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7つの新規事業アイデアが毎年、事業化される?『 .camp』開催レポート

dotDでは年に一度、全社員が集い新規事業の創造に取り組む『.camp』という社内イベントを実施しています。『.camp』の目的と想いを.camp実行委員会の山中さんにお聞きしました。

▼目次

  • .campはどのような取り組みですか?
  • 2022年の『.camp』はどのように進められたのですか?
  • .campで取り上げられた新規事業にはどんなアイデアがありましたか?
  • 『.camp』で形作られた新規事業の今後の展開を教えてください。
  • 『.camp』を体験することはできますか?


.campはどのような取り組みですか?

『.camp』は2021年から始まった全社の事業創造合宿の名称で、環境やdotDのビジネス状況の変化により毎年目的や形を微調整して実施しています。

昨年はコロナ禍で完全テレワークせざるをえない状況が長く続いたので、組織のイノベーション力を高めるために必要とされる「弱いつながり」の構築(関係性の固定化の打破)を狙って、感染リスクに十分配慮しながらあえて対面とオンラインのハイブリッドで、一体感とチームビルディングを意識するものとして実施しました。事業創造はそのための手段という位置付けでした。

⇩過去の『.camp』レポートについてはこちら

全員参加のハイブリッド合宿「.camp」を開催!(前編)|株式会社dotD公式note
1、はじめに dotDは2022年1月に4期目を迎えます。初心を取り戻し、チーム一丸となって創業の志を実現するためにも、社員34名になった今、創業当初5名で実施して以来2回目の合宿を行います。 と言っても、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、依然withコロナ。狭めの部屋に車座になって...という(古き良き?)スタイルでは合宿は行えません。 ...
https://note.com/_dotd/n/n4469871181c4
全員参加のハイブリッド合宿「.camp」を開催!(後編)|株式会社dotD公式note
1、はじめに dotDは2021年10月に全社員参加の合宿を、オンライン・オフライン混合のハイブリッド形式で行いました。 合宿実施の背景や設計プロセス、コンテンツについて紹介した前編に続き、今回の後編では、当日の様子や実施結果について紹介できればと思います。 👩‍🏫こんな人に読んでもらいたい👨‍🏫 ・withコロナ時代にチームビルディングに悩む経営者・マネージャー ...
https://note.com/_dotd/n/n45f909938645

2022年は、2022年4月に策定したミッション・ビジョン・バリューに正面から向き合い、事業創造そのものを目的とすることにしました。

私たちは「事業創造ファーム」です。新しい事業のアイディエーションから事業計画まで、しっかり落とし込み、本気で新規事業を社員全員で創り上げる2日間にしよう、と方針を決め、.camp2022の目的を「あなたの想いを、挑戦に変える」体験を通じて、組織にモメンタム(=勢い)を生み出すとして、最終的なゴールを以下に定めました。

企画段階でコロナウイルス感染拡大の第7波があったことを考慮して、また全社での一体感よりも各チームが事業作りに没頭できることを優先して、これまで同様オンライン×オフラインのハイブリッド形式で実施しました。

2022年の『.camp』はどのように進められたのですか?

まずはテーマの公募から始めました。『.camp』開始約2ヶ月前に行いました。事務局としては、もう少し苦戦するかと想像していたのですが、「あなたが抱える想いを、dotDのプロフェッショナルの力を借りて形にするまたとない機会ですよ」という声かけをしたところ、有難いことにあっさり上記の7案が集まりました。.camp参加者が35人(※2022年11月時点)なので、全社員の5人に1人から応募があった形になります。やはりdotDには事業創造に向けた想いの持ち主が集まっているんだと、頼もしい気持ちになったことを覚えています。

次に各Seeder(dotDでは新規事業の起案者をこう呼びます。「種を蒔く人」という意味)がプロジェクトメンバーを社内公募するために、事業アイデアや『.camp』期間中の進め方イメージを言語化しました。応募時点の具体化度合いは人それぞれでしたので、3~4週間かけてこのステップを実施しました。Seederが少しでも考えを言葉にして適切に伝えられるように、事務局がフレームワークの提供や壁打ちの支援を行いました。

続いて『.camp』開催約1ヶ月前に、プロジェクトメンバーの社内公募を行いました。Seederが構想を全社向けにオンラインでピッチし、各社員の希望をgoogle formで受け付けました。幸いにも、適度に希望が分散し、ほぼ全ての社員が第一希望のプロジェクトに参画することになりました。

以降は、上記の新規事業のビジネスアイデアの種をSeederが中心となって各プロジェクトで育てていきました。今年は事前準備から当日の2日間を含めて、時間の使い方は各プロジェクトの自由としました。事前準備はそこそこに当日、夜を徹して議論するチーム、事前準備を綿密に行った上で当日はピッチ準備と懇親に精を出すチームなど、進め方にも個性が出ていました。

今回の合宿で、特に印象に残ったのは、Seederが必ずしもビジネスアイデアの元ネタを持っていたわけではない、ということでした。むしろ、.camp当日のピッチコンテストの上位入賞チームはいずれも、チーム内の真の問題意識(dotDでは「パーソナルアジェンダ」と呼びます)の持ち主がいて、Seederがそのメンバーの想いを汲んで取り組み可能なプロジェクトに仕立てたチームでした。

強い想いを持った人物(パーソナルアジェンダの持ち主)と適度な距離感でその想いの言語化しリーダーシップを発揮するSeederのコンビ。そこに新規事業創出に必要とされるBTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)の能力を補う仲間たち(dotDではこうした人たちをGrower=芽を育む人と呼びます)が集まって事業が創造されていく。新規事業創造の縮図を見た思いでした。

.campで取り上げられた新規事業にはどんなアイデアがありましたか?

今年の.campでは、社内からの公募で以下の7つの事業構想に取り組みました。

  1. エキゾチックアニマル向けD2C
  2. 会食レストラン管理のための社内SNSサービス
  3. 人材採用に関する採用担当者と中間管理職の悩み解決サービス
  4. 犬・猫の殺処分数の減少を目指した寄付プラットフォーム
  5. 社員エンゲージメントと社員同士の繋がりを最大化する社内仮想通貨サービス
  6. 会社組織一丸となって問題解決に当たるためのマッチングサービス
  7. Z世代向けの旅行情報収集と旅行体験の最大化サービス

いずれも、社員のパーソナルアジェンダを起点に発案されたものです。今回のために発案されたものから数年間温めていたものまで様々ですが、どれもSeederの本気度だけは本物でした。

『.camp』で形作られた新規事業の今後の展開を教えてください。

最終日に各グループが最終プレゼンを行ない、社員全員で投票が行われました。最優秀作品に輝いた新規事業には事業の調査予算を支給し、事業化に向けた活動に進んでいます。今回、検討された7つの事業のうち、6つについては事業検討の継続意思を確認しているので、今後、仮説検証のプロセスが展開され、実際の事業として立ち上がることを期待しています。

『.camp』を体験することはできますか?

今回用いた新規事業を創り上げていく考え方や具体的な手法は、企業規模の大小を問わず再現性が高いと思います。今後、dotDで働いてみたいという候補者の方に体験していただいたり、将来的には新規事業を生み出したいという大企業の皆さまにも活用していただけるようなサービスにできると面白いかもしれない、と思っています。

今年2023年の『.camp』は4月頃の開催となりますので、現在Seederを中心に社員の想いや声に耳を傾けながら、また新しい事業の誕生を期待しています。


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