2021年12月28日。1年で最もふるさと納税の寄付数が高まる時期に、「ふるさとチョイスCafé1日だけの限定復活!年末最後に地域に触れよう!生産者応援イベント」を開催しました。
「ふるさとチョイスCafé」とは、ふるさと納税についてスタッフに直接相談や、その場で寄付の申し込みができたり、お礼の品の展示だけでなく、お礼の品を使った軽食をいただけるなど、地域の魅力を五感で楽しめる実店舗です。
コロナ禍の影響で現在は営業を休止していますが、今回1日限定復活として、東京都銀座でイベントを開催しました。
(イベント当日の様子)
イベントでは、ふるさと納税のしくみを解説したり、地域の事業者・生産者の方々が登壇し、コロナ禍における影響やお礼の品を提供する側からみるふるさと納税について、本音を語ったりしました。
実はこのイベントの開催が決まったのは、開催日の2週間前。短期間で実現させ、複数のメディアにも取り上げられたイベントの裏側には、さまざまな人たちの準備がありました。
そこで今回、イベントを企画した広報渉外部の田中さんと飯田さんに、イベント開催の経緯や2週間でイベントを開催できた理由についてお聞きしました。
(取材時の様子)
目次:
・年末だからこそ、イベントを通して事業者や生産者を応援
・2人で始めた企画は、35人が携わるように
・スタッフの主体性やチーム力のおかげでイベントが実現
・リアルイベントの魅力を再認識
・「やりたい」と手を挙げれば実現させてもらえる環境
・事業者や生産者の方からの感謝の言葉
| 年末だからこそ、イベントを通して事業者や生産者を応援
ーー改めて、本イベントの概要について教えてください
田中:イベントの内容は主に3つです。
1つ目は、ふるさと納税セミナーと生産者・事業者トークイベントです。トークイベントでは生産者や事業者が登壇し、新型コロナウイルスの影響や現状を語ってもらいました。
千葉県南房総市の「低温殺菌ノンホモ牛乳」が人気の近藤牧場さんと、神奈川県三浦市よりマグロの卸売りをする合同会社WITさんが登壇し、最後は来場者にリコッタプリンや、抽選でマグロをプレゼントしました。
2つ目は、ふるさと納税の個別相談会です。その場でふるさと納税ができるブースを設置し、ふるさと納税のやり方や選び方を相談できるようにしました。
3つ目は、生産者さんとのオンライントークです。今回会場には、コロナ禍の影響を受けながらも、新たな挑戦をする事業者・生産者の方が提供するお礼の品を展示しました。そして、全国各地の展示品の生産者さんとオンラインでつながり、お礼の品のこだわりなどを直接イベント参加者に伝えました。
(イベントで展示されたお礼の品)
ーーイベントを開催した経緯を教えてください
田中:12月は1年で最もふるさと納税が盛り上がる時期です。そこで、少しでも皆さんに「ふるさとチョイス」のことを知ってもらおうとイベントを企画しました。
ふるさとチョイスCaféが開店していた時は、年末時期に店舗に訪れてふるさと納税をする人が多かったんです。一人でふるさと納税をすることに不安を感じている方に、スタッフの説明を聞きながら、一緒に最初の一歩を踏み出せる機会を作りたいという想いもありました。
さらに、イベントでお礼の品を展示したり、直接寄付者とのつながりのきっかけをつくることで、コロナ禍の影響を受けた生産者・事業者の方の支援にもつながると思いました。
| 2人で始めた企画は、35人が携わるように
ーーイベントの企画が決まってから2週間で実現させたと聞いたのですが、どのように準備を進めたのでしょうか?
田中:お礼の品の展示と生産者・事業者の方とのトークは必ず実現したかったので、まずはお礼の品に関わる部署の「マーチャンダイジングチーム」に、展示品や生産者・事業者さんとの調整をお願いしました。
イベント参加者を募集するために、ふるさとチョイスのサイトコンテンツチームの方やSNSチーム、マーケティングチームの方々にもご協力いただきました。
それ以外にも、元ふるさとチョイスCaféのスタッフに声をかけたり、庶務チームには備品の準備から片付けまでサポートしてもらったりしました。
12月13日の会議でイベントの実施を決めて(イベント当日は12月28日)、そこから色々なチームの方々を巻き込みながら、最終的に約35人の社内メンバーに携わってもらいました。
ーー最初は2人で始めた企画に、2週間で35人の方々が関わることになったんですね
飯田:参加者の募集やイベントを取材いただくためのメディア誘致も大事ですが、個人的に一番肝だった点は、社内をどう巻き込むかでした。
12月はふるさと納税の寄付件数が一番増えるので、社内は特に忙しい時期です。そのため、なかなかメンバーの予定が合わず、ミーティングが入れられないこともありました(笑)
| スタッフの主体性やチーム力のおかげでイベントが実現
ーー準備中に意識していたことはありますか
田中:このイベントが実現できたら確実に会社のためになるという自信はありました。しかし、開催日までの時間がなかったため、実現できるか最初は正直不安でした。でも、メンバーの協力なしにはイベントの実現は不可能なので、皆が楽しみながら協力してもらえるよう考えて行動していました。
そんな不安をよそに、実際はみんな嫌な顔一つせず協力してくれました。「2週間後にこういうイベントをやりたいんです!」と伝えると、最初は「お、おう…」と一瞬驚いていましたが(笑)、すぐに「じゃあ、私は〇〇やりますね!」と切り替えて行動に移してくれました。
例えば、マーチャンダイジングチームにイベントの協力依頼をしたときは、品の選定や登壇してくださる生産者さん探し、品の配送調整など、たくさんのタスクがある中で、「オンラインで事業者さんとつなげるのはどうか」と追加の提案をしてくれたり、元ふるさとチョイスCaféのスタッフが、対応に不慣れなメンバーのために勉強会を開催してくれたり。
各々が自分の役割を瞬時に理解して、イベントをただ実現するだけではなく、どうすればベストなイベントになるかを考えて行動してくれました。こういったみんなの主体性やチーム力があったからこそ、たった2週間という準備期間でもイベントを実現することができました。
ーー準備は大変だったと思いますが、それ以上にすごく楽しそうでしたよね
飯田:例えば申し込みが1件増えたとか、一つ一つ何か成功するたびにみんな喜んでくれるんです。楽しみながら力を貸してくれたところにも、トラストバンクらしさを感じました。途中、みんなの優しさに田中さんが泣くっていう(笑)
(準備期間中に田中さんが送ったメッセージ)
| リアルイベントの魅力を再認識
ーーイベント当日はどんな様子だったんですか?
田中:初めて一般の方の対応をするメンバーが何人かいて、緊張していました。そのため、当日も「とにかく楽しみましょう」と声をかけました。スタッフが楽しくしていることで参加者にも伝わり、「ふるさとチョイスって良いね」と思ってもらえるはずだと考えていました。
(イベント当日、スタッフが寄付者の対応をする様子)
飯田:私は会社がリモート勤務になってから入社したのもあり、実は寄付者さんと直接お会いできる機会が初めてでした。三崎市のまぐろが抽選で当たった寄付者さんがいて、「マグロおめでとうございます。素敵な年末年始になりますように!」と声をかけたんです。
すると、その方は最近愛犬が亡くなり、今日も行くか迷っていたと話していました。でも、「参加して明るい気持ちになれた。”素敵な年末年始に”という言葉にも救われた。ふるさとチョイスに感謝します」と涙ながらに話してくれて。
寄付者の生の声を聞けて、本当にやって良かったと思いました。
(イベント中、メディア対応をする飯田さん)
| 「やりたい」と手を挙げれば実現させてもらえる環境
ーー最後に、広報渉外部の仕事の魅力を教えてください
田中:広報というと、事業部の案件についてプレスリリースを書いたり、メディアに取材していただいたりするイメージが強いかと思います。しかし、トラストバンクの広報では、自分たちでイベントやプロジェクトを企画し、発信することもできます。
これはトラストバンクのどの部署でもそうですが、「やりたい」といえば実現できる環境があります。
飯田:広報部署内でいえば、「今〇〇さんは忙しそうだから、これは私が代わりにこなそう」と、それぞれがフォローしあえる点です。
納得いかない、腑に落ちないときは真正面から話し合える環境もあります。仕事において、真剣に話すときと馬鹿笑いするときが絶妙に共存しているところも、広報渉外部の魅力ですね。
メディアの皆様など社外の方も社内のメンバーからも、「トラストバンクの広報と仕事をすると楽しい」と思ってもらえるような仕事を今後もしていきたいです。
| 事業者からの感謝の言葉
最後に、今回のイベントに協力してくださった事業者の方々から感謝の言葉をいただきました。
(福島スポーツエンタテインメント株式会社)
▼福島スポーツエンタテインメント株式会社(福島ファイヤーボンズ)さん
(福島県郡山市:ソーセージ&ハムセット展示)
弊社とふるや農園さまコラボ商品を取り扱いいただきまして、ありがとうございました。
おかげ様で年末の駆け込み需要に合わせて、売上を上げることができました。
またこういった機会があれば、ぜひお願いします。
(天法株式会社)
▼天法株式会社さん(京都府福知山市:コースター展示&オンライン出演)
このような場は初めてで、本当に貴重な機会をいただきました。ありがとうございます。距離はあっても、オンラインで東京の皆さんに事業や品の説明ができ、ありがたかったです。このイベントをきっかけに、寄付者の方だけではなくメディアの方にも品を知ってもらえたら嬉しいです。
(取材執筆=広報渉外部インターン・佐々木あさひ)