RubyKaigi 2017, September 18..20, Hiroshima, Japan #rubykaigi
September 18..20, Hiroshima, Japan
http://rubykaigi.org/2017/sponsors
みなさんこんにちは、平木です。
「気になるあの人に聞いてみた」シリーズ第7回目は、4月からメドレーに参加している宍戸さんに話を聞いてみました。前職での経験から一転、全く新しい技術や環境に挑戦することになった宍戸さんが思うこととは?
(平木)宍戸さん、俺と同じくサイバーエージェント出身だけど、前職では絡みが全然なかったですね。どういうことやってたか、改めて教えてもらえますか?
(宍戸)サイバーエージェントに新卒入社して、最初はアメーバブログのプロフィールやログイン後のマイページ機能などを担当するサーバーサイドエンジニアとして働いてました。サイバーエージェントには9年間いて、30歳でメドレーに転職してきました。
(平木)アメブロは多機能だよねー。
(宍戸)当時でみると、機能的には結構頑張っていた方じゃないかと思います。
(平木)言語は何ですっけ?
(宍戸)言語はJavaでやっていました。使っている言語歴で一番長いのがJavaです。アメブロのチームを経て、新サービスの立ち上げに入って。入社4、5年目くらいからサイバーエージェントのスマートフォンアプリ向けのプラットフォーム機能を開発するチームに異動しました。そこもJavaで。
(平木)アメブロに配属されていた2008年頃って、まさにサービスの急成長期ですよね。
(宍戸)そうですね。その成長の影響で、既存の設定ではキャパシティが足りず障害が出たりとか、朝会で毎日のように報告があがっていました。アクセス過多でスレッドが足りなくなる……と言うような話は何度も聞きましたし、自分自身でも経験しました。その頃のサービスでの経験から得た学びは色々ありましたね。
(平木)そうした体験を経て、プラットフォームにうつってきたと。
(宍戸)プラットフォームの方はフロントがNode.jsでAPIはJavaで書いていました。私がいたのはJavaの方で。
(平木)プラットフォームも多機能だったよね。いろんなサービスの担当者が、そこと連携しなくてはって話しているのを聞いたけど、APIをはじめ機能面の社内調整ってどうだった?大変そうだけども。
(宍戸) 僕はあまり連携には関わらなかったんですが、あちらを立てるとこちらが立たないという難しさはありましたね。当時はゲームが稼いでいたので、ゲーム側の存在感が大きかったりということもありました。ただその中でもプラットフォームとしてあるべき状態は何かということをチームで話しながら、機能を作るようにしていました。
(平木) 期間としてはそのプラットフォーム機能の開発が一番長かった?
(宍戸) 一つのプロダクトに関わるという意味では一番長かったです。そのあと、最後の1年はAbemaTVにいました。
(平木) どういうきっかけでうつることに?
(宍戸) 2015年くらいから社内でもパブリッククラウドを利用してサービス構築するケースも増えてきたんです。プラットフォーム機能はトラフィックが多くて、一部プライベートクラウドは使って運用していたんですが、いつかパブリッククラウドをやらねばと思っていて。あとはJava歴が長くなったので、他の言語も書けるようになりたいとも思っていました。プラットフォームの方がひと段落して運用フェーズに入ったタイミングで、自分の技術を広げられそうな部署として異動を希望しました。
(平木)やることがガラリと変わって、割と大変だったんでは?
(宍戸)メインで書く言語がJavaからGo言語に変わって、システム的には全体的にマイクロサービスぽくなって。
(平木) 動画を扱ったりするのは大変そうなイメージがありますけど、面白かったことや苦労したことは?
(宍戸) 面白かったところは、AbemaTVがいいプロダクトだなと思えたこと。将来的に必要(なプロダクト)なのかなと。
(平木)AbemaTVは、最初から完成度が高かったもんね。
(宍戸) 技術的にも新しいことに触れられて面白かったです。バックエンドも新しくて勉強させてもらって。大変だったのは、動画特有の仕様や要件定義などに関わる部分。DRM(デジタル著作権管理)っていう、デジタルコンテンツの違法利用を防ぐことに関わる部分をやっていました。これまで自分が経験した以上に社内外の関係者がたくさんいて、スケジュールも思い通りに行かないし、仕様をそもそもどうすればいいのかも分からない。初めてそういう形式の開発に携わったので、何から始めたらいいか分からないという大変さがありました。
(平木) コントロールできない部分が多くなると大変ですよね。ある意味協業のようなもので、こちらだけで仕様も決められないし。
(宍戸)CTOの平山さんも 「(業界特有のルールなどに関する)PDFを読む能力が大事」と言っていますが、動画業界にもたくさんの決まりごとがありました。AbemaTVの場合、それらのライセンスや仕様に関するPDFを読み込んで、これはどういうルールで、僕らが作っているプロダクトにどのように適用されるのかなどを確認していくんです。そういう部分がすごく大変でした。例えばライセンスの規定に該当するのがブラウザの機能か自分たちのプロダクトの機能なのかを確認したり。
(平木)コーデックのライセンス料はブラウザが払っていると思っていたら自分たちが払うものだったりとか?大変そう……
(宍戸)そういうのが後からきちんと分かってきて、配信方式を再検討したりとか色々ありました。
(平木)やっぱり大変そうだ……。
(平木)そんな経歴をへてメドレーに来てくれたと。キッカケはなんだったんですか?
(宍戸)ちょうどプロジェクトがひと段落して改めてこれからを考えようと思って。すごくいい環境ではあったんですが、新卒からずっと同じ環境でしか働いていないことで、生命力が弱っていく感じがしたんです。技術的な面でなく、環境の変化についていけるか漠然と不安を持っていて。そこでタイミングよくお声がけをいただき、具体的な話を聞くことができたという流れですね。
入社理由ブログにも書いたんですが、自分の周りで医療機関にお世話になっている人も増えて、医療について考える機会が増えたというのもあります。なかにはやりきれないなと思う体験もあり、医学の詳しいことまでいかずとも、大枠の医療の仕組みを知りたいなと思いました。仕事で医療と関わることが、自分たちの人生にも還元されるというか。
(平木)広い意味でのドックフーディングにあたるかもしれないけども、開発してて、やっぱり勉強になることは多いよね。
(平木)こうして今一緒にCLINICSの開発をやってるけど、どう?技術的にも初めてのものばかりだよね。
(宍戸)パブリッククラウドとはいえAWSだし、言語もかわったし……(小声で)つらい。
(平木) 笑
(宍戸) いや、つらいといっても望んだ状態になってます。自分が関わる部分の新しい技術だけでなく、TechLunch(社内勉強会)などで他のプロダクトの技術も学べますし。そうした新しい技術のキャッチアップと、成果を出すところのバランスが難しいなと。理解の浅いPR出したらグサッと指摘されるとか、最近もありましたし。
(平木) 自分もUIとか機能面に関して、よし!と思って出したけど、しばらく経ってから見ると「こうした方がよかった」と思うこともあります。作ったときにもちろん使いやすいようにしようと考えていたけど「なんで最初からこうしてなかったんだっけ」とあとから気付いたりとか。試行錯誤の連続ですよね。
(宍戸) 尽きない悩みかもしれないですね……。
(平木) 組織の印象はどう?
(宍戸)「やれ」と強要されることはないのに「やらなくては」と自律的に感じられる、いい緊張感があります。これはすごいと思っていて、きちんとやる人がいるからこそ出せている雰囲気ですよね。
(平木) 仕事の進みについて細かな進捗確認があるわけではないけど、一つひとつ徹底して進めていこうという雰囲気はある、いいバランスだよね。おっさんというか、ベテラン勢が多いからかもしれませんねw そんななかで、どう活躍していきたいですか?
(宍戸) ちゃんと信頼を得られる状態になりたいに尽きますね。いまはスキルチェンジして、期待値で任せて頂いている部分が多い。その期待に応えていきたい。エンジニアがどんどん入社してきている分、今後は変化のスピードも上がっていくはずで、それにも追いつかないといけないですし。
(平木)なるほど。ちなみに休みの日は何をやってるの?
(宍戸) アニメ見てますw AmazonプライムとかNetflixで、昔の有名作を遅ればせながら観ていますね。
(平木)サッカーやったりとアウトドアなイメージがあったから意外……
(宍戸)インドアの日とアウトドアの日があるんですよ。サッカーはガチでやって、帰ってきて昼寝して、家事やりながらアニメを観てます。いやーサッカーするにも歳も歳なんで、今後はアニメ好きのおじさんとしてやっていきたいw 。地元が沼津の近くで、ラブライブ(サンシャイン)の聖地なんです。地元でそのラッピングトレインをみたことがキッカケに……って、これ載せなくていいですよw
(平木) 大事な情報だよw
(宍戸) 実は28歳くらいまでアニメってあまり見てこなかったんです。前職にいたとき、AbemaTVでもアニメチャンネルが人気があったこともあって興味がでて、最近見始めたばっかりで。ガンダムも観てないし、まだまだなんですよ。
(平木) AbemaTVは、好きな人が中にいる感じがわかるよね。
(宍戸)で、ようやくことりたそは抑えたと。
(平木)うん、アニメは尊いですよ。前面にそのキャラを押し出していきましょう!
(宍戸)今度オススメを教えてくださいw
9月に開催されるエンジニア向けイベント「RubyKaigi2017」「iOSDC Japan 2017」にメドレーがスポンサーとして協賛させていただくことになりました。もちろん弊社のエンジニアも当日参加します。ぜひ会場でお会いしましょう!
また、メドレーでは一緒に働く仲間を募集しています。ご興味ある方は、ぜひ一度メドレーに遊びに来てくださいね。