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DO OR DO NOT. THERE IS NO TRY
という名言っぽいセリフをご存知ですか?これは、スター・○ォーズ、という映画で、ある人物(クリーチャー?)が言った言葉で、日本語訳すると、「やってみる、じゃない、やるかやらないかだ!」という意味みたいです。
スター・○ォーズを一回も見たことがないので、どんな文脈で使われているか全くわからず、ファンの方に怒られそうなのですが、最近この言葉をあるところで目にしました。
スタートアップ業界の方はご存知かもしれませんが、セラノス(Theranos)という実在するスタートアップを題材にした「The Dropout」という海外ドラマです。
セラノス(英: Theranos)は、血液検査を手がけていたアメリカ合衆国カリフォルニア州の企業。2018年9月に解散を決定した[3]。
概要
スタンフォード大学の化学工学科の2年生だったエリザベス・ホームズは、2003年に大学を中退、「少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価に出来る」というふれ込みで、医療ベンチャー企業『Theranos』を創業した[4]。
2014年6月に約3億5千万ドル(約380億円)を調達したことでTheranosの時価総額は約800億ドル(約9000億円)になったとされ、株式の過半を所有するホームズは「自力でビリオネアになった最年少の女性」として話題になった[5]。オラクルのラリー・エリソンも投資しており、社外取締役にはジョージ・シュルツ元国務長官を始め、ウィリアム・ペリー元国防長官、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官等、錚々たる面々が揃っていた[5]。Appleの影響を多分に受けた同社は徹底した秘密主義で、全ての決済権はホームズが握っていた[6]。
事業内容は、被験者の指先から採取した少量の血液を診断センターに輸送し、「エジソン」という自社開発の診断器を使って迅速に検査結果を出すというもので、1滴の血液で30種類の検査項目を実施できるという。大手ドラッグストア・チェーンであるウォルグリーンの、全米数十カ所の店舗に血液採取センターを設置していた[5]。
しかし、2015年にウォール・ストリート・ジャーナルが、Theranosによる血液検査の信憑性に疑問を投げかける記事を掲載してから、投資家の評価は下がり[5]、さらにTheranosの年商が1億ドル(約110億円)に達していないことが、フォーブスの調査で明らかになった[7]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
そして、会社は精算され、創業者の有罪判決が今年(2022年)の1月に出ました。ドラマは脚色もあると思いますが、面白いのでおすすめです(今はディスニープラスで見られる)
ものすごい革新的な技術で人々の生活を変えると思われていて期待されていた会社が実は虚業で、第二のジョブスともてはやされていた創業者も詐欺で有罪となった、というような感じです。
「DO OR DO NOT. THERE IS NO TRY」
は、そのセラノスの代表がよく言っていた言葉がとドラマの中では描かれています。実際にセラノス社の一階の大きな壁にはこの言葉がでかでかと書いてあったみたいです。(「DO OR DO NOT. THERE IS NO TRY theranos」で画像検索すると画像がでてきます)
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全く話は変わるのですが、スナックミーには「おやつ」というバリュー(行動指針のようなもの)があります。
おもしろい
やってみよ
つぎにいかそう
の頭文字をとって「おやつ」。
この中の「やってみよ!」は、まず試しにやってみる、という意味もあり、
DO OR DO NOT. THERE IS NO TRY(やってみる、じゃない、やるかやらないかだ!)
とは逆の言葉です。
実際に、DO OR DO NOT. THERE IS NO TRY、はスター・○ォーズの中で、
「覚悟を決めろや!」的な文脈で使われていたかもしれない(映画観てない)ので、全く否定しているわけはないのですが (座右の銘は「覚悟はいいか、オレはできてる。」なので、共感する部分も多い)、個人的には、まず試しにやってみる、そして (何かしらのフィードバックを得て) 次に活かす、というのが大事な気がしているし、スナックミーではまずやってみよ、で動くことが多いです。
スナックミーでは「おかし」というモノを提供しているのですが、WEBサービスのようにサービスを運営しており、WEBサービス的な運用しながら改善していく、というのをすごく大事にしています。
先日のカンブリア宮殿の放送でも村上さんから頂いた「スナックミーはサービスを作り込まない。徹底的に改善していく。」という言葉はまさにスナックミーのことを言い表しており、(短時間お話しただけだったのに)さすがだと思いました。
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セラノスの話しに戻ります。
ドラマを見るとわかるのですが、医療関連は初期からある程度の投資が必要で、試しにやってみる、ということが難しかったりします。
セラノスは最初から大きな資金を調達し、出来ていないことを出来ていると周囲に言ってお金を集め(GTFM)、さらに大きな事を言っていろいろな企業を巻き込みながら、どんどん関係者が増えて、後戻りができなくなっていきます。創業者が顧客や従業員の言葉を聞かず、ただただ、DOするというのが印象的でした。(スタートアップには、ある程度将来実現したい夢を語って人を巻き込んでいく、ということもあるので、それ自体は否定しないのですが、セラノスの場合は、明らかに出来ていないことを出来ているように言って、関係者をある意味騙して巻き込んでいる点が大きく違います。)
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これまたぜんぜん違う話で、失敗の科学、というとても面白い本に書かれていたような気がする(記憶が曖昧)のですが、航空機事故は年月が経つにつれて、発生件数が大きく減少している一方、医療ミスはなかなか減少していないみたいです。
医療ミスは隠される傾向にあり、そこから何かを学んで次に活かすということがなされない一方、航空機事故が起きた場合、徹底的に原因解明がされ、二度と同じ事が起きないようにシステム全体を見直しているのが理由とのこと。
つまり、失敗をした後がとても大事。
医療ミスの場合、医師はプライドが高い人が多く、失敗を認めたがらない傾向があり、その失敗から学んで次に活かす、ということが行われないこともあるみたいです。航空機事故に関しては、業界で事故後にブラックボックス(パイロットの会話データ)などを解析するという決まりがあり徹底的に分析されます。
失敗がオープンにされないと、そこからの学びも少なくなってしまいます。
DO「とにかくやる」が強すぎると失敗を隠す傾向にもあると思います。実際に、The Dropoutのドラマの中でも、上から強く言われた社員が真実を隠す、ようなシーンもありました。試しにやってみる、というくらいだと、失敗した場合もオープンにしやすいと思います。
個人的には、失敗してもよいのでTRYして、もし失敗したらそこから学ぶ(つぎにいかす)という姿勢が大事だと思います。失敗を許容して、チャレンジを推奨する。やってみよ、の数だけ学びがある。だからといって、適当に試す、ではいみがないので、スナックミーでは「オーナシップを持ってまずやってみる」と言っています。
個人的な今年一番のチャレンジは直営店を出す、ということでした。まだコロナが落ち着いていない中、いきなり路面店を出す。社内にオフライン店舗の運営をしたメンバーはいない。後から考えると無茶なスケジュールでオープン日を決める、などなど。失敗する可能性もありますが、そのチャレンジから学べることのほうが圧倒的に多いと思って試しにやってみました。(迷惑をかけた皆様、すみません!!)全く経験のない新しいことにチャレンジするのにとてもワクワクするのです。(試しにやってみた接客スキルはいつまで経っても上達しませんが、、)
そんな、おもしろいことを、やってみて、つぎにいかす、というチャレンジのサイクルを回しながら泥臭く、徹底的に良いサービスをつくっていく、という仕事の進め方に興味をお持ちのあなた、巨額の資金調達をしているスタートアップではなく、カリスマ性のある経営者が率いるスタートアップでもなく、でかでかと壁に名言が書いてあるスタートアップでも無く、スナックミーで働いてみませんか?(唐突)
まず、やってみよ!(応募してみよ)