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令和時代における最適なキャリアの選び方

はじめまして。2024年1月にセブンデックスに入社してHR事業の立ち上げをしている佐藤です。

セブンデックスに入社して約半年。いわゆる大手企業からスタートアップに転職し、熱量の高いメンバーに囲まれながら転職エージェント業に取り組む中で、改めて私自身の『キャリア』に関する考えを言語化しました。

この記事では、小難しいアカデミックな話ではなく、10年以上にわたって転職エージェントとしてご支援をする中で感じた、可能な限り実用的な内容を記載しています。
あくまでも私見となりますので、その前提で、キャリアに悩む皆さんの参考となれば幸いです。

目次

  1. 最適なキャリアの選び方とは?
  2. キャリアビジョンを設定する
  3. トレードオフ(何を犠牲にできるか)を考える
  4. キャリアビジョンの実現に向けたルートを設計する
  5. さいごに

最適なキャリアの選び方とは?

早速本題に入りますが、私が転職エージェント業に従事する中で、さまざまなキャリアに関するお悩みを聞く機会があります。

その中でも多い悩みが、「どんなキャリアを選べばいいかわからない」です。前提として、キャリアに正解はございません。ただ一方で、最適なキャリアはあると考えています。

最適なキャリア選びに必要なことは下記3ステップです。

  1. キャリアビジョンを設定する
  2. トレードオフ(何を犠牲にできるか)を考える
  3. キャリアビジョンの実現に向けたルートを設計する

キャリアビジョンを設定する

まず一番大切なことは、『キャリアビジョンを設定する』です。

いままで日本ではメンバーシップ型雇用が主流となり、「終身雇用」「年功序列」の風潮が根強く、キャリアビジョンの優先度は高くありませんでした。

ただ昨今では、徐々にジョブ型雇用を取り入れる企業が増えており、より個の自立性が求められる傾向にあるため、キャリアビジョンを設定する必要性は高まっていると感じます。

キャリアビジョンを設定するメリットはさまざまです。

  • モチベーションアップにつながる
  • キャリアビジョンを実現するために必要なスキルが明確になる
  • 最適なルートを選択することができる

キャリアだけでなく、学業であれば◯◯大学を目指す、ダイエットであれば◯◯kgを目指す、など目指すゴールがなければ頑張る意欲も湧きません。

キャリアビジョンと聞くと少し大袈裟に感じますが、粒度は問わないです。

「経営者になりたい」「世の中をアッと驚かせるサービスを創出したい」など明確なビジョンを持っている方もいれば、「エンジニアとして仕事がしたい」「マネジメントがしたい」というビジョンの方もいます。

もっと言うと、「お金を稼ぎたい」「ワークライフバランスが良い生活を送りたい」という粒度のビジョンの方もいるかと思います。

安心してください。それでいいんです。

キャリアビジョンは必ずしも響きが良いものである必要はなく、本当に自分自身が大切にしたいコト、成し遂げたいコト、なりたい像を意識してつくってみてください。考えることが最も重要です。

トレードオフ(何を犠牲にできるか)を考える

キャリアビジョンの設定ができれば、次はトレードオフを考えます。
よくキャリア選びをする際に、多くの方が考慮しない点がこの部分です。

トレードオフとは「両立できない2つの関係性」です。言うなれば、「何かを達成するためには何かを犠牲にしなければならない関係性のこと」です。

キャリア選択におけるトレードオフの例としては、

  • 「スキルアップ」と「労働時間」
  • 「今までの経験が活かせない職務内容」と「年収」
  • 「未経験職種へのチャレンジ」と「採用難易度」
  • 「スタートアップでのやりがい」と「福利厚生」

などがあります。
あくまで一般論となり、稀に例外もございますが、概ね上記はトレードオフの関係になるかと思います。

キャリアではなく、家選びに置き換えるとよりわかりやすいです。
私が渋谷で家探しをしたとしましょう。仲介会社への希望条件は下記です。

  • 家賃:5万円以内
  • アクセス:渋谷駅より徒歩3分圏内
  • 間取り:2LDK
  • 築年数:新築
  • 建物種別:マンション
  • 設備:バストイレ別、24時間ゴミ出し可能、オートロック

少し極端な例となりますが、仮に上記の希望条件で仲介会社に相談に行ったとすると、「そんな家はございません」と一蹴されるかと思います。
ほとんどの方がそこから条件を少しずつ緩和して、最終的に契約を進めていくはずです。

ただキャリア選びになると、なぜか多くの方は「すべての条件が叶うキャリアがある」と妄信してしまいます。

当然、すべての条件が叶うケースもゼロではないですが、その前提でキャリアを考えることは非常に危険です。
キャリア選びの際は「得たいもの」「犠牲にできるもの」を整理することがとても重要です。

キャリアビジョンの実現に向けたルートを設計する

キャリアビジョン、トレードオフについて考えることができれば、あとは実現に向けたルートの設計です。

まず、キャリアビジョンを実現する方法は大きく5パターンです。

  • 新卒で入った会社で実現する(異動制度なども活用しながら)
  • 転職して別の会社で実現する
  • 起業して経営者として実現する
  • フリーランスとして実現する
  • 副業制度を活用して実現する

最近では働き方の多様化が進んでおりますが、「転職して別の会社で実現する」方が多いかと思います。

「転職して別の会社で実現する」場合、キャリア採用における選考を突破しなければなりません。

新卒採用における選考要素は「ガクチカ」「マインド」「人柄」などの「ポテンシャル」が主となりますが、キャリア採用においては「スキル」「経験」などの「即戦力性」が主となります。

それでは、営業職→経営企画職にチャレンジする場合を例として、考えてみましょう。経営企画職に求められる能力は下記となります。

  • 論理的思考能力
  • 財務や会計に関する知識
  • 情報収集スキル、データ分析スキル
  • プレゼンテーションスキル
  • コミュニケーション能力

営業職の場合、「情報収集スキル」「プレゼンテーションスキル」「コミュニケーション能力」は保有しているケースが多いですが、「論理的思考能力」「財務や会計に関する知識」「データ分析スキル」は得難いスキルかと思います。

よって、キャリア採用においては「即戦力性」に乏しいと判断されるため、
採用難易度は非常に高くなります。

ここでポイントとなるのは、キャリアビジョンと現状に大きなギャップがある場合、「マイルストーン(中間目標)を設定する」ということです。

マイルストーン(中間目標)は「ビジョン実現に向けて不足しているスキルを身につけることができる環境」に設定することが重要です。

今回のケースにおいては、未経験で経営企画職にチャレンジすることは難易度が高いため、マイルストーンは「コンサルティングファーム」に設定します。

コンサルティングファームは実務未経験者でも採用している企業が多いため、一旦コンサルタントとして「論理的思考能力」「財務や会計に関する知識」「データ分析スキル」を学び、「即戦力性」という武器を身につけて数年後に経営企画職にチャレンジします。

一見すると遠回りのように見えますが、マイルストーン(中間目標)を設定することで、キャリアビジョンの実現に向けた最短ルートになるケースが多いです。

さいごに

長々と記載しましたが、「最適なキャリア選び」は簡単ではございません。
もしもお困りの方がいらっしゃいましたら、是非ご支援させてください。

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