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「はたらくを良くしたい」週1で大学院に通いながら働くコーヒー好きの着物データサイエンティスト

次世代事業準備室インターンの鈴木です。

社員インタビュー第3弾は、働きながら大学院に通う大久保慧悟さんです。休憩時間に大量の本を持ち歩き、勉学に勤しむ姿がとても印象的でした。

転勤族の家に育つ

ー簡単に自己紹介お願いします。

大久保慧悟です。大学入学までは、青森・東京・栃木・埼玉と転々としてきた転勤族の家に育ちました。

好きな食べものはユッケジャンクッパ・卵かけご飯・みかん・ザッハトルテ・ウイスキーです。

特技は、職場で挽きたて珈琲を淹れること。趣味は、宝塚歌劇とミュージカル鑑賞です。

「ものを作って世に出す」のが好きだった

ーどんな学生時代を送っていましたか。

中学は、放送委員会でドキュメンタリーを撮っていて、全国1位になったこともあります。

高校では、「劇団⑤季」なるミュージカル集団を結社し、素人ながら2時間以上のミュージカル作品をやってました。

大学では、研究室に入り浸っている時間が幸せでしたね。

ー中学生からドキュメンタリーの作成なんて凄いですね!何を題材にしていたのですか?

埼玉県にいたので、"若槻人形"という伝統工芸品を題材にしていました。

というのも、いかにも審査員が好みそうなやつを選んだんですよね(笑)

他にも当時流行っていたTVコマーシャルを、学校の中の“有名人”を演者にして、そのまま再現したり。

「ものを作って世に出す」ということが小さい頃から好きでしたね。

ーその精神が、高校でのミュージカル旗揚げにも繋がっているんですね。

課外活動も頑張った大学時代

ー大学では、どんな研究をされていたのですか?

社会心理学の研究室に所属し、「困難を乗り越える心のメカニズム」を実証的に研究していました。

特にキャリアを作っていく中で衝突する様々な困難に対して、粘り強く取り組めるようになるには?ということがメインのテーマでした。ぼく、粘り強さに欠けるので(笑)

そんな研究をする中で「どうしたらオトナは勉強するようになるのか?」とお悩みの人材開発担当の方と出会ったので「なら一緒に研究しましょうよ!」と、「大人の学習習慣化」をテーマに研究室との共同研究プロジェクトに取り組んだりしました。

ご参考: https://www.persol-pt.co.jp/news/2016/01/08/942/

入社後もこれらの研究は続けていて、学会発表や論文投稿にも取り組んでいます。

研究以外では、課外活動として大学と地域の連携に取り組んでいました。

ー「大学と地域の連携」とは、具体的にはどういった活動なんですか?

1年生の春に「区長と区政を語る会」っていうのに参加してみたんですよ。

その時に、京都では大学の枠を超えた「京都の学生」という文化があって、街を舞台にしながら、様々な専門性を持つ学生が交流していることを知りました。

自分の大学は足立区にあったのですが、足立区・千住には徒歩圏内に個性豊かな大学が5つ誘致されたばかり。大学の枠を超えた交流もなければ、街で学生を見かけることも少なかったんです。

せっかく材料が揃っているのに、なんか凄く勿体ないなって。

ー私の通っている大学でも他大学の授業を受講しても単位認定される制度とか、ありました。結局その制度を使えずに終わってしまったんですが。

そこなんですよ。使う学生側が興味がないと、制度を作ってもあまり使われないんです。

だから制度を作るというよりは、街を舞台に学生がつながる仕組みを作れないかと頑張りました。

例えば、商店街のお店・施設をブースにして、5大学の合同学生文化祭をやりました。普段はマネキンが並んでいる写真屋さんのショーウィンドウに、ウエディングドレスを着た生身の学生が立ってみたり。ボクシングジムのリングの上で、各大学のダンスサークルがダンスバトルをしたり。

あとは、地域の人向けに、居酒屋で大学の先生の講義をジョッキを片手に受けられる場を作ってみたり。

イベントをきっかけに、学生同士はもちろんですが、地域の会社でインターンをする学生もでてきたり。地域と学生が笑顔で繋がっていくのが楽しかったですね。

それから、たくさんの地域の大人に育てていただきました。学部時代に4年間過ごした千住は、辛いときも、嬉しいときも戻りたくなる安心できる故郷になりました。

わがままな方が楽しめる会社です

ーディップへの入社理由を教えてください。 

充実感を持って働く人がいっぱいいる社会をつくるサービスや仕組み作り、研究をしたいと思っていました。

それができると思ったのがディップだったので、入社を決めました。中学生の時から感じていた「ものを作って世に出す」ということがずっと変わらないやりたいことだったので。

間接的でも貢献できているのが嬉しいですね。

ー新卒時代に任されていたお仕事についてお伺いしたいです。

専門職の採用、バイトルでのアニメ・アイドルタイアップ企画、サービスの満足度調査など、色々やっていました。

気がついたら月1本以上プレスリリースを出してました。

ー当時、何か目標にしていたことなどはありましたか。

特に数字などを定めていたわけではないんですが、自分はデータの活用寄りの人間でしたし、そこを認めてもらって採用していただいたと思っていたので。

あとは、自分は企画もしたかったので、企画の脳を学んだり、いいなと思ったことややりたいことを全部洗い出し、形にしていくようにしていました。

新卒でも関係なく、自分のやりたいことが言えたり、実行できる環境があるのは、この会社の魅力だと思います。わがままな方が楽しめます、絶対。

3年間での成長

ー3年目現在の仕事内容を教えてください。

主にピープルアナリティクスや、人事領域での調査研究です。

ーぴーぷるあなるてぃくす???

新卒選考・就労状況などの人事データや、営業活動などの業務パフォーマンスに関するデータを分析して、「はたらく」を良くしていくための仕組みや施策に結びつけていきます。

ーピープルアナリティクスは、世の中的に話題になっているのですか。

重要性は高まってきていると思います。専門の部署を新設する会社も多いですね。

離職防止やアンマッチ人材の見極め…といったネガティブを排除する方向でピープルアナリティクスが行われることが多い印象ですが、ぼくは、ひとりひとりが健康に幸せに成長を促すようなポジティブな方向性で進めていきたいと思っています。

やりたいことをやりつつ社会にどう貢献するか

ー健やかに働くのって大切ですよね。それでは、少し話題を変えて。入社当初と比べてスキルアップしたことはありますか。

基本的にやりたいことをやれる部署なので、いかに「やりたいことをやりつつ社会にどう貢献するか」をバランス良く考えられるようになりました。

あとデータ分析スキルもだいぶ上達しましたね。

ー1日のスケジュールを教えてください。

午前中:比較的頭が冴えているので、1人でひっそりデータ分析や論文の読み込みなどを会社の近くのカフェで取り組みます。

ティータイムまで:オフィスで珈琲を淹れて配り歩きつつサイコロLab.所属のインターン研究員さんと一緒に仕事をします

夕方:自分の仕事の中であまり頭を使わなくていい仕事をしたり珈琲を淹れます

自分たちで社風を作っていける

ー大久保さんは珈琲を淹れて配り歩いたり、着物で出勤しているというユニークさもありますが、社風は自由ですか。

最初はびっくりされる時も勿論ありましたよ(笑)

でも、比較的若い会社なので、自分たちで社風を作っていけるんですよね。

変わらないものより、時代や環境に合わせて常に変化していく、そこがディップですね。

ー仕事のやりがいや喜びを教えてください。

あたらしいものを作ったり、取り組みを仕掛けたりするのは、最高にワクワクする時間です。

あとは、データ分析をしていて人の行動や心のメカニズムの理解に近づけると、夜おいしいウイスキーが飲めます。

自分が作ったサービスを使ってくれる人がいたのは最高に幸せだった

ー色々とやられてきた中でも一番印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

既にサービスは撤退してしまったのですが、仲間と協力して作った『Wakattle(ワカットル)』というサービスですかね。

アルバイトの離職を防止するために、従業員が就業後に日報を提出すると、それをAIが自動で解析し、その従業員にあわせたマネジメント方法を店長・経営層へ提案するといったものでした。

ーせっかく応募が来て、働き始めたとしても、その後続かなかったら意味がないですもんね。

そうなんです。

勤務シフトの都合や日々の忙しさから、一人ひとりに目が行き届かず、十分なマネジメントができない店長・経営層の課題を解決し、アルバイトの定着促進の手助けをしたい、という思いがあって。

いろんな理由があって今は撤退していまいましたが、仲間と一緒に企業や働く人をサポートする仕組みを考えられたこと、またそれが僅かな期間でも使ってくれる人がいたのは最高に幸せだったなと思います。

自分自身、今「働いている」という感覚がない

ー仲間と一緒に何かを創り上げることに幸せを感じる大久保さんですが、どんな人と一緒に働きたいですか?

うーん、そうですね…。「はたらく」というテーマに対して興味があり、何かしらの専門性から、アプローチしている人ですかね。

ーそもそも、大久保さんにとって「はたらく」って何ですか。

自分自身、今「働いている」という感覚がないんですよね(笑)

だから「やりたいことをやっている」ということだと思います。キャッキャと楽しんでいます。

ただ、個人的に絶対忘れないようにしているのは、その取り組みが「社会に貢献する取り組みか」ということです。ちょっと青臭いと言われるかもしれませんが「儲かればいい」みたいなことは絶対したくないと言い続けています。

自分自身も楽しみながら、人の困りごとを減らせたり、笑顔が増えたり、充実感をもって働く人が増えるサービスや仕組みをどんどん作っていきたいです。

働きながら大学院にも通っている

ー大久保さんは、ディップで働きながら大学院にも通っているんですよね。

はい。通勤を週4日に短縮して、フレックスを活用させてもらいながら、大学院で社会心理学を専攻しています。

ーすごいですね!会社からの許可を取るの大変じゃなかったですか?

それが意外とあっさりいけたんですよ(笑)

普段、企画書を作る時と同じで、大学院に進学し研究することでディップにどんな貢献できるかを伝えたら、あっさり許可していただけました。「はたらく」をテーマにしてサービスを作ったり、施策や仕組みを考えるには、社会心理学の知見や研究手法は非常に活きますから。

今後やりたいことを示していけば、柔軟に対応してくれる会社なんだなと今回の件で改めて感じました。

これからの大学院での研究を、ディップや社会に還元していくのが楽しみです。

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