社内Community Action Learning【CAL】学生プレゼン編
Photo by Shane Rounce on Unsplash
"CAL" in "THOUGHT LEADERSHIP"
私がプロモ―ションを担当している、次世代リーダー層向けリーダーシップ開発プログラム「THOUGHT LEADERSHIP」。その中のコンテンツのひとつに、Community Action Learning(コミュニティアクションラーニング:通称CAL)があります。
「ビジネスパーソンとして、リアルな社会課題の解決を支援する」というユニークな課題解決プログラムであるCAL。このプログラムにまずはインパクト社員が取り組むことになり、先週キックオフしました。
コミュニティパートナーである、あしなが募金事務局様と話し合うこと1か月。今、募金事務局が抱えるのは、コロナ禍で街頭募金が出来なくなってしまったというまさにリアルな課題です。それらを丁寧にヒアリングしてから、解決のためのご提案まで、3週間はさむ形でデザインしました。
学生さんたちに向けての説明会では、「伝わるプレゼンテーションについて」講義型のレクチャーをし、社員向けプレゼンの準備に入って頂きました。インパクト社員に向けては簡単な事前リサーチの宿題のみ。あえて詳細は伝えず、当日リアルな声を聴くのが一番のオリエンだからです。
そして先週火曜日。
2時間半のセッションでしたが、学生さんたちのプレゼンを聞く社員はみな真剣そのもの。最後の質疑応答でも次から次へと質問が飛び出しました。
「これまで試したけれど失敗したことはありますか?」
「街頭募金の様子がわかるような写真や素材はありますか?」
「具体的な数値目標は?」
結局質疑応答の時間だけでは情報量が足りず、急遽、「質問箱」をクラウド上で共有をするということになりました。
企業と社会をwin-winに:インパクトの源流
今でこそ、組織の枠を飛び越えての協働は当たり前になってきましたが、インパクトには、イギリスでの創業当時から地域のコミュニティとの対話を大切にし、企業として彼らの課題解決に取り組んできた長い歴史があります。
社会課題の解決とビジネスの発展の両立を理想とするその思想は、世界各国のオフィスそれぞれの中にも長く細く、でも決して途絶えない源流のように在り続けています。
社員の気づきと学び
参加した社員が、後のミーティングで話してくれた言葉が印象的でした。「今回、『ビジネスパーソン』としてしっかりした提案をしたい。こういう社会課題って、本来、他人事じゃない。でも、やっぱり知らないと通り過ぎてしまうことも多いんだなと。一度課題を知ると、毎日見える景色も違ってくる。」
「クライアントに提案する際に、そのプログラムの提供できる価値を自分の体験として語れるかどうかで伝わり方も熱量も違ってくる。今回このプログラムに参加者として参加して、初めて理解できた部分も多い。」
体験学習のプロとして、インパクト社員のひとりひとりから「この経験から得られるものは何か」を自分の中で常に言語化したいという気概が感じられます。
学生たちの気づきと学び
今回、ビジネス視点で課題を共有することが初めてだった学生たちからも、振り返りではたくさんのコメントが出ました。一つご紹介します。
「自分たちらしいプレゼンは出来たと思う。でも、その『自分らしさ』が反省点でもあった。ずっとこの募金活動をやってきた自分たちにとっては当たり前でも、他の人にとってはちっとも当たり前ではないことを今回のプログラムで痛感した。そして、相手に一番何を伝えたいのか、伝えるべきなのか、それをきちんと見極める必要があることも思い知らされた。」
個人的な信念ですが、社会課題を自分ごとに出来る人が増えたら、その数だけ社会は良くなると信じています。そして、その揺るぎない社会課題解決への念いを土台にして企業や団体が意思決定をすることで、今あるたくさんの課題は少しづつ解決に向かい、持続可能な日本社会が見えてくると考えています。
誰一人取り残さない、トレードオンのプログラム
企画運営する私が一番のファンであることを自負しているCALのイチオシポイントは、しつこいようですが「win-winであること」。
企業と社会=利益と社会貢献。これまでは難しいとされていたそれらの両立を実現し、トレードオフが発生しないプログラムであること。どちらにも偏らず、誰一人取り残さない。その特性は、今の時代にも合っていると感じています。
提案日は6月29日。
あしなが募金事務局の課題解決に向けて、どんな提案ができるか。ビジネスパーソンの腕の見せ所です。
続きは後半でお伝えします!
*CALを含むTHOUGHT LEADERSHIPプログラムの公開講座はこちらから