やりたいと思って手を上げれば、チャンスがあるのがHacobu。ファイナンス・営業・PRなどあらゆる業務を同時進行するCFOがHacobuに来た理由と、求める新メンバー像とは
HacobuCFO・濱崎 惟氏
・Hacobuに入社した経緯を教えてください。
野村證券→MBA→A.T.カーニーと来ていたキャリア。当初、転職する気はあまりなかった
入社前のキャリアからお話すると、野村證券にてまず個人富裕層・中小企業向け営業を担当し、次はホールディングスの財務部門に異動して、グループ全体の連結決算やグループ内組織再編などの業務を行っていました。視野をもっと広げたいと思ったので、スペインにMBA留学して、そのあとA.T.カーニーに転職してコンサルタントとして働いていました。
当時コンサルタントの仕事に不満はなく、少なくとも5年程は続けようと思っていましたし、転職活動を積極的にやっていたわけでは全くありませんでした。
きっかけはもう忘れてしまったのですが、ある時に以前から知り合いだったCOO 坂田が、面白いスタートアップ企業をやっていると聞いて、CEOの佐々木と会ってみることになったんです。
実は坂田は、野村證券時代に隣の部署でしたし、その後の転職先がA.T.カーニーだったのも同じなんです。
でも特に仲が良かったとかそういうわけではないのですが…(笑)。
そしてCEO佐々木も実は一度会ったことがあったのですが、お互いに忘れてました(笑)。
そんな始まりでしたが、話を聞いてみて、いいなと感じたのでジョインを決めました。
・Hacobuのどんなところが魅力的だと思いましたか?
5年は続けるつもりだった大手コンサルタント会社を飛び出した理由
コンサルタントも扱うテーマが大きく、すごく面白い仕事ではありましたが、佐々木と会って「1から事業を作り上げるのは面白いし、それは究極に潰しが効くスキルだよ」と言われて、非常に納得したんです。CFO候補としてのオファーだったので、野村證券時代の経験や知識が活かせるとも思いましたし、キャリアプランとしてありだと思いました。
証券時代もバックオフィス業務がメインだったので、スタートアップなら色々な側面を見ながらビジネスをやれるという点に惹かれました。A.T.カーニーで面倒を見てくれていた方々の中にも、事業会社での経験がある人がいらっしゃって。その方にどちらの経験も違った面白さがあるよ、と聞いていたので興味がありましたし、このタイミングでチャレンジすることにリスクはない、もし自分に合わなければまた考えればいいや、と思いました。
もちろん、事業自体に惹かれたのも大きかったです。やろうとしているビジョンと、そこに辿り着くためのプロセスが面白いと思いました。
日本の物流インフラは危機に瀕していて、それを救おうとする目的にまず共感しましたし、既存のプレーヤーとは違うやり方で戦おうとしているのが面白いな、と。
これまでの運送業界はIT化が進んでいなくて、縦割のクローズドな世界なんです。様々なITソリューションがないわけではないのですが、それを提供するITベンダーも、業界関係者全員に広げるというよりは、カスタマイズ型の高価格モデルを一部の企業に販売して収益を上げるモデルが多いです。そうではなく、良いものを、コストを抑えて全体に広げることで、コネクテッドな世界を作ってトランザクションを生み、その結果で収益を上げるというやり方がいいなと思いました。
・今はどんな業務をされていますか?
ファイナンス・営業・PRなど業務が多岐にわたる理由
色々な業務を担当していますが、一番のベースはファイナンス関係です。お陰様で大和ハウス工業、アスクル、ソニーなど多くの方から出資頂いているので、当然ですが、財務の結果などについて説明責任があります。
そういった資料作成や税務関係、調達のお話などファイナンス業務全般をしています。その過程では契約内容のチェック・交渉も弁護士と一緒に行いますし、会社法に従った組織・プロセスを整備する必要もありますので、結果的に法務や労務も担当する形になっています。
あとは、社員の生産性を高める事・満足度を上げる事は非常に大事なので、そのための制度を作ったりといったことを、CEOやCOOと一緒に考えています。これらが一番ベースとなっている業務です。
例えば育休制度も、自分が中心で作りまして、そして今年子供が生まれたので社内第一号として自分が取りました(笑)。
取得してみて、チームの皆には迷惑をかけた所もあるかもしれませんが、すごく貴重な時間だったと感じました。長くはありませんでしたが、子育てをしていく上で、家族と今後どう進めるのかを考える時間が取れたからです。そういう時間があった方が社員にとっては間違いなく良いですし、長い目で見れば会社にもリターンがあると思いました。可能な限り、必要とする皆が取得できるような仕組に整えていきたいですね。
あとは、僕自身がよくばりで色々なことをやりたいと思ってしまうタイプなんです(笑)。なので、営業チームのメンバーほどは時間を割いていませんが、営業もやらせてもらっています。これも自分にとっては重要な仕事です。投資家の方にエクイティストーリーをお話しして調達に繋げるには、お客様のことをよく知っている必要もありますから。また最近は、新しいプロダクトの企画にも関わっています。
それと、マーケティングやメディア対応も行っています。大和ハウス工業など大手企業との提携や出資を受けて、知名度は少しずつ上がってきていますが、正直に言ってまだまだ足りていません。なので露出を増やすために目下取り組み中です。
他にも色々やっていますが、全て自らやりたい、と手を上げたものです。自分がやりたいと思って手を上げれば、チャンスがあるのがHacobuです。
・入社して、どんなスキルが磨かれましたか?
スタートアップはスピードが命
最初の会社でも財務会計や組織再編関連の業務はしていましたが、大企業なので、自分が担当できるのはあくまでコーポレート業務の一部でした。Hacobuはまだまだ小さい会社ですが、全て自分がやらなくてはいけないので、予算のこと・法務会計のこと・税金のこと・法律のこと・労務のこと…とにかく視野が広がりました。
あとはバックオフィス業務だけでなくソリューションの営業もやっていることで、様々な課題を取り込んでいく時にはコンサル時代の論理的思考、仮説思考などのスキルが活かせていると思います。
そうやって色々な業務をしているので、毛色の違う業務を同時進行するスキルがつきました。コンサル時代はどちらかといえば、自らの担当するモジュールを細かく・深くやっていく仕事が多かったんですが、今はそれも大変重要ではあるものの、優先順位を見極めて進めることが重要な場合が増えたと感じます。少し不確実だったり、細部を詰めきれていなかったとしても、スタートアップはスピードが命ですし、お客様が我々に期待していることの1つもスピードです。
私達のビジョンを達成して物流業界を変えるには、ステークホルダーを巻き込んで統一化された仕組みを構築していかなくてはいけません。いろんな人と話を進めながら、スピードを維持できなければ、自身がボトルネックになってしまうので。
スピードという面では、CEOの佐々木は意思決定が早くて大胆なので、それを真横で見ていると勉強になります。ビジネスの方向性を大きく変えることになった時も躊躇しません。大企業では、なかなかそういう経験はできないかもしれませんね。
・今後はどんなことをしていきたいですか?
チーム構築・会社の戦略を立てる・元気に働ける環境作り
大きく分けると3つですね。まず、今やっている業務は引き続きベースとしてやっていくつもりですが、だんだん一人じゃまわらなくなってきました(笑)。なので、一緒にコーポレート業務をやっていける仲間を増やして、チームとして構築していきたいなと思っています。
なかなか脚光は浴びづらい業務かも知れませんが、会社の経営基盤を支える柱として、一所懸命やれる人と、分担できる体制を作っていきたいです。
そして、会社の数字を扱わせてもらっている身としては、会社の戦略や方向性についてもしっかりと考えていきたいです。メンバーみんなが考えていますし、一番考えているのは佐々木ですが、私も一緒に知恵を絞って、会社を正しい方向に進めていきたいです。直近には、大型の資金調達をすることができました。株主の方々から頂いた軍資金を最大限に効率的に活用し、会社を急速に成長させていきます。
あとは、今後どんどん人が増えるので、皆が元気に働ける環境づくりをしていく必要があると思っています。その都度考えながら進んでいますが、ずっとそれだけで行くと組織が大きくなるにつれ回らなくなると思っているので、ルールを組み込む必要性は高まってくると思っています。スタートアップは変わっていくし成長していくものなので、お役所仕事は無くさないといけませんが、会社組織としてのルールは必要ですので、そのバランスを取っていきたいです。
私がやりたいことは全般的に、自分一人ではできないものばかりです。社内外の助けを借りて、会社がいい方向に進んでいけるように、これから一緒に考えられるメンバーが入ってきて欲しいです。
・Hacobuで働くことは楽しいですか?
まあ、はい、楽しいです(笑)。
今までの会社もいい会社でしたが、中でも一番面白い・楽しいと感じています。それは組織が小さいのもあって、スピードがあり、色んなチャレンジができるところです。
メンバーとしても、皆一見するとゆるふわ系なんですけど、すごくプロ意識があって。楽しむ時は楽しむし、仕事の時は集中して成果を出す。メリハリがあるし、人としても魅力的なので、職場環境としてとても良いと感じています。
あと私は、以前は、大企業にいないと大きい案件には関われないのではと思っていたのですが、今はビジョンとソリューションのフィットがあれば、スタートアップでも大手企業と組んでやっていける時代になりつつあります。物流業界はまさに今、大きく動いているので、大手企業と連携して、共に進んで行けるチャンスがある世界の一つです。その中で、スピード感を持って仕事を進めて行くのは刺激的で、楽しいです。
・メンバーの特徴はありますか?また、新しく入るメンバーは、どんな人だと活躍できそうですか?
言葉を選ばずに言えば、変な人が多い(笑)。
皆こだわりを持っていると思います。ですが、お互いに尊重し合う気持ちを兼ね備えています。
それぞれ個性が強くて自分の意見を持っていますが、お互いをリスペクトし合えていることで、自分達で言うのもなんですが人間関係はすごく良いので、自分も周囲も大事にしながら、楽しく働けると思います。
新しく入るメンバーへの期待は…最低限、健康でやる気があることが必要ですね(笑)。
PRやマーケティングは経験があった方がやりやすいとは思いますが、コーポレートスタッフの方は、ベーシックな仕事をコツコツと、きちんとやれるのが重要です。そのためにはうちのビジネスに共感していて、事業内容や経理について興味を持っている上で、いろんなことを丁寧に細かくきちんと考えられる人が向いていると思います。自分の業務内容にも興味を持って、勉強や改善を続けられる人だと成長できると思います。
また今回の募集は正社員なので、単に言われたことをやるだけではなくて、ベーシックな仕事の「型」を学んで仕組み化して欲しいと思っています。究極を言えばアルバイトに任せても業務が完了するくらいに、会社の基礎固めを一緒に・丁寧にやって行ける人だといいですね。
あとは、やれる業務はたくさんあって、様々なスキルが身につくポジションだと思っているので、常にその方がどういう風にやっていきたいかを聞いて、相談しあいながら、そこを伸ばしていけるようにしていきたいなと思っています。
お待ちしてます!