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WHOMの初めてのオフサイト


こんにちは、WHOMCOOの中島です。7/12にWHOMで初めてとなるオフサイトを実施しました。この記事ではオフサイトの様子をご紹介します。

オフサイト(オフサイトミーティング)とは、普段の職場から離れ、チームビルディングや重要な企画を話し合ったりする取り組みです。自然に囲まれた場所など普段の業務環境とは違った場所で行うことでリラックスしたり開放的な気分で話し合ったりでき、普段の業務ではなかなかしづらい相互理解や中長期的な取り組みについて行う狙いがあります。

WHOMは基本的にリモート環境ですので(広島に住んでいるメンバーもおり)オフラインで顔を合わせるイベントが大切だと考えています。また2023年度の期末を迎えるタイミングでもありましたので、改めて来期以降の未来の話を全員が考え、共通認識を持てるイベントをしたいと思い企画しました。

今回は北品川にあるお茶屋さんのスペースをお借りして実施しました。海辺や森林なども候補として挙がっていましたが、広島から参加するメンバーをはじめ各自の居住地域にばらつきがあるので、交通の便と非日常空間のバランスを取りこちらにしました。

オフサイトの背景と目的

今回のオフサイトの開催背景として、新しいメンバーを迎えたことが大きいです。組織には30人の壁、100人の壁といった組織の拡大に伴う負の側面が顕在化するタイミングがありますが、これはより小さな規模の組織でもある種の"成長痛"として起こると考えています。これには様々な要因がありますが、そのひとつに下の図のようにコミュニケーションラインの増加があると考えています。

3人の組織ではコミュニケーションラインが3なのに対し、5人に増えればそのライン数は10となり、コミュニケーションライン(L)と人数(P)の関係は、L=P(P-1)/2になるとされています。そのため新しい人が一人増えるだけでもより多くのコミュニケーションラインができてしまい、全員と十分にコミュニケーションをとることが難しくなってしまうということです。人が増えると無意識的に「経営陣(その他特定の人)とのコミュニケーションが減った」「自分のことを理解してくれていないのでは?」といった感覚が芽生えやすくなりますので、オフサイトではこのような構造を理解して相互理解を深めてほしいという想いがあります。

またMIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏によって提唱された「成功の循環(Theory of Success)」というモデルでは、下図のように組織の質を4つの分解し「関係の質」が高くなると他の質も高まるとされており、オフサイトではこの関係の質を向上させてたいと考え実施しました。

※参考
https://www.humanvalue.co.jp/keywords/theory-of-success/

こられの考えも踏まえ、今回のオフサイトでは以下の3つの目的の元行いました。
・相互理解(価値観、事業や組織への課題意識など)
・事業、組織作りの自分ごと化
・もやもやの解消

そして以下のようなルールを設定して本題に入りました。

相互理解やより大きくは関係の質の改善、不足したコミュニケーションを充足させることを目的にしたイベントですので、一つのトピックスについてディスカッションを通じて答えを導き出すといった戦略を考えるミーティングではないことを明確に示し、ダイアログの色を濃くしたイベントであるとしました。

ダイアログとはディスカッションと比較されますが、ダイアログは対話であり結論を出すことを目的にしません。そのため他人が出した意見やアイデアに対し議論をするのではなく、周りはその意見やアイデアの良し悪しを測ることはせず、「その人はそのように考えるのか」と受け止めることに集中し、その意見やアイデアを考えた背景を理解しようと努めます。経営者もメンバーも関係なく、バカげた意見であってもそれを歓迎します。

何をしたのか

オフサイトの本パートでは、以下のようなアジェンダを設定しました。進め方は付箋でそれぞれが意見やアイデアを出し合い発表するという非常にアナログな進め方をしましたが、PCをできるだけ開かずに業務から意識的に離れることでより良いアイデアや、いい意味で業務を棚上げしたGoodな意見が多く挙がりました。

特に時間をかけて行ったのが以下のテーマです。
・サービスとして向こう1年で具体的に何を追加、改善すべきか?
・お客様に対して何を捨てるべきか(何をしないサービスか)?

詳細は公開できませんが、「向こう1年で具体的に何をすべきか?」という問いに対しては各自が非常に多くのアイデアを出し合い実務にも活きる良いアイデアが多く挙がりました。また「何をしないサービスか?」という問いに対しては「安売りしない」「単純な派遣にしない」といったサービスの根幹に関わる声が多く挙がりました。

役割に関わらず、現場の実務で明日からできることや、経営や会社全体にも広く影響するような示唆に富むアイデアもありとても良い時間になりました。

※共通点探しゲームで発見された「お笑い芸人をさんづけで呼ぶ」という共通点

オフサイト後

オフサイト終わりには品川でご飯とお酒も。WHOMは会社としての飲み会や食事会は少ないのですが、オフサイトの延長線上で腹を割った話や「実はあの時は...」といった無礼講の話でも盛り上がりました。

オフサイトを通じて見えた組織のポテンシャル

今回のオフサイトを通じて、相互理解や関係の質の強化ができたことはもちろん多くの発見がありました。アジェンダの中で挙がった意見やアイデアはもちろん、メンバーやボードメンバーが実現したい未来、想いなど。

そして「実はみんなが考えている方向性やモヤモヤは同じだった」ということも大きな発見でした。普段の業務では自分の役割に集中していますので、他の人の考えや動きが見えづらくなるものです。そして「自分はこうすべきだと思っている」といった方向性や「もっとこうしたいけれどうまくいかない」といったモヤモヤを大なり小なり抱えているものですが、今回のオフサイトを通じて細かい点はそれぞれ違うものの、実現したい未来や組織が抱える課題の文脈は同じであることがわかりました。

WHOMの組織は今でも少数精鋭であり、この人数では高い売上や利益を出せていますが各自が持つ熱量や想いを組織としてかけ合わせることができれば、今よりも更に大きな力を生み出せるというという考えを強めることができました。今回のオフサイトをある種の跳び箱のロイター板としてより大きな課題も飛び越えていきたいと思います。


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