よくある8個のビジネスモデルについてまとめてみた | ディップ株式会社's Blog
こんにちは、次世代事業準備室の安元一耀です。今回もビジネスモデルについてのブログです。よく聞く話ですが、インターネットサービスのビジネスモデル(マネタイズプラン)は以下の4つのどれかに当てはまる...
https://www.wantedly.com/companies/dip/post_articles/117106
こんにちは、次世代事業準備室の安元一耀です。
なんとこの投稿が記念すべき(?)20個目の投稿です!僕的にはまだ20個しか書いてないのか…って感じですが(汗
今回はホットペッパービューティーを取り上げます。
今回の内容は、
①ホットペッパービューティーのビジネスモデル
②サロンの戦略とリクルートの戦略の違いで生まれる問題点
③インスタの〇〇化現象
についてです。最後まで読んでくれたら喜びます!(笑
まずはビジネスモデルから。リクルートおなじみの「リボン型モデル」です。以下のように図解してみました。運営会社はリクルートライフスタイルです。
「リボン型モデル」と一言では言うものの、結構複雑かも(?)しれません。
ディップで働いているのにこんなこと言うのはアレですが、図解にしてみると改めて、「リクルートってすごいな」と思います。
ユーザーは膨大なサロン情報からサロンを探し、クーポンを使って来店。施術を受けるごとにポイントが付与され、再びリクルートのサービスを使用する仕組みが出来上がっています。これは「小売」のビジネスモデルでもよく行われる施策です。詳しくは先日書いた以下のブログをご覧下さい↓
サロン側にとっては、ユーザーがポイントを使用して施術費を安くされても、リクルートがユーザーのポイント使用による施術費の割引分をサロン側に支払うことになっています。なので、サロンにとっては「ユーザーがポイント使う=売上が減る」とはならないのはサロンにとっては嬉しいですね。
本来、プラットフォームビジネスは両者(サロンとリクルート)がwin-winの関係になることが理想です。
しかし、サロンの戦略とリクルート(ホットペッパービューティー)の戦略を考慮すると、ある問題が発生します。
サロンはリピート業です。リピーター(固定客)を多く抱えることがサロンにとっての目的となります。
リピーターを獲得するためには、とりあえずお客さんに1回来店してもらわないことには何も始まりません。そのためにサロンはホットペッパービューティーに月10万円とか(多く払っているサロンだと月40万円とか)の広告費を支払っているのです。
つまり、当たり前ですが、サロンにとっては広告費を使うことで新規顧客を獲得しています。その新規顧客がリピートした2回目以降からサロンにとっては「利益を生み出すお客様」になります。
リクルートの目的は、ユーザーにホットペッパービューティーを使い続けてもらうことです。
そのためには、ユーザーが特定のサロンの固定客になってもらってはリクルートとしてはあまりよろしくないわけです。リクルートの理想としては、ユーザーがいろんなサロンにクーポンであちらこちらに来店予約をすることです。そのためにリクルートはサロンにクーポンを出させているという見方もできます。
以上を踏まえると、サロンの理想とリクルートの理想には大きな溝があることがわかります。美容院にとってはビジネスモデル上、新規顧客の獲得もマストなので、(本当はホットペッパービューティーに広告を出したくないけど)広告を出さざるを得ないというサロンもあるでしょう。
そんなことから、リクルートの方がサロンよりもパワーが上となり、ホットペッパービューティーの掲載費もかなり強気の価格設定になっていると感じます。
インスタ(Instagram)の勢いは相変わらずスゴいですが、インスタの活用がうまく行って、脱ホットペッパービューティーを果たしたサロンは確実にあるでしょう。
インスタの登場で美容師個人やサロンごとでの発信が可能になり、ユーザーはインスタで容易に美容師やサロンに関する情報を取得できるようになりました。インスタ経由での来店予約も確実に増えているのは間違いないでしょう。
つまり、サロンにとってはホットペッパービューティーに変わってインスタが広告になっているわけです。インスタの運用ですと、かかっているコストは人件費だけなのでホットペッパービューティーより安いのは明らかです。(インスタのホットペッパービューティー化現象)
インスタはサロン業界以外でもある意味救世主になりつつあるなぁと思います。例えば、先日ぐるなびの売上減のニュースがありましたが、飲食業界でもインスタの恩恵を受けている店は当然あるでしょう。
ぐるなびの2018年3月期の決算説明会資料には、売上減の要因は以下の3つであるとしています。
参照:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1580546
この②の部分がいわゆるインスタなどによる影響でしょう。ユーザーが「ぐるなび使わなくても飲食店見つかるやん!」という認識になりつつあります。(インスタのぐるなび化現象)
ユーザーの検索方法としては、「ググる」よりも「タグる」の時代になりつつあります。ぐるなびの歴史を見ると、1997年から運営されていたのは驚きです。
参照:https://corporate.gnavi.co.jp/profile/history/
今回のぐるなびの例を見ても、「諸行無常」は世の中の真理だなぁと感じました。。。
今回は、ホットペッパービューティーのビジネスモデルからインスタの〇〇化現象まで書いたので少し分量が多くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。
というわけで今回はこれで終了です。ありがとうございました!