代表の林です。
以前に一度「大企業に就職する選択をしなかったことで失った5つの事」
という記事を書いたことがありましたが、今回はもう少し真面目に。
“僕とインバウンドテクノロジーの歩”みたいな話をお伝えできればと思います。
社会的な存在意義の高い会社をつくりたい
僕のキャリアのスタートは、大学(日本大学文理学部体育学科)時代に先輩2人と一緒に起業したところから始まる。起業したその会社では「何でもできる会社」を目指し、通信回線や不動産仲介、飲食、ネイルサロンなど幅広い業種で事業を立ち上げていた。25歳で子会社の社長に就き、20代前半で事業立ち上げ、マネジメント、店舗運営、経営と非常に濃い経験の機会を与えてもらい、僕は、その会社で大きく成長させてもらったと思っている。
しかし、ある程度、経営というものができるようになってきた頃から「何でもできる会社」ではなく「なくては困る会社」になりたいという思いを抱くようになった。その思いを実現するために独立を決意。
それが28歳の時。
『日本に社会貢献できる事業を展開する』ことで社会的な存在意義の高い会社を作ろうと、大した資金もない中で投資家からの出資を受け、数人の部下を連れて会社を設立した。とは言え、会社をまわしていくために最初は様々な事業に挑戦した。そうするしかなかったのだ。
初めは何を生業にしたら社会的な存在意義が高められるのか、何が社会貢献に繋がるのか、それすら手探りだった。まさに走りながら考え、トライアンドエラーを繰り返す日々。
そんな中、大手人材会社出身のメンバーと出会い、経営陣としてジョインしてもらったことで外国人に特化した人材紹介サービスを立ち上げることになる。また、いくつか挑戦してきた事業の中で不動産事業が伸びていたこともあり、今のインバウンドテクノロジーに繋がる外国人を対象とした“人材紹介事業×不動産事業”を軸とするビジネスモデルができあがっていった。
そのスキームの中で日本に社会貢献できること、それを突き詰めていった結果『和の心を世界に広げ、テクノロジーの力で新しい今日を創る』 という現在の経営理念に行きついた。
日本はこれから超高齢化社会となり、人口が今後ものすごいスピードで減少していくということは周知の事実。外国人を日本に呼び込むことで、この社会問題を少しでも解決していきたい。今の当社の事業では、日本の労働人口の減少を外国人の就労によって補完することや、外国人への住居提供によって国内各地にある空き家問題を解決していくことで、社会に貢献している。
しかし、事業ミッションに『外国人にとって、なくてはならないインフラサービスを起こす』と掲げている通り、ゆくゆくは外国人が日本に行きたいと思い立ったところから、日本に住み、働き、HAPPYに暮らしていくために必要な手続き、サポートをワンストップで提供できるプラットフォームを提供することが目標だ。
今後5年間で35万人の外国人がやってくる
昨年12月の入管法の改正により、今、インバウンドテクノロジーの事業には追い風が吹いている。
これまで外国人が日本で働くためには専門的な高いスキルを持っている必要があったが、今年から特定の業種で単純労働に関わる外国人労働者に対し『特定技能』と呼ばれる在留資格が認められるようになったのだ。政府の計画によると、日本には今後5年間で35万人の外国人がやってくる。
昨年、外国人向けの就職イベントを開催したところ、1日で1000人を超える外国人が来場し、イベント自体は大盛況だった。日本で働きたいと考える外国人はたくさんいるのだ。
昨年の段階では、大半の方はビザが取れず日本での就職が叶わなかったが、入管法の改正により、一定の日本語力があり試験に合格さえすれば、ビザが取れるようになる。
当社は、外国人向けの試験対策サポートから就職支援までを一貫して手掛けている。
そして政府が認定する登録支援機関(日本で働く外国人をサポートする国が認定した機関)の機能も持つ。
登録支援機関は、支援する外国人の住居をサポートする機能も持つことになっているので、これまで我々が磨いてきた“外国人人材紹介×不動産事業”というビジネスの正にド真ん中だ。
日本全国、地方企業との繋がりも
当社の事業に期待をかけて出資をしてくれる企業投資家も増え、現在は上場企業6社の他、日本全国に出資企業がいる状態となった。
地方企業に出資をお願いしているのには理由があって、高齢化も人材不足も空き家問題も、都会に比べ地方の深刻度は高く、僕たちがチカラになれることが多い。
だからこそ、地方企業と多くの繋がりを作りたいというのもある。
人口減少で様々な問題を抱える日本は、外国人に来てもらって働いてもらうことで良くなる。
その外国人にもHAPPYになってもらうことで、世界に親日家が増えたり、国際交流が増えたり…
これを大きく言うと「日本のためになり、世界を良くすることにも繋がっていく」ということ。
こんな風に考えながら今日も前進しています。