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【CTOインタビュー】「未来のくらしのあたりまえ」をつくる。人と自然とテクノロジーの調和を目指すmuiのプロダクトとは?

こんにちは、mui Lab採用チームです。

今回はCTO 久保田さんに「mui Labの開発内容」「開発体制・チームの特徴」「CTOから見たmui Labの面白さ」などを聞いてみました。

取締役CTO 久保⽥  拓也 (Kubota Takuya)

信州⼤学繊維学部卒。エプソンアヴァシス、NISSHAを経てmui  Labへジョイン。muiプラット フォームの基礎からアプリケー ション、muiボードに⾄る⼀連のアーキテクチャをスクラッチより開発。2022年9⽉エンジニアリングを統括するCTOに就任



── muiボードの印象が強いですが、ここ数年はソフトウェア開発にも力を入れていますよね。IoTハードデバイスから始まった中で、なぜソフトウェアを開発することになったのでしょうか?

創業当初はmuiボードだけで事業を進めていました。家に住むユーザーがmuiボードを使うことを考えていて、「家の中での家族間のコミュニケーション」「IoT連携による機器操作」「木製インターフェースによる情報表示」のみの機能でユーザーに価値提供をしていました。

muiボード自体が斬新だと思っていましたし、ローンチ当初から対外的にも評価を頂いていたので、muiボードを量産すれば導入先が増えると想定していましたが、想定より導入が進まなく、会社としても他のことをやる必要があるのかなと考えていました。

その中でもソフトウェア開発をやるきっかけになったのが、muiボードを地域のオーガニックストアに導入提案する中で、モバイル会員カード開発の相談を受けたことです。スーパーとしては、ユーザーとのエンゲージメントを強化したいニーズがあり、スマレジの顧客情報に連動したシステムが必要となりました。

従来だと、LINEでユーザーとの接点を作っているところが多いですが、それだとユーザーインターフェース含めてLINEっぽくなってしまうので、社内で「もっとこだわって開発しよう!」という話になりました。muiボードの開発体制としても「モバイルアプリエンジニア」「バックエンドエンジニア」が在籍していたので、SHOPCARDというサービスを開発し、オーガーニックストアに導入しました。

上記をやってみて、社内でも、ソフトウェア開発ができることと、そもそもmuiボード自体ではユーザー体験が最大化されず、連携できるサービスがあって成り立つものであると感じました。

また、住宅向けにmuiボードの導入を考えていた中で、そもそもスマートホーム化が進んでいないとダメだと感じ、住宅業界向け・住宅に関わるインフラ業界向けのソフトウェアにも注力することになりました。



── 1つのサービス・機能を開発するのではなく、ユーザー体験全体の設計に付加価値があると感じました。ソフトウェアだと、現状どのようなサービスを開発してるのでしょうか?

スマートリビング事業という名称で、「住宅業界向けにスマートホーム特化のアプリ開発」・「インフラ業界(特にガス会社)向けに、SaaSプロダクトの開発」を進めています。

住宅業界に関しては、三菱地所社と資本業務提携を結びながらHOMETACTという総合スマートホームサービスの開発を進めています。家庭内のIoTデバイスを一元化する機能であったり、to Cアプリ内で家庭内エネルギーを可視化しつつ、エネルギーマネジメントまでできるサービスを開発しています。住宅業界としては、サービスの高付加価値を目指している中で、スマートホーム化を進めていきたい需要があります。

インフラ企業に関しては、北海道ガス社と、中⻑期で顧客接点となるサービスを開発するプロジェクトを進めています。業界の課題感としては、エネルギー自由化による競争環境の激化・人口減少等によるエネルギー需要の減少・カーボンニュートラルへの挑戦などがあります。

現状は、CRMサービス、エネルギーマネジメントサービス、くらしマネジメントサービス、節電DRサービスなどの提供を進めており、スマートホーム・カーボンニュートラルのトレンドを含めると、需要が多岐に生じてくるため、まだ課題が顕在化しきっていない市場に対し、新たなプラットフォームを数十年単位でつくっていく必要があると感じています。


── スマートホーム・カーボンニュートラルなどまだ確立されていない領域への挑戦ができるフェーズですね。競合と捉えている会社はあるのでしょうか?

エネルギー状況を可視化するシステムを開発している会社、IoT連携に特化したデバイスメーカーなど、部分的な競合はいますが、スマートホーム・カーボンニュートラルの文脈において、IoTハードウェアからシステムまで一気通貫でユーザー体験を設計している会社はぱっと思いつかないです。直近は、大手企業との実績も増えてきて、実績による引き合いがありますが、例えば三菱地所社は、muiボードに興味を持っていただき問い合わせがあり、そこからシステム開発をご一緒するという流れになりました。

muiボード自体、今までなかった新たなユーザー体験であったり、カームテクノロジーという概念を取り入れたプロダクトになっているので、生活体験全体のコミュニケーションをDesign・Technology・Businessの要素を掛け合わせつつ、IoTハードウェアからソフトウェアまで一気通貫で価値提供できることが選ばれている理由でもあると感じています。

また、部分的なサービス開発ではないからこそ、受託的に仕事を請け負うのではなく、資本業務提携が実現し、日本のスマートホーム領域におけるデファクトスタンダードとなるサービスを創り出すという中長期のプロジェクトになっていると感じます。


── ブランドを持っていること、IoTハードウェア~ソフトウェアまで一気通貫でサービス提供していること、カームテクノロジーという独自のフィロソフィを持っていること、確かに簡単に真似できないことだと感じました。現在の開発体制・チームの特徴を教えてください。

システム開発部は、ソフトウェアチームとハードウェアチームに分かれており、ソフトウェアチームの中でもバックエンドとモバイルに分かれています。SaaSプロダクトが伸びていることもあり、現在は特にソフトウェアチームの採用を強化しています。プロジェクトは、事業開発・バックエンドエンジニア・モバイルアプリエンジニア・UI/UXデザイナーを中心に4~5名体制で進むことが多いです。ハードウェアが絡む場合はハードウェアエンジニアも入ります。

特徴としては、デザインドリブンで進めていることです。要件定義フェーズから事業開発・エンジニア・デザイナーのメンバーがそれぞれ入り、全員ですり合わせしながら要件を決定します。ユーザーにとって最適なインターフェースか、カームUIという哲学に沿っているか、本当に必要な機能か、などを事業開発・エンジニア・デザイナーが議論しながら進めています。

過去にエンジニアとデザインを切り離していたのですが、それで進めるとシステム面で実現可能であるか分からなかったり、機能としては要件を満たしているがUXが実は悪かったり、技術ドリブンで進めてもユーザーによってよいものができないと実感しました。

また僕自身、特にto Cサービスにおいて、他社と差別化するにはデザインが重要という考えもあるので、述べた体制で進めています。あらゆるプロフェッショナルと議論しながら、スマートホームや暮らしそのものにおける人×自然×テクノロジーの新たな在り方を実現していけることが特徴だと思います。


── 久保田さん自身はmui Labを通じ、何を実現したいと考えてらっしゃるか気になりました。

僕としては、ミッションの「⼈と⾃然とテクノロジーが穏やかに調和した⼼ゆたかなくらしと社会を創造する」の実現と、「muiボードを多くのユーザーに届けたい」という想いが強いです。muiボードを作りたくて始まった会社で、経営陣一同、muiボードへの想いを持っています。また、muiボード自体、ミッションを実現する1つのプロダクトだと信じています。

ミッションで掲げている社会が実現すれば、今までに全くない、新しい価値を想像する会社になると感じていますし、社内外のチームで実現したいと強く思います。

そのために今は、土台となる市場自体をつくっていると捉えています。



── 最後に、久保田さんから見たmuiの面白さ・どんな人と働きたいかを教えてください!

僕自身、muiのミッション・ビジョンに共感していて、その実現可能性が見えてきています。創業当初は、muiボードを作ったものの、まだ市場ができていなかったので、うまく導入が進まなかったですが、スマートホーム・カーボンニュートラルというトレンド・市場も徐々に明確になってきていて、クラウド・アプリ・ファームウェア/ハードウェア・デザインなどあらゆる領域での開発方針・つくるもの・需要があるものが明確になってきています。事業戦略も固まってきていて、実現できる各職種のプロフェッショナルも集まってきているので、IoTハードウェア~ソフトウェアまで一貫したサービスを開発しながら、未来のくらしのあたりまえ・デファクトスタンダードとなるようなプラットフォームをつくっていけることが面白いと感じます。

開発組織は外部パートナー含めて20名ほどの規模で、まだまだチームのリソース管理ルールが明確に決まっていなかったり、個々人の業務領域が細分化されているわけではないです。1人1人の裁量が大きい環境で、組織のアウトプットの最大化という観点で必要な経験を身に付けることができます。ポストも沢山空いているので、できることをどんどん広げていきたい人にとっては良い環境だと感じます。

社内には、muiの開発環境に興味があり技術力を高めたい方、IPOを目指すスタートアップで裁量を持ちながら働きたい方、Design・Technology・Businessの各領域のプロフェッショナルとコミュニケーションを取りながらプロダクトをつくりたい方、カーム・テクノロジーに興味がある方、様々なメンバーがいます。きっかけは問わないですが、一番はmui Labのミッション・ビジョンに少しでも共感いただける方と一緒に働きたいと思っています。

また、僕自身、楽しく働くことを大事にしています。

僕が感じる楽しいというのは、ステークホルダー含めてみんなと協力しながら1つのモノをつくっていくことであったり、異なる強みを掛け合わせることだったり、難しいことに挑戦し、新たな価値をつくっていくことだったりします。

このチームだからこそできたなと思える時が楽しいので、組織でやる意味を大事にしながら、大きなことに挑戦していきたい人と一緒に働けたら嬉しいです。


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