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【リーンスタートアップ】IMVUの初期仮説と戦略&仮説検証から得た学びのまとめ

こんにちは、次世代事業準備室の安元一耀です。

アイキャッチ画像にJKが並んでいますが、その理由は後にわかります。

今、スタートアップ系で有名な本の1つであるエリック・リースの「リーンスタートアップ」を読んでおります。リーンスタートアップの哲学書とか言われてるやつです。

リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
Amazonでエリック リース, 井口 耕二, 伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説)の{ProductTitle}。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00F3UTIQY/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

この本を知ったのが、2017年10月にdipで内定者アルバイトを始めて少し経った頃くらいです。大学の図書館にあったので、年末辺りに借りた記憶があります。

しかし、当時は内容があまり理解できず、途中で読むのを放棄(笑)

そして大学卒業前ぐらいにもう1回借りて読もうと思ったのですが、また途中で放棄しました(笑)

つまりこの本、既に2回読むことに挫折してます。

そこで、まぁディップに入社して2ヶ月くらい経ち、少しは色々インプット・アウトプットしたことはあるはずなので、このタイミングでもう1回読もうと思いました。

そこで今回は、この本の50〜70ページ辺りに出てくる「IMVU」というサービスの初期仮説や仮説検証の事例について書いて書いておこうと思います!

■IMVUとは?

IMVUは、アメリカの会社が提供しているサービスです。オーナーはエリック・リースです。

自分のアバターを作って、仮想世界で他の人のアバターと色んなこと(チャット・デート・恋愛・結婚etc)ができるサービスです。日本ですとアメーバピグみたいな感じです。

ビジネスモデルとしては「課金」で成り立っています。

■IMVUの初期仮説と戦略

IMVUの開発者たちは、「ユーザーは、IM(※)での友達とアバターでコミュニケーションを楽しみたい」というニーズがあると予測していました(当時は2004年頃です。これまたすごい)

※IM=インスタントメッセージ。LINEやFacebook Messengerみたいなやつです。

そこで考えていた最初の戦略は、IMVUを既存IMのアドオンとして提供するというものでした。

既存IMとIMVUを組み合わせることによって、既存IMに構築されているユーザーのネットワークを活用でき、効率よくユーザーを集められると考えていました。

※IMVU側としては、IMのようなネットワーク効果が強く働く分野ではユーザーの乗り換えコストが大きく、新たにIMVU単体でのサービス提供はコストがかかると考えていたのですね。。。

■仮説検証その1

既存IMのアドオンとなるIMVUを開発し、いざユーザーに使ってもらおうとアーリーアダプター(この場合は10代の男女など)を招き入れて色々話を聞いたことろ、「誰もIMVUに友達を招待しない」ということがわかりました。

ユーザーの多くは、「まずは自分1人で使ってみたい。それでIMVUがクールだったら友達を招待します」というものでした。

そこで、IMVUは1人でも遊べる「シングルプレイヤーモード」を開発します。

■仮説検証その2

「シングルプレイヤーモード」を開発しても、ユーザーのほとんどが友達を招待してくれませんでした。

理由は「クールじゃないから。クールじゃないのに、友達を招待したら自分が変な奴だと思われるから嫌だ。」というものです。

そこでIMVUは、破れかぶれで「チャットナウ(※)」という機能を開発します。

※チャットナウ=ボタンを押すと、どこかの誰かさんとランダムでチャットができる機能。今で言う「チャットパッド」みたいなやつです。

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■仮説検証その3

「チャットナウ」は割と好評でした。ユーザーからは「今の人と後日またチャットしたいんだけど、メンバーリストはどこ?」という質問が来ます。

するとIMVUは、「メンバーリストは無いです。その人にあなたがいつもお使いのIMのIDを教えて、IMに友達登録をしてください。」と回答します。ユーザーがいつも使っているIMとIMVUを連携させることがIMVUの戦略でしたからね。。。

しかしユーザーは「は?なんで知らない人を私のIMに登録しなければならんの?」と返答して来ます。

※今の時代で言うと、ネットで知り合った見ず知らずの人にLINEのID教える感じです。それを2004年頃にやるのはなかなか抵抗があるのでしょう。

そこでIMVUは「じゃ、新しいIM(当時はいくつもIMサービスがあった)をインストールすれば?」と提案します。(今の時代で言う捨てアカみたいなものを作れということです)

するとユーザーは「私がいくつIMアカウント持っていると思っているのですか?8個も持っているんですよ!」と言います。

■IMVUが得た2つの学び

IMVUは当初、

・ユーザーは(IMで登録している)友達とアバターコミュニケーションを楽しみたい

・ユーザーが新たなIMをインストールするのは非常にハードルが高い

という仮説を持っていましたが、これらは検討違いだったということです。

「チャットナウ」という機能が好評で、友達よりも見ず知らずの人とコミュニケーションを取りたいということがわかりました。

そして、アーリーアダプターたちはIMを8個もインストールしていましたし、ネットワーク効果や乗り換えコストも気にしていないことも明らかでした。

以上のようなプロセスを経て、今のIMVUがあるとのことです。。。

【P.S.】

以上の学びを得るために、IMVUの開発者は死ぬほど働き、数千行にも渡るコードを書いています。

これの反省を踏まえてエリック・リースはリーンスタートアップという考え方を提唱したそうです。


というわけで今回はこれで終了です。ありがとうございました!

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