リーダーシップ人材が還流する未来のエコシステム構築を目指して
2020年2月22日(土)に、あしなが育英会様の海外研修制度20年度研修生約30名に対して、リーダーシップ研修を行いました。この取り組みは、インパクトジャパンの推進する「リーダーシップ・エコシステム(LES)」のひとつです。厳しい状況環境にある学生に対し、『プロボノ研修提供』と『寄付』という物心両面での支援を行っていきます。現在のリーダーシップ開発への投資が、未来を支える若者のリーダーシップ開発へと還流し、新たな価値を作っていく。そんなエコシステムの構築を目指しています。 <LESに関するプレスリリースはこちら>
以下は、研修当日のレポートです。<あしなが育英会様のHPにも掲載されました>
●派遣前の希望と不安~困難な状況にぶつかったとき、どうするか
研修当日の朝、参加者のみなさんは8時半前から会場に集まってくれました。 派遣前研修を4日間受けた後とあり、仲間とも打ち解けた雰囲気。
さっそく研修開始。まずは、1年間の海外研修派遣前の今の思いを共有し合います。
世界9カ国にそれぞれ派遣予定の彼らは、新しい挑戦への期待はもちろんのこと、「派遣地で悩んだ時に自分をどう立て直すか」「自分のテーマと現地のパートナーの状況や気持ちをどう尊重していけばいいのか」「一人でミッションをやり遂げられるのか」などの不安や気になりごとも率直に共有しあいました。
ファシリテーターのRyoからは、遠隔学習システムのairを通じて事前配布されていたテキストを確認しながら、「困難にぶつかったときのリーダーシップ発揮の大切さ」を伝えます。そしてリーダーシップ発揮に必要な要素を体感するプロジェクトに取り組みます。
●プロジェクトへの挑戦と振り返り
当日のプロジェクトは2つ。4つのチームに分かれて取り組みました。次第にチームごとのカラーも出てきます。初めから勢いがあるチーム、和気あいあいと取り組むチームもあれば、途中厳しい声を上げるメンバーがおり、後半のトライスピードが急速に早まるチーム。それぞれが考え、どう自己表現すればいいか悩み、真剣に取り組む姿が印象的でした。
プロジェクトには制限時間があり、達成/未達成の結果は出ます。残念ながら、どちらのプロジェクトも未達成のチームもありました。でも大切なのは、プロジェクトの後の振り返りのレビュー。Ryoからの問いかけにチームごとに分かれて話し合います。参加学生からは、「はじめは課題の構造がわからず戸惑った。でも失敗することで次のステップが見えた」「複数のメンバー間でルールの理解度に差があった。その時『集まって』と声を上げてくれた人がいたのがよかった」などの感想が上がりました。
●気づきを「学び」に、そして「行動できる目標」に
ここからが学びの抽出です。模造紙にそれぞれの学びを書き出し、赴任地でチャレンジする行動に落とし込んでいきます。以下は参加学生からあがった声の一部です。
・自己理解が大事
・自分で声を上げる
・目標を立てる。テーマが自由な研修なので目標を見失うようなことがないように
・うまく進めるためではなく、現状を把握するために挑戦したい
・自分の意見ばかりで、人の意見を聞くことができない。報告、相談を大事にしたい
・チームビルディングが苦手だという意識があった。自分を伸ばすにも相手を伸ばすにも、想いを伝えないと始まらない、と感じた
・一緒に挑戦したこのメンバーになら、赴任地での失敗を共有し、一緒に改善案を考えてほしいと相談することもできそうな気がする
半日という短い時間の研修でしたが、これらの学び、そして行動指針は、これから赴く派遣先で、今回のプロジェクトと同様に正解がわからない困難にぶつかったとき、彼らを支える一助となることと思います。
研修の最後に、全員で「ありがとうございました!」とご挨拶くださり、プロボノとして参加したインパクト社員全員がすがすがしい気持ちになりました。彼らの新しい環境での活躍を願ってやみません。
\みんなの挑戦、応援してるよー!/
↑当日参加のプロボノメンバー。
※本研修は、COVID-19の自粛要請前に実施されたものです。
また、従来より全社員にノートPCとiPhoneが貸与されているインパクトジャパンでは、現在はそれらデバイスを用いて、全社員が原則テレワークで仕事を進めています。