要な情報はキャッチアップしながらやっていきたいと思っています。

僕をロールモデルにしなくても良い

青木:伊藤くんは、インターンも経験した上で新卒として入社して1年以上経過しましたが、改めて振り返るとどんな1年でしたか?

伊藤:振り返ると、プロダクトづくりが楽しいというのが第一にあります。CSの方とも積極的にコミュニケーションをとって開発をしているので、ユーザーのフィードバックをしっかり受けて開発を進められていると思っていますし、それが楽しいです。

青木:ユーザーの声を聞きながら開発できるのが楽しい?

伊藤:自分が開発した機能がどう使われているかがみえるので、それは楽しいですね。「MFクラウド経費」は社内でも使ってもらっているのでフィードバックが得られやすくて、それもありがたいです。

青木:個人としての今後の目標を聞かせてください。

伊藤:エンジニアとしてもっと成長していきたいですし、プロダクトづくりもできるようになりたいです。インターン時代に、黒田さんが周りを巻き込みながらプロダクトをつくっている様子を間近でみて、それがすごく良いなと思ったので、そういう人になりたいなと。

黒田:持ち上げますね(笑)。

青木:(笑)。伊藤くんご自身は学生時代にプロダクトづくりをやられていましたし、やっぱりそこへの想いが強いんですね。

伊藤:そうですね。そこは頑張っていきたいです。

青木:伊藤くんからみて、黒田さんはどんな先輩ですか?以前、伊藤くんにmeetupに出てもらった時に「黒田さんには良く怒られる」なんて話も出てましたが(笑)。

伊藤:あれ、そんなこと言いましたっけ(笑)。

黒田:お、気になる(笑)。

伊藤:この1年は本当にいろんな経験ができて充実感がありました。黒田さんは機動力や行動力がすごいですし、ロールモデルとしたいです。プロダクトを前に進めるための開発への集中力は非常に密度が高いと思います。

青木:伊藤くんは間近でそれをみている訳ですもんね。

黒田:あのー…ロールモデルにしなくていいですよ(笑)

青木:えっ。

黒田:僕は欠点が多い人間ですし、僕以上に優秀でしっかりした人がたくさん居るので、伊藤くんには僕の良いところだけ掻い摘んでほしいです(笑)。

一同:(笑)。

青木:欠点も含めて、先輩の動きを近くでみれるっていうのは良い環境だと思いますよ。

お調子ものでチャレンジ精神旺盛

青木:そんな黒田さんは、どんな新卒でしたか?

黒田:一言でいうと問題児でした。

伊藤:(笑)。

黒田:その頃から、辻さんとか市川さんと関わりはあったんですけど、辻さんを怒らせたこともありましたし、市川さん曰く「温厚な前職の社長が激怒するのは数回しか見たことないが、その大半は君が怒らせていた」と言われたことがあります(笑)。

青木:何やらかしたんですか(笑)。

黒田:思ったことをすぐ言ってしまったり、大事な場でやらかしたり…ちょっとお調子ものだったんですよね…。

一同:(笑)。

黒田:前職では、株主総会の打ち上げの余興で、新卒が企画して動画作ったり、出し物したりするのですが、僕は前日徹夜で動画を作っていて、寝落ちして株主総会に遅刻してしまうという...。

青木:(笑)。お調子ものだった黒田さんの他のエピソードも教えてください。

黒田:チャレンジ精神があったので、やりたいことには手を挙げて、新卒の時から社内提案などもやっていました。結果的には社長にも気に入られてましたよ(笑)。

青木:そういうところは今と変わっていなくて、当時から自分で何か作りたいっていう想いはあったんですね。

黒田:そうですね。そこは変わっていないと思います。

伊藤:上司や先輩の存在って、僕にとっては大きいのですが、その辺りってどうだったのでしょう?あと、新規提案とか企画とかする時って、誰に持っていったりするんですか?

黒田:色々サポートしてもらってましたし、応援してくれる人はたくさん居てとても良い職場でしたよ。新規提案の場合、前職は一応制度的なものがあって、社長を含め重役や部長が会する会議のような場に誰でも企画を持っていけたんです。そこで直接提案して、その場で採用されることもありましたし、僕は3、4回持っていって全部採用されました

青木:おお、すごい。学生時代から、そういう風に新規事業やプロダクトづくりをしたいという想いをお持ちだったんですか?

黒田:そうですね。自分で事業をやってみたいというのは考えていました。

青木:まさに今はそれが叶っているんですね。

昨年はポーカーの世界大会に

青木:今後マネーフォワードに来てくれる方が、ここでどんな経験ができるかを教えてください。

伊藤:エンジニアリングに特化してやることもできますし、やりたいことができる文化や体制があると思います。僕は最初に技術を磨くというのと、プロダクトづくりをしたいという想いが強かったので、そこをやらせてもらっています。

青木:伊藤くんからみて、マネーフォワードってどんな会社でしょうか?

伊藤:チームによって特色は異なりますが、全体的に良い人が多いなと思います。それによって、ユーザーフォーカスなどの文化が醸成されていっているのかなと。

青木:確かにチームによって色々雰囲気は違いますね。

小川:伊藤くんって、会計チームと経費チームを経験されていますが、それぞれのチームの共通点や違いってどんなところでしょうか?

伊藤:両チームの共通点は、スモールチームでやっているので、スピード感を持って早いサイクルで開発を進められている点です。CSの方のフィードバックを元に改善や開発に活かしていて、一緒にものづくりをするという経験ができました。違いとしては、経費チームの場合は、プロダクトがどんどん成長していき、必要な機能をどんどん開発していくフェーズなので、フェーズによってやることも違ってくるなと感じます。経費チームは忙しくも楽しくやっています。

小川:結構ゼロイチのパターンが多いのかなと思いますが、伊藤くんにとってはその方が自分には合ってるんですかね?

伊藤:既存のものを改善したり直していくことも勉強になることは多いですし、ゼロイチもまた違った楽しさがありますね。

小川:自分がゼロイチから関わったプロダクトが世の中に出るとか、世界で勝つというビジョンを持っているとか、新卒で入って最初に関わったプロダクトがそういうプロダクトだというのは今後ずっと誇れると思いますよ。

伊藤:確かに。その通りですね。

青木:経費チーム以外のメンバーとの関わりとかはどんな感じでしょう?

伊藤:月1でIT企業のメンバーが集まる「ITポーカー」というものがあって、それにマネーフォワードのエンジニアと一緒に行ったりしています。

黒田伊藤くんは去年日本代表になったんですよね。

一同:えっ??日本代表…?

伊藤国内大会のひとつで優勝して、世界大会に参加できる権利をもらってマカオに行ってきたんですが、そんなにすごいことではないです(笑)。マカオでは負けてしまいましたし。

青木:確かに素人の私にはわからない世界ですが、すごい気がします。

井上:超新たな一面ですね。

伊藤:(笑)。マネーフォワードでもエンジニア何人かで終業後にオフィスでポーカー大会をすることがありますよ。

青木:確かにポーカー部的なものはありますね。しかし、伊藤くんがそんなスキル持ってるって、社内の人あんまり知らない気がします。意外でした(笑)。

黒田:仲良い人は知ってるかもですが、伊藤くんは内に秘めるタイプなので(笑)。

伊藤:(笑)。

ロマンのある先輩、内に秘める2年目

青木:ここからはお互いに普段聞けないことなどを質問しあっていただきたいです。

黒田:普段から色々話しまくってるからなぁ(笑)。

伊藤:そうですね。普段からなんでも話してますね(笑)。

黒田:んーと、伊藤くんは将来何になりたいんですか?

伊藤:…僕は社長になりたいと思っています。

黒田:おおお。

伊藤:社長というか、自分自身でプロダクトづくりをしていきたいので、そうすると自ずと意思決定が必要になるので社長になるのかなと。

青木:ふたりはどこか似てるところがあるんですかね。プロダクトを作りたいという想いなどを聞いてるとそんな気がしてきました。

黒田:伊藤くんの某SNSのアカウント名が「ryomo」で、それは三国志の呂蒙なんですけど、一説によると呂蒙って大器晩成と言われているらしいです。それをみた時に伊藤くんは大器晩成したいのかなって思いました。

伊藤:なるほど(笑)。

黒田:伊藤くんは上昇志向とかを内に秘めていて、裏で何考えているかが謎なタイプですよね。今って何をやるにしても基礎体力としてエンジニアリングが必要なので、伊藤くんには今とにかくそこをやってもらっているんですね。

「自分でプロダクトやりたい」とか「社長を目指す」とか…およそ社内の方の伊藤くんのイメージからは想像もつかなさそうな発言をしていましたが、非常に頑張ってくれています。

伊藤:これからも頑張ります(笑)。

黒田:ここでそんな想いも育んでくれているのかなって思いますし、そういう点では僕の姿をみてくれているのは少し勉強にはなってるのかもしれません。

青木:黒田さんをみて、より想いが強くなったんでしょうか?

伊藤そこはすごく影響を受けていると思います。

黒田:僕は今からマネーフォワードをほっぽり出されても生きていける自分であろうと思っています。伊藤くんにもひとりで生きていける力がつくよう、頑張ってほしいなと思いますし、インターンを経て新卒で来てくれた伊藤くんの成長には責任を持っていきたいですね。

青木:なるほど。良い話。

伊藤:では僕からの質問です。黒田さんは今後も事業を作ったりもしていくのかなと思うんですけど、どんな展望を描いてるんでしょう?

黒田僕はロマンチスト的なところがあるのですが…自分が高校の同級生でかつ前職の同期でもあった人と結婚したタイミングで、今後10年くらいの展望を考えたんですね。僕も奥さんも佐賀県出身で今は一人娘も佐賀で育てて僕は単身赴任しているのですが、地方創生みたいなことを考えていて、次はそこに関わることができる事業をやりたいなと考えています。それがどんな手段になるのかわからないんですけど、そういう方向はイメージしています。

伊藤:毎回そういった感じで方向性を決めてから事業を考えるんですか?

黒田:というよりも、意外と目の前のことを一生懸命やっているうちに点と点が線でつながってきているという感覚はありますね。大学や大学院もコンピューターサイエンスの方向にいったんですけど、その時は漠然とITの分野だとレバレッジがきくし、ひとりでも影響力が大きな仕事ができるんじゃないかなと思って、そっちの方向に進んだんですね。

就職する時に金融を選んだのも、金融はひとりで大きな金額のお金を動かすような仕事ができるし、レバレッジが大きいなと思ったからです。今マネーフォワードではITと金融両方の分野の仕事ができていますし、MFクラウド会計や経費のプロダクト開発では起業して自分自身でバックオフィス業務をやった経験が活きています。

ITや金融の分野だと影響力の大きな仕事ができると考えていたという軸があって、色々な経験を経ていざ何かやろうと思った時に、「あ、この分野だったら俺わかるぞ」という感じでつながっていきました。だから僕が思うのは、前に進んで何かチャレンジしていると、だんだん点と点が線になる瞬間があるのかなということです。

伊藤:ふむふむ。なるほど。

黒田:大学の研究室で勉強していた分野なども、さっきお話した前職での社内提案で活かせたこともありましたね。あ、研究室でも問題児だったんですけど(笑)。

一同:(笑)。

黒田:次のチャレンジが結構大きいかなと思いますが、いくつかアイデアもあるので、僕が今まで培ってきた経験や知識を伊藤くんに伝えていきたいですね。

伊藤:ありがとうございます。楽しみにしています。

短く太く生きて大きな花火を

黒田:伊藤くんは仕事とプライベートって今はどんな割合ですか?

伊藤:今はほぼ仕事が割合を占めていて、プライベートで何かするってあんまりないんですよね。去年はポーカーが趣味でしたが、マカオで負けたのでショックが大きくてそこからはやれていません(笑)。

黒田:(笑)。僕もなんとなく仕事とプライベートの境目があまりないんですよね。好きなことをやっているという感覚なので、そんな風に考えると楽しくやれるのかなと。

伊藤:そうですね。あ、今も楽しくやっているので大丈夫ですよ(笑)。

黒田:(笑)。

伊藤:黒田さんが仕事をする上で大事にしている価値観を教えてほしいです。

黒田:さっき三国志の話で伊藤くんは呂蒙が好きという話がでましたが、欠点が多い僕は呂布が好きで。前に突き進んでいくのが好きなんですよね。そんな感じです。

伊藤:…え?(笑)。

一同:(笑)。

黒田:えっと…呂布って欠点は多いんですけどファンが多いんですよ。短く太く生きて大きな花火をあげる人物というイメージがあって、僕はそういう生き方が好きですね。

伊藤:ロマンチストですね(笑)。

青木:私が入社直後にチームリーダーの方にインタビューさせていただく企画で、黒田さんにインタビューした時に、黒田さんは非常にパッションとロマンを持ってるなって思いました。すごく記憶に残っています。

黒田:懐かしいですね。ロマンチストですからね(笑)。

今後もアグレッシブに開発していきたい

青木:社内の方に向けて伝えたいことはなんでしょう?

黒田日々僕が猪突猛進に進めることがあるので、他のチームにご迷惑をおかけしたりCSの方にご負担をおかけすることがあるので、それは申し訳ないなと思っています。ただ、今後も僕はアグレッシブにどんどん新しいことをやっていきたいなと思っているので…それは楽しみにしていてください…!

青木:うんうん。

黒田:今って開発もビジネスサイドもスペシャリストで構成されたスモールチームでやっていて、すごく良い感じのチームになっていると思うのでそこを進化させていきたいですし、変化を恐れずに今後もやっていきたいと思っています。なので皆さん…たまにご迷惑をおかけするかもしれませんが、あたたかくサポートしていただければと思います。

青木お詫びと感謝と今後もよろしくお願いいたしますということですね。伊藤くんからはいかがですか?

伊藤:プロダクトが成長してどんどん大きくなって変わっていってるので、どんどんフィードバックいただけたらと思います。あと、ポーカーのお誘いもお待ちしています。

青木:伊藤くんって1991年生まれの世代ですよね?社内で91会こないだやっていた気が…。

伊藤:あー、行ってないですね。誘われてないのかも

黒田:(爆笑)。

井上:それは由々しき事態…。

青木:いや、私の勘違いかもしれないですし、伊藤くんが91って気付かれてないのかも(笑)。社内で91世代ってどなただろう…。

伊藤:ぱっと思い浮かばないですね。

青木:居ないのかな…ひとりでやりますか、91会。

小川:絵的には面白いですね(笑)。

伊藤:そうですね(笑)。

世の中を良くしていきたい人、課題意識がある人と働きたい

青木:では最後に、どんな人と働きたいかについて教えてください。

黒田僕は世の中を良くしていきたいっていう想いがすごく強いので、それをプロダクトに感じてくれる方にジョインしていただけると本当に嬉しいです。うちのチームに限らずマネーフォワードに入る方には、向上心や上昇志向を持って、伊藤くんみたいに内に秘めるタイプの方でも良いですし、そういう方がどんどんチャレンジしてくれると良いなと思います。

青木:冒頭で黒田さん、世の中の生産性を向上させたいって仰ってましたけど、そういう課題意識を持って挑戦してくれる方が良いのかもしれないですね。伊藤くんからはいかがでしょう?

伊藤:今チームでやっているので、健全に議論して、指摘してくれる人がいるといい感じにまわるので、そういう人と働きたいです。フロントエンドの大須賀さんとかがそんな感じで、すごくありがたいです。あとは課題意識が強い人ですね。

黒田:若手の伊藤くんも経費チームに来てすごく成長していてすごくハードに仕事をこなしてます。エンジニアとしても非常に成長していますし、この成長速度って他社ではなかなか味わえないと思うんですよね。まだまだですけどね(笑)。

伊藤:がんばります(笑)。

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