小林宥太さんってどんな人??
Wantedlyお兄ちゃんとして、慕われている小林宥太(こばやしゆうた)さん。1993年生まれ、慶応義塾大学出身、現在27歳です。学生時代には、就活BARの立ち上げに関わりつつ、並行して個人でのイベントの運営やライターとして活動。
2017年4月から1年間、ディップ株式会社の次世代事業準備室(現在の次世代事業統括部)にて内定者インターンを行っていました。2018年4月にディップ株式会社に新卒入社後、様々な業務を手がけています。
その中でも、Wantedlyの運用に注力した採用を始めたことで、会社に大きく貢献。さらに新卒1年目の頃から10社で副業を行ったりと、次世代を生きる新しい働き方をしている小林さん。そんな小林さんに、今回はコロナショック後の社会の変化や、学生に求められる新しい力について聞いていきたいと思います!!
Wantedlyをきっかけにdipのことを多くの人に知ってもらえることがやりがいです。
ーはじめに現在働かれているディップ株式会社、次世代事業統括部で今1番やりがいを感じている職務はなんですか?
今はコロナウイルスの影響で、3月末くらいから仕事の内容が若干変わってしまったのですが。その以前までの話で言うと、主に採用を担当していて、僕が入ってから結構新しい採用をやっています。
ーWantedlyですよね!私も、Wantedlyの記事を拝見させていただいて、ディップ株式会社さんに興味を持ちました。
ありがとうございます。多分それをやっていなかったら、うちを知らなかっただろうなという人が、うちの会社のことやうちの部署のことを知ってくれること。そして、興味を持って、うちの会社で働いてくれることにやりがいを感じています。
ー私もWantedlyに掲載されているディップ株式会社さんの情報は、他の企業さんに比べて本当に見やすくて、感動しました!
大学生の間に自分の得意なことや好きなことを見つけておく良いと思います。
ー次に 様々な経験を積まれている小林さんが、自身の学生時代のことも含めて、私達大学生に、学生時代に「これはしておいた方がいいよ」といったアドバイスなどはありますか?
何かしら、得意なことを見つけた方が良いとは思っています。大学4年間ないし、6年かな?僕は6年大学に通っていたんですけど、長い人だと、6〜8年とかありますよね。その期間のなるべく早い段階で、人よりも得意なことを見つけて、それを伸ばしていく時間に残りを使うのが理想ですね。
そうすればあとは伸ばした強みや得意なことを活かせる仕事を見つければ良いじゃないですか。社会人1年目から楽しくスタートダッシュが切れて、面白いんじゃないかなと個人的には思います。
ーなるほど。確かにそうですよね!
私も事前調査の中で、小林さんの記事を拝見させて頂いて、「何か1つを完璧にこなそうとするんじゃなくて、学生のうちは色々なことにチャレンジするといいよ」という言葉に力をもらいました。
1つのことを4年間努力し続けるのも、全然問題ないと思います。体育会系の人とか、自分で起業する人とか。本当に1つのことに、大学4年間使うことも良いとは思うのですが、そういう人って少数派だと思います。
ー確かに周りの友人でも、少ないかもしれません。
学生のうちは色々手を出すのが普通だと思うので、それだったら色々やってみて、自分の得意・不得意を見つけられると良いですよね。
やったことがないのに、最初のうちから決めうちをして、「自分はこれに向いている!」「これは絶対向いていないからやらない!」と思い込んでしまうのは危ないしもったいないです。
ーなるほど、そうですよね。
「絶対その仕事をするぞ!」とか「この業界に絶対に行きたい!」とか言っている人の中には現状をあまり理解せずに、固執している人が意外と多くて。食わず嫌いみたいな。
就活のタイミングになって「あれ、思っていたのとこの業界違うなあ」と思った時に、そこからの方向転換ってなかなか厳しいじゃないですか。なので、最初のうちから「ここだ!」と決めつけすぎずに、色々やりつつ、自分の向き不向きを見つけられていると、就活の時に楽だと思いますね。
ーこれから就活をする身として、とてもタメになります!!
あまり自分のことを考えず、理解し切れていない状態でだらだらと就活をやってしまうと苦労しがちです。「自分に向いているものはなんだろう。」ここで悩んでいる就活生が多いなと感じています。
ー私もあまり、自分のことを理解できていないところがあります、、
好きなこととか、得意なこと。好きでも、得意じゃないこともあるじゃないですか。得意でしかも好きっていうことが1番ベストなので、それを見つけられると良いですね。
でも意外と、得意だけどそこまで好きじゃないこともあるので、それこそ色々やっていく中で見つかると良いと思います。
ー確かに!学生時代に、色々なことにチャレンジしていくことで自己理解を深めて、得意なことや好きなことを見つけられると、就活の時も含めて役に立つということですね!
これからの社会で学生に求めらるのは「伝える力」だと思います。
ーちなみに、未曾有のパンデミックが起きた現代社会において、今後の学生はどのようなスキルやポテンシャルを求められるようになると、小林さんはお考えですか?
そうですね。これは、ちょっと難しい質問ですね。正直そこまで大きくは変化しないのではないかと思っています。例えばこれまでの、ポテンシャル採用をやめて、即戦力となる中途採用しかしません!と全部の会社がなったりはしないと思いますし、そもそも新卒採用やめます、なんて会社も出てこないと思います。
ーちょっとホッとします笑
とはいえやっぱり、オフラインの今までのような採用は確実に少なくなりますね。説明会や普通のサマーインターンを、オンライン上でやる会社も実際増えてきています。
この変化の過程でオンラインでも成果を出す力をアピールする必要性は増えるでしょうね。これまでとは、ちょっと違った力というか。
ーなるほど。それって、少し難しいことのように感じますね。
今までは面接で終了していたものが、もうちょっとワークや課題を挟んだ選考が増えるんじゃないかなと思いますね。そこで、ちゃんとできるぞと伝えられるようにできると良いですね。
ーなるほど。伝える力がこれまで以上に求められるということですね!
ワーク型採用とでもいうんですかね。多分増えるのではないかなと思います。面接の回数を増やしつつこういったオンラインでできるワークをして、直接会えない分その人の能力を測る採用。
ー確かに!ワーク型採用、増加しそうですね。
まとめると、学生にはこれまで以上に、わかりやすいアウトプットで自分の能力を示しつつ、自分の言葉を使って思いを伝えられるようにならなければいけないということですね。勉強になります!
ー次に 小林さんはコロナウイルス 感染拡大防止による社会の変化をどのようにお考えですか?
なんだかんだオフラインはなくならないとは思いますが、確実に減ってくるだろうなあと。例えば今も、リモート鬱みたいなの出てきてますよね、リモート逆に大変みたいな。オフラインとオンラインのうまいバランスの妥協点に落ち着くんだろうなと思います。
だけど、一方で今後ワクチンができて完全に収束したとしても、多分1年前とかの状態には2度と戻らないと思います。「人間の生活は進化する」という感じになるんですかね。そういう意味では良いきっかけになったとも言えますね。
ー確かに、今後生活スタイルは変化しそうですよね!
そうですね。今回のリモートワークの件も、感染防止の必要に駆られてリモートワークせざるを得なくなったじゃないですか。そういうことでもないと日本人は中々大きく既存のやり方を変えないので。
そこでやってみたことによって「意外とできるじゃん」ということに多くの人が気が付いたのではないかと思います。週5は無理でも、週3はできるなとか!そうなると、週3で良いならオフィスはもっと小さくても良いんじゃない?みたいな意見が出てきたり。
ーそういえば最近、そういった企業のオフィスに関するニュースをよく見聞きします。
本当に面白い変化だなと感じています。
あと、評価の仕方が変わるとかもありそうですね。さっきもその、就活やインターンの選考の話で、ワークとか課題が重視されるようになっていくんじゃないかとお話しましたよね。それと、同じように、会社員ってこれまでオフィスにいることで一定評価されていた部分があったと思うんですけど、リモートになるとどうしても成果主義の考え方が出てきたり。
ーなるほど。確かに大学のオンライン授業も課題が増えて、逆に忙しくなっています笑
完全に成果主義になってしまうわけではないとは思うのですが、時間ではなく、ちゃんとやることをやっているかが重要になってくると思います。会社に貢献しているかとか、学生の場合だったら、会社に貢献してくれるだろうか。そういうところを、見せられるかが大切になってくる社会になると思いますね。
コロナショック後の社会では様々な種類の副業が増えるだろうと思います。
ーではさらに 小林さんは新卒1年目にして10社と副業を行ったりと、若くして、新しい働き方を進めている第1人者として知られています。そんな小林さんは、今回の社会の変化を通じて、副業のあり方はどのようになるとお考えですか?
そうですね。事実数字としても伸びていますしね。
今回のコロナの件で、「1つの会社に頼る生き方は危ないのではないか」みたいな危機感から始める人、リモートワークになって単純に時間が作りやすくなって始める人など出てくるでしょう。ー確かに。時間のマネジメントは自由になりますよね!
通勤時間がなくなる分、その時間を副業に回すだけでも結構できちゃいますよね。
リモートの方が時間の自由は大きいので、これまでできなかった人も、副業ができるようになると思います。
あと、給料やボーナスが減らされた危機感から始める方も増えると思いますね。生きるための副業みたいな。これからは、色々な種類の副業が増えるのではないしょうか。
ーなるほど!危機感から副業を始める方も、今回の件を機に増えそうですね。副業が今まで以上に浸透した社会になりそうな予感がします。
多様な働き方にはマネジメント層の理解が大切です。
ー副業など、働き方に関するお話に移るのですが
私は現在法政大学キャリアデザイン学部で、多様な働き方や、女性の社会支援、人材マネジメントについて学んでいます。小林さんは、多様な人材が働きやすい環境には何が必要だと感じられていますか?
そうですね。うちの会社は上場もしていて、2000人くらいが働いていて、まあまあ大きい会社じゃないですか。うちの部署とかだと、さっきもチラッとお話したんですけど、コロナ前からリモートワークは当たり前だったし、1年目から副業する人がいたり。僕以外にも副業してる人がいたり、色々な活動をしている人が多いんですよ。
ーなんかそれって、とても進んでいるように感じます笑 すごいですね。
確かにそうですね笑 大学院に行きながら働いている人もいれば、インターンやアルバイトの子、フリーターみたいな方もいます。他にも、アルバイトから契約社員になった人とかもいます笑 とにかくうちの会社には、いろんな人がいるんですよね。
ーお話をお聞きしていると、これぞ多様な人材を活かしている職場だなって思います!
僕は多様な人材が自分らしい働き方で働くためには上司が大切だと思いますね。若手がどうのこうのというより、マネジメント層の理解が大切だと思います。出る杭は打たれるじゃないですか、日本の社会って。だから、そこを若い人たちだけで頑張っても、会社という組織の中だと、結構厳しいのが現状だと思います。
ーなるほど。確かにそうですよね。
僕も今実際に数年会社の中で働いてみて、守ってくれて、自分のことをちゃんと見てくれる上司がいることは、すごく重要だと思いますね。今うちの部署は、多分マネージャーが優秀なんですよ。見てくれるし、守ってくれるから、自由にみんな働けているのだと思いますね。
うちの部署は上司が役員なので、もうその上って社長じゃないですか。その社長も下に権限を与えている方なので、それぞれの役員にそれぞれの部署や担当領域を任せてくれるようなマネジメントをしていて。さらにその役員も下に任せてくれている形を取っています。そういう組織だと、多様な人材が多様に働きやすいのかなと思いますね。
ーすごく納得します。確かにそうですよね。お話を伺っていると、それで成果を挙げられているディップ株式会社は、良いサイクルが出来上がっているように感じます。
確かにそうですね。
性善説でマネジメントができていることは、強いのかもしれませんね。多様性の話に関していうと、ガチガチに固めていくっていうよりは、信用して任せていくスタイルが大事だと思いますね。
ー勉強になります!
セルフブランディングのコツは自分自身のキャッチーな所をどのように発信するのかということです。
ー少しお話が変わるのですが 小林さんのTwitterを拝見させていただくと、とてもセルフブランディングが上手だと感じられます。何か、コツとか気をつけていることなどはありますか?
ありがとうございます笑
そうですね、なんだろう。やっぱり、キャッチーな名前をつけることは大事だと思いますね。ビジネス界隈で、最近Twitterを始めている人ってすごく多いんですよ。毎日人材業界にいる社会人のアカウントとか、学生のアカウントが出てきていて。その中で埋もれないようにするためにも、名前とかキャッチコピーは大事だと思います。
ー確かにそうですよね。最近Twitterでビジネス系のアカウントを目にする機会が増えたような気がします。
芸能人とかも、顔がいい人はいっぱいいるじゃないですか。その中で、差をつけていくってなると、キャッチーな趣味とかがやっぱり必要になると思うんですよ。
そして、実は誰しもみんなそういうキャッチーなところがあるなと、僕は感じています。それをどうやって発信していくのか、自分で自分をどう名付けるのかが重要で。
ーそう言われると、確かに私にもそういう部分があるような気がします。
発信する内容は僕もそうですけど、結構普通なんですよ。多分キャラ付けっていう部分が1番大事で、肝なのかなと。もちろん、発信する内容も大事ではあるんですが。
見せ方の工夫ってみんなが思っている以上に重要で、自分の特徴をしっかり捉えてうまく発信していくと多くの人に興味を持ってもらえる。
多分みんな、自分の興味を持ってもらえそうなポイントを、実のところ深く考られてないのかなと思いますね。
ー私も小林さんとお話をするまで、自分のキャッチーなポイントなんて、考えたことがなかったです。
うちの部署の他の人がTwitterを始める時にも結構アドバイスするんですけど、「自分なんて、全然面白くないし。」とか「Twitter始めても小林さんみたいに、フォロワー1万人とか無理だし。」みたいな風に、みんな言うんですよ。
ー私もそう思っちゃいます笑
でも、うちの部署の人のことを僕はよく知っているじゃないですか。その人たちがどんな人なのか。だから、キャラとしてこういうところとか、こういう趣味、経歴は面白いよと伝えています。
自分では気づかないけれど、人が面白がってくれるポイントって意外と誰しもみんな持っていると僕は思っていて。多分、それを見つけるのが僕は人よりも少しだけ得意なのかもしれません。
ーすごい!小林さんが、Twitterで人気な理由が少し分かったような気がします。
今後の社会においては、ライティングスキルや発信力は大切になると思います。
ーコロナウイルスをきっかけに社会が変化したことについてなど、先ほどまでの話も含めて学生にも今後、セルフブランディングの力は求められるでしょうか?
オンライン就活どうのこうのってなると、そうですね。ライティングの力は結構必要なのかなと思いますね。自分の強みとか、自分が面白いって思ってもらえるところを、他の人ににもわかるような文章で伝えないといけなくなるから。SNSもライティングの1つだと僕は思っていますね。
ー確かに、小林さんの言う通り、SNSもライティングの1つですよね!私も、ライティングが上手だと、SNSでも人気を集められそうだなあと感じています。
そうですね。ライティングは、どの職種でも求められますし、必要だと思います。
あと、僕はセルフブランディングやライティングの話も含めて、発信力が重要だなと感じています。ないとダメなわけではないのですが、あった方がこれからの時代にはより生きやすいと思いますね。
ーなるほど。私も、これからスキルアップのためにも、ライティングスキルを身につけていきたいと思います!
小林さんからたくさんのお話がお聞きできて、本当に楽しかったです。ありがとうございます。学生には、コロナショック後の社会でも、キャリアを形成できるよう、今まで以上に伝える力である発信力や、ライティングスキルを養う必要性があることは、とても勉強になりました。
今後の学生生活の中では、小林さんがおっしゃっていたアドバイス通り、様々なことにチャレンジする中で、好きなことや得意なことを見つけていきたいと思いました。
同じ大学生の皆さんも、この記事を参考に、コロナショック後も主体的に活動して、自身のキャリアアップを目指してみると良いのではないでしょうか。
私も頑張りたいと思います!
引用元:https://jisedai.work/kobayashi-3/