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LITALICOジュニア指導員 川口(かわぐち)
2020年3月、東北福祉大学教育学部教育学科を卒業。保育士・幼稚園教諭免許取得。
初期配属である東京のLITALICOジュニア高円寺教室にて児童指導員として勤務後、2021年7月には地元である東北の仙台五橋教室の立ち上げメンバーとして抜擢。同年9月にLITALICOジュニア初となる東北エリアの出店に貢献。
LITALICOジュニア(https://junior.litalico.jp/)は、2011年に事業を立ち上げ、のべ2万名のお子さまとそのご家族を支援してきました。
現在は全国に150拠点以上(仙台に1拠点・関東に約100拠点・東海に5拠点・関西に約40拠点・福岡に1拠点)展開しており、通所されるお子さまは8,700名におよびます。
今回は地元の大学を卒業後にファーストキャリアとしてLITALICOジュニアを選び、東北から上京することを決めた川口千聖さん(以下、川口)をご紹介します。
ーもともと川口さんは幼稚園の先生になることを志していたそうですね。発達支援分野に関心を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
川口:弟がいるのと、従妹もみんな年下ばかりという環境の中で育ったので、物心がつく頃から小さい子とかかわるのが好きでした。
中学生の従妹には発達に遅れがあるのですが、日常生活を送るうえで支障が出てきたのは小学校に入学してからだったんです。その子が未就学児だった頃に東日本大震災でお父さまを亡くした背景から、お母さまとしては、喪失感によるトラウマや精神的な部分が影響して言葉や行動に遅れがあるのだと考えていたため、未就学の時点では専門的な療育や発達支援を受けることに至らなかったそうです。
中学生になった今では、公的な制度を利用した支援が行き届いているようですが、もう少し早くにその子の発達について正しく把握できるきっかけとなる情報や相談先があれば、従妹は早期から適切な支援が受けられていたかもしれません。
東北には、関東と比べるとまだまだ発達支援の事業所も少なく、発達の気になる子やそのご家庭にとって最適な環境だとはいえないとのではないかと思いました。
そんな背景があって、次第に発達支援の分野に興味を持ったと同時に、地元でそういった機関を増やしていくことに対して関心を持つようになりました。
ーどのような経緯でLITALICOジュニアへの就職を決めたのですか?
川口:幼稚園での実習を通じて、集団の中で一人だけ流れについていくのが難しいお子さまに出会ったことをきっかけに、同じ年齢の子たち全員が同じクラスの中で教育を受けることに対して、次第に疑問を持つようになったんですね。
そんな疑問を持ちながら就職に向けてたくさんの園見学や説明会にも行ったのですが、そのうちのひとつがLITALICOジュニアだったんです。
「障害は人ではなく社会の側にある」「学び手は常に正しい」といったLITALICOジュニアの考えについて説明を受けたとき、「自分がやりたい支援はLITALICOジュニアだったらできそうだ!」と確信したので、選考を受けることを決めました。
ー入社当時は川口さんの地元である東北エリアに教室はまだありませんでしたよね。上京への後押しをしてくれたものは何だったのでしょうか?
川口:大学の友人は地元や東北に残って就職する人が多く、就職を機に地元を離れる人は少なかったと思います。でも、家族や住み慣れた土地と離れる不安よりも、「やりたい支援をやるためなら場所はどこでもいいな」という思いが強かったので、私自身はあまり抵抗は感じていませんでした。
また、家族が東北にいたのですが「若いうちにやりたいことをやっておいで!」と言って快く送り出してくれて。大切な人たちから応援して貰えたことも、迷いなく地元を離れることを決断できた理由だったと思います。
とはいえ家族とあまりにも遠く離れてしまうのは不安もあったので、関西や東海ではなく、関東で働きたいという意思を採用担当の方に伝えていて、それをかなえていただいた形でした。
ーその後、異動を経てまた地元に戻る機会があったそうですね。
川口:新卒社員として入社してしばらくの間、東京都杉並区にある高円寺教室で児童指導員として勤務していました。仕事に対しては非常にやりがいを感じていたのですが、もともと、いつかは地元である東北に貢献したいという気持ちも強く持っていて。入社してからずっと周囲に「東北にLITALICOジュニアを作りたい」と言い続けていたんです。
だから、上京して1年半が経ったころに「仙台エリアの新規教室の立ち上げメンバーとして挑戦してみないか?」と教室長から提案いただいた時はとても嬉しかったですね。
自分の地元で療育を広げていくことに携われると思うとワクワクしました。
新規出店のエリアがたまたま仙台エリアだった、ということも大きいのですが、周囲の人に自分のチャレンジしたい気持ちを口にしていたことも、こうしたチャンスを貰えたきっかけになったのかなと思っています。
ー新規教室の立ち上げに関わってみて、どうでしたか?
川口:仙台五橋教室での仕事は、初めて経験することばかりでした。
通所していただけるお子さまに認知を広げるために、毎日、保育園や病院を回って挨拶や営業活動をつづけました。
東北には関東と比べて他社の発達支援の教室が少ないという背景も相まって、発達障害や特別支援についてお話をしても、うまく必要性が伝わらず歯がゆい思いをしたこともありましたが、なんとか2021年9月に無事にオープンさせることができました。
まだまだ発達支援の事業に対する認知度自体が低い状況なので、これから通所いただくご家庭をさらに増やしたいと考えています。
私自身も普段のお子さまへの支援の業務に加えて、ブログやSNSでの情報発信も担当していて、より多くの方にLITALICOジュニアの支援内容や教室の良さを広めていけるように日々邁進しています。
大変なこともありますが、LITALICOジュニアをもっと東北エリアに広めていけるよう、今後も頑張りたいと思います!
ーこの記事が、地元を離れて就職することに迷いのある就活生の方や、入社してから新しいことチャレンジしたい方にとって、新たな一歩を踏み出すキッカケになれば幸いです。
川口さん、ありがとうございました!