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【成長できる impact の仕組み】Marukoの場合

Photo by Susan Q Yin on Unsplash

インパクトでは、社員が恒常的に成長していけるように、成長を促すための様々な施策を用意しています。今回は、実際に社員がその施策をどのように活用し、どのように能力を高めているのか、その一例としてBook Review(以下、BRと表記)についてご紹介します。

能力開発施策 【Book Review】

BRは、仕事に関連する書籍を読み、レビューを書き提出する、というシンプルな仕組みです。インパクトでは評価項目の中に組み込まれている点がユニークなところです。現在入社5年目、長野県でリモートワーク勤務のMarukoにBRの活用や効果について聞いてみました。

――まず最初に所属部署と仕事内容を紹介してもらえますか?

私が所属している部署は、Brand Enhancement Department(BED)という部署で、ブランディングやマーケティングに関する戦略の立案・実行が主な仕事です。昨年グローバルでブランドリニューアルを行い、ロゴやホームページを刷新したところですが、私たちの仕事は、我々の提供価値を必要としている方々に我々のことを認知してもらえる状況をつくっていくことです。

特に、事業環境や世の中のニーズ変化の中で、自分たちの会社の組織変革や組織開発を舵取りしていこうとしている人事や経営者の方々に、インパクトのことをもっと知ってもらえている状態を実現したいと考えています。そのための作戦を考え、実行していくのが主な仕事です。

――そのような仕事を担当する中で、BRをどのように活用していますか?

自分が担当している仕事のアウトプットを高めるために活用しています。例えば、「特異点の言語化」プロジェクトで必要な、コンセプトメイキング系の本や、そのために必要なアイデア出しや発想法に関連する本を読んでBRを書いたりしています。

また、私は「コラムリレー」施策の企画・運営も担当しているので、そこに使えそうなアイデア収集にもBRを活用しました。この施策は、「社員が会社ホームページのコラムを順番に執筆する」という取組みです。会社ホームページのコラムなので、テーマや内容はただ個人が書きたいものを書いていいというわけではなく、自分の関心があるテーマで且つコラムの読者に役立つ内容を書く必要があります。

しかし、ほとんどの社員はコラム執筆の経験はないので、ほぼはじめてのトライになります。実際にやってみると、書くにあたりぶつかる壁もそれぞれ異なります。書き方のコツを1つずつ学んで実践していくことで、書く力をつけたい。そのため著者がコラムを書く際のヒントになる本を探すのにも、BRを活用しています。


会社ホームページのコラム。社員自身がテーマを考え、執筆する


――入社してすぐの頃のBRの活用の仕方と今とを比べてみて、どんな違いがありますか?

入社した頃は、全社での課題図書があり、それを言われたままに読み、BRを書いていましたね。課題図書は、メタ思考やレジリエンスや人材開発に関する本など、我々の仕事をする上で必要となる基本的な思考法や知識に関する本でした。

もともと本を読むのは好きなので、本を読むことは苦には感じませんでしたが、当時は自分流に読んでいて、BRは自分目線での感想に終わっていたなと思います。

今は、仕事のアウトプット向上に役立てるという目的を持って、テーマに関連する本をピックアップして読みます。そして、これは使えそうだ、と思ったアイデアやフレームワークを実際の仕事の場面で使うようにしています。本で得た知識を実際に仕事に役立てることが、以前と比べてずっと増えました。

BRは、自分の仕事の能力向上のための施策です。レビューの内容は全員にシェアされますが、内容に関してとやかく言われることはありません。逆に自由に書けるので、能力向上につなげられるかどうかは自分次第、と言えるかもしれません。

その意味で、今振り返ってみると、最初の頃はレビューを書くこと自体が目的化してしまっていました。それだと目の粗いザルのように、自分の中に残るものが少なかったです。

冊数読んではいたけれど、自分のために活用しきれてなくて、もったいなかったなと。自分の仕事能力やアウトプットの向上のために本を読む、という目的意識を持っているかどうかで、自分にとってのBRの効果はだいぶ違ってくると思います。


――どんなきっかけがあって、BRの活用の仕方が変わったんですか。

私の場合、2つのきっかけがありました。1つは入社1年後、新たな研修プログラムの開発にあたり、SDGs関連の本数冊をチームで回し読みした時です。意見交換のため、本に気づきや考えを書き込むことが推奨されてました。1冊読んだら次の人に送る。同時に自分の手元に次の本が来る、というシステムでした。

他のメンバーの書き込みが入った本を読んでいると、“バーチャルでディスカッションしてる”ように感じられました。他の人のコメントを見て、次の人がそれにまたコメントして、グループとしての知見が生まれる感覚があり、面白かったですね。

1つのテーマについて主張の異なる本を複数冊を同時読みすること、それから、思ったことや浮かんだ疑問を互いにぶつけ合うことは、そのテーマについての考えを深める方法だとそのとき感じました。

もう1つのきっかけは、実は育休中、家のレイアウトを工夫する必要性に迫られたことです。子どもが生まれて生活が一変、効率的な家事導線や成長によって回避したい危険が変わる中、解決策がわからず、悩んでいました。

このときは、安全かつストレスが少ない家づくりのため!という明確な目的を持って複数冊読みしました。難しいのは、子育てや家事が効率的になる家の使い方って、ライフスタイルによって違うので、どこにも我が家の正解は載っていない。だからこそ、アイディアを得て試して、自分たちに合うものをつくっていくことが大事なんですよね。

そんな経験から、課題解決のためには目的を明確にして本を読むっていうのが大事なんだなと。本から得た知識を自分のものにして、解決力を上げていくって、こういうことなんじゃないかな、と思う経験だったんですよね。

BRで、ただ読みたい本を読むではなく、自分が仕事でアウトプットすべきことと関連付けて活用しているのは、そうしたほうが自分の実際の力になっていくからなんです。

――BRを能力開発に活かせている人の特徴はなんでしょうか?

やっぱり、自分の能力向上やアウトプット向上のために読む、という目的意識を持っていることではないでしょうか。そして、得たアイデアやフレームワークを自分の仕事の中で実際に使っているってことですね。

社内でも「あ、また新しいアイデアやフレームワーク使ってる!」と感じる人は、アウトプットを意識して本や情報に接しているんだろうな、と感じます。

アウトプットのためにインプットして、そこから学びを抽出して、実際にアウトプットする。この繰り返しが、弊社の5つのバリュー:MEANSの「Mastery」、つまり、自分の仕事の専門能力を上げる、ことにつながっていると思います。

あとは、あるテーマの本を数冊読むときは、自分の意見と異なる意見が書かれた本をあえて1冊は選ぶことでしょうか。人は、自分が「それはどうかな」と思う本を手に取ることはあまりしません。だからこそ、あえて自分とは違う意見の人の意見に触れるようにしておかないと、独りよがりなものの見方になってしまう危険性があります。

でも、異なるものの見方や考え方をする人もいるのが当たり前だ、という認識でいられれば、相手から反対意見や否定が出てきたときも、なぜそう考えるのか、という発想ができます。こんなふうに、BRを異なる意見を冷静に扱える思考訓練の機会に活用するのも、仕事の能力向上につながると思います。

――では、最後に、このストーリーを読んでくれている人にメッセージをお願いします!

企画を作り実行する、研修をデザインする、コラムの文章を書いて発信する、など我々の仕事は常にアウトプットが求められます。アウトプットの質を高めることが1人1人の仕事の価値向上につながり、組織全体の価値向上につながります。だから、インパクトでの能力開発はすべて、ただ学ぶだけでなく、「仕事のアウトプット向上」につながっています。

アウトプットレベルを高め、高い価値提供ができる能力をつけたい。そのために、謙虚に学び続け、「自分の能力をまだまだ伸ばしていくぞ!」という人にとっては、沢山のチャンスがインパクトにはあると思います。ぜひ、そんな方と一緒にこれからのインパクトを作っていきたいですね!


今回は、能力開発施策の活用例として、Book Reviewをご紹介しました。

インパクトでは、以下の人材ビジョンを掲げ、「我々自身が常に成長し続けること」を重要視しています。それは、成長し続けようとしない人に組織・人材開発の事業はできないし、自分が成長せずにこの仕事をやることは不誠実だと考えているからでもあります。

だからこそ、社員の成長を支援する仕組みとして様々な施策を用意しています。社員のみなさんには、インパクトという環境を自分が成長するための素材がいろいろ入っている器ととらえて、ぜひ施策をうまく活用し、なりたい自分になるために必要な力をつけていってほしいと思っています。

■インパクトの人材ビジョン

インパクトの人材ビジョンは、Logicreative Professionals 。
Logicreativeは、ロジカルさ+クリエイティビティの両方を兼ね備えた、という意味の造語。

インパクトの提供価値は、さまざまな業種業界のグローバル企業に対する人材・組織開発コンサルティングと、それぞれの企業固有のカルチャー、戦略、課題に合致するカスタマイズ・プログラムの提供です。

有りものを売るのではなく、カスタマイズ・プログラムをデザインするには、論理的・合理的にものごとを考え、整理し、伝えられることに加え、固有の課題に対する最適解をつくりあげるために、創造的である一面も求められます。それがLogicreativeの意味するところです。我々はLogical+Creativeの両方を備えた、カスタマイズの一芸に秀でた集団を目指しています。

■人材育成施策

社員が恒常的に成長していけるように、インパクトでは成長を促すための様々な施策を用意しています。

各施策の詳細はこちらをご参照ください。

インパクト用語解説(アルファベット順):

※MEANS
我々の行動指針であり、大事な判断基準が以下の5つのMEANSです。仕事の中でMEANSを体現したふるまいに対してレターを送り、そのふるまいを称賛し合う文化があります。
M:Mastery 熟達
E:Enjoyment 面白がる
A:Agility 素早さ
N:Nexus つながり、絆
S:Stretch & Support ストレッチ&サポート


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