どうも、みなさんこんにちは。
メドレーの田中と申します。遠隔診療ソリューション「CLINICS」のマーケティング統括責任者をしています。写真を見ていただくとなんとなくお察しのとおり、周囲の方々から、
「筋肉、もしくはドヤ顔が気になって、あいつが何を言っているのか内容が全然頭に入ってこない。」
というフィードバックを受けることがたまにありますが、心配には及びません。想定の範囲内です。僕は、今年の5月までGoogleの法人向け部門でクラウドサービスのエバンジェリストとして年100回を超えるセミナーに登壇していたのですが、今は離れた場所にいる医師と患者をパソコンやスマートフォンなどでつなぎ、ビデオチャットで診療を行う「遠隔診療」を世の中に普及させるべく日々奮闘しています。
ちなみに、上の写真を見ていただくと、脇の下あたりにギザギザの部分が見えるかと思います。
「えっ、そもそも人間の身体にこんなパーツって存在してたの?」
と思った方のために念のため共有しておきますが、ここは前鋸筋(ぜんきょきん)という部分になりますのでぜひこれを機にご認識いただければと思います。
さて、今回で第8回目となる「私がメドレーに入社した理由」シリーズなのですが、内容の方向性を決める社内の有識者会議において、
「田中の回はちょっと冒険してみよっか。」
という話になりました。そのため、
このような形で、
いきなり露出が多めのスタートとなることをご容赦ください。また、これは社内向けの確認ですが、「冒険」というのを僕が履き違えているということであればいつでも素直に謝る準備はできています。
◎どうやったら腹筋を6つに割ることができるのか、僕は答えを知っている
みなさん既にお気づきかもしれませんが、僕は結構身体を鍛えていまして、今年5月に出場したベストボディ・ジャパンという身体のかっこよさを競う大会でも入賞することができました。ただ、僕が昔からずっと身体を鍛えていたのかというとそういうわけではないんです。トレーニングを始めてから大会出場までは半年弱の期間しかなく、以前はいたって普通の身体をしていました。というか何なら、アメフトをやっていた学生時代は100kgオーバーの重量級でした。
※ちなみに昔と比べたビフォーアフター(左は大学生の時の僕です)
「一体、何をやったらそんな身体になれるの?」「食事は何を食べたらいいの?」「やっぱり毎日腹筋やったほうがいいの?」
色々な人から色々な質問をいただきます。せっかくの機会なので、
「どうやったら綺麗に腹筋を6つに割ることができるのか」
について具体的なメソッドをご紹介できればと思っています。ただ、僕だってただの筋肉バカじゃありません。空気くらい読めます。ここはあくまでもメドレーのWantedlyブログ。そのメソッドをご紹介させていただく前に、まずは、
「なぜ僕がGoogleをやめて、今メドレーで働いているのか。そして今何をやっているのか。」
ということに触れない訳にはいけません。
◎Googleをやめるつもりは1mmもなかった
僕はGoogleでは企業向けにクラウドサービスを提供する部門に所属していまして、セミナーや講演会などでGoogleのクラウドサービスの素晴らしさをプレゼンする「エバンジェリスト」という仕事をしていました。
自分が大好きなプロダクトを、自分の大得意なプレゼンテーションを通じて、信頼できる優秀な同僚やビジネスパートナーと一緒に人々に伝えていく、という仕事はまさに自分の天職だと感じていました。ありがたいことに社内外からも高く評価してもらっていて、自分自身の「できること」「やるべきこと」「やりたいこと」が重なるど真ん中で仕事ができているという充実感や面白さを日々感じることのできる環境でした。
プライベートでも、第二子がまさに生まれるというタイミングで、端的に言うと「公私共に絶好調」、Googleをやめるつもりは1mmもありませんでした。
◎瀧口との再会
そんな中、今年の3月半ばにばったり社長の瀧口と再会します。実は元々瀧口と僕は同じ中学校の同級生なのですが、瀧口自身すぐに中学校をやめていたということや、そもそも当時お互いに接点がなかったということで、実質的にはほぼ初対面という形でした。
リリースしたばかりのCLINICSの話や、遠隔診療にまつわる規制緩和の話、さらにメドレーという会社が今後どうなっていくのか、ということについて情熱をもって彼が語っていたことや、同い年ながら17歳で起業し、15年間ずっと経営者をやってきた彼に、圧倒的な経験値と凄みのようなものを感じたことを今でも鮮明に覚えています。
あの日瀧口と再会していなかったら僕はメドレーには入っていなかったと思うので、今思うとなんだか「交通事故にあった」ような出来事でした。
◎入社を決意した豊田の言葉
僕が「Googleでクラウドサービスを提供する部門にいる」と言うと、同じくクラウドサービスであるCLINICS事業の組織づくりとマーケティングを一緒に手伝ってほしいという強烈な誘いをもらいました。率直にいってすごく面白そうだな、とは感じたものの、今の仕事を辞めてまでやるか、というとそれはまた別の話かなと感じていました。
また、それと同時に僕自身Googleでやっていた仕事はあくまでもステージに立つ「演者」であり、組織づくりや仕組みづくりそのものの経験値があるというわけではなかったので、
「すごく誘ってくれてるけど、本当に俺にできることなのかな?」
という心配もありました。そんな中、瀧口と同じく中学校からの同級生だった、共同代表の豊田、現法務統括責任者の田丸、そして瀧口と4人で飲みに行く機会があり、その場で豊田から言われた言葉で僕はメドレーへの転職を決意することになります。
「俺は正直田中が何を出来るのかってのはよく知らないんだけど、今の職場が大好きで、活躍できているって感じてるんでしょ?今メドレーには色んな業界のそういう人たちが集まりつつあるんだ。」
「取り組んでいるのは一筋縄ではいかない市場だし、もしかしたら法律が変わったりして全然上手くいかないってこともあるかもしれない。でもさ、俺達が集まって死ぬ気でやって出来ないんだったら、それは誰がやったって上手くいかないって事だって思えない?俺達がやったことは社会的に大きな意義とか爪痕を残せると思うんだ。田中の子どもが大人になる頃の医療体験を、大きく変えることができる仕事だと思う。」
「ベンチャーに来るって事はリスクだと思うかもしれないけど、実際リスクなんてほとんどないでしょ。だって、みんなその道のプロフェッショナルなわけだし、いざとなったらどうとでもなるじゃん。田中だってほら、、、プロフェッショナルというか、、、すごく鍛えてるしさ。いくらでも食い扶持は見つかるっしょ!」
豊田がこんな風に熱っぽく語るのを聞くうちに、
「身体をすごく鍛えているとどんな食い扶持が見つかるのか?」
というような細かいことなんて気にすることなく、
「わかった。一緒にやろう!」
思わず僕はそう答えていました。
◎冷静になってから考えた僕がメドレーに惹きつけられた理由
全く会社をやめるつもりがなかった状態から、瀧口や豊田の情熱に惹かれ、気がついたらメドレーに入ることを決めていた僕ですが、彼らの圧倒的な情熱とは別になぜメドレーという会社に、そしてCLINICSという事業に魅力を感じたのか、ということを振り返ってみると次の4つがあるのかな、と思っています。
1.遠隔診療というテーマ
2.事業の難易度の高さ
3.圧倒的に優秀、かつユニークなメンバーたち
4.急激な成長が予想される組織
1. 遠隔診療というテーマ
これだけネット環境とスマホが普及して、日常生活ではビデオチャットというものが当たり前に使われている世の中なのに、何か病気になって診察を受けるときにビデオチャットという選択肢は一切なく、必ず対面するしかない。しかも、「2時間待たされて診察時間は2分だけ。そして結局いつもと同じ処方箋をもらう。」などという不条理が普通に発生している状況はどう考えてもおかしいし、もっと便利になっていいものだと患者の目線ではみんな直感的に感じていると思います。
では一体なぜ今までビデオチャットなどを通じた診察が行われてこなかったのかというと、これまでは平成9年の厚生労働省からの通達を受けて、離島やへき地のみが遠隔診療の対象だと考えられてしまっていたのですが、昨年8月に厚生労働省が都市部で行うことに関しても問題ないという書面を出したからなんですね。
「技術的には実現可能だった領域で規制緩和が起こる」というのは新しい市場が爆発的に拡がっていく際の一つの典型的なパターンですし、これは間違いなくこの「遠隔診療という領域で大きなうねりが起こっていくに違いない」という可能性を感じました。
2. 事業の難易度の高さ
大きな方向性として「間違いなく遠隔診療が拡がっていく」ということに確信は持てたものの、実際にそれを事業として行っていくには非常に大きなハードルがあります。
・そもそも新しい文化を作っていくことなので全く前例がない
・法律的にも医学的にも技術的にも細心の注意を払いながら進めていく必要がある
・様々な意見を持つ様々なレイヤーのステークホルダーと根気強くコミュニケーションを行っていく必要がある
などなどできない理由を挙げようと思えばいくらでも挙げることができるという状況にすごくチャレンジ精神がくすぐられました。どうせ登るなら高い山の方が登りがいがあるよね、と思いました。
3. 圧倒的に優秀、かつユニークなメンバー達
ものすごく大きな可能性がありながらも、ものすごく難易度が高い、というこのマーケットに取り組むにあたって、特に人材という面において、メドレーは圧倒的な本気度で取り組んでいる、と感じました。
複数名の医師、複数名の弁護士、経験豊富なエンジニア陣、そしてそれらを率いるのは僕と同い年ながらも経営経験の長い社長の瀧口。ネット企業のスピード感を持ちながらも、この領域で発生しうるあらゆる課題に対して真正面から取り組むことのできるメンバーが集まりはじめていて、このメンバーで真剣に取り組んだら絶対に何かが起こせるはず、という予感がしました。
4. 急激な成長が予想される組織
優秀かつユニークなメンバーが集まりつつあった、というものの、CLINICS事業自体は立ち上がったばかりで、組織もプロセスもまだまだこれから設計していく、という状況でした。
これまでお話ししてきた通り、僕自身この市場やこの事業、そして組織が急激に大きくなるということは確信していたので、その初期段階に身を置くことができる、組織の急拡大の推進役になれる可能性がある、というのは自分の仕事人生においてもとても良い経験になるだろうし、何よりもエキサイティングに違いない、と感じました。
◎今僕がどんな環境で働いているのか?
僕は今、遠隔診療ソリューション「CLINICS」のセールスとマーケティングの責任者として、遠隔診療という新しい文化を日本全国の医療機関に広めていく仕事をしています。
全く新しい領域で他に事例も無いなかで、日々この世の誰も経験したことのない課題が出現し、それを解決したらまた新しい課題が出てくる。そういったことをものすごいスピードで繰り返しています。まさに、
「僕の前に道はない。僕の後に道はできる。」
という状況で、市場の開拓者としての醍醐味を肌で感じています。
また、僕が入ってからチームも数倍の規模になり、優秀で個性的なメンバー達がものすごいスピードで集まってきています。特に最近実感しているのは、新規事業を行う際には、メンバーの持つ「引き出し」の数がものすごく重要だということです。次から次に出てくる新しい課題に対して、
「あ、これって過去似たような経験したことあるな。」
という感覚を持つメンバーが一人でもいると、ゼロから考えるよりも遥かにスピーディーに事業を進める事ができるようになりますし、何よりお互いの得意なこと不得意なことを補完し合うことが出来るようになります。
例えば僕の隣には医者が座っていて、そのさらに隣には元お笑い芸人が座っていたりします。つまり、マッチョ、医者、芸人が横並びで仕事をしているわけなのですが、医者の「引き出し」に入っている「医学知識」を芸人が利用する、もしくは芸人の「引き出し」に入っている「人との間合いの詰め方」を医者が学ぶ、こういうことが日常的に行われているという状況です。
そういう意味では、新しい市場で戦っていくためには、一般的に言われる「仕事力や優秀さ」といった要素をある程度前提としながらも、それ以上に「多様な経験や個性」という要素の方が大事なんじゃないかな、と感じます。
そして僕のいるCLINICS事業部だけではなく、メドレーでは全社をあげて、医療ヘルスケア業界で様々なチャレンジを行っています。まだまだ「引き出し」の数も種類も足りていません。次から次に出てくる新しい課題や高い目標に対して一緒に汗をかきたいと思ってくれる方、このブログを読んでいただき少しでも「面白そうだな」と感じてくれた方、ぜひこちらからご連絡下さい。
ところでそういえば、まだ皆さんに僕の「引き出し」の中に入っている、「6つに割れたバキバキの腹筋を手に入れる方法」についてお話できていませんでしたね。とても残念です。ただ、どうやらそれを書くにはこのブログは余白が狭すぎるようです。もし知りたい方がいらっしゃいましたら、メドレーはいつでも扉を開いておまちしています。ぜひオフィスまで遊びに来て下さい。
六本木で僕と握手!
◆過去のメドレー社員の記事
第1回:ぼくがクックパッドを辞めてメドレーに入った7つの理由
第2回:現役ダーツプロの僕がメドレーに入社した7つの理由
第3回:デザイナーの僕がメドレーに入った7つの理由
第4回:私がドクターヘリを降りて、メドレーに入った7つの理由
第5回:ライフセーバーの私がメドレーで働く理由
第6回:私がヤフーを辞めてメドレーに入社した2つの理由
第7回:外資系投資銀行出身の私がメドレーに入った理由
◆メドレーが提供しているサービス
・医師たちがつくるオンライン病気事典「MEDLEY」
・遠隔診療ソリューション「CLINICS」
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