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CMは勿論のこと、ネットや街中でも出前館の広告を見ることが多くなりました。
今回は出前館Webデザイナーのお2人に出前館Webデザイナーの魅力についてお伺いしました。
癒し系のお2人ですが内に秘めた熱い想いを語って頂きます!
【山口 詩織】 (写真左)
2015年、計測器メーカーに入社し、広報として自社サイトやカタログのデザインを担当。出前館には2019年に入社。マーケティンググループでデザイン業務と 広報を兼務。現在はマーケティンググループに所属し、デザイン業務を行っている。
【丹野 誠】 (写真右)
前職では化粧品会社のインハウスデザイナーとしてウェブデザインやUIデザイン、Webマーケティング業務などを担当。2021年の11月に出前館に入社。
■入社のきっかけ
-出前館のWebデザイナーになりたいと思ったきっかけは何ですか
山口:シンプルに出前館のサービスが面白いなと思い、とても興味を持ちました。今は競合がいくつかありますが、当時はそういったサービスがあることも知らなくて、出前と言えば「ハレの日」に注文するものというイメージがありました。
ですが出前館のサービスに出会って日常的に出前は頼めるものということを実感し、当時、自分にとって身近なものを、より楽しく分かりやすく伝える仕事がしてみたいと思いながら転職活動をしていたので、出前館のサービスを知った際には、自分が手がけたデザイン提案で出前館のサービスの魅力をより多くの方にPRできたらいいなと思い、応募しました。
丹野:出前館については、ここ数年のフードデリバリー業界の盛り上がりの中心で、面白いキャンペーンやキャッチーなTVCMなどを展開していたのを外からみていたので、単純に楽しそうだな、と思いリクルートサイトを覗いてみたのがきっかけになります。
最初は興味本位でしたが、リクルートサイトに記載があった「しあわせはすぐ届く」というコピーに強く共感を受け、この会社で働きたいと考えるようになりました。コロナ禍で、仕事を失ってしまった人、お店を畳まなければいけなくなってしまった人、外出が困難になってしまった人など、日常が一変してしまった方たちも多い昨今で、社会や人々をつなぐというメッセージが込められたこのコピーにとてもあたたかさや、魅力を感じました。
また、出前館のWebデザイナーの特徴の一つでもあるのかなと思いますが、デザイナーでありながら、マーケティングチームの一員として働けるというところにも魅力を感じました。前職で、自社ブランドの EC サイトに対して、自主的にUI 改善やコンバージョンの改善提案をしたりと、Webマーケティングにも関心を持っていたところでしたので、そのプロフェッショナルな方たちの中で働かせて頂けるというのも、自分にとってすごく新しい学びがありそうだなと感じました。
■主な仕事内容
-出前館Webデザイナーの業務内容を教えて下さい
山口:主にユーザーに向けた販促を制作しています。例えば「〇〇円オフクーポンプレゼント」といったキャンペーンのバナーやメルマガ、LPを作るのが主な業務です。他にもショップカードやポスティングチラシなど、オフラインのデザインも実施しています。オンラインとオフラインの両方のデザインを手がけることができるのが、出前館のデザイナーの一つの魅力だと思います。
-丹野さんはまだ入社して日も浅いですが、どのような業務をされているんですか
丹野:担当業務に関しては、オンライン向けの各種キャンペーンや企画のクリエイティブの作成、 キャンペーンページのデザインやコーディングをメインに行なっています。入社してまだそんなに経っていませんが、色々なことに挑戦させて頂いていると思います。私はオフラインのデザインの経験が不足しているので、現在はオンライン向けの制作が中心ですが、出前館はオフライン向けの企画も活発に行っているので、いずれは挑戦できたらと考えています。
■使用しているツール・環境
-パソコンや周辺機器ツールは何を使っていますか?
山口:私はMacを使用していますが、Windows の方が使いやすい方ならWindowsを使用することも可能です。バナーやチラシなどを制作する際は主にPhotoshop やIllustratorなど、Adobe系ソフトをメインに使用しています。資料をデザインする際はPowerPointを使用しています。
出来上がった制作物はクラウド上のサーバーにアップし、チームで共有しながら制作を進めています。
制作で必要な料理の画像や素材は、 Adobe Stockをメインに使用しています。 Adobe Stock の素材はシズル感のある美味しそうな料理の写真が多く、制作物のクオリティーの向上につながることから、上長に相談して有料プランに加入させていただきました。
また最近新しく「Figma」をプロダクト企画(UIデザイナー)の方からレクチャーして頂き、マーケティンググループでも使い始めました。
-仕事をする際は他の部署の方とも直接やり取りしていますか?
山口:はい、時々やりとりをしております。先日はシェアリングデリバリー本部(※1)の方から、業務委託の配達員の方に向けてLINE情報を発信する際のリッチメニュー(※2)やバナーの制作依頼がありました。完成イメージや納期についてヒアリングし、クリエイティブを納品させて頂きました。他部署の方からのご依頼は通常のマーケティンググループでの業務とは異なるので、新しいことにチャレンジができスキルの幅を広げられると感じています。
また、プロダクト企画(UIデザイナー)の方とも時々やりとりを行っています。先程丹野さんがおっしゃっていたバナーなどのデザイン時のガイドラインを制作する際、サイトやアプリにも影響する部分が多くあるため、カラーやフォントのルールなどをご相談させて頂きながら制作しています。
このように、他部署の方とも関わる機会は多いです。
丹野:環境としては、新しくやってみたい表現があった場合、「実施してみたいです」と言ったら相談に乗ってくださる環境です。「これはダメ」というのはあまりなく、上長や同じグループ内の方からアドバイスを頂きながら日々業務に取り組んでいます。
※1シェアリングデリバリー本部…出前館の配達代行サービスの管掌をしている部門
※2 LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示されるメニュー機能です。
■出前館Webデザイナーの取り組み
-出前館のウェブデザイナーはどのような取り組みをしていますか?
山口:ユーザーへ向けたクリエイティブを制作することがメインですが、に加盟店さま向けに制作する機会が多くありますし、配達員向けの制作も同じくらい機会があり、いろいろな目線を持ちながらデザイン制作に取り組んでいます。また、時々自分たちの制作したクリエイティブの効果測定を実施しています。数値で客観的に判断できるのは結構おもしろいです。
-仕事はどのように分担されていますか?
山口:基本的に一つのキャンペーンの販促で必要なバナーやメルマガ、LPのデザインはコーディング作業も含め、一人のデザイナーが担当しています。丹野さんにはタイアップものをお願いすることが多いです。今は映画化をしたアニメとのコラボキャンペーンに関する制作周りを担当していただいております。もう一名Webデザイナーの方がいるのですが、その方は可愛らしい雰囲気のものやテーマに沿ったクリエイティブ制作が得意なので、加盟店とのコラボ企画もの、例えば2020年11月から2021年1月末まで行っていた送料無料祭のクリエイティブや季節もの(ハロウィン特集やクリスマス特集)などをお願いすることが多いです。
■出前館Webデザイナーだから出来ること
-出前館だからこそできることはありますか?
山口:決まった商品ではなく、さまざまな加盟店さまやアニメキャラクター、フードだけでなく配達員の方向けなど、多様な素材を使用したクリエイティブを制作できるのは出前館だからこそできることだと思います!加盟店さまとのタイアップキャンペーンの場合は、いつも制作する前にそのお店のホームページなどを調べ、雰囲気に合わせたトンマナを意識しながら出前館色も出しつつ制作することを意識しています。自社で保有している素材だけでなく幅広い素材を使用してデザインすることができるのが出前館のデザイナーの魅力だと思います。
丹野:山口さんがおっしゃる通り、色々な加盟店さまや各種コラボとのクリエイティブを制作できるのは、出前館ならではだと思います。また、今、山口さんを中心にデザインチームでクリエイティブ作成にあたってのデザインのガイドラインやルールの作成など、さまざまな仕組み化をしています。そういった基盤を作る業務に携われることは今の出前館だからこそなのかな、と感じています。
-出前館でのやり甲斐は何でしょうか?
丹野:先ほどお話しした通り、さまざまな加盟店さまや、コラボのクリエイティブを制作させていただくので、デザイナーとしてその時々によって求められるバリエーションやスキルの幅が広いと感じています。入社して日が浅い私はまさにその壁にぶつかりつつありますが、やり甲斐にも繋がっています。
また、前職は化粧品会社のWebデザイナーでしたので、化粧品を使う人、その中でもそのブランドを好きな人以外には人目に触れる機会はそこまで多くありませんでした。そういった意味では、出前館では私が作成したものを目にしていただく機会が増えたようで、家族や、意外な友達から連絡がきたりします。小さなことではありますが、そういった部分も、やり甲斐につながっていますね。
山口:交通広告やポスティングチラシなど、多くの方の目に触れるクリエイティブ制作に関わることができるのは、とてもやり甲斐があります!2021年11-12月には、渋谷・新宿・池袋・横浜・川崎など首都圏で大規模な交通広告ジャックを行いました。このような大々的なプロモーションに関わることができるのも出前館だからこそだと思います。私はどの場所にどのようなクリエイティブを掲示するか、調整周りとアイデア出しを担当させていただいたのですが、駅構内や電車内、ホームドアなど様々な場所にクリエイティブが無事に掲載された際にはとても達成感がありました。広告がきっかけで久しぶりの友達と連絡が取れたこともありましたし、家族も喜んでくれたので、非常に嬉しかったです。自分の関わったものが街中で見られるというのは、デザイナーの特権かなと思いますし、やる気にも繋がりますね。
-今までやってきた中で、「これは大変だった」というものはありますか?
山口:以前制作したバナーのABテストを実施したことがあります。ひとつは少しおしゃれな料理の写真をメインにしたもの。もうひとつはピザとか丼とか日常食、同じデザインで料理の写真だけ変えたものでした。通常は1パターンの制作のところ、2パターン制作するので少し大変でした。
ですがその数値を計測してみたところ、若干ですがクリック数が日常食の方が多かったという結果になりました。おしゃれな非日常的な料理の写真より、実際に頼める料理で馴染みのある美味しそうな料理の写真を使った方が、お客さまに響くことが分かったのです。
最近は何の料理かすぐに分からないおしゃれな写真ではなくて、ピザとか丼とかお寿司とか、すぐにわかるような写真を使っていこうかなと思っています。
-写真もその様な検証によって決められているのですね!
山口:自分たちではおしゃれな写真をもっと使ったほうがいいかなと思っていたので、意外な結果となりました。おしゃれな印象のデザイン、パッとみて伝えたいことが分かりやすいデザイン、もしくはまた違う方向性のデザインなど、どのような方向性・要素のバランスで制作するとより効果的なのか、課題として分析していく必要があると思っています。基本的には集中してずっと作り続けることが多いのですが、ときどき数値を見て検証し、クリエイティブのクオリティーを上げていきたいという意識は普段から持つようにしています。
-マーケティンググループの中にデザインチームが入っているから出来ることですね
山口:そうだと思います。通常キャンペーンを実施する際には、どういった制作物が必要かなど、同じマーケティンググループの企画チームが考案し、デザインチームに制作依頼が届く流れなのですが、
この検証を実施した際は、クリエイティブの違いで数字を見てみたいから、2つのバナーを作っていいですかと企画チーム側に相談しました。企画チームの方たちが配信設定などを調整してくれたので、内々でそういう検証がすぐにできました。このようにスピーディーに実施できたのは、マーケディンググループ内にデザインチームがあり、検証したいと思ったらすぐそばに相談できる仲間がいる環境だからだと思います。
■求められる資質
-出前館のウェブデザイナーに必要な資質はありますか
山口:新しいものが好きな方は楽しみながら業務に取り組めると思います。例えば一つのキャンペーンの企画でもいくつか違う切り口の訴求文言でバナーを制作してみるなど、新鮮さを大切に制作しているので、その部分を楽しみながら作ってみようと思える方が向いていると思います。
丹野:ミーハーな方も向いてるかもしれません。先ほどもお話しした通り、出前館ではさまざまなアニメ作品やタレントさんとのコラボやキャンペーンもたくさんありますので、そういったところにも楽しさを感じながらやれる方は向いてると思います。
■これからの挑戦、ミッション
-これから挑戦したいことはありますか?
丹野:出前館全体として、ガイドラインやトンマナなど、マクロにブランディングがされていく中で、 Web デザイナーの業務として、3日間しか使わないクリエイティブの作成などもあります。それぞれ求められるものが異なる時もありますが、会社としてはマクロな部分もミクロな部分も両方大切にしていかなければならないので、それがとても難しいです。ですが、そこをうまく解決していくのがデザイナーとしてミッションかなと考えていますので、私自身はまだまだ未熟ではありますが、チームの一員として、今後より注力していけたらと感じています。
山口:ブランディングをより強化していきたいです。パッと見ただけで「あ、出前館のキャンペーンだ」と多くの人がイメージできるような「出前館らしさ」が詰まったクリエイティブを制作するのが目標です。そのために今、ガイドラインを整理しているのですが、ルールを決めすぎるとどのクリエイティブも同じような見た目になって飽きてしまうかもしれないし、決めなさすぎるのも軸がないし...そのバランスをうまく調整し、ユーザーに分かりやすく、キャンペーンに楽しんで参加してもらえるデザインができるように、チームのみんなで意見を出し合いながら突き詰めていきたいです。