ブランド コンサルタント 兼 クリエイティブディレクター 水野 可奈子と「次世代を担うリーダー・若手たち」のトークルーム
ブランディングやデザイン制作に関わる様々なテーマを取り上げ、ゲストとともにトークを展開。リスナーの皆さまの視点でテーマと向き合えるよう、これからのアンティーグループを担うリーダーや若手をゲストとして招待し、クロストーク形式で進めていきます。これまでの経験や実績に裏付けされた、知識、ノウハウも交えながら分かりやすくお届けします。
#25 人の心を動かすデザインには”繊細さ”と”大胆さ”の絶妙なバランスがある!!グラフィックデザイナー「渡邊 若菜さん」のデザイン哲学
~un-T Podcast「CDの部屋」アンティーを形づくっているものは何か?人とカルチャーを探るVol.2~
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企画について
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▼テーマ
変わらないために常に進化し続けるアンティーを形づくっているものは何か?
人とカルチャーを探る
▼コンセプト
会社は常に流動的 だからこそ自分たちでいかようにも変えていくことができる
今のアンティーを形づくっているものは何か?
これまでどんな歴史を刻み、これからどこに向かっていくのか?
メンバーそれぞれが影響を受けたアートやデザインについてとことん語り合い、
ここから見えてくるものを探っていきます
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Vol.2の概要
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グラフィックデザイナー「渡邊 若菜さん」をゲストにお迎えしてお送りしています。
好きなアーティストやクリエイター、ご自身の活動のことをお話しいただくうちに、若菜さんが惹かれるデザインには、”繊細さ”と”大胆さ”の絶妙なバランスがあることが見えてきました。
人の心を動かす心地良い意外性。
シンプルだけどダイナミック、屈折しているけどポジティブ。
若菜さんの原点にあるものが見えたような気がします。
ぜひお気軽にアクセスしてみてください!
YouTubeで聴く
#25のサマリ
テーマとポイントをリストにしています。どんな内容で盛り上がったのか、ちょっとだけ覗いていただき、詳細は、ぜひ、Apple Podcast / Spotify / YouTube にてお聴きください。YouTubeのコメント欄にはショートカットリンクも掲載しています。テーマを選んで聴いていただくことも可能です。ぜひ、ご利用ください。
0:00~ オープニング
前回から新シリーズをスタートしています
テーマに「変わらないために常に進化し続けるアンティーを形づくっているものは何か?人とカルチャーを探る」を掲げ、アンティーの人とカルチャーを探る企画です
前回お届けした、アートディレクター吉江さんゲストの回をお聞きいただけましたでしょうか?
未だの方は、ぜひお聞きいただけますと嬉しく思います
今日は、このシリーズの第2回となります
グラフィック事業部で活躍中のデザイナーをお迎えしています
4リーダーに聞く!でゲストに来ていただいた白鳥さんのグループのメンバーです
本日もよろしくお願いします!
前回のエピソード
4リーダーに聞く!のエピソード
0:55~ ホストの自己紹介
【名前】水野 可奈子(みずの かなこ)
【所属】アンティー・ファクトリー/アンティー・デザイン 東京オフィス 戦略プロデュースグループ
【職能】ブランド コンサルタント 兼 クリエイティブディレクター
狭義のデザインから広義なデザインまで、デザインが大好きで、この先もずっと探求を続けていきたいと思っています よろしくお願いします
1:08~ ゲストの紹介
【名前】 渡邊 若菜(わたなべ わかな 以降、若菜さん)
【入社】 2023年5月8日
【所属】 グラフィック事業部
【職能】 グラフィックデザイナー
1:55~ 若菜さんを知る!(1)
ー アンティーでのお仕事
紙媒体をメインに、グラフィックデザイナーとして幅広い案件に携わる
- ポスター、フライヤー、メッセージカード、冊子(カタログ、パンフレット)など
- その他、Tシャツ、ロゴ、サイネージ、撮影のディレクションなど、紙以外のお仕事にも携わる
▼若菜さんの作品
アンティーが協賛している「DJ ジョン・サ・トリンサ ジャパンツアー」のポスター
大きな課題と向き合ったからこそ、おもいっきり楽しみ、おもいっきりデザインすることができた!!
- 中川社長直下のプロジェクト
- 最大のポイントは、手描きの大きなフォント
- 事前に社長から「フォントもデザイン 手描きでフォントをつくってね」とオーダーをいただく
- ポスターが手描きだった時代からあるDJカルチャーの魅力、ヒッピーのようなポップ感を出せたらと取り組む
- その他、音楽関係のイベントなので、賑やかで、目を引くデザインを意識
- 加えて、DJ ジョン・サ・トリンサの活動拠点であるスペインのイビサ島を想起させる世界観を演出
- 地中海の日差しをイメージさせるような色あせた感じをインクの染み込みや手にしたときの感触で演出
- あえてざらつきのある紙を使うことによって実現
アンティーが協賛している「DJ ジョン・サ・トリンサ ジャパンツアー」のTシャツ
アンティー・ビジョンデザインラボ(*)のロゴ
* アンティー・ビジョンデザインラボ
水野が講師となりブランデングの手法を解説するオンラインセミナー
6:48~ 若菜さんを知る!(2)
ー クリエイティブな世界に興味を持ったきっかけ
「子供アトリエ教室」がきっかけ
絵を描くことが習慣になり、クリエイティブな世界にはまっていく
- 小さい頃から絵を描くことが大好きで、家の壁にも落書きをしていた
- これを見て、私が5歳のときに母が「子供アトリエ教室」に通わせてくれるようになる 中学まで通う
- 油絵画家である先生のご自宅がアトリエ
- フランス製の食器など素敵なものに囲まれて絵を描くことができた
- このアトリエに入ったことがきっかけで、美術科のある高校に進学
- アトリエの先輩から情報を得て、自然な流れで進路が決まる
▼若菜さんの作品
<小学生の頃>
辻希美
わるがきしょくぶつ
おともだちちょう
<高校生の頃>
絵文祭ポスター・1年生 3学期
コラージュ・2年生 1学期
自画像デザイン・2年生 2学期
こころ・2年生 3学期
14:11~ 本編トーク(1)
主題「人の心を動かすデザインには”繊細さ”と”大胆さ”の絶妙なバランスがある」
ー 好きなアーティストやクリエイター
シンプルな構成要素から表現されるダイナミックさ
面白い形とカラフルな色使いに惹かれる
■ デザイナー
小林一毅さん
形と色、シンプルな構成要素で勝負しているところが気持ちいい
どうやってつくるんだろう? こうありたいと憧れる
- 形そのものの面白さを最大限に引き出している
- 気持ちいい形、ビビッドな色で、バシッと決めている
- シンプルな表現であればあるほどデザインは難しい
佐々木俊さん
シンプルな形の組み合わせだけでダイナミックにデザイン
ものすごく惹かれる 感情が揺さぶられる ときめきを感じる
- 有名なものだと、NHKの紅白歌合戦のロゴをデザインされている
- シンプルな形の組み合わせから、圧倒的なバランス、ダイナミックな画面をつくり上げている
- とても難しいこと
- こんなことやっていいんだ!!と思わせるくらいの大胆さがある
- かっこよさを感じる
- 色合いもカラフルでポップ 好きなテイスト
■ イラストレーター
unpis(ウンピス)さん
とてもシンプル、「線」と「色」と「形」があるだけ
この中にストーリーを感じる 感情を揺さぶる何かがある
リックさん
不思議なデフォルメをする方 でも、それが何なのかしっかりと伝わる
細かいところに面白い表現が施されている これを見つける喜びもある
29:09~ 本編トーク(2)
ー その他に影響を受けた人
職場で出会う身近な人たちから多くの影響を受けている
「人の心を動かすデザイン」「仕事としてデザインをすることの意義、楽しさ」を学ぶ
前職は、少数精鋭の制作会社 とにかくビジュアル勝負
「人の心を動かすデザイン」を学ぶ
- グラフィックもWebも、両方できるデザイナーの先輩が多くいた
- とにかくビジュアル勝負 見ていてワクワクするデザインに溢れていた
- 先輩に憧れ、いろいろ勉強させていただいた
- 先輩のデザイン(毎年、社内で順番にデザインしていた年賀状のデザイン)を今でも大切に持っている
現職のアンティーは、総合クリエイティブ&デザイン・エージェンシー
「仕事としてデザインをすることの意義、楽しさ」を学んでいる
- アンティーに入社し、クライアントの要件がある中で最高のクリエイティブをつくることの意義を知る
- 制約がある分、目的を達成したときに得られる喜びが大きいことを知る
- 制約のある中、どうしたらより楽しくなるか工夫することも考えるようになる
- 正に今、アンティーで「仕事としてデザインをすることの意義、楽しさ」を学んでいる
- ワクワクしながらチャレンジすることを楽しんでいる
34:56~ 本編トーク(3)
ー 個人のクリエイティブ活動
仕事も個人の創作も両方大事 どっちも全力でいきたい
- プライベートでは、ZINE ジン(個人やグループでつくる雑誌)の制作を行っている
- 好きなアーティストのライブレポートとして読み物(漫画、コラム)をつくったり、ZINEの販売イベントに合わせてコンテンツをつくったり、1年に2回くらいのペースで活動している
- その他、何もなくても、ほぼ毎日絵を描いている
- 家に帰ってリラックスした状態のとき、ふと気づいたらiPadで絵を描いている
- 仕事と個人の創作、この両方があるからこそバランスがとれる
41:30~ 本編トーク(4)
ー 今後広げていきたい/チャレンジしてみたいこと
「この人だから仕事を頼みたい!」と指名をいただけるようなクリエイターを目指したい
- 昨今、AIをはじめ、簡単にデザイン生成できるサービスが増えてきている
- だからこそ、デザイナーとしての「作家性」が大事になってくると思う
- その人にしか出せないワクワク感、特別感をちょっとずつ盛り込んでいきたい
42:55~ 改めて、本日の主題を考える
本日、若菜さんにお話しいただいたことを通して、主題に掲げた「人の心を動かすデザインには”繊細さ”と”大胆さ”の絶妙なバランスがある」を改めて感じることができた
この絶妙なバランスは、なんで人の心を動かすのだろう?
- 大胆なものには、まず、人の目をひく、興味をひく面白さがある
- ただ、そこで終わってしまっては、人の心を動かすまでには至らない
- 興味を惹いた後にじわじわとくる何かが必要
- 一目だけで終わらせない
- この重要な役割を”繊細さ”が担ってくれているのかもしれない
44:34~ クリエイターを目指している方へのメッセージ
好きなこと、好きなものを大事にしてほしい
- 自分の好きな傾向、自分に合ったテイストが絶対にあると思う
- それを自分の引き出しとして大事にしまっておいてほしい
- それが芽吹くときがきっと来る
ここで水野の一言!
大事にしまっていたものが芽吹く瞬間、この意味がすごく良く分かる
今年(*)の若菜さんが正にそう ブレイクスルーした瞬間があった
- 以前は、未だ、若菜さんのクリエイティブの特性や世界感が、見えてこなかった
- でもある時期から見えてくるようになった
- 今年、多くの案件を担っていただく中で見えてくる瞬間があった
- 若菜さんしか持っていないものが見えてきた アンティーの人みんなが分かったと思う
- 若菜さんの本領が発揮されるタイミングが、今年来たんだなと感じた
- 会社も、この瞬間を大切に待ってあげないといけない
- 今年の若菜さんの成長から、ブレイクスルーする瞬間を意識し育てていくことが、良いクリエイターの育成に繋がることを教えてもらった
*本エピソードを収録した2024年度
会社として取り組むからこその楽しさを知ってほしい
- 自身の経験を振り返ってみて特に思うこと
- 以前は、自分と近しいスキル・キャリアの人との仕事が多かった
- でも、アンティーに入って大きく変わり、視野が広がった
- 色々な経歴・スキルを持った人とチームを組み、色々な要望に、色々な役割、色々な視点で挑むことができる
- とても新鮮、且つ魅力的に感じている
50:55~ クロージング
今年アンティーで活躍した人の一人、若菜さんとこんなに深くクリエイティブのことを話すことができ、とても有意義な時間となりました
ありがとうございました
また次回、新たなクリエイターをゲストにお呼びして、好きな世界観、好きな作品、いろいろな活動のことをお聞きしていけたらと思います
次回もよろしくお願いします!
若菜さんの直近の実績
アンティー年賀状2025年度版のデザインを担当
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