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【フリーランス連携でエンジニア100人組織】企業・フリーランスの方向けフリーランス連携のすゝめ。

ランサーズでは採用だけではなく、社外人材活用=フリーランス連携を進めており、開発組織においては、社内・外人材合わせて約100人の組織になっています。今日は、実際に働くフリーランスのお二人(ゆずたそさん、秋山さん)と、取り組みを牽引したランサーズメンバーの倉林に話をきいてみました。

そもそも、どうしてフリーランス連携をはじめたのでしょうか?

倉林:どこの企業もエンジニア採用はなかなか採用できず困っていると思います。ランサーズも同様の悩みを抱えていたのですが、「ランサーズがランサーズを使わない選択肢はない!」と思い、フリーランス100人プロジェクトを立ち上げました。ゆずたそさんはそれ以前からジョインいただいていたのですが、秋山さんにはプロジェクトの一環でお声がけさせていただきました。今ではフリーランスエンジニアが50名を突破し、開発をぐっと前進させることができてます。これもすべてフリーランスのみなさんがいてくださるからこそですね。

なるべくフリーランスの方が働きやすい環境づくりにも注力するようにしていて、ゆずたそさんは固定報酬、秋山さんは時間報酬で働いていただいています。

ゆずたそさん・秋山さんがランサーズにジョインされたきっかけは?

ゆずたそさん:ランサーズ社員の神庭さんが私の登壇資料を見つけ、声を掛けていただいたことがきっかけです。ランサーズのデータ基盤について何度か技術相談に乗りました。
私が業務でランサーズのサービスを使うようになってから、気になった点を神庭さんにフィードバックしていたところ「そろそろ手伝ってくださいよ!」とお声がけいただき、面談の場を設けていただきました。面談では取締役の曽根さんが辺り一面の壁ホワイトボードにランサーズの事業構想を書き殴って、私だったらこういった観点で貢献できるかなと提案したところ「じゃあやってみよう!」ということになり、フリーランスとしてランサーズにジョインしました。

秋山さん:僕はもともとランサーズの社員でした。卒業してフリーランスとして活動していたのですが、このコロナ禍の影響で頂ける仕事が一時的に減ってきているタイミングで、ランサーズのメンバーから「ランサーズの仕事受ける気ないか?」と連絡を頂きました。フリーランスを積極採用しているという話だったのと、仕事が減ってきていたのと自分自身が元ランサーズの社員であり開発フローなどを知っていたので、またランサーズを開発が出来るという楽しみがあり直ぐにOKを出しました

ランサーズのどのような仕事を受けているのですか?

ゆずたそさん:主にデータ基盤構築・データ活用・DX推進のお手伝いをしています。具体的には

①サービス利用状況を可視化するダッシュボードを構築
②部門横断でランサー紹介履歴を検索できる社内botを開発
③データベースのメンテナンス用スクリプトを開発

といった仕事を行っています。
ランサーズのサイト上で案件を請け負い、Workspace機能で週次定例ミーティングを行っています。ランサーズ社のGoogleアカウントを発行していただき、そのアカウントでデータ分析やシステム開発を行っています。

秋山さん:僕はゆずたそさんと違って、プロジェクトではなくフリーランスプールに入って時間報酬で働いています。Slackで落ちてきたissueの中からやりたいものを選んで粛々とこなしています。もともとあまり縛られずに働きたい思いと、純粋にプログラミング作業が好きなので、そういう今のこの働き方が自分の性に合っていて、気持ちよく働いていますね。稀に粒度の粗いissueもあったりしますが(笑)、そういうもはSlackで確認しながら進めているので、とくに困るようなことなともありません。

▼Slack上のissueの様子

倉林:そうなんですよね、秋山さんはアルムナイということもあり、結構粒度の粗いissueもお願いできるなと甘えている部分もありますね(笑)ただその甘えがポイントで、社外人材プールを作るときに、アルムナイの方に入っていただくと、やりとりがスムーズにできたり、そこからアルムナイ以外の方もコミュニケーションとりやすい環境ができるので、これから社外人材プールを作りたい企業の方にはおすすめしてます。

フリーランスとしてランサーズにジョインする前と後でギャップはありましたか?

ゆずたそさん:1つ目は、経営陣が本気でコミットしてくれている点です。驚きました。私が担当した案件の1つ1つについて「ずっとやりたかった試みを次々と実現できている」と社内にPRしてくださったり、「もっとこうしてほしい」と細かいフィードバックをいただいています。社内システム構築やデータ分析は、成果を数字で表しにくい案件です。しかし、こういう手厚いフォローのおかげで「自分は役に立てている」とポジティブな気持ちで仕事に向き合うことができています。
2つ目は、社内ルールの厳しさ・柔軟さが絶妙である点です。特に社員でない人間へのシステム権限の付与についてですが、上場前後で形式的なルールが一気に増えて、案件を進めにくいのではないか、と懸念していました。もちろん厳しく締めるところは締めているのですが、 一方で、柔軟に便宜を図ってくださっていると感じることも多いです。フリーランスの気持ちを「分かってくれている感」があります。倉林さんが中心となって、 フリーランスエンジニア1人1人との面談を重ねながら、外部人材を活用できるように組織整備を行っているとのことでした。

倉林:ゆずたそさんは、自分が期待された業務に対してクオリティが出せているか定期的に確認してくださるので、こちらとしてもお互いの期待値調整ができてとてもスムーズに仕事が進められています。いつもありがとうございます。

秋山さん:僕の場合は、思った以上に沢山のランサーさんがジョインしていて、仕事のタスクを取り合う感じがとても面白いと感じました。ランサーズを利用して時間報酬でお金を頂いているので、タスクが取れなかった場合は時間報酬にならないというのもあるかと思います。
ジョインする前は細かいタスクが多いのかと思っていましたが、そうではなく細かいタスクから新規機能の追加や機能廃止に伴ったコードなどを取り除く為の大きなタスクなどもあったことです。思っていたよりも多くの仕事に携わることができるので、自分の経験値アップにもつながっています。

フリーランス活用したいと考えている企業、これからフリーランスになりたいと思っている方へアドバイスお願いいたします!

ゆずたそさん:大事なこと3つあると思います。「獲得」「継続」「土台」です。案件の「獲得」にはアウトプットが大切です。どういうことができる人なのかが企業の方に伝わりやすくなると思います。2つ目、案件の「継続」にはコミュニケーションをはじめとしたビジネススキルが必要です。当たり前のことですが、ここは大切にしたほうがいいと実感しています。最後は「土台」、いわゆる心身の健康ですね。一人で無理はせずに、その分野の詳しい人に相談するとか(契約の範囲内で)、早寝早起きとか、ストレスを貯めない戦い方が長期的に結果を出し続ける秘訣だと思います。
これから先、フリーランスの働き方を実現するチャンスはいくらでも増えていくと思います。
例えば「リモートワークを認める予定はない」と言われて、お断りしたとある企業様が、最近はリモートワークを始めたそうです。遅かれ早かれ時代と共に環境は変わっていくので、たとえ今「こういう点が不安だな」と思っていても、ゆくゆくはその問題も解消されていくと思います。私自身も、変化を楽しんでこれからもチャレンジし続けたいと思っていますし、そういう方がどんどん増えれる世の中になればいいなと感じています。

秋山さん:ゆずたそさんと同じで、何事も飛び込んでやってみるのがいいと思いますね。環境の構築は必要だけど、それができれば、あとは多くのことが学べる機会提供の場だと考えています。自分の場合は淡々と業務がやりたかったし、自分の時間との両立もしたかった。それらができる今の環境がとてもフィットしていますし、自分らしく働けているので、とても満足しています。コロナの影響も大きいですが、今までなかなか進まなかった働き方改革がすごい速さで推進され、今後もテレワークを継続して行く会社が多いと思います。そして、このフリーランス連携をする企業も増えてくると思います。今後他社さんでも同じ環境があればやってみたいと考えてますね。

倉林さん:依頼をする企業側として言えるのは、フリーランス連携をやってみると間違いなくWOW体験ができる。例えば、まぁまぁ重要度はあるが、緊急度高くないissueは結構溜まってしまう傾向にあると思いますが、フリーランス連携させていただいたことで、あれよあれよとissueをさばかれていく。開発において、なかなかはけなかったissueがさばけることって結構大事なんですよね。
また、よく「フリーランス連携=アウトソーシングする」というイメージを持つ方が多いと思いますが、実際やってみるとそれだけじゃないんですよね。ゆずたそさんのようなスペシャリストの方とも会えることも多いです。そしてissueもどんどん解決されるので、もう言うことないです。(笑)
開発は内製したいという文化の企業さんもいらっしゃると思いますが、フリーランス連携は単なるアウトソースではないし、やってみると開発組織を作る上での視野が広がるのでまずはトライしていただくといいと思います。始める上でアドバイスできるとすると、フリーランス連携を成功させるために重要なことは、それぞれのメンバーとの期待値調整等だと思います。この辺のノウハウは結構たまっているので、もし必要であればどこにでも飛んでいきます!(笑)

実は、今度ゆずたそさんと一緒にデブサミ2021に登壇に登壇しますが、サービス展開というよりもこういう新しい働き方を進めていくために参加します。もともとエンジニアがもっと活躍できる社会にしていきたいという思いがあり、この働き方ができるのもエンジニアという職種だからこそだと考えています。ひとつでも多くの企業がフリーランス連携を初めてくだされば、エンジニアへの機会提供の場をどんどん増やしていける。その世界をつくるのが、僕の今のミッションです。

<プロフィール>
ゆずたそ/@yuzutas0
リクルートでシステムアーキテクチャの再構築やエンジニアチームの立ち上げを経験。退職後、七転八倒。2019年、副業フリーランスとしてランサーズへジョイン。社内ツール開発やCRMデータ分析に尽力している。 著書・寄稿に『個人開発をはじめよう!』『データマネジメントが30分でわかる本』『Software Design 2020年7月号 ログ分析特集』など。
<プロフィール>
秋山 茂昌(あきやま しげまさ)/(あきん)
1986年大阪府生まれ。2008新卒としてミクシィに入社し、タイアップ事業・自社SNS内広告配信事業(mAD)の開発を経験。2013年6月にDMM.comラボへ入社後はマーケティング開発部でデータチームへデータを渡すためのデータ集計基盤の構築などを行いつつ社内ツールの改善などを行っていた。一旦、広告・マーケティングから身を引き1からエンジニアとして磨きをかけ直すため2016年2月にランサーズへ入社。
ランサーズでは機能改善や、CakePHPの1.3から2.8へのバージョンアップを率先して対応を行っていた。PHPカンファレンス2017ではバージョンアップについて登壇も行う。現在はフリーランスのプログラマー。
<プロフィール>
倉林 昭和(くらばやし てるかず)/(てる)
2000年からシステムエンジニアとして、ECサイト構築、受託開発、運用業務、要件分析、新技術検証、マネジメントまで幅広く経験。
10年前に当時まだ会社員だった代表の秋好と一緒に働いていた縁と、ランサーズの社会的意義の強いビジョンに共感し、2019年2月入社。
現在はVPoEとしてランサーズのエンジニアの価値向上、組織作りやマネジメントに取り組んでいる。
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