宮城県南部、大河原町にあるmanaby CREATORS大河原。こちらで管理者兼サービス管理責任者を務める秋保さんに、キャリアや仲間たちへの想いをお聴きしました。
【プロフィール】
秋保美樹さん
2024年3月入社
管理者兼サービス管理責任者
(2024年5月取材)
地域に根ざして
―これまでのキャリアについてお聞かせください
manaby CREATORS 大河原の前身である事業所が開所したのがいまから10年前。当時立ち上げから参画しました。私はそれまで事務職で福祉業界は未経験でしたが、開所してからは就労支援員として運営に関わりました。それから職業指導員を経験したのち3年目くらいで管理者となり、サービス管理責任者の資格を取得してからは兼務しています。
いま事業所は就労継続支援B型と就労移行支援を併設していますが、元々はA型でスタートしたんですよ。地域のニーズや様々な事情で形態は変化しましたが、この事業所で約10年間、就労支援に携わってきました。
―未経験からの福祉事業所立ち上げを経験されたのですね
はい。でも障害のある妹がB型の事業所に通っていたので、身近に感じていたんです。妹が実際にどんなことをしているのか気になって興味を持っていたことが、事業所の立ち上げに関わることになったきっかけの一つです。
―事業所ではどんな活動をされていますか
スタッフで朝申し送りなどの会議をしたあと、利用者を車でお迎えに行きます。
利用者の活動時間は10:30から15:30まで。内職作業を中心に、マナe(eラーニング)で学び、novalueに掲載する作品づくりを行っています。また、ミサンガや布草履を作って地域の販売会や福祉祭りで販売しています。今後ネットも活用していく予定です。
あとは体動かすのが好きな方も多いので、プランターで野菜も育てています。作業の息抜きにもなるし、みんなで楽しんでいきたいです。
活動時間が終わると、利用者をお送りして、夕方はまた会議や書類の記録を行います。
「在宅」が拓く新しい可能性
―manabyとなって変わったことは?
やはり「在宅」が大きいですね。近隣にB型事業所はたくさんありますが、事業所に通所して生産活動を行うところばかりなので、在宅でITスキル訓練ができてパソコンで生産活動ができるということでmanabyになってとても注目していただいています。精神障害の方の働き方の選択肢が広がりますし、在宅支援ができることによって事業所で請け負える仕事の幅も広がりました。
また多店舗展開をしているmanabyなので、そのネットワークつながりがあるのが心強いです。manabyでは全国のサビ管、管理者、また職域ごとに職員がオンラインやオフラインで集まって定期的に話しをしています。
これまでは地域の同業者や関係機関との関わりの中で情報を得てきましたが、それをmanabyとして連携して生かせるのが素敵だなと思います。
―この仕事の難しさはありますか?
大河原事業所はmanabyでも珍しい多機能型です。B型と移行は就労支援という点では似ていますが、制度も利用者が目指すものもスタッフの視点も変わります。会議もそれぞれにあるし、さらに直近では事業譲受で組織の仕組みも変わったので、慣れるために頑張っています。
そして土地柄、送迎がないと通えない方も多いので、このあたりではどこの事業所も送迎サービスを行っています。朝夕の送迎も含めて、時間のやりくりは非常に難しいですね。
でも一人じゃないので。事業所の仲間と助けあって、試行錯誤しています。
仲間とだから楽しめる
―大河原のみなさんはどんな仲間ですか
最高のメンバーです。manabyでは「ダイアローグ」に力を入れていますが、私たちも以前からダイアローグ状態で、よく話し合ってきたと思います。スタッフがお互いを想い自然と助け合える、そんな仲間たちです。
例えば、これまで朝夕の報告共有のためのミーティングだけでなく、1分間スピーチや1on1など自分の思いを話す機会をつくっていました。業務以外でも何でもいいから話そうよ、という時間って大切ですよね。
時間の確保が難しいところがありますが、ダイアローグの姿勢でみんながお互いに意見を聴いて共感して伝えることは、これからも大切にしたいです。
―管理者として楽しい!と思えるところは?
みんなで頑張って目標達成に近づいて、あともう少し!というときに楽しさを感じます。そして小さな積み重ねが結果に出てきて、最終的に目標が達成できたとき。大変ですが成長を実感できるとうれしいですね。
―秋保さんにとって「働く」とは
仕事って、人生を豊かに楽しくするようなことだと思います。一生懸命にやってる中で、いろいろな気づきがでてくるはず。
「自分らしく働く」ために、最初から仕事を一つに絞るのではなく、やりたいことをじっくり見つめながら仕事にしていってほしいと思います。「自分らしさ」もそんな中で見つかることもあるんじゃないかな。私自身も見つめ続けたいです。