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全員参加のハイブリッド合宿「.camp」を開催!(前編)

この記事はdotD公式noteの転載です。

目次

  1. 1、はじめに
  2. 2、背景
  3. 3、設計プロセス
  4. 4、コンテンツ
  5. 5、終わりに

1、はじめに

dotDは2022年1月に4期目を迎えます。初心を取り戻し、チーム一丸となって創業の志を実現するためにも、社員34名になった今、創業当初5名で実施して以来2回目の合宿を行います。
と言っても、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、依然withコロナ。狭めの部屋に車座になって…という(古き良き?)スタイルでは合宿は行えません。

そこで今回dotDではゼロベースで合宿のあり方を考え直し、新しいやり方にチャレンジしてみることにしました。『事業創造ファーム』を標榜するdotDにとっては何事も「まずは実験」です。

長引くwithコロナ時代に、どのようにチームビルディングを行い、組織の求心力を保ち続けるか悩んでいる経営者・マネージャーの方は多いのではないでしょうか?

そんな方々の何かしらの参考になればと思い、今回の合宿を行うにあたりどのように準備したか、そして実施した結果どうだったかについて、前編・後編に分けてご紹介したいと思います。
前編の今回は、合宿実施の背景や設計プロセス、コンテンツについてご紹介します。

2、背景

dotDは「事業創造ファーム」を標榜するスタートアップです。
https://dotd-inc.com/

dotDでは、真の事業創造ファームになるためには人間関係が重要だと考えていて、「いい事業はいいチームから、いいチームはいい文化から」というキーフレーズがあります。
「成功循環モデル」や「弱い紐帯の強さ」といった理論(添付画像参照)をベースに考えられたもので、「関係の質」や「弱いつながり」を大事にしています。

しかしながら、先日マイクロソフト社の論文(リンク)が話題になったように、リモートワークでは業務遂行上必要なコミュニケーションが円滑になる一方で、ちょっとした雑談・偶発的なコミュニケーションの機会が奪われ、そこから生まれる緩やかな人間関係(弱いつながり)やアイデアが失われてしまいます。

dotDでもマイクロソフト社の論文発表以前から、「with/afterコロナ時代にどのように『弱いつながり』を取り戻すか?」「部門・プロジェクトの垣根を越えた何気ない会話をどう取り戻すか?」という課題認識を(半ば直感的に)持っていました。この点はおそらく多くのスタートアップでも同様かと思います。

創業以来大半の期間をコロナと共に過ごしてきた(過ごさざるを得なかった)dotDとしては、これまで何もしてこなかったわけではありません。
例えば、新入社員が全社員と1対1で会話するWelcome 1on1、金曜日にランチしながらテレビ番組感覚で社員の人となりを知るdotalkなど、様々なコミュニケーション施策に取り組んできました。
しかしながら、それでも上記の課題感は解消し切れませんでした。

このような状況の中、CEO小野田の「よし!合宿をやろう!」の一言で、この企画が立ち上がりました。

しかし、生憎のコロナ禍。やり方・伝え方を間違えてしまうと、社内外から「こんな時期に集団で集まって合宿なんて、不謹慎だ」という冷ややかな目で見られかねません。ましてや、合宿で感染者を出してしまっては、社員にも、そのご家族にも、社会にも示しがつきません。
そのような事態を絶対に避けながら開催する必要がありました。

一方でdotDは「ひとりひとりの「当たり前」に変化をもたらす」存在になることを決めています。やるならトコトン面白くワクワクするdotDらしさ溢れる有益な合宿にしたい、そして同じような悩みを抱える企業のロールモデルになりたいと考え、企画がスタートしました。

3、設計プロセス

言い出しっぺ小野田やCOO古澤を含む5名で企画を進めました。
「なぜ合宿をやるのか?」「なぜ今なのか?」「そもそも『合宿』って何なのか?」
そういった根本から議論を重ねました。

そしてたどり着いたのが、事業創造するうえで最も大切なのは人。その人が幅広・良好な人間関係を構築する事が、dotDの更なる成長の基盤となる。そこを目指して、合宿を行うということです。

どうせ合宿形式にするなら、出社日(を設けて単純接触を増やすこと)や懇親会ではできない形で人間関係を構築したいという思いから、合宿のテーマは「はじめての『共同作業』」としました。

そして、共同作業を実現しながらもコロナ対策に万全を期すことを要件に、様々なやり方をブレストした結果、1チーム5~6名程度で同一ロケーションから参加しつつ、各チームは別々のロケーションからオンラインで接続するという、他では聞いたことのない新しい開催方法を考案しました。本人・ご家族の考えを尊重して、完全オンラインでの参加という選択肢も設けています。
今時の言葉を使えば、「ハイブリッド合宿」あるいは「合宿OMO」と呼べるかもしれません。(一種の「発明」「イノベーション」だと思いません!?OMOについてはこちら

そのような形で考えられた合宿の骨子が以下です。

dotDではイベントや施策ごとに、名前に”.”(dot)をつけ、素敵なロゴをデザイナーに作ってもらうのがお約束になりつつあります。
今回も社内周知の際の印象をよくするために(というのは建前。本音は、企画者のテンションをあげるため)、骨子が固まった段階で、”.camp”という名前を付け、ロゴを作りました。そのロゴがこちらです。手前味噌ですが、かっこよくてテンション上がりますよね。

参加者が自分ゴトとして主体的に取り組むための工夫もこらしました。
チームは年齢や性別、職種がバラバラになるように組成し、チームリーダーは全員20代の若手を指名。事務局からは予算等の制約条件だけを与えた上で、目的達成や自分たちの好みの尊重といった観点から、チーム名やロケーション、懇親会有無等を、各チームに考えて、決めてもらいました(添付画像参照、名前だけ見てるとサークルのノリですね)。

このやり方も中々他では聞いたことがありません。もちろん個人やチームによって熱中度に濃淡は出てしまいますが、平均的な熱量は通常の合宿よりかなり高いと感じています(小野田曰く「こんなに社員が話題にする社員合宿は初めて見た」そうです)。
開催直前の現段階では、事務局としてはいいやり方を選択したと考えています。

と、ここまで一本道でスムーズに進んだかのように書いてきましたが、実際は事務局運営の未熟さもあって、紆余曲折の連続でした。
合宿という手段が先に立ってしまい事務局内で骨子が中々定まらなかったり、「合宿」という言葉が一人歩きしてそれが耳に入った一部の社員から不安がられてしまったり。
当初は原則全員リアル参加としていたのですが、チーム発表後に実は参加を不安視する社員がいることがわかって完全オンラインチームを設けるためにチームを再編したり、オンラインチームも公平に参加できるようにコンテンツを見直したり…
何度も修正し、今回の形になりました。

4、コンテンツ

コンテンツについては、熱のこもった共同作業になるよう、また全社での一体感を持たせられるよう、チーム間での競争の要素を取り込みました。
また、「幅広・良好な人間関係」構築の対象は社員だけではありません。経営者も含みます。そこで、経営者の人間味を知る(すごい人感を下げる)ことやdotDの将来に対する熱い想いを披露する(2人とも普段あまり語るタイプではないので)ことを狙ったコンテンツも盛り込みました。

主なパートだけ簡単にご紹介します。

お絵描き選手権
各チームのアイスブレイクとレクレーションを主目的としたコンテンツです。
当日に出題されたテーマに沿ってチームで協力してイラストを制作し、最終投票を募る、競争型の企画にしました。

しくじり先生
某番組のパクリです。
仕方のないことですが、社員数が30人を越え、CEO小野田、COO古澤との間に、少し距離や壁を感じる社員が出始めてきました
経営者というだけで、社員から見ると必要以上にスゴく見えてしまうもの。完璧のように思える2人のしょーもない失敗談を聞く事で、必要以上のリスペクトを払拭したいと思い、設けた企画です。
こちらはランチを食べながら視聴するゆるいコンテンツです。

新規事業アイデアソン
dotDの社員は事業創造ファームの一員です。
入社当初抱いていた志や問題意識に立ち返ること、事業創造の最初期フェーズを社員全員が体験すること(≒産みの苦しみを味わうこと)、そしてdotDの次の事業の種を撒くことを目的としています。
自分がどんな価値観の持ち主なのか、チームメンバーに自己開示する効果も期待しています。

dotDをこうしたいんじゃ
小野田、古澤が自身のビジョンを語ります。2人とも普段はあまりこの手のことは語らないので、その秘めたる想いを熱(苦し)く語ってもらいます。
「しくじり先生」で下げて、ここで上げるという小賢しい戦術を採用してみました。

dotD占い
dotDは占い師が人事をしています(嘘ではないですが、語弊のある表現ですねw)。
そのdotDが誇る占い師桐田さんが、dotDの未来を占います。
果たしてどんな結果になるのか、今からワクワクドキドキです。
「しくじり先生」同様、ランチしながら視聴できるコンテンツです。

事業アイデアピッチコンテスト
各チームの2日間の議論の結果生まれた事業アイデアをピッチします。
全社員が審査員となって、シンプルに「一緒にやりたい」ものに投票して、票数を競います。優勝チームには小野田から豪華(たぶん)な賞品が贈られます。
また「小野田さんの『やってみなはれ』賞」に選ばれたアイデアは、事業化調査に進む権利を得ます。

5、終わりに

そんな合宿が、いよいよ今週末(10/15〜16)本番を迎えます!
合宿は予定通りに進行できたのか、合宿を通してどんなことが得られたのか。そして各チームでどんなドラマが生まれたのか?
今から本当に楽しみです。
実施後のレポートは、後編で紹介します。

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