ただバグを出すだけのQAエンジニアにはなりたくない。偶然の連続で辿り着いた、結婚しても、子供が生まれても、向上心を持って続けていけると思える仕事【Hacobuに入社した理由】
QAエンジニア・金杉 恵里佳氏
・Hacobuに入社した経緯を教えてください。
入社前は、あるウインナー会社で、ウインナーなどの加工食品の成分分析をしていました。品質管理のために工場から上がってきた商品等をミキサーで潰し、分析するというものです。
当時の転職希望度は高かったです。仕事に不満があったわけではなかったのですが、ちょうど結婚を意識し始めた頃で、そのためには実家を出たかったのと、この仕事だと結婚後に続けるのが大変そうだと感じていたからです。
なので、1.ある程度実家から距離がある場所(東京)にオフィスがあって、2.結婚した後にも働き続けられるイメージのあった事務職、という希望で探していました。
そんな時に、転職サイトのGreenで、初めて企業から「気になる!」が送られてきたのが、たまたまHacobuだったんです。なので、とりあえず会ってみるか、というのが始まりでした。
最初の印象は…まず、オフィスの狭さに少しびっくりしました(笑)。サイトなどを見て知った事業の内容や物流というワードから、勝手に大きいイメージがあったんですよね。
受付もなかったのは、「おおっ」と…ギャップがありました。でも、「ベンチャーだから普通そうだよね」とすぐ気にならなくなりましたが。
(※編集注...今は移転して、当時の4倍の広さになっております!)
・Hacobuのどんなところが魅力的だと思いましたか?
最初にCOOの坂田と面談したのですが、その一回で入社を決めました。
他の企業も受けたのですが、Hacobuが一番、事業内容が面白そうだったのと、ビジョンに共感できたからです。他の企業と比べて、その意図が すっと入ってきたんですよね。
自身の働き方としても、当時の仕事は重要ではあるものの日々大きな変化もなかったので、そんな風に大企業で与えられた仕事を淡々とこなすより、スタートアップという進化する会社で自分の業務もどんどん変わっていくような経験の方が、プラスになるんじゃないかと思いました。
入社してから一番ショッキングだったのは、物流業界がほとんどIT化されていなかったことです。
外から見ていると、そんなことすら知らないですよね。直接触れる機会があるのは、佐川さんやヤマトさんのようないわゆるラストマンマイルと呼ばれる宅配のドライバーさんだけですし。
宅配のドライバーさんは皆、ピッピッと何やら通信端末を操作しているじゃないですか。それに、ユーザー側も、ポストに不在通知が入っていたらネットから再配達依頼もできますし…。
でもそれはごくごく一部で、中小の運送会社も多い事業会社間の物流は、いまだに電話やファックス、紙での管理などアナログが多いことを入社してから初めて知りました。衝撃を覚えると同時に、事業として将来性があり、今後大きく変えていける業界だと感じましたね。
・最初は事務職としてビジネスチームにジョインしましたが、途中からQAエンジニアとして開発チームに異動したんですよね?
そうですね、10月くらいに入社して、しばらくは電話対応や配車業務、事務を行っていましたが、3月に異動しました。異動のきっかけは、これも本当に偶然で(笑)。
たまたま、私が重い風邪を引いてしまって、しばらく声が出ないという時があって。業務ができないので、それならと、その時にたまたまポストが空いていたテストをやってみて、と言われたんです。
実際やってみると、細かい事をしらみつぶしに確認していくのが頭を使って…すごく楽しかったんですよね。こうして、たまたま自分にフィットするQAエンジニアという業種を見つけることができ、今に至ります(笑)。
・QAエンジニアって、具体的にどんな仕事をするんですか?
開発チームのエンジニアが一旦プロダクトを作り終わったら連絡が来るので、そこからテストをします。
どんな風にテストを進めるのかというと、まず、開発しているプロダクトに対して、全てのパターン出し・組み合わせ出しを行います。それができたら、そのパターンに沿ってテストを進めていきます。
このパターン出しが一番頭を使います。
例えば、同じプロダクトでも、アカウント別に組み合わせが違ったりします。管理者アカウントなら全メニューが出るけど、一般アカウントは一部だったりするじゃないですか?そんな感じです。
そして、全く新しい機能だと、仕様がないので、自分の頭で「こういうパターンがあるのでは?」と組み立てなくてはいけません。
一通りパターンが出たら、可能性の低い使い方は後回しにしつつ、実際に起こりそうな使い方からテストしていきます。その優先順位の見極めは大事ですね。
見極めでいうと、お客さんが実際どう使うだろうという予想は、ビジネスチームでの経験が活きていると感じます。自分も何が何だか分からない時に一緒にサービスを触っていたので、気持ちや考え方がわかるんです。その点は、両方を経験していてよかったなと思います。
そうやってテストを実行した内容については、スプレッドシートにまとめて、開発者にバグを報告して修正してもらい、再確認する…という流れを繰り返し、サービスを完成させていきます。
・ビジネスチームと開発チーム両方を経験した貴重な存在として、それぞれの雰囲気や特徴を教えてください。
開発チームは落ち着いていますね。各自で自分のペースを保っていて、それぞれのやり方があります。
ビジネスチームは比較すると、体育会系な感じというか、元気です。
どちらにも共通しているのが、向上心があるところと、動きが早いところです。
私たち開発チームは、より良いものを作りたいと強く思っていて、常にもっとこうしたらいいんじゃないか?ということを考えているんですが、そこはビジネスチームも同じです。
スピーディーに、「とりあえずやってみる」のがHacobuです。
・新しく入るメンバーは、どんな人だと活躍できそうですか?
新しいメンバーも、結果的にはたとえ失敗しても成功しても、とりあえず行動に移してみることができる人で、向上心がある人だとフィットすると思います。
QAエンジニアは、同調していてはダメです。言われたことをただやるんじゃなくて、おかしい点はおかしい、改善した方がいい箇所はもっとこの方がいいんじゃないか、としっかりと伝えなくてはいけません。
自分で考え、自分の意見を持って、それを相手に言う事ができる人が良いと思います。
・今後はどんなことをしていきたいですか?
これから、QAエンジニアもチームとして構築していくことになりますが、チームとしては、とりあえずバグを出せばいいというのではなく、こうしたらもっと良くなるんじゃないかという提案などもしっかり行って、開発担当者と一緒にサービスを作っていくという意識を持ったQAチームにしたいです。
バグを出さないという品質の保持ももちろんですが、ユーザー目線になって、品質を上げていけるような、QAエンジニアチームを構築したいんです。
そのためには、開発エンジニアチームとの関係づくりも重要だと思っています。仕事の時にはしっかりと、忌憚のない意見が言い合えて、でも普段は和気あいあいとしている、そんな関係でこれからもあり続けられるようにしたいです。
私個人としては、向上心を持ってQAエンジニアという仕事に取り組んで行きたいです。私は元々エンジニア出身ではないので、今はまだコードを書けませんし、読めません。でもデータベースを見ることもあるので、SQLなどを叩けるようになりたいなと思っています。Hacobuは自分で勉強して、分からない所があれば先輩たちが教えてくれる環境です。
ただバグを出すだけではなく、バグを見つけた時に、書き方を提案したり、軽微なバグの修正は自分が対応できるようになりたいと思っています。
・ベンチャーというとかなり忙しいイメージを持つ人も多いですが、趣味などを楽しむ余裕はありますか?
リリース前などは確かに忙しいですが、普段は定時に帰っていますよ。しっかり休めています。
私事ですが、最近結婚したので、休日は旦那さんと出掛けています。独身時代はバイクが趣味だったのですが、危ないからと禁止されてしまっています。私としてはすごく乗りたいんですが…。
バイクの大型免許を取ったのは25歳のときなんですが、そこから、風を切る楽しさに取り憑かれました。車だと超がつく安全運転なのですが、バイクに乗ると…周囲には、人が変わると言われます。ここでは具体的には言わない方がいいかもですね(笑)。
独身時代は、サーキットで走ったり、バイク雑誌に載ったりするくらいにはバイク好きでした。あとはバイクで遠出するのが好きだったので、夏に長野まで泊まりで旅行したりもしていました!
今はバイクに乗らないこともあり、運動不足になりがちなので、一緒にジムに行ったりします。運動すると仕事のパフォーマンスも上がると思いますし、日々の疲れやすさも変わると思いますね。
指輪がキラリ
・結婚されましたが、今は転職当時考えていた事務職ではなくてQAエンジニアとして働いていらっしゃいます。ズバリQAエンジニアは、結婚・子育てと両立できる職種ですか?
私も自分がなってみるまでイメージが一切なかったんですが、QAエンジニアは結婚しても続けられる仕事だと思います。
特にHacobuは自社サービスを作っているので、無理な仕様変更は起きませんし、スケジュールと照らし合わせて自分で時間配分をしっかりと行うことができれば、全く問題がないと思います。
子育てはまだ経験がないので想像になってしまいますが、Hacobuならやっていけると思っています。
CEO佐々木も、女性が働きやすい職場にしていきたいと言っていましたし、組織として非常に意見が言いやすい雰囲気なので、制度などに何か希望があればすぐに相談ができますし、一緒に検討してくれるメンバーだと思います。
まだ前例はないのですが、不安を感じることはありません。その時がきたら、自分が先頭に立って整備していきたいと思っています!
がんばります!