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【EMインタビュー】園の先生が叶えたいこととは?ユーザー視点を大切にしたプロダクト開発

こんにちは!人事部の徳山です。

今年の6月末に「はいチーズ!フォト」の先生撮影プランのダッシュボードをリリース。


先生たちが撮影した写真をアップロードし保護者へ販売できるシステムとなっています。

今回のインタビューでは本プロジェクトの開発の裏側や開発者の思いを公開しています!

プロダクト開発に携わる方にぜひ読んでいただきたい内容です。


■■ Profile
三柴喜悠 (2022年1月 中途入社 エンジニアリングマネージャー)
組み込み系の派遣エンジニアでICチップ相手のプログラム書くところからキャリアをスタート。派遣元がベンチャーで、Twitterライクのサービス立ち上げるべく奔走。そこでWebプログラミング、Jenkinsおじさんに従事したのち、広告配信で当時国内トップの企業に転職。PLやメンバーマネジメントを経験。
プロダクトマネジメント領域から開発に携わるべく千にジョイン。





ダッシュボード開発のきっかけは?


社内で受講したとあるビジネス研修に参加した際に、「自分が手掛けるビジネスとは?」という、いわば開発者の原点に立ち戻るような問いを受け、それをきっかけに自分の手掛けるプロダクトがどんなものなのかを見つめ直すことになりました。

先生が写真をアップロードして販売できる機能は元々あったのですが、先生が使う管理画面に表示されているのはイベントの情報のみ。わかりやすく言うと、シンプルにテキストが並んでいるだけの簡素な管理画面だったんです。


機能開発前の管理画面


当初の私の企画では、園や先生方が写真販売による収益化ができるようになるものを目指していました。管理画面を通じて写真の売上金額が見えたり、写真の売れ行きがわかったり、そんな仕組みです。私たちの得意な写真販売の領域で、売上アップのノウハウを教授しつつ、園と一緒に事業を運営するモデルです。


- 新しい切り口での企画ですね!


はい、私もそう考えました。この企画でPdMやデザイナーとプロジェクトを進めていったのですが、そこでPdMの方から「園の先生は収益化に興味があるのか?」という思わぬフィードバックをいただいてしまいまして。

プロダクトやサービスはユーザーの課題を解決するためにあるもので、ユーザーニーズに向き合っていない機能開発は大義名分がなく効果も不透明であるし、ダッシュボード化の正当性があるかわからないと諭されたんです。

そこでよりリアルなニーズを汲み取るため、現場で先生たちの声を聞いて仕事をしている営業やCS、マーケティングチームへヒアリングを行い、先生たちは写真による収益化ではなく、園で過ごす子どもたちの姿をご家族に見てほしいという、極めてシンプルなニーズにたどり着きました。

どうすれば先生たちが楽しく写真を撮れるかにこだわった企画へ

PdMや事業部長だけでなく、現場で先生と相対する営業やCSのメンバーを交え、幾度となく打ち合わせを重ねました。管理画面のユーザーも「園の先生」とひとくくりにせず、「先生の中でも写真のアップロードをおこなう方」をリアルにイメージしながら仕様を考えました。

新しいダッシュボードでは特に、保護者の期待値を可視化することと、管理画面にログインする楽しみを感じてもらうことを意識しました

保護者の期待値については、どれくらいの保護者が写真を見ているのか?認証キー登録率で示したり、売れた写真の枚数と画像のサムネイルをトップページに表示させるような工夫をしています。


また管理画面ログイン後のトップページには、昨年の同時期の写真をランダムで表示させ、先生たち自身にも写真を楽しんでもらえる体験をしてもらえるように意識しました。

Google Photoはよくスマホで「去年の今頃」の写真をメモリーとして自動生成してくれると思うのですが、昔の写真がポッとでてくると懐かしさも相まって楽しいものですよね。そんな感じのものをイメージしています。


管理画面は月毎にテーマが変わるように設定されている。8月はひまわり畑がテーマ


各ステークホルダーの立場によって物事の捉え方や考え方、仕事の進め方がまったく異なるので、なかなか収集がつかずにヤキモキすることも多かったです(笑)。結局、仕様検討に5ヶ月要しました。


ビジネスサイドの責任者である取締役は各ステークホルダーの意見を慎重に聞いていて、なかでも、「儲けることより、保育現場にきちんと還元できることかどうか」を軸にして意思決定をしている印象があります。


仕様決定後はメンバーの坂野くんがほぼ1人で、猛スピードで開発をしてくれました。仕様検討に5ヶ月かかった企画をたったの1ヶ月で開発をしてくれたのは流石としか言いようがありません。


開発スピードが凄まじかっただけでなく、ダッシュボードに表示される数字をデジタルメーターのように動的な表示にしてくれたり、ログイン画面が月ごとに背景が変わるようにしてくれたりと、「先生がログイン行為を楽しめる」ことをしっかりと意識した開発をしてくれていました。


リリースからまだ1ヶ月ちょっとなので効果検証はこれから段階的に進めていく予定ですが、営業メンバーから先生の反響を私に届けてくれたことがありました。

数値的にも管理画面へのログイン率があがり、アクティブユーザーが増えていたら嬉しいですね。


ー 今後やってみたいことは?


保護者の反応をダッシュボードに載せられたらと考えています。やはり数字だけでなく、直接的なよろこびの声をもらうことが何よりのモチベーションになると思いますので!


企画の段階ではいったりきたりで苦労をしたのですが、今回の機能開発を機に、ユーザーに向き合った開発とはなにか?をめちゃくちゃ考えるようになりました。自分ひとりでは絶対に作れない、良いものができたと思います。


EMとして現場の声をしっかり吸い上げられるような仕組みを設計していきつつ、今後もユーザー視点のものづくりを行っていきたいです。


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