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インターンシップレポート第1弾!「教育(学ぶ)」の社会課題に本気で向き合い、新規事業を代表へ立案する3days!

2023年8月・9月に実施されたLITALICOの新卒ビジネス総合職向けインターンシップ。3日間×2テーマにわたって開催されたこの企画では、会社や事業情報のインプット、学生側からのアウトプットともに盛りだくさんで設計されています。今回は「働く」と「学ぶ」の2つのテーマにて実施されました。
今回は「学ぶ」、つまり教育事業をテーマとした回について詳しくお伝えしていきます。

「働く」テーマのインターンレポートはこちら▼

インターンシップレポート第2弾!「働く」をテーマにしたLITALICO新卒向け3daysインターンシップでの学生の学びとは? | LITALICOプラットフォーム
「働く」と「学ぶ」の2つの領域に分かれて実施された2023年のLITALICO新卒向けサマーインターン。今回は「働く」をテーマとしたインターンについて詳しくお伝えしていきます。「学ぶ」テーマのイ...
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社会課題としての「学びづらさ」はいかに解決できるか?

▼「学ぶ」テーマでの3daysインターンのタイムライン

▼オリエンテーション資料(一部)



3daysインターンの実施概要・手法

参加学生それぞれのグループ(今回は3チーム、3~4名)ごとに学生自身が最も関心のある分野を議論していきます。障害や特性が原因で学習に何らかのサポートが必要な大人ないしは子どもをターゲットとした、何らかの「学びづらさ」を抱える人の社会課題を解決する新規事業プランを、最終日に自由形式で発表してもらいます。各自が設定したターゲットと徹底的に向き合っていただくため、LITALICOの教育関連の事業を担うビジネスリーダーや外部講師の登壇からのインプットセッションも実施し、今まさに現実で走り続けているビジネスの課題・ターゲット・ソリューションにも触れながら立案の精度を高めてもらいました。

また、1チームに対して必ず1名、メンター役として社員がサポートに入る形式に。ワークを進める中で困った際の相談はもちろんのこと、適宜1on1での振り返りも挟み、グループ発表だけではなく学生の学びや成長をサポートすることで、客観的な視点での個人の課題も見出しやすくしました。


LITALICOの事業開発フレームワークを学ぶ

Day1の冒頭では、LITALICOがどのように新しい事業を生み出しているのか、大切にしている観点やフレームワークについて解説しました。例えば、LITALICOではソリューションを生み出す前の段階で下記の課題発見プロセスを大切にしています。



しっかりと課題が存在する業界の専門知識、ルールを深く理解して「見立て」、課題設定のために何を論点とするかを「仕立て」、それらを実際に小さな試行から「動かす」ための経験やスキルも必要であること。それになぜやるか、という原体験や覚悟・信念つまり「マインド」が重なって新しい事業を生み出しています。

その他、特に社会課題の解決にあたってはユーザや法律など様々な視点での事前調査が重要であることや、社会課題においては「負の循環」に陥ってしまっているケースも多いため、課題がループしあうなかでどの特定課題に着目するのかを考えることの重要性も参加学生へ伝えました。



同じ「教育」や「特別支援」がテーマでも、立場によって異なる課題

インプットセッションでは、LITALICOが実際にどのように課題を見出し、事業にしているかを体感してもらう時間としました。最初は、現在LITALICO教育ソフト https://s-edu-soft.litalico.jp/ というソフトウェア(SaaS)で特別支援教育や学校教育全体の課題解決をおこなう安原(学校教育事業部長)からの講話です。

本事業では、大きく2つに課題を絞っており、特別支援教育の分野で障害などの専門知識がないまま生徒を受け持つ教員が増えていること、学校教育全体で教員の業務負荷がそもそも増加しており、一人ひとりに向き合う時間が減少していることに着目しています。それに対し、教員が生徒の教育支援計画をたてるためのサポートツールや、教材・動画の提供によって全国の小中学校の特別支援領域の関係者へ提供を推進しています。


<学生からの感想(一部抜粋)>

  • 同じ特別支援教育の課題においても、現場の教員だけではなく、教育委員会や学校の管理職など各ステークホルダーの立場になって課題を考える必要があることを学んだ
  • 教員の勤務時間や知識不足にあてた3つの施策がすごく興味深かった。課題や施策を考える際、なぜ今既存の仕組みで解決できていないのかを考えることでサービスの独自性を追求できるという新たな視点を得ることができた
  • 学問研究と同様に、課題設定のためには一次資料(インタビュー、聞き取り)の徹底的な分析が大変重要であることにも気づけた

インプットセッションの第2弾では、外部講師である「不登校新聞」事業代表の石井さんの登壇もありました。不登校という社会課題に対し、当事者への400名以上の取材を通じて世の中への発信やイベントの企画等を続けている石井さん。外部の講師登壇セッションを設けた背景には、弊社としては「群れでビジョンを追いかける」という形で、社外の様々な関係者やパートナー企業とともに障害のない社会へ向かうというスタンスを大切にしていることがあげられます。


夢中になれる環境で好奇心を引き出す!子どもが主役のIT×ものづくり教室

Day1の最後には、LITALICOワンダー https://wonder.litalico.jp/ のお子さまがIT×ものづくり教室でプログラミングやロボット政策に勤しむ様子を参加学生全員で見学しながら、簡単な授業内容を体験したのち、事業部長である毛利が事業について説明をしました。LITALICOワンダーでは、日本のZ世代には「創造力」が足りていないこと、教育でのICT機器利用率の低さという社会課題に着目。学び手である子どもたちに一方的に知識を付与するのではなく、主体的に経験や思考を育む一人ひとりのお子さまに最適な環境づくりを大切に教育プログラムを構築しています。


<学生からの感想(一部抜粋)>

  • 生徒の自主性を重んじる雰囲気やワンダーの社員さんのあたたかい様子を肌で感じることができた。また幼い子どもたちがプログラミングで精巧なゲームなどを作っていてとても驚いた
  • お子さん各々が自身の創作物に対して自信をもっている様子がよかった。作品を持って私達にも「みてみて!」と駆け寄ってきてくれたのが印象的だった
  • 「夢中とひらめきを大事に&子供が主役の空間」というフレーズのみの印象としては、よくある教育事業なのかな、と正直最初は思っていた。しかし、実際にリタリコワンダーに足を運び、生徒の自信を持っていきいきとした姿、想像を超える技術力を自分の目で目の当たりにした結果、リタリコワンダーの高い存在価値を実感した。素直に他の企業ではここまでできないと思った

「自分たちがアツくなれる課題を選ぼう」
- 発表前の提案に対するフィードバック

2日目には、1日目のインプットをもとに各グループで提案を作成。社長室で行政への政策提言などを担う亀田と、LITALICOライフ事業部長の上木原が登壇し、学生たちのここまでに完成した事業提案内容へのフィードバックも含めておこないました。行政の施策に詳しい亀田と、新規事業を推進している上木原と、それぞれの観点からフィードバックがあり、提案が深まっていきます。また、それぞれの社員が大切にしていることがフィードバックを通して学生に伝わったようです。

本インターンでは、いずれの3日程においても学生が考えた事業案の方向性や内容についてメンター、ないしは事業推進をおこなう立場の部門長クラスに常に相談がしやすい体制を整えることで、学生が効果的なインプットを得られつつ、心理的に安心して発表まで臨んでいただけるよう工夫しています。これは普段から社員ひとりに業務や体制面で依存することなく、1対1での定期面談・ミーティングなどを設けることで施策のPDCAを回し続け、お互いフィードバックし合う文化を大切にする、普段のLITALICOの社風や実際の働く環境に近い形でもあります。


<学生からの感想(一部抜粋)>

  • 社会的な制度ありきの支援ではなく、自分たちの現場での支援をベースに新たな制度を作る、という逆転の発想が面白いと思いました。その上で制度作りに繋げるまでにどのように行政を巻き込んでいくかの話が勉強になりました
  • 上木原さんの『自分たちがアツくなれる課題を選ぼう』というアドバイスが刺さった。メンターとの1on1でも指摘されたが、熱量をもって課題に取り組み、チームメンバーとしての当事者意識をもつことはとても重要だと思う
  • 「個」の熱意がマスを変えていくという言葉が特に印象的で、今後仕事などで何かを提案する度に思い出していきたいと思った


本気で「そのひとり」の悩みに向き合うことが社会課題解決の第一歩。
- 学生からの事業提案・最終日発表

代表取締役 山口、LITALICOパートナーズ代表 深澤、LITALICOワンダーの事業部長 毛利の3名が審査員となり、3チームそれぞれが最終日午後から発表に挑みました。テーマとして学習障害のお子さま向けに習い事を紹介する事業、進路指導につかえる診断サービス、不登校に悩むお子さまやご家庭向けの新たな学びを提案する事業などのアイディアがあがりました。


<審査員からのフィードバック(一部抜粋)>

  • (深澤)質問に対してもしっかりと調査した結果や所感を述べられるチームが多く素晴らしい。すぐに開始できるサービスは参入障壁が低いが、ターゲットへの解像度をもっともっと上げて、手触り感を常に持ち続けることが重要だと思う。「誰の、何を解決しに行きたいのか?」をしっかりと考える時間をこれからも大切にしてほしい

  • (毛利)各チーム着眼点がとてもよかった。自分自身もLITALICOワンダー事業統轄をやっているなかで、鳥の目視点で広くビジネスモデルを考えつつも、虫の目視点で「教室にいる『あの子』が喜ぶことってなんだろう」、と利用してくれている子の気持ちになって考えている。具体と抽象のいったりきたりを繰り返しながら事業を進めることが重要だと思う

  • (山口)インターネットを用いたソリューション提案が多かったが、LITALICOも最後のドライブを効かせるところでインターネットやアプリを活用してるもののそれだけを単体で解決策として考えると課題解決へのプロセスが飛躍しすぎてしまうと思う。自分から情報を取りに来てくれるような能動的な顧客層でないと、「自らこのツールを使いに行こう」とはならないもの。LITALICOは、複数インターネットのソリューションも持ちながらも、対人支援でそのひとりに向き合い続けているところが原点でありコアコンピテンシー。これから事業家になりうるみんなも『そのひとが本当のところ何を悩んでいるのか?』を肌で体感できる時間を持つことを大切にしてほしい


発表が終わった後、今回のインターンの最後にKPT(Keep・Problem・Try)の観点から振り返りをおこなった参加学生たち。自社でも事業プロセスの中で私たちもKPT会をとても大切にしています。グループ全員への感謝の気持ちを述べつつ、自分自身のワークへの取り組みのスタンスについて触れたり、メンターからは一人ひとりの学生に対し、ビジネスパーソンの卵として学生のさらなる成長に繋がる意見やコメントを伝える様子も散見されました。


<全体を通しての感想>

  • 教育事業に対して不勉強だったため不安な部分もありましたが、社内外の色々な方からのインプットが多く理解を深めながらワークに取り組むことができました
  • 「枠組みに囚われず、まずは目の前にいるその人の課題解決を考えること(マーケットの捉え直し)が重要である」という言葉が印象に残っている。誰の何を解決するのか、自分自身の目の前にいるその人にとことん向き合うことが、結果的に価値のあるビジネスに繋がっていくのだなと感じた
  • もっと実際に困っている当事者の声を直接参照し得たはずであったし、拾うべきだったと思う。ソリューション内容や収支を詰めることも事業としては大事だろうだが、一見泥臭いような作業を徹底してやっていれば、事業をより良いものにできる余地があったはず
  • これだけ丁寧に面倒を見てくださるメンターに出会えたことは幸運というほかない
  • 1on1のフィードバックでこうしたらもっとよくなる、という部分に加えネクストアクションまでお話してくださり嬉しかった。今後の自分の言動にいかしていきたいと思った


3日間を通して、1名ずつLITALICO社員がメンターとしてグループワークに共に参加しながら、1dayごとに一人ひとりに1on1スタイルでフィードバックをする体制に驚きながらも、LITALICOらしい仕事の進め方を肌で感じられた参加学生も多かったようです。2日目は大型台風の発生により一部対面予定だったグループワークがオンラインとなるトラブルに見舞われつつも、最後まで諦めずにグループワークの発表をまとめきり提案・発表までやり切っていただけました。
学生の皆さん、3日間お疲れさまでした!


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