1年前、「【イチ押し!のヒト#05】提案者そして実践者として、挑み続ける人!」でご紹介した、Business Consulting Department (BCD)の”Woody(ウッディ)”。
今月で入社2年半を迎えるWoodyですが、現在、破竹の勢いで活躍中です。
そんなWoodyにこの2年半を振り返ってもらったところ、今まで3つの予想外があったという話が聞けました。一体どんな予想外があったのでしょう?
――入社2年半、今の満足度って5点満点中だと何点ぐらいですか?
そうですね…4点ですね。
これは職場内外みんなに言っていることなのですが。コンサルタントをやっても、ファシリテーターをやっても、コーディネーター/プロデューサーをやっても、なにをやっても楽しい。そういう意味では満点ですね。
じゃあ、なぜ4点なのか。私にとって満点はやりきった感を味わったらなのですが、まだやりきれていないからです。コンサルタントにしてもファシリテーターにしても、常にもっとよくできる、工夫できる余地があるんです。勉強すればするほど、経験を積めば積むほど、もっとできると気づくというか。前職でも研修の企画運営の経験はありましたが、ある程度できると感じていたのは知らなかったからですね。入社当時より今の方がそう感じます。
――入社当時の話が出ましたが、2年半を振り返ってみるとどうですか?
予想外のことだらけですね!笑
だらけというと言いすぎですが、少なくとも3つは予想外のことが起きています。
――ドラマチックな予感がしますね。ひとつずつ聞かせてください。
まずひとつめは、コンサルタントとして入社したことですね。
――そこから!?
そこからです。笑
実は、ファシリテーター志望だったんです。
前職はリテールで店舗でスタッフをやっていたこともあります。その時に受けたものに接客スキルの研修ありました。驚いたのは、翌日からぐっと販売が伸びたことです。「研修には、ひとに良い影響を与える、またひとが変わるきっかけとなる強い力がある」と考える原体験になりました。そんなこともあり、ファシリテーターを志望していました。
予想外が起きたのは、内定が出るタイミングでした。今の社長、戒能がこういったんです。
「本当にクライアントに寄り添ったファシリテーターになるには、コンサルタントになってクライアントのことを教えてもらうところからスタートするのがいいですよ」
ただでさえ業界を変えるという意味においてキャリアチェンジの転職なのに、さらに法人コンサルティング営業までのキャリアチェンジになるとは、びっくりはしました。しかし、すぐ納得しました。というのも、インパクトが多種多様な業界のクライアントとお付き合いがあるのに対し、自分が知っていたのは12年間いたリテール業界だけだったからです。また、目指す何かに行きつくにはどういう経験が必要かと考えてキャリアを選択するという、自分の発想にもマッチしたというのもあります。
――「クライアントのことを教えてもらう」というのもおもしろいですね。
インパクトでは、コンサルタントとしてソリューションを提案するというとき、既存のパッケージ商品にクライアントのお悩みを当てはめるというアプローチをとらない。クライアントの課題にベストフィットするものをカスタマイズするんですね。そのためには、クライアントのことをたくさん聴かなければならないんですよ。例えば研修ひとつデザインするにしても、組織のミッション・ビジョン・バリューや事業戦略、対象者に対する期待、対象者がどういう環境で、どういう仕事をしていて、どういう悩みを抱えているのか、などを伺うことが必要です。
これらは、ソリューションを考えるため、というだけでなく、ファシリテーションする際にも非常に役立つ情報なのです。
昨年から、月1回ぐらいのペースでファシリテーターとして研修現場に立っている中で、強く感じていることです。自分が担当しているクライアントの研修であろうとなかろうと、参加者の置かれている状況や感情をありありと想像できます。これが何に結び付くかというと、例えば、ディスカッション中の介入における、頻度、度合い、テンション、スタンスの判断に関わってきます。ファシリテーターによる問いやコメントなどは、参加者の思考はもちろん、その先にある気づき・学びはもちろん、参加者間の関係性にも影響を与えることから、大いに役立っています。
――これはこれでお話ずっと聞いていられそうですが、予想外の2つ目は?
さっき話した経緯で始めたコンサルタントですが、これがまた予想外におもしろいことです。
例えば、クライアントが最初提示したニーズや期待を超える提案をしたときに得られる「なるほど、確かに」というリアクション。それは、クライアントがそれまで気づかなかったニーズに、クライアント自身が気づく瞬間です。クライアントに新たな気付きを与えられる、というのはカスタマイズ提案の価値のひとつだと考えています。
他にも、研修現場で、デザインの意図通りに参加者が反応しているときなどもおもしろいです。この点は、予想外の動きが起きてもおもしろいんですけれどね。笑
――特にコンサルタントをやっててよかったと感じるのはどんなことですか?
コンサルタントとしてクライアントとかかわる中で、認知共感力、課題形成力、問題解決力、関係構築力、そして変化適応力が養われているのを実感しています。
そうして得られた力でデザインしたプログラムによって、参加者が満足して、その結果、クライアントの組織全体として大なり小なりの変化が起きたときにはとてもうれしいです。担当者の方から「やってよかった」と言っていただけた時には、本当によかったと感じます。
また、スベりまくるファシリテーターにならずに済んだことです。笑 もしも入社当時からファシリテーションをやっていたら、言っていることが正しいだけのファシリテーターになっていたと思います。というのも、実はべき論で考えるクセが少し強めで。でも、コンサルタントとしてクライアントから組織の課題や悩みなどのお話を教えていただく中で、べき論では人は動かないんだな学びました。世の中には多種多様な課題や悩みに役立つ知識やフレームワークなどがたくさんありますが、その通りにしたくてもそうならない状況がはるかに多くある。そこにこそクライアントや参加者の悩みや課題があるのだと今ではわかります。
――やりがいや成長を感じてるんですね。さて、3つ目の予想外はなんだったのでしょう?
それは、今年の4月、入社2年ちょっとでマネジャーに任命されたことですね。
はじめ聞いたときは「そんなつもりないんですけど?」って驚きました。笑 前年に任命されたアシスタントマネジャーで、成果を上げた感覚がなかったというか、むしろあんまりうまくいっていないという感覚があったので。なることへの自信がなかったんです。
それでも引き受けたのには2つ理由があります。1つは、できるからそのポジションにつけるというより、チャレンジの機会として任命してくれているというのはわかってたからです。これはインパクトの良いカルチャーのひとつだと思います。やりながら、自分が学びながらマネジャーの仕事をしていこうと思いました。
2つ目は、コンサルタントとして、ファシリテーターとして、今後も管理職研修を扱っていくからです。管理職を通じて組織をなんとかしたいと思っている担当者や、実際に管理職を務めておられる参加者と向き合う。その時に、やったこともないのに「管理職ってこういうものですよね」というのは避けたい。インパクトがよく言う「紺屋の白袴を避けたい」というのと通ずるところがあると思います。自分が自ら良質なマネジメント経験を積んで、コンサルティングやファシリテーションに活かしていきたいと考えています。
――予想外をおもしろがりながら、役に立てながら進んできたというのが伝わってきました。そんな経験を踏まえつつ、インパクトにちょっと興味を持っているだろう読者の方に一言お願いします。
ご自身の過去の経験、いちばん楽しかったこと、つらかったこと、やりがいのあったことから、自分にとって成し遂げたいことが何かを見つけ出してみるといいと思います。
インパクトの掲げるミッションやヴィジョンと、ぴったりはまる必要がありませんが、方向性が合うようならば、最大限に楽しめると思います。
ぜひ、どんなふうに方向性を合わせていけるのかを、お会いしてお話してみたいです。