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ブランドはリーダーシップ。海外からのリモート体制で挑んだ、1年間のリブランディングプロジェクトへの想い【Hacobuに入社した理由】

2023年5月、Hacobuは約15億円の資金調達のニュースと共に、コーポレート・アイデンティティを刷新したリブランディングの発表を行いました。

企業名、ブランド名の検討から、実際のクリエイティブの検討まで、妥協なく突き詰めた結晶である今回のリブランディング。元々はもっと早く完了する予定が、最終的に約1年を費やすことになった本プロジェクト。

入社してからプロジェクトリーダーとしてリブランディングプロジェクトをひっぱってきてくれたコーポレートPRのもりこに当時の苦労やこれからのブランドマーケティング戦略など、たくさんお話を聞いてきましたのでお伝えします〜!

コーポレートコミュニケーション担当・森山美帆(もりこ)

日経BPでマーケティング、広告、事業開発、コンサルティング等を経験後、2022年6月Hacobu入社。コーポレートコミュニケーション、ブランディング、マーケティング部などを担当。22年5月よりベトナムに移住しており、リモートで勤務にあたっている。24年6月よりマーケティング・コミュニケーション部部長。


- 入社からどれくらい経ちましたか?

2022年6月入社なのでちょうど1年ちょっと経ったところです。


- 前職ではどんなことをされていたんですか?

出版社でマーケティング、広告営業、経営企画室、コンサルティングを経験しました。前職では他社のブランディングやマーケティングの支援をしていましたが、今回のように事業会社でPRをやるのは初めての経験でした。また前職では会社のコーポレート・アイデンティティの刷新を経験しました。


-入社以来、ずっと携わってきたHacobuのリブランディングの話は入社前から聞いていたのですか?

私、最初の一次面談がCEOの太郎さんだったんです。その際に、コーポレート・アイデンティティを刷新したいので、リブランディングの責任者 兼 広報担当を探している、という話を聞きました。

広報担当と言うと、一般的には、自社をいかに有名にするか、企業価値をいかに高めるか、事業の売上を伸ばすか、という話に焦点がいきます。太郎さん(CEO)は、物流の社会課題を解決したい、物流のイメージを変えたい!と強く語る姿がとても印象的で、率直に素敵な会社だと思いました。

と同時に、会社のビジョンや信念が、言語やデザインに表現されていないことが、本当にもったいない、と思いました。面接前に「Hacobu」という会社名をインターネット上で調べても、情報が上位にヒットしせず、「これは私が入社して変えていかなきゃ!」と使命感に燃えましたね(笑)





リブランディングしたいという構想を太郎さんからお聞きし、ビッグデータで物流を変革するというビジョン、ビジネスモデルの面白さ、そしてプロダクトの魅力を踏まえた上で、ブランドコミュニケーションの戦略を1から創造するという経験を積むことができるのは、面白そう!と感じました。

その後の面談などで会話した社員の皆さんも、ミッションドリブン及び物流現場の課題解決に真っ直ぐな人たちばかりで、これはHacobuの強みだと感じ、この魅力を多くのステークホルダーに伝えたいと思いました。


Hacobu、革新への覚悟を込めコーポレート・アイデンティティを刷新 | 株式会社Hacobu | クラウド物流管理ソリューション・物流DXコンサルティング
株式会社Hacobu(ハコブ、本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員CEO 佐々木太郎、以下「Hacobu」
https://hacobu.jp/news/5949/
実際にもりこさんがプロジェクトリーダーを務めたリブランディング



- もりこさんはリモートワークで業務に当たっていただいています。海外からの参画、大変じゃないですか?

私は夫の転勤の関係で、入社時よりベトナムからリモートワークにて業務にあたっています。

先日PIVOTさんにも取材いただいた(*)のですが、スタートアップも、物流領域も、海外移住もおまけにPRという仕事も初めて!という初めてだらけの状況で、当初は周りにも心配され、自分自身も不安があった中でのスタートでした。


海外移住前提でPRへの転職に成功 入社初日から完全リモートの奮闘
コロナ禍以降、当たり前になったリモートワーク。2023年以降はオフィス回帰が進む企業と、リモートワークをさらに進化させる企業に分かれそうだ。海外で暮らしつつ主力として活躍する社員がいる物流DXのスタートアップ、Hacobuを取材した。
https://pivotmedia.co.jp/article/9833
(*)PIVOTの実際の記事


ただHacobuは私の入社時点で、すでにリモートワークが浸透しており、リモートワーク前提の仕事の進め方が当たり前の環境でした。そのため、仕事においては、海外にいてフルリモート参加だから大変ということは全くありませんでしたね。

ゴールに向かって、HacobuのValueである「All in the same boat(*)」でプロジェクトを進めるという文化が浸透しており、マーケティングチームやコーポレートチーム、テックチームの仲間のおかげで、リブランディングを無事完遂することができました。正直、スケジュールがかなりタイトでテンヤワンヤな時期もありましたが、チームの仲間は常に前向きで、誠実で、とても救われました。

(*)All in the same boat(険しき道も共に進もう):Hacobuの7valuesの一つ。



リモート勤務故に、この1年で一番ショックだったのは、やはり打ち上げができないことでしょうか・・・(笑)。プロジェクトをやり切った後、メンバーと一緒にお酒を飲みながら苦労と感謝を讃え合いたかったのですが、それができず、今も寂しい&もどかしいです。

またHacobuはリモートで仕事をする上で、何か困ったことがあれば、いつでも相談できる常駐部屋が用意されていたり、社内開催のWSにオンラインで参加できる環境が整えられていたりと、リモート勤務でも仕事しやすい環境が整っています。私には1歳の子供がいるのですが、社内のママとオンラインランチをしながら、みんなでワイワイ雑談できる環境もあり、楽しい時間です。


一方で、やはり仕事を行う上でベースとなる信頼関係は、直接会って話したからこそ築けるものもあると感じています。私はこの1年間で3回ほど帰国しており、上司やチームメンバーと直接話してMTGしたり、お客様の現場訪問をさせていただいたり、ボトルワインを空けたりしています(笑)。

リアルの空間で、共に過ごした時間を共有しているということは、やはり大切だと思っています。リブランディングで一緒に奮闘したテックメンバーとも、やはり一緒にカラオケにいっていますね(笑)




- 1年がかりのリブランディングプロジェクト、大変でしたよね・・・?

とても楽しかったです!でも、とっても大変でした!(笑)元々は6ヵ月想定のプロジェクトだったのですが、結果的にローンチまで約1年かかりました。詳細はぜひこちらの記事(Hacobu、1年に渡るリブランディングの舞台裏〜「私たちは何者で、いつ、どこへ向かうのか?」高揚、挫折、葛藤、希望の記録【Hacobu Blog】)をお読みいただきたいのですが、プロジェクト途中、「もうリブランディングはしない」という意思決定になるのでは、とヒヤヒヤすることもありました(笑)

Hacobu、1年に渡るリブランディングの舞台裏〜「私たちは何者で、いつ、どこへ向かうのか?」高揚、挫折、葛藤、希望の記録【Hacobu Blog】 | Hacobu Culture
皆さん、こんにちは!Hacobu(ハコブ)リブランディングプロジェクトチームです。この度、Hacobuは2015年の創業来初めて、自社ブランド及びサービスブランドの刷新を行いました!ビジョンやバ...
https://www.wantedly.com/companies/hacobu/post_articles/535212



- どの部分が一番大変でしたか?

特に戦略とロゴデザインに関しては、かなりの時間、議論を重ねました。ロゴは100年後も使う可能性のある大事な要素なので、経営陣の納得感がないとダメだと思い、議論と検証を重ねました。

またHP等のデザインに関しても、「業界を変革したい」という力強いイメージと、プロダクトの「親しみやすさ」「分かりやすさ」のバランスに試行錯誤しました。すでに社内に浸透していたキャラクター「MOVOくん」を継続して使用したいというメンバーの思い、元々のクリエイティブが好きだという現場の声との調整も悩みました。


リブランディング前のキャラクター「MOVOくん」。創業以来、Hacobuを支えてきた「MOVO」のキャラクター。社内のプレゼンテーション資料などに登場する。「GPS機能」から着想を得て、ロゴ化している。


最終的には、経営メンバーと1日合宿を開催し、2035年のHacobuのありたい姿は何か、2030年、2025年までに成し遂げなければならないことは何か、という未来の会社や事業のあるべき姿から、バックキャスティングを通じて今回のブランドコンセプトを決めました。

1日合宿の様子。左からCEO太郎、COOまさる、もりこ、CFOユイ。こういう議論は、やはり・・・リアルが良いですね。


また、パートナーのブランドデザイン会社さんともディスカッションを重ね、100年後も廃れないロゴデザインを創ろう、と決めました。

数年度には、GPSなどイマある技術が再定義されるかもしれません。機能をコンセプトにしたロゴ等でなく、継承したい信念──「現場の課題を解決したい」という想いや、「運ぶを最適化する」というミッションドリブンな志を、MOVOの新コンセプトに落とし込みました。

そしてこちらがMOVOの新しいロゴと世界観です。
手前味噌ですが、、、かっこいいですね!



こちらのロゴは物流を飛躍させる「翼」と「夜明けの光」をイメージして生まれました!

ドラッカーが“最後の暗黒大陸”と称した「物流」。物流の社会課題解決を「夜明けの光」で表現しています。また業界イメージを変革すべく、ヒーロー色と言われる情熱的な「赤」を使用しました。

HP・トップページのビフォーアフター


- 本当に色々ありましたね。1年を振り返ってどうですか?

ブランドは、リーダーシップだと思いました。100%の正解はありません。社会、市場、自分の立ち位置をしっかりと見定めた上で、このブランドがまさにHacobuであると、リーダーが強く信じるものが、良いブランドを作ります。

太郎さん(CEO)が記事で以下のように話していますが、ブランドは資産であり、お客様との約束であり、経営そのものであると正に思います。


業界のイノベーターでありたい〜Hacobuの新ブランドに込めた思い【Hacobu CEO佐々木太郎】 - ハコブログ
Hacobuがサービスを展開する企業間物流の領域では、トラックドライバーや倉庫内作業者の不足など慢性的な人材不
https://hacobu.jp/blog/archives/1815
引用
“私たちHacobuは、創業以来、イノベーションを起こそうと思って取り組んできたものの、それに沿ったブランディングをしてこなかったと感じていました。
物流インフラをアップデートするイノベーターとして、変わりたい。そんな思いから、リブランディングに取り組みました。ブランドを考えることは、単なるデザインだけの話ではなくて、会社の経営を考えることだと思っています。“


そんな太郎さんや経営陣の想い、Hacobuという組織やカルチャーの唯一無二の強みを、どうすれば新ブランドのデザインや言語に落とせるか、ステークホルダーに伝えることができるか、を考え続けた1年でした。そして自信を持って、世の中にローンチすることができ、本当に嬉しいです。

伴走してくださったブランドデザイン会社さん、ご相談にのってくださったパートナー企業の皆さん、プロジェクトチームの皆さん、そしてたくさんの意見やアドバイスをくれたHacobuのメンバーに、心から感謝しております。本当に有難うございました。

今回のリブランディングはスタートです。これから実際の事業やサービスを通して、お客様とブランドを共創していけるよう、さらに精進していきたいと思います。


- さて、これからのPR(ブランドマーケター)は何を行なっていくのですか?

2024年4月、法令上ドライバーの時間外労働の上限が年間960時間に規制され、今後さらに人手不足が予測される、物流の「2024年問題」が迫っています。データで社会課題を解決し、お客様に伴走する物流DXパートナーになりたい、そんな意思を新ブランドには込めました。これからのPR(ブランドマーケター)は、本ブランドの浸透・PR・マーケティングをクロスさせた活動がメインになっていきます。

Hacobuのマーケティング部では、COOのまさるさんのもと、データによるマーケティング活動の成果の可視化を推進しています。「ブランドコミュニケーション」「リードジェネレーション」「インサイドセールス」のチーム毎に、15の重点指標を置いています。各指標をチーム内で、有機的・連動的に議論することで、PR及びマーケティング活動の全体最適を目指しています。




例えば、5月のリブランディングの後、6月2日には政府から「物流革新に向けた政策パッケージ」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/buturyu_kakushin/dai2/siryou.pdf )が発表されました。物流の2024年問題対策の一つとして、荷主、物流事業者は、トラックの予約受付システムを導入し、荷待ち時間を短縮することが、国策として推奨されました。

このタイミングを逃さず、部内でメディアリレーション、プレスリリース祭り、セミナー企画、広告展開等をクロスチャネルで仕掛けました。結果として、HPリニューアルのタイミングで歴代最高PVをはじめ、多くの反響をいただきました。


テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」でHacobuが提供する物流DXツール「MOVO」が取り上げられました | 株式会社Hacobu | クラウド物流管理ソリューション・物流DXコンサルティング
6月5日の『テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)』に、Hacobuが提供する物流DXツール「MOV
https://hacobu.jp/news/6252/
WBSをはじめ、各種メディアにも掲載いただきました!


今期〜2カ年計画で、これまでよりも大幅にマーケティング予算を投資して、物流を社会アジェンダ化をするための活動をしていく予定です。


- これから挑戦したいテーマはありますか?

人手不足や積載率向上など物流の社会課題を解決していくためには、デジタルとデータが必要不可欠です。 データで事実を直視し、建設的な解決策を考え、新しい物流の在り方を創るー私たちはそのようなロジスティクスの世界を「データドリブン・ロジスティクス」と呼んでいるのですが、これらの啓蒙を、荷主、物流事業者はもちろん、社会全体に広めていきたいと思っています。

対象となるお客様やステークホルダーが広いので、難しい部分も当然あります。アプローチする手法や効果検証も多岐にわたります。ブランド認知やPRは短期では効果が見えにくい施策も多いため、定量的に効果が見えやすいリード獲得施策に繋げる企画とブリッジさせることを重視しています。

一方で、長期的な観点で、ブランドが育ったか、社会にデータドリブンのロジスティクスを啓蒙できたかという効果検証については、今後データで検証できる仕組みを構築していきたいと考えています。その仕組みを確立することで、チームの最適化のみならず、会社や社会の最適化にも寄与していきたいです。


- どんな人がHacobuのマーケティング部に合っていると思いますか?

企業の名前を有名にするのも大事ですが、その先の未来にある産業振興や社会課題解決に想いがある方、ミッションドリブンな方であれば親和性があるのではないでしょうか。

短期的な売上やリードももちろん重要ですが、中長期的な未来を見据えて、バランス良くコミュニケーションやマーケティング活動を考えられる人が、マッチしていると感じます。


また、このポジションは経営メンバーと一緒に活動できるので、他にはない良い経験を積むことができると思います。正直なところ、私自身もただのPRとしての業務しかないと聞いていたら、面接時にふーんという感想で終わっていたと思います(笑)

これだけの裁量を持って、任せてくれる環境があるというのはありがたいし、やりがいがあると感じます。 そうじゃないと海外からのリモート参加の私に、リブランディングは任せられなかったと思います(笑)





「データドリブン・ロジスティクスが社会課題を解決する。」
社会の関心や認知を広げていくことで、より良い社会を創る挑戦ができる。

そんな仕事を一緒にやりたい方、ぜひ一度話を聞きにきてください!


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