今回優秀作品を作ったお二人にインタビューをさせていただきました。
"アイデアは実現して初めて力を持つ"──二人が語る挑戦の舞台裏をご紹介い致します。
登場人物
- 菖蒲薫さん: 鹿児島を拠点に活動するフリーランスデザイナー。建築からデザインに転身し、独学でスキルを磨いてきた努力家。
- シモカタセイジさん: 和歌山在住のプロモーション企画のプロフェッショナル。全国を飛び回り大学や専門学校で講師を行う。「売れないものを売れるようにする」がモットー。
まずはおめでとうございます!
それでは、自己紹介をお願いいたします。
菖蒲さん: フリーランスとしてグラフィックデザインやWebデザインをしています。もともとは東京で建築の仕事をしていたんですが、雑誌のレイアウトを研究するのが好きでデザインに惹かれ、独学で勉強しデザイナーになりました。
シモカタさん: 和歌山を拠点に、プロモーション企画の仕事をしています。「売れないものを売れるようにする」がテーマです。
実は、以前はインテリアデザインをやっていたんですが、今ではその経験も企画に活かせています。大学や専門学校で講師の仕事もしています。
1. 今回の作品について教えてください!
菖蒲さん: テーマは「旅」。AIがユーザーの性格や感情を読み取って、旅行プランを提案してくれる内容です。最近はやりのMBTI診断を使って提案します。
シモカタさん: さらに動画生成を取り入れて、あたかも旅行を体験しているかのように感じられる仕掛けを作りました。「人がAIに指示を出す」のではなく、逆に「AIが人を導く」ような発想です。
dotD:作品を紹介した記事はこちら!
第1回Prototyping Contest応募作品紹介
2. コンテストへの参加のきっかけは?
菖蒲さん: 知人から「こういうコンテストがあるよ」って教えてもらったのがきっかけです。シモカタさんにお話ししたらすぐにアイディアがでてきてスムーズに進みました。
シモカタさん: 私は菖蒲さんに誘われた感じですね。「面白そうだな」と思って一緒に挑戦しました。
3. このアイデアを思い付いたきっかけはなんですか?
菖蒲さん: 実は、AIがうまく期待通りの回答を出してくれないがヒントでした。「思いつかないような提案をしてくるのが面白い」と思ったんです。
シモカタさん: 私は、映像生成技術とAIの可能性をもっと形にできないかなと考えていました。それが今回の「目で見て楽しめる旅の体験」に繋がりました。
4. チームでの役割分担は?
菖蒲さん: 制作期間は3日間。ほぼセッションみたいな感じでアイデアを出し合いました。打ち合わせは3時間くらいで集中して進めました。
アイディア出しや企画などを担当しました。
シモカタさん: 私はAIを活用した生成部分を担当しました。技術面でどう作れるかを具体化するのが役割でした。
5. 実現するうえでの苦労した点はありますか?
菖蒲さん: 正直、短期間で仕上げるプレッシャーが大きかったですね。
でも「張りぼてでもいい!」と割り切ったのが良かったです。それで思い切り作り込めました。
シモカタさん: 既存の技術を組み合わせただけなので、「本当にこれって新しいものなのか?」って迷いがありました。でも、それが逆にリアルな実現性を持つプロトタイプになったと思います。
6. この作品、一番の魅力はどこだと思いますか?
菖蒲さん: 人の感情を排除して、AIだけの視点で提案してくれるところです。それがかえって新鮮だと思います。
シモカタさん: 通常の生成AIだとプロンプト(指示文)を入れないといけませんが、今回の仕組みではそれを必要としません。
「コンシェルジュAI」としての可能性を示せたのが魅力です。
7. これからこの作品をどう進化させたいですか?
シモカタさん: 実際にローンチして、多くの人に使ってもらいたいです。
キャッシュポイントやAI学習の仕組みもさらに詰めていきたいです。
菖蒲さん: 性格診断や夢を事前に取り入れて、多面的に提案できるようにしたいです。評価の軸をもっと面白くしたいです。
8. コンテストを通して感じたことは?
菖蒲さん: 形にして伝えることがこんなに楽しいとは思いませんでした!
この自由度の高さをもっといろんな人に経験してほしいです。
シモカタさん: プロトタイプに焦点を当てたコンテストって素晴らしいです。思いついたアイデアを形にして評価されるのは、本当に励みになります。
9. 最後に、これからの夢を教えてください!
菖蒲さん: 今は挑戦の時期。自分が誇れるような成果を作りたいです。
それが両親への恩返しにもなると思っています。
シモカタさん: SNSやネットの力で、誰でも大ヒットを生み出せる時代が来ています。自分が「これを作ったよ!」って胸を張れるものを作りたいです。
素晴らしいお話ありがとうございました!
お二人の今後の活躍を楽しみにしています。