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今回インタビューしたのは2023年に中途入社した人事課の三浦さん。複数企業の管理部門立ち上げ経験を活かして入社するも、入社当初はカルチャーギャップに戸惑ったそうです。ベンチャー企業から日本郵政グループへ転職したからこそ感じたカルチャーギャップと、それをどう乗り越えたのかを聞いてみました。
JPデジタルのミッションに共感し、実現したいと本気で思った
――JPデジタルに入社を決めた理由を教えてください。
三浦 これまでいくつかの会社の管理部門立ち上げを経験していたことから、会社の経営全体を見たいと考えて転職活動していました。そうすると自然とベンチャー企業が選択肢にあがりますが、一方でベンチャー企業は短期的な利益や資金繰りに悩まされて中長期的な視点で取り組みにくいことも、これまでの経験から感じていたことです。
そんななかでJPデジタルのことを知り、郵政グループの子会社として中長期的な視点を持ちながらベンチャー企業のスピード感を持って取り組めそうだと感じて興味を持ちました。
選考に進んで話を聞くうちに、CEOの飯田さんをはじめとした経営陣が「みらいの郵便局をつくる」というミッションを本気で実現しようとしていると感じたんです。そのミッションを一緒に実現したいと思って、入社を決めました。
――入社後、どのような仕事に取り組まれたのですか?
三浦 まずは外注していた経理の内製化から取り組みました。月ごとのP/Lを内製で出せるようにして、経営の足元を固める必要があったためです。これは2023年中に経理メンバーが実現してくれました。
ミッション実現のためには採用を加速させる必要があったため、2024年からは人事に注力することになります。JPデジタルとしては初めての本格的な中途採用を開始したり、2024年4月には郵政グループ出向者を含む新メンバーを一気に40人受け入れたり、人事評価制度の運用を開始したりと、人事の立ち上げに奔走していました。当時、人事専任が労務担当者1名のみという体制だったのでとても忙しく、目まぐるしく日々が過ぎていきましたね。
経験したことのないカルチャーギャップに戸惑う
――入社1年でたくさんのことに挑戦されているんですね。苦労したことはありますか?
三浦 これまで経験したことのないカルチャーギャップに入社当初は戸惑いもありました。ベンチャー企業出身のわたしにとっては「当たり前」と思っていた価値観が異質と捉えられてしまうこともあったのです。わたしの経験してきたやり方のままだとスムーズに進まず、誤解を招いてしまうこともありました。
例えば「中途採用」ひとつとっても価値観や文化によってとらえ方が変わります。わたしがこれまでいた会社の価値観では、中途採用をすることは当たり前でした。しかし日本郵政グループではジョブ型組織を目指した中途採用に関する価値観が共通のものでなく、「なぜ採用するのか」「採用するにはどうすればいいか」といったスタートラインから意識合わせが必要だったのです。
また、これまで在籍していたベンチャー企業では社長のトップダウンで決めることが多かったため、ものごとを決めるのに関係者全員の理解をしっかりと得て進めていくステップを省略してしまい、丁寧に進めなかったことを後悔することもありました。
郵政事業という全国民に提供する大規模なサービスを維持運営していくには関係者それぞれの立場を踏まえた進め方も必要なんですよね。それだけ影響力の大きな責任ある事業に携わっているんだという実感が、今では持てるようになりました。
――確かに、多様な価値観の方と働くのは苦労も多そうです。
三浦 これまでの管理部門立ち上げ経験から「こうすればうまくいく」という自分なりの経験則があったのですが、それが通じない難しさはありましたね。わたしが思う最善なやり方が郵政グループで最善とは限りません。
150年の歴史や文化、それに携わってきた方々の想いを背負ったうえで新しい組織をつくっていくのは、想像していた以上に難しいものでした。
多様な価値観のメンバーと協働して組織をつくる
――そんな苦労をどう乗り越えたんですか?
三浦 自分自身で乗り越えたというよりは、多くの方に助けられました。価値観や考え方はちがっても、大事なのは郵政グループのDXを推進してミッションを実現することで、その想いは共通しています。特にCxOや部門のマネジメントメンバーたちはその想いを強く持っているので、相談しながら沢山フォローしていただき、ものごとを前に進めました。
2024年7月からは新たにジョインした出向者の方とタッグを組んで、郵政グループの情報や制度の歴史的背景などをキャッチアップしながらJPデジタルのあるべき姿を探っています。出向者、中途社員それぞれの強みをブレンドして、新たな価値観を創っていきたいですね。
入社直後は価値観のちがいに戸惑うこともありましたが、今では多様な価値観の方といっしょに働く楽しさや、新たな経験を積めることへの喜びを感じています。
世の中を変える瞬間をみんなで味わいたい
――仕事をしていて嬉しかったことは何ですか?
三浦 ミッションに共感してくれた素敵な仲間がどんどん増えていることです。尊敬できる、刺激をもらえる方々といっしょに働けていることがやりがいにつながっています。
わたしが所属する人事課だけで見ても、2024年4月には専任者2名しかいなかったのが現在(2025年1月)は10名のチームになりました。中途入社メンバーの歓迎会をしたときに、「こんなに大きなチームになったんだなあ」と感動しちゃいましたね。もちろん人数が増えた分だけ成果を出さなければいけないというプレッシャーもありますが、わたしたちならきっとやれると信じています。
――最後に、これから挑戦したいことを教えてください。
三浦 JPデジタルはここ1年間で規模が2倍以上に拡大し、今後ますます変化していきます。そうして拡大・変化していく過程で様々な組織課題が発生することと思います。そういった課題をチームのみんなでひとつずつ解決して、いい会社にしていけたらと思っています。
ミッションを実現し世の中を変えるのは簡単なことではありませんし、一筋縄ではいかない困難もたくさんあると思います。それらの困難を乗り越え、世の中を変える瞬間をみんなと味わえたらこれ以上の喜びはありません。
編集後記
カルチャーギャップを感じながらも人事課を立ち上げるのは言葉以上の苦労があったと思いますが、三浦さんの言葉からは未来をもっと良くしていきたい、という前向きな姿勢が感じられました。その前向きな姿勢から、組織やチームは個人の頑張りで変えていけるんだ、と勇気をもらえるインタビューでした。