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ダンスを通して夢を与えながら、ディップのプロモーションも担うDリーグ課

日本のプロダンスリーグ「D.LEAGUE(Dリーグ)」に、2021年ディップは参戦。世界で数々のアワード受賞歴を持つSHUHO氏をディレクターに迎え「dip BATTLES」を発足。初参戦からチャンピオンシップ出場(レギュラーシーズンで好成績を収めた6チームが争うトーナメント)を果たすなど健闘しています。「dip BATTLES」を支えるプロモーション戦略部 Dリーグ課のメンバーに、Dリーグ参戦の目的やDリーグ課の仕事内容についてお話を伺いました。


ディップがDリーグへ参戦した目的とは?

金川:本日はDリーグ課から、Dリーグ事業全体の進行管理を担う深見さん、ダンサーとしての知見をいかしながらディップとダンサーとをつなぐ役割を担っている飯干さん、dip BATTLESのチームマネージャーとしてチームを管理する佐藤さんにお話を伺わせていただきます。まずは、ディップがDリーグに参戦した目的を教えてください。

深見:大きく2つの目的があります。1つは、国連が定めるSDGsの「スポーツと持続可能な開発」に企業として貢献すること。ダンスというスポーツを通してSDGsの達成に取り組むことができ、社会的意義のある活動になると考えたからです。

金川:SDGsにも関連していたのですね。2つめは何ですか?

深見:2つめは、ディップが運営するバイトルなどの求人サイトの新たなユーザーを開拓すること。スポーツの中でもダンスは老若男女が楽しめます。また、2012年より中学校体育で男女ともにダンスが必修化され、小学校の指導要領にもダンスが組み込まれました。若い世代との親和性が高く、バイトルのユーザー層ともマッチしています。新たなユーザーの獲得も狙いの1つです。

金川:なるほど、義務教育で必修化された背景もあり、若年層中心に今後ますますダンスに関わる人は増えそうですよね。

深見:そうなんです。そこにとても注目しています。また、ダンスが持つエネルギーや見ている方たちに夢を与えるショーケースは、ディップの企業理念とも非常に親和性が高いと思うんです。多くの方がダンサーを夢見るも、「ダンサーの仕事だけでは生活できない」という面がどうしてもあり、生活のためにあきらめていたと思います。その中で、企業からお金を出してもらって、踊ることで生計を立てる「職業としてのプロダンサー」の在り方を提案するDリーグにdipが参戦することは、ダンスに夢や情熱を捧げる人々を応援する取り組みになると考えています。

金川:Dリーグへの初参戦に向けてどんな準備を行っていったのですか?

深見:まず、メンバーを集めるためにオーディションを実施しました。このオーディションは、ダンサーが職業としてのプロとも親和性が高かったためバイトルPRO上で募集をかけるなど、サービスとの接合も意識して実施しました。メンバーが決まったら、アーティスト写真を撮ったりグッズを制作したりなど、制作物の対応に追われていました。他にも、社内で事前お披露目会を行ったり、ラウンドの準備をしたり、初舞台までの4ヵ月は本当に忙しくて、目まぐるしく過ぎていきました。


▲dip BATTLESオーディションの様子

金川:オーディションの企画などもDリーグ課で行っているのですか?

深見:はい、Dリーグ課で行っています。他にも、試合のチケットの管理、ラウンド当日に使用する楽曲や衣装の手配、カメラ割り、照明案など、Dリーグ事業に関することはすべて、ディレクターやダンサーとも連携しながら対応しています。

勝ちにいくための楽曲や衣装の手配、チームの強化

金川:そもそもDリーグではどういう風に競っていくのですか?

飯干:まず、全12チームがシーズン中の全12ラウンドに出場します。リーグ形式の1on1総当たり戦となり、審査員5名とオーディエンス票の合計6票でどちらが勝利かを赤か青で判定します。勝敗で勝ち点が決まり、全12ラウンド終了時に勝ち点の多い上位6チームがチャンピオンシップに出場し、優勝を競います。

金川:審査員からはどういう風にジャッジされるのですか?

飯干:スキル、クリエイション、コレオグラフ、スタイル、完成度という大きくこの5つの観点からジャッジされます。スキルとは作品を通して身体のコントロール、リズムの取り方などどれだけ技術力があるか。クリエイションは新しさを指し、作品に革新性、独創性があるか。コレオグラフは振付の難易度やセンスが優れているか。スタイルは衣装のステージでの映え方や個性があるか。完成度は作品をミスなくどれだけ踊りこなせているかという観点です。

金川:さまざまな観点からダンスを審査されるのですね。

飯干:ダンスパフォーマンスはもちろんですが、楽曲や衣装、照明などの演出も審査に大きく関わってきます。

金川:それでは、Dリーグ課のメンバーも勝ち負けに関わるかなり重要な役割を担われているのですね。

深見:はい、最終的にはdip BATTLESのダンサーにディップの広告塔的な役割を担ってほしいという思いがあり、そのためにも勝って順位を上げ、認知度を上げるのはDリーグ課の重要なミッションです。

飯干:なのでけっこう大変ですが、やりがいはすごくあります。例えば楽曲に関してはどの制作者をアサインするかが重要です。自分がディレクションして制作した楽曲で、良い点数が出て勝利したときはすごく達成感があります。dip BATTLESのダンサーと、一緒になって戦っている感じがしますね。

金川:勝つために他にも取り組んでいることはありますか?

飯干:衣装も重要で、見た目はもちろん機能性も考えてスタイリストと綿密なオリエン・打ち合わせをし、制作をお願いしています。また、パフォーマンスの強化も担当しているので、ダンサーの筋肉が足りなければジムを手配して通ってもらったり、練習量を増やした方が良いと判断したらスタジオを手配して練習を増やしてもらったりといったことも行っています。

深見:あとは、ファン創出のため、SNS投稿やプレゼントキャンペーン等も私たちで対応しています。

金川:そういった努力もあり、初参戦ながらチャンピオンシップ出場という成果も得られたのですね。

飯干:一番はやはりダンサーたちの努力の成果ですが、我々は優勝やチャンピオンシップ出場に向けてダンサーが舞台に専念できるように頑張りました。ダンサーとチーム一丸となって取り組んできたので、あの舞台で堂々と踊り切れているところを見れただけでも嬉しかったです。自分も一度だけSPダンサー(Dリーグのチームには所属しない、契約した試合のみに出演する助っ人ダンサー)としてDリーグの舞台に立ったことがあるのですが、神聖というかあそこに立たないとわからない感情ってあるんですよね。背負っているものもありますし、一般のショーケースとはまた違う。ラウンドまで詰め詰めに練習してきたダンサーたちを見ているので、あの舞台で全力を出したパフォーマンスを見るだけで嬉しく、もう親のような気持ちで見ていました。

©D.LEAGUE 21-22

過去から未来をイメージさせるパフォーマンスへ

金川:ラウンドを重ねることで見えてきたものはありますか?

飯干:楽曲でいうと、映える楽曲と映えない楽曲というのがやっているうちに分かってきました。効果音がバンバン入っている方がやっぱりダンスが映える。聴く音楽よりも踊れる音楽の方にシフトしていった感じがします。ダンスのジャンルでは、前回はファンクという少し古いスタイルでいったのですが、次回は未来に行くような、最先端で新しい方向性でいきたいなと思っています。

金川:過去より未来をイメージさせる方向性へ変わっていったのですね。

飯干:はい、dipはDX事業を行っていることから、デジタルやサイバーなど新しいものもどんどん取り入れていきたいなと思っています。楽曲だけではなく衣装やダンススタイルも、古いものよりも未来的なイメージを出していこうというのを、ディレクターのSHUHOさんと話しています。また、勝つチームってやはり動きが揃っているし寸分の乱れもないように見える。dip BATTLESは多様性をカラーとしていることもあって、個性を大事にするショーケースをコンセプトにしていたのですが、Dリーグでは結果にはつながりませんでした。Dリーグで勝ち抜いていくためにも、今後はダンスを揃えるというところを意識していこうと思っています。

©D.LEAGUE 22-23

▲取材後に行われたラウンドでのパフォーマンス。5対1で勝利を収めた。

金川:楽曲やダンススタイルに方向性が見えてきたのですね。

深見:前シーズンは、そういった戦略についてディレクターや私たち、そしてダンサーの間で共有が足りていなかった部分もありました。今後は戦略をみんなでしっかり共有・理解して「一緒に戦う」という意識をもっと持っていこうと思っています。また、ダンサーたちとの密なコミュニケーションを行うためにも新たに佐藤がdip BATTLESのチームマネージャーとしてメンバーに加わりました。チームをまとめるために日々奮闘してくれてます。

金川:チームマネージャーは具体的にどういったことをされているのですか?

佐藤:スケジュール調整や連絡事項の共有などはもちろんですが、メンタルケアや育成も行っています。企業の看板を背負っているからには、ダンス以外の場面でも自分たちをどう見せるかというタレント意識も必要です。そういったダンス以外の面の育成に携わっています。

初参戦してから1シーズンを終え、今後の目標

金川:初参戦の21-22シーズンで見事チャンピオンシップ出場を果たしましたが、今後実現していきたいことはありますか?

深見:1つはファンの獲得です。まだまだ社外のファンの獲得には課題があるので、インスタTikTokYouTubeTwitterなどのSNSを運用してファンの開拓に努めています。その中でもインスタとTikTokを重点的に伸ばしていきたいと思っています。この2つのSNSが、若年層とより親和性が高く、ファンをつくりやすいかなと。動画編集や画像編集も駆使して頑張っていこうと思っています。

金川:現状ファンはどういう方がいらっしゃるのですか?

深見:高校生や大学生でダンスに接点がある若年層と、あとはダンスをやっているお子さんを持つご両親が多いですね。

金川:これから増やしていきたいファン層はありますか?

深見:ダンス経験者はもちろんですが、ダンス未経験者ももっと取り込んでいきたいです。先程申したとおり、dip BATTLESにはdipの広告塔になってもらいたいので、例えば今dipのCMに出演いただいている乃木坂46さんのように、若年層を中心に幅広く愛されるようなチームにしていきたいですね。TikTokなどのSNSだと世界という非常に大きなマーケットに発信できるので、日本に限らず海外のファンも増やしていきたいです。そのためにも、まずはフォロワー数の増加に向けて取り組んでいます。

金川:ファン獲得のためにもSNSのフォロワー数の増加が目下の目標なのですね。

深見:はい、あとはもちろんDリーグでの優勝!優勝に向けて、より一層チーム一丸となって取り組んでいきます。


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interviewee

深見 有菜

商品開発本部 マーケティング統括部 プロモーション戦略部 Dリーグ課 2016年新卒入社。事業管理部や営業企画部、地方創生事業開発部を経て自ら志願しDリーグ課へ。Dリーグ事業全体の管理を担う。自身も幼少期からクラシックバレエを続けている。

飯干 裕太

商品開発本部 マーケティング統括部 プロモーション戦略部 Dリーグ課 2021年中途入社。小学1年生からストリートダンスを習い、プロダンサーとしても活動。Dリーグの舞台にも立ったことがあり、現役ダンサーとしての知見を活かしてdip BATTLESをサポートしている。

佐藤 文香

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