こんにちは!AMBL株式会社です!
AMBL(アンブル)には社内限定のブログがあり、広報担当の小野が社長の毛利をはじめとした役員からの投稿や、部活の活動報告、事例共有や社内勉強会資料の共有、毎月の中途入社メンバーの紹介、社内でリスペクトされているエンジニアを紹介する「respectの輪」など、ほぼ毎日コンテンツを更新しています。
その中から、4月に投稿された毛利社長のお話がとても良い内容だったので、社外版に少し編集したものを公開します。
皆さん、こんにちは。
AMBLの社長の毛利です。
4月に入り、AMBLには49名の新入社員と4名の中途入社の社員計53名が新たなメンバーに加わりました。
今回はせっかくなので新入社員の皆さんへのメッセージに代えて、記事を投稿させていただきます。
皆さん、社会人1年目の目標はありますか?新入社員以外でこの記事を読んでいる皆さんの中にも、仕事の目標を立てるのが難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は皆さんの目標設定にも役に立つ「原田メソッド」を活用した目標達成術を紹介しながら、私の中で仕事を進める上で大切にしていることをお伝えできればと思います。
目次 [hide]
原田メソッドってなに?
原田メソッドとは一言でいうと「ツールを活用することで、日々の仕事の中で『能力』と『人格』をともに高め、目標達成を実現する」という目標を達成し続けるための実践的な方法です。大リーグで活躍されている大谷翔平選手も活用していたことがメディアにも取り上げられたので、知っている方もいらっしゃるかもしれません。
原田メソッドでは、単に業務上の能力アップをするだけでなく、心や人格面を磨いていくことを非常に重視しています。
「PCDSS」と銘打つ(心や人格面を磨いていく)サイクルとは、
① Plan:心を使う=計画を立てる
② Check:心をきれいにする=奉仕・清掃活動などで自分の態度を確認する
③ Do:心を強くする=自分ができること(行動)の継続
④ See:心を整理する=結果を検証する
⑤ Share:心を広くする=成果を共有する
よくPDCA(※)と言われますが、PDCAはやればやるほど、プレッシャーから心が重くなったり、仕事や勉強が嫌いになったりする人も増えるそうです。
そこで、心理学や禅の考え方や京セラの創業者である稲盛和夫さんの経営論なども参考にして作り上げたのが、この原田メソッドです。言うなれば、人格や人間力を育てるサイクルです。ここで大事なのは、人格と能力形成の順番で「人間力」を土台として鍛えながら、その上に仕事や勉強、スポーツができるなどといった「能力」が育っていくという点です。
※ Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念。
私が考える「人間力」について
私はこの原田メソッドを初めてネットの記事で読んだとき、「人間力」を土台として「能力」が育っていくという考え方が、自分が尊敬する人の仕事に対する姿勢や今まで様々な人にいただいたアドバイスと合致して、得心がいきました。
「人間力」という言葉には決まった定義がないのでなかなか説明するのは難しいのですが、私にとっての「人間力」とは「人を助けたり、丁寧に教えたり、愛をもって接する」ことだと思っています。
私もまだまだ人間力を磨いている最中ですが、社長になってからは、このポジションを任せてくれたAMBLの会長の櫻井さんへのリスペクトや一緒に働いてくれる仲間たちへの感謝、そして社員の皆さんや社会にどう貢献していくかなど今まで以上に感じたり、考えたり、行動するようになりました。その結果、以前より視野が広く考えて業務を遂行することで、私なりにですが社長としてAMBLの成長に貢献できていると感じています。
「人間力」と「三方よし」について
「人間力」はAMBLの経営理念である「三方よし」とも深く結びついています。
「三方よし」とは、江戸時代に活躍した近江商人の経営哲学のひとつで「ビジネスにおいて売り手と買い手が満足するのは当然のこと、その上で社会に貢献できてこそよいビジネス」という考え方です。売り手や買い手だけでなく、社会にも貢献するという考え方は利己的な発想では成り立ちません。
私自身、営業時代からこの「三方よし」を常に意識して業務に励んできました。この経営理念は、営業だけでなくAMBLで働く全ての職種に共通すると思っています。例えば、エンジニアの皆さんもクライアントの仕事を通じて、その先のお客様がシステムやサービスを利用することで社会や環境が良くなっていくーそのためには、自分もクライアントも納得のいく仕事をする必要があります。
今後業務を進める際は、ぜひ視野を広げて「三方よし」を意識してみてください。
賞賛することから始めよう
原田メソッドのなかで「オープンウィンドウ64」というマンダラから着想を得て生まれたシートがあります。中心に目標を掲げ、そのために必要な要素を8つ、さらにその要素を達成するための行動目標がそれぞれに8つ、計64個の行動目標を書き込むものです。自分では気づいていない思考を掘り起こして形にする効果があると言われています。
■大谷翔平を超一流にした「目標設定・自己分析・実現シナリオ」全手法(PRESIDENT Online)
上記の記事に大谷選手が高1のときに実際に書いたシートが公開されています。シートの目標には、『ドラフト1位8球団指名』と書かれています。普通の高校1年生なら目標を立てるときに、甲子園出場や優勝と書くと思いますが、高校1年生で実績もない中、彼は高い目標を掲げ、確たる自信を持ち続けていたことが伺えます。
自信とは「失敗しても自分の価値を認めること、その上で自分の能力を信じること」だと私は考えていて、AMBLの社員の皆さんにも自信を持って仕事に取り組んでほしいという思いから、「賞賛と承認」をAMBLのバリューとして掲げています。
私がAIをメインにした会社(AMBLの前身のAIfied)を立ち上げたときの話になるのですが、エンジニアでもない自分が果たして社長として務まるのかとても不安でした。そんな僕に対してリスペクトを贈ってくれたのが会長の櫻井さんでした。そのリスペクトが自信につながり、私は自分を承認することができたし、社長としての第一歩を踏み出すことができました。
とはいえ、なかなか自分を承認することは難しいと思います。そんな時は、まず自分の周りの人に賞賛を贈ってみてください。「いつもありがとう」の気持ちや言葉を周囲の人たちに贈ることは、自分を認めてあげる第一歩です。ぜひ実践してみてください。
未来の目的・目標の4観点
最初から64個の行動目標を設定する「オープンウィンドウ64」はなかなかハードルが高いですよね。
そこで、まずは「目標」を中心に「自分に関する有形なもの(年収アップ・スキル向上など)」「自分に関する無形なもの(自信向上・優越感など)」「他者や社会に関する有形なもの(顧客へのサービスや商品の提供など)」「他者や社会に関する無形なもの(家族への愛や社会をもっと良くしたいなど)」の4つから考えてみてください。
特に「自分に関する無形なもの」「他者や社会に関する無形なもの」を書き出すことは自分の本当の気持ちに気が付くきっかけになり、またこの4つを設定することでそれを達成するための行動が明確になるはずです。
例えば、「同僚が生き生きする」という目的のために「挨拶を積極的にする」、「自分の仕事に誇りを持つ」ために「自分の仕事の成果をフィードバックする時間をつくる」など、こうした小さな目標と行動の積み重ねが、結果にむすびついていくと私は考えています。
実は私も社長になる以前からこの思考法を実践しています。自分が達成したいライフプラン(目標)を軸に、どうキャリアを築くか、どう社会に貢献するか、そして自分の気持ち、家族や仲間、社会に対する思いを言語化するようになってから、目標設定に対するブレがなくなり、自分自身と向き合える強さが身につきました。
思い返してみると、この経験がAMBLのバリューにもなっている「自分自身に打ち克つ」ことにつながり、他人や環境のせいにせず自分でできることを考えて行動していくきっかけにもなったなと思っています。
運がいい人に共通すること
話は少し戻りますが、大谷選手のシートを見ると、第一の目標(ドラ1で8球団)達成に必要な要素に「運」が記載されています。運を良くするための具体的なアクションとして、大谷選手は挨拶、ゴミ拾い、部屋の掃除、審判さんへの態度、道具を大切に扱うetcを挙げています。これら(の行動)は人間力の基礎且つ先述したPCDSSの「Check:心をきれいにする=奉仕・清掃活動などで自分の態度を確認する」にも通じています。
私は自分のことをとても運がいいと思っているんですが、IT未経験でAMBLに入社して、「常駐先の社員の皆さん全員に顔を覚えてもらう」という目的のために、まず実践したのは「社員全員に『おはよう』の挨拶」をすることでした。
毎朝地道に200名近くの社員に挨拶をして、全員に顔を覚えてもらって、コミュニケーションをとっていくなかで、それまで一度も仕事をしたことがない人から仕事を振ってもらえるようになったり、振ってもらった仕事を丁寧且つ責任を持って進めることで信頼関係ができて、別の部署の人を紹介してもらって、そこからまた仕事につながったり…こうして一歩一歩積み重ねた結果が、AMBLのAI事業の創出にまで発展していったのです。
新入社員の皆さんは、これからキャリアを積んでいく途中ということもあり、なかなか自分が会社や社会に貢献できないと気にしてしまうことがあるかもしれません。
そういう時は未来の目的・目標の4観点から、それを達成するアクションを実践できているか振り返ってみてください。その上で、ちゃんとメンバーやお客様に挨拶ができているか、会社や常駐先の共有のスペースをキレイにしているか、会社から提供されているPCや携帯を丁寧に扱っているか、分け隔てなく他人に対して礼儀正しい態度で接しているかなど「運」が良くなる行動も意識してみましょう。行動の積み重ねが、必ずあなたの成長を促してくれるはずです。
AMBLの仲間として、応援しています。
いかがでしたでしょうか。AMBLは社長の毛利含め役員メンバーと気軽に話したり、質問できる非常に風通しのいい会社です。この記事を読んでAMBLに興味を持たれた方は、ぜひ気軽に「話を聞きたい」ボタンより、カジュアルにお話しましょう!