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【オンコールナース名鑑 Vol.2】互いを尊敬しあう関係が好き!貢献を楽しむプラチナナース

こんにちは!ドクターメイトのアオパンです!
今回ご紹介するのは、朗らかな笑顔と謙虚な姿勢でみんなの心を掴んで離さない、60才の大ベテラン! オンコールだけでなく組織づくりにも力を入れてくださっている、能登さんにお話を聞きました。

看護師歴はなんと40年。看護教員として5年、看護師長や看護副部長などの管理職を7年勤め上げ、昨年還暦を迎えたという能登さん。そんな方が今、ベンチャー企業で働いている理由は? オンコールナースのチームってどんな組織なの? 根掘り葉掘り、聞いてみましょう!

「じゃあやりましょうか」で貢献してきた、楽しい人生

これまでのキャリアについて教えてください

富山県に生まれ、高校卒業時に看護学校に進みたくて神奈川県に引っ越してきました。卒業後はそのまま神奈川県立の病院に。小児看護の専門病院に配属になりました。正直に言うと、当時は子どもは苦手だったのですが、実際にやってみるとすごく可愛くて、とっても楽しかったです。

新生児・乳児の外科を主に担当した後は、NICU(新生児集中治療室)の配属になりました。生まれつき疾患を抱えていて亡くなってしまう赤ちゃんもいるし、成長して就職されたお子さんもいて、非常に感慨深い職場でした。

看護師歴が20年になった頃、看護全体のレベルを上げたいと感じるようになって、看護学校の教員資格を取って。続くキャリアはその資格を活かす形で、看護学校の教員として小児看護を5年教えました。

その後また病院に戻り、病棟の仕事をしつつ、新しい職員への指導もしていました。その後、地域の総合病院の整形外科病棟や、手術室、NICUの看護師長や副看護部長も任せてもらいました。

濃密な看護師キャリア! その後、介護施設で働き始めたんですよね?

はい。退職後、何をしようかなと思っていたら、特別養護老人ホームで看護の責任者を求めていると聞いて。「1ヶ月だけでも!」と頼み込まれて働くことになったんですね。

正社員の看護師がほとんど残っていない施設だったので、施設での日中業務と夜間オンコールは半年ほど、ひとりで受け持っていました。あの頃にドクターメイトの代行サービスがあったらよかったのになあ、と思いますね(笑)。

代表の青柳先生との出会いはまさにその施設にいた時。看護師の人数も揃ってきて、もう少し医療体制を整備したいと考えていた頃です。

当時の嘱託医は外科と精神科が専門家だったので、皮膚トラブルに関しては外部の病院を受診しないといけない状況でした。でも、認知症のある方が1,2時間も待合室で待つのは至難の業。どうにかならないかなあと思っていた時に、オンライン医療相談のシステムについて紹介してくださって。「そんなものがあるなら、ぜひ使わせてください」っていうことで導入し、皮膚科の受診件数を1/3に減らすことができたんです。

そんなご縁から、ドクターメイトのサービスがもっと広がればいいのになってずっと思っていたんですよ。自分の周りの施設看護師に「こんなサービスがあるよ〜」と紹介しても、なかなか導入には至らなくて。どうしたら伝わるかなあと、青柳先生とよく話していました。

どんな流れでドクターメイトにジョインすることになったのですか?

特別養護老人ホームの医療体制立て直しが終わってひと段落ついたタイミングで、お役目完了ということで退職することにしたんですね。それを私が青柳先生に伝えたら、「えー!」っと驚いた数秒後に「だったら、夜間オンコールを手伝ってくれない?」って言うんですよ(笑)。

まあ他にやることもないし、ドクターメイトのサービスは大好きだし、広がって欲しいと思っているし、オンコール経験者でもあるので「いいですよ」とお返事して今があります。

最初は、週に4時間だけ、という話だったんですけれども、いつの間にか週1日になって、今は週3日の業務委託でやらせてもらっています(笑)。

こんな感じで、意思を持ってやってきたというよりも、声をかけていただけるから「じゃあやりましょうか」と流されてきた人生ですが……。お役に立てる場所があることは楽しいし、とっても刺激的ですよ。

ITベンチャーとは知らずに入社!? 慣れないことへの挑戦も楽しい

現在のお仕事について教えてください!

私は、オンコールナースの教育的サポートを担当させてもらっています。

ドクターメイト所属のオンコールナースの人数はどんどん増えていて、私が話をいただいた当時は20人くらいだったところから、数年後には数百人になると聞いていて。これから伸びていくサービスの基盤として、組織づくりもお手伝いしています。

やっぱり基盤をしっかり整えておかないと、いくら営業的にうまくいって契約施設が増えていっても使ってもらえるサービスにならないですからね。質を担保するためにどうしたらいいのかを考えて評価設計をするなど、工夫を重ねています。

ドクターメイトで一緒にオンコールナースをしている方々って、背景も働き方もバラバラなんです。育児休業中の仕事として取り組む方も、副業として取り組む方も、今自分はどの段階なのかというのをラダー評価で示すことで、自分の立ち位置や求められていることがすぐにわかるんですね。

個人の自己成長のためと、組織として運営していくための両面を支えるものとして、看護協会が出しているクリニカルラダーをベースに、バージョンアップを重ねています。

吉田さんと一緒にマニュアルも整えていて、根廻さんも含めた3人でチームを組んで、しっかりと教育・サポートできる組織作りを進めています。私の手が届いていないところを、ふたりがさりげなく普通にフォローしてくれる関係で、しかも無理なく自然にできているのがありがたいですね。

オンコールナースさんたちも本当に頑張っていて、素晴らしいなと思います。みなさんが自分の成長を実感している様子を見ているのが楽しいし、尊敬の気持ちでいっぱいですよ。

ITベンチャーに入社して、大変だったことは?

ああ、そういえば私……。初出社した時のランチで宮崎さんに「どうしてITベンチャーに入ろうと思ってくれたんですか?」って聞かれたんですけど、そこで初めて「ここってITベンチャーなんだ!」と知って(笑)。意図せず関わることになったので、それなりに大変なことはありましたね。

やっぱりまずはツールの使い方かな。もともとExcelやWordは管理職や教員をやっていた時代に使っていたのですが、Googleのドライブやドキュメントって初めて使ったんです。簡単にオンラインで共同更新できるんだ〜!と新たな発見をした気持ちでした。でもわからないことは多かったので、しょっちゅう「これってどうするんですか?」と聞いていました。

今もNotionを使いこなせていないのが、これからの課題ですね。まあでもツールの使い方を覚えることは苦労というほどではないか……。一番大変なのは、ベンチャー企業ならではの仕事への考え方・進め方に慣れることかもしれないです。

とはいえ質問すれば親切に教えてもらえるので困ったことはないですし、慣れないことに挑戦して、適応することを楽しんでいますけどね!

ベンチャーのどういう考え方が大変&楽しいですか?

次に進むスピードがすごく早いのと、上下関係がないフラットな関係ですね。

病院の看護師の関係性って、本人たちはそういうつもりがなくても、結構厳しいものだったんだなって気づきました。医師も看護師もゆとりがない中で、いろんなことを求められるプレッシャーのせいだと思うんですけどね。

ドクターメイトでは、そういうのが一切ないんです。本当に、全員いい人だし、怖いなとか苦手だなとか感じる方がいないんですよ。私が知らないだけかもしれないですけど……そんな会社って、他にあります?(笑)

お互いを否定しないし、環境のせいにしないし、それぞれが「いい方向に進むにはどうしたらいいか」を考えて前を向いている。その考え方にすごく共感できるし、楽しいなと思います。温かい風土ですごく好きですね。

きっと最大限の対応をしているから。不安のないように支援していきたい。

働く上で、大事にされていることは?

どんな相手でも、それぞれのやっていることを尊重しようと思っています。それは看護教育を始めた頃に学んだことなんですが、その時に看護師が取り組んでいることというのは、その人の持つ能力を最大限発揮した結果なんだって思うんです。

私の最近のモットーは「後悔ゼロ、反省3秒」!

後から振り返ったらいろんなことが言えるわけですよ。ああすればよかったのに、とか、これが良くなかったとか。でも、そのタイミングでできる最大限をやったわけだから、後悔してもしょうがない。ただ、何か気をつけなきゃいけないことはあっただろうと思う。それに対して反省をして、次に活かせたらいいじゃないって思うんです。

問題があるってことは、何か解決策が必ずある。「問題を見出せた=解決策を見出せる」ということを心掛けながら働いています。

もうひとつ、最近よく言っている言葉は「ピリオドを打つ」。

オンコールの対応をしていると、判断に迷うことがあります。そうしたときって「あのアドバイスでよかったのかな」と3日くらい引きずっちゃうことがあるんですよ。なかなか切り替えられないというか……。さっきも言ったように最大限のことはやっているはずなんですが、そうやって心残りができてしまうことは解決した方がいいと思うんですね。

もやもやするときは医師や他のナースに相談する。不足があったとわかったらもう1回施設に電話して、伝えて、ちゃんと解決して、レポートを書いて、ピリオドを打つ。ひとつひとつ丁寧に完結させていく意識こそ、ストレスなくオンコールできるようになるコツだと思っています。

気になってもやもやしていることは自分にも良くないし、施設職員さんや利用者さんにも良くないこと。聞くこと・伝えることで遠慮しないで、ピリオドを打っていこうということですね。

これからやっていきたいことは?

ピリオドを打つ話と少し重なりますが、オンコールナースさんたちが不安なくコール対応ができる組織を作りたいです。

ドクターメイトは、施設職員さんの「安心」のためのサービス。対応するナースが不安感や過度な緊張感を持ちながら待機するのではなく、安心して働いてほしいんです。

根廻さんから「安心を提供するサービスだからこそ、提供する側も安心感をもって働くことが大切。両者が揃って成り立つと考えています。」とお話しいただいたのが一番最初に強く共感したところなので、大事にしたくて。これからも工夫を重ねていきます。

それと同時に、ナースが500人になっても今と同じくらい目の届き合う、お互いサポートできる組織であることを目指しています。人数が増えれば増えるほど顔が見えなくなると思うのですが、今のフォロー体制や教育がしっかり浸透すれば「自分が育ってきたように後進を育てる」ことができるようになると思うんです。

最後に、オンコールナースのおすすめポイントを教えてください!

いつも新しく入ったナースが言うのは「どのフォローナースも本当に優しくて、上下関係がない雰囲気がすごくいい!」ってこと(笑)。誰ひとりとしてネガティブな否定をする人がいないし、明るくて素敵なお人柄の人ばかり。オンラインですらいい雰囲気が伝わるし、尊敬し合える状態が自然に・全体に広がっているのが一番の売りですね。

それから、何人かの方に「オンコールナースをしていることは、本業にどんな影響がありますか」と聞いてみたんですよ。

そうしたら「短時間でヒアリングとアセスメントを繰り返す経験が、病態の理解にすごく役立っている」「いろんな視点で物事を見られるようになってきて、現場の医師への報告の仕方が変わってきた」といった声がもらえて。本業への相乗効果があって、いいねと会話したばかりです。

ともに支え合い、成長していきたい方。ぜひ一緒に働きましょう!

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