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「組織で勝つ景色をみたい」起業家出身マーケターが行き着いた、“本質的なキャリア支援”への挑戦とは。

本記事では、マーケティングチームのマネージャー・春田 和樹(はるた かずき)を紹介します。

これまでいくつもの会社や事業を立ち上げてきた経験を持つ春田。正社員としての入社は、なんとポジウィルが初めて。

入社の経緯と、これから“本質的なキャリア支援”を広めるために描いているマーケティング戦略に迫りました。

ー春田和樹さん、自己紹介をお願いします!

春田:春田和樹です。会社の皆さんには「はるたん」と呼ばれています。

これまでの経歴としては、16歳からメディア運営をはじめて、CRM系のコピーライターとして5年ほど活動していました。その後、セールスマン、新規事業の立ち上げ支援、上場企業のプロダクト設計のコンサル、ポーカープロ、ショートムービーマーケ専門会社の立ち上げ、CMOとして自ら手を動かしながらも全体戦略のディレクションなど、様々な経験をしてきました。


流れに身を任せるキャリアに終止符をうち、“あえて”正社員に。踏み出したのは「組織やチームで勝つ景色を見たい」という思いから

ー起業、ポーカープロ、役員…なかなかないキャリアだと感じます…!

春田:一般的にはそう見えますよね。ただ、意図して選び取ってきたというより、これまで淡々と、流れに身を任せるように生きてきたような感覚なんです。

最初に起業したのは16歳の時でしたが、その時も「起業するしかない」状況だったんです。いわゆる起業ブームにあやかってというわけでもありませんでした。

ー「起業するしかない」とは、どういった状況だったのですか…?

春田:早寝早起きもできない、宿題もできない、まぁどうしようもない人間だったので(笑)定時で働く会社員で働けるのか、と思っていました。

加えて致命的なのは、腎臓病を患ってしまったこと。身体を使うような現場仕事も難しい。

そんな人間がどうやって生きていけるのだろうかと、16歳の時考えていたんです。

当時通っていた塾の先生に相談したら、 「今はインターネットで起業できる時代だよ」と。それから必死に、ひたすらブログを書いたり、アフィリエイト記事を書いたり。

そうしているうちに段々と結果が出て、取引先も増えて、知り合いの輪が広がっていきました。ありがたいことに新しいことを始めるタイミングで「一緒にやらないか」とお声がけいただくことが増えて。そのご縁が連鎖的に繋がって、こんな辺鄙な場所にたどり着いた、といった人生でした。


ー流れのままに進む。そんな春田さんが、30代に突入したタイミングで、あえて「正社員」を選んだのはなぜだったのでしょうか。

春田:新しい景色が見たくなったんです。

前の仕事が一区切りついて、じゃあ次はどういう風に生きていこうかと考えた時に、特に「これがやりたい」という情熱が湧いてこなくて。でも何かしなきゃいけない、そう思った時に、「組織やチームで勝つ景色を見たい」って思ったんです。


ー「組織やチームで勝つ景色を見たい」。

春田:はい。僕はずっと1人で会社をやったり、個人事業主として生きてきたので。数字を追いかけて、どう売り上げを立てれば利益を出せるかということにずっと翻弄される毎日でした。だから、組織やチームを勝たせるという感覚がなかったんです。

経営者は孤独です。所詮、雇う・雇われるの関係なので、どうしても経営陣や役員とメンバーとの間には大きな壁がある。メンバー同士が仲良くなっても、その輪に混じることはできなかった。

本音を言えば、シンプルに友達が欲しかったのかなと(笑)。たくさんの仲間と並列のコミュニケーションを取りながら仕事をするというのは、 僕にとって1つの憧れだったんです。

30歳を過ぎたタイミングで、会社員経験のない僕が、会社員として受け入れてもらえるラストチャンスだと思ったことも、背中を押しました。


ー面接を受けるのも、初めてだったとか…!

春田:そうですね、緊張しました(笑)。

2つ決めていたのは、僕のことを誰1人知らない環境に身を置くということと、メンバークラスから入社すること。

見たことのない景色を見たいなら、今までと違う環境に飛び込むしかない。そう思ってました。


ー「新しい景色」に対するこだわりを感じます…!

春田:ある意味、力試しのような気持ちもありました。これまで自分のやってきたことは、ちゃんと組織の中でも機能するのかと。だって、初めての会社員だからわからないじゃないですか。どうバリューが発揮できるかっていうのは、正直あまりイメージがついていませんでした。

結果、業務委託から入社し正社員に、気づいたらマーケティングチームのマネージャーになっていました。自分の力もまだまだ通用するんだと、ほっとしましたね。


ー実際にポジウィルに入社してみて、「新しい景色」はいかがですか?

春田:楽しいです。ポジウィルは、本当にいい人しかいない。世の中にこんなにいい人で集まる会社ってあるんだ、と驚いています。

自分の立ち上げた会社も、業務委託や役員として関わってきた会社も、みんな殺伐としていて。一方、ポジウィルは、みんな仲が良く、コミュニケーションがポジティブで。そのあたたかさにふれて、「今まで自分が居た場所は間違っていたのかもしれない」と思ってしまったくらいです(笑)。

どれだけ儲かっていても、仕事が楽しくなかったら、その人生は苦しい。ここにきて、初めて身をもって気づけました。

だからこそ、いいなと思ったこの組織・チームの空気感は守り続けたいと思いますね。


来たるキャリアコーチング事業の混戦時代。求められるのは、「インサイトの細分化と最適化」

ー「組織で勝つ、新しい景色を見たい」という春田さん。中でもポジウィルを選んだのはなぜですか?

春田:僕はまず自分で事業を作るという発想が根本にあるので、「これからの日本を生き抜ける事業は何か?」を考えました。その時に、選択肢は3つあったんです。

1つ目は、自分が海外に行って出稼ぎをする。2つ目は、日本で外国人の方々を相手にしたインバウンドのビジネスをする。3つ目は、日本人が次にぶち当たるであろう最大の壁に立ち向かうビジネスをする。

我々日本人にとっての最たる壁はなんだろうと考えた時、浮かんだのは「キャリア」でした。終身雇用の崩壊、働き方の多様化、人材の流動化によって転職という選択肢が当たり前となった時代。生き方に迷う人が大勢現れることは容易に想像できました。

ー世の中の時流を読み取り、キャリア領域に注目されていたのですね...! 転職支援という文脈でまずパッと浮かぶのは、転職エージェントだと思いますが…

春田:もちろん、最初に転職エージェントが浮かびました。しかし、働き方が複雑化していく中で、「転職」だけ支援するのは、あまりしっくりこなかったんですよね。でも、じゃあキャリア領域で他にどんな手段があるのかというと、僕は正直イメージできなくて。

そんなときにポジウィルの求人を見て、「これだ」と。

一人一人に徹底的に向き合い、その人のありたい姿を言語化する。転職に限らず、起業、副業、社内異動、フリーランスと様々な選択肢の中から本当に顧客に合った選択を共に考える。本質的な支援だと感じました。

また、無料の転職ツールが溢れる世の中で、​​「お金を払ってキャリアを相談する」という新しい文化を根付かせようというのが、チャレンジングで、面白いと感じたんです。


ーここ数年でキャリアコーチングサービスが格段に増え、「お金を払ってキャリアを相談する」という文化は一定根付いてきたように思えます。その中でも、春田さんから見たポジウィルの勝ち筋はなんでしょうか?

春田:僕は、ポジウィルの勝ち筋は“働く人”にあると思っています。

日々お客様に対峙するキャリアトレーナーはもちろん、それ以外のチームも、日々お客様がどういうことに悩んで、なぜその問題をなかなか解消できずに苦しんでいて、本当はどうした方がいいのか。お客様に最大限の価値を届けようとずっと努力を重ねている姿勢に、入社当初それはもう驚きました。僕ももう、四六時中考えています(笑)。


ーたしかに、「顧客ドリブン」というバリューがあるように、常にお客様視点に立った議論が飛び交っていますよね。

春田:僕は、このサービスは世の中の多くの人を救えるものだと確信しているんです。だけどどの会社も、それは弊社も含めて、「お金を払ってキャリアを相談する」サービスの価値を世の中に対してうまく表現できていないと思うんです。市場全体で、他社も全部含めて考えてみても、キャリアに悩む人たちにどれだけ救いの手を差し伸べられているか?というと、まだまだ全然、足りていない。

現状を変えたいと思いつつ身動きが取れない人たちに対して、まず「キャリアを相談する」という選択肢を、ポジウィルキャリアというサービスの存在を、知らせる必要があると思っています。


ー「サービスの価値をうまく表現できていない」要因は、何なのでしょうか。

春田:キャリアの悩みは多様で、一人一人異なる。全く同じインサイト(=顧客自身でも認識していない本音や感情)を持っているということはないんですよね。

例えば水は、「喉が渇いた」というシンプルな欲求を満たすことができる商品。外出中や、運動をした後に強く欲求を感じ、購買を検討しますよね。

一方ポジウィルキャリアは、「今の仕事が嫌だけど、どんな仕事がしたいかわからない」という人も、「出産や育児を考え始める時期で、今後のキャリア設計に不安がある」という人も、救える。そしてその悩みの背景も、深さも、人によって異なる。

極めてカスタマイズ性が強いサービスだからこそ、価値提供しうる顧客の抱えるインサイトの種類も膨大です。


ー確かに、ポジウィルキャリアを訪れるお客様のお悩みは千差万別だと感じています。

春田:だから、理想はすべてのインサイトを細分化して網羅して、それぞれに対してマーケティングをすることなのです。そこが難しさを孕んでいるし、その分、やりがいや面白さがある。

ただ、インサイトは無数にあるように感じますが、最適化することができれば最終的にいくつかに集約されるのでは、とも考えています。


ー インサイトの細分化と、最適化という、極めて難しい領域への挑戦ですね。

春田:はい。僕は諦めません。僕が諦めてしまったら、本来救えるはずの人たちに届かないですからね!


今後のマーケティングは、「データドリブンで、クリエイティブなアプローチ」を。

ー今後のポジウィルのマーケティングチームに必要なことは何でしょうか?

春田:「データドリブン」なアプローチと、「クリエイティブ」なアプローチの2軸を強めていくことでしょうか。

「データドリブン」に関して、そもそも顧客の悩みが非常に具体的で、複雑なので、全て定量的なデータとして集約できるものではないと感じています。

けれども、僕たちが顧客のインサイトを抽象的かつ複雑なままにしてしまうと…どうしても感覚の話になってしまいます。それは事業として再現性が生まれない。 しかし、まだまだ感覚的なディスカッションが多いというのが会社の現状だと思います。

細かくデータ化を進めながら、ファクトをベースにしたコミュニケーションをとることを諦めちゃいけないというのが、僕らのスタンスだというのがまず1つ。

2つ目の「クリエイティブ」に関して、前述したように、データだけではお客様の状態を表現し切ることができません。だからこそ、左脳的なロジックだけでなく、右脳的な発想や表現が必要です。

極めて複雑で多様な顧客のインサイトをより正確に捉えるためにもデータは必要ですし、 多様なインサイトに対して最適な魅せ方をするためにも、クリエイティブなアプローチを強めていきたいと考えています。


ーこれからますますチャレンジの壁が高まるマーケティングチーム。春田さんは、どんな人と働きたいですか?

春田:答えのない問いに立ち向かい続けることを面白がれる人ですかね。これまで話してきたとおり、この複雑性極まりない事業のマーケティングとしての正解はまだありません。仮説と検証をひたすら繰り返しながら、ああでもないこうでもない…と試行錯誤するのを延々やり続けるのが我々の役目なので。

あとは、キャリアについて1回は本気で悩んだことがあったり、そもそもキャリアという業界そのものに何かしら興味があることが大事です。

弊社のマーケティングは、データだけを見て、無機質にディスカッションするだけでうまくいくマーケティングではないので…実際に顧客に接しているキャリアトレーナーの方々をはじめとするマーケター以外の人たちや、実際にお客様とも積極的にコミュニケーションをとりながら、議論していく必要があります。キャリアに関する思い入れがあれば、それを楽しめるかなと。


ー最後に、未来のマーケティングチームメンバーとなるかもしれない皆様に向けて一言お願いします!

ここまで読んで、楽しそうだな、ポジウィルという環境で私も本気を出してみたい、と感じてくださった方はぜひ一度お話しましょう!マーケティングに関する知見や経験よりも、その気持ちの方が大切です。 今のマーケティングチームから教えられることもたくさんありますし、あとは時間と気持ちで乗り越えられる壁だと思うので。お待ちしております!


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