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社員対談インタビュー【Vol.2】医療機器メーカー向けプロジェクトの最前線を手掛ける3名が語る、パクテラとクライアントを繋ぐ「ご利益」とは!

パクテラ・テクノロジー・ジャパンでは、保険や製造業、自動車や医療機器メーカーなど様々な業界に向けて、コンサルティングやデジタルソリューションの提供を行っています。

こちらのストーリーでは、弊社の内部についてより知っていただくために、一つのプロジェクトにフォーカスし、「パクテラではどのような人が働いているのか」「どのようなプロジェクトが行われているのか」をお伝えいたします。

全3回シリーズの第2弾である今回は、医療機器メーカー向けプロジェクトを最前線で手掛ける、田川、名取、藤田3名のメンバーが「どの様な業務に従事しているか」「何にやりがいを感じているのか」「業務において特に意識していることは何か」についてフォーカス。パクテラが手掛けるプロジェクトの詳細についてお届けします。ぜひご覧ください!

第1回はこちら↓

社員対談インタビュー【Vol.1】大手医療機器メーカー開発プロジェクトを手掛ける社員が語る「私がパクテラに転職した理由」 | パクテラ・テクノロジー・ジャパン株式会社
パクテラ・テクノロジー・ジャパンでは、保険や製造業、自動車や医療機器メーカーなど様々な業界に向けて、コンサルティングやデジタルソリューションの提供を行っています。 こちらのストーリーでは、弊社の内部についてより知っていただくために、一つのプロジェクトにフォーカスし、「パクテラではどのような人が働いているのか」「どのようなプロジェクトが行われているのか」をお伝えいたします。 ...
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会社に”ご利益”をもたらす存在 | アドバイザー的立ち位置の田川

ーー まずは田川さんから、現在担当されている業務内容について教えてください

田川:私は製品開発にて、ハードウエア関連の開発支援に従事しています。様々な製品内に組み込まれるハードウエアの設計、開発、試験、各フェーズでの進捗管理と課題管理を通じ、日程遅延の抑止、品質低下抑止に寄与しています。

80人ほどの開発体制にて、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)という役割を担っています。ただ一般的なPMOとは少し違い、プロパーメンバーのやる気やモチベーションを保たせることが私の主な仕事です。多くのプロジェクトが次々と立ち上がる中で、いかに継続してモチベーションを高めてあげられるか、チーム力を上げていけるかを毎日考えています。

そのため、クライアントの部長や課長のような立場で現場を把握しなければなりません。正直なところ、クライアントの部長や課長の方々は管理する対象の業務範囲が広く、現場メンバーがどのような作業を行っているのか、何に困っているのか全てを把握することが難しい面があります。例えば、現場でどんな課題があるのか、どのメンバー同士を組み合わせるとより成果が出そうか、などを私が吸い上げ部長に報告する、言わばアドバイザリーのような立ち回りですね。この業務を通じて名取とも知り合いました。

また現在開発している製品は、企画から完成までに6年ほどの期間が必要となります。6年間の中で要件定義、開発、テストなど数多くのフェーズがあり、複数の部門が携わっていくことになりますが、プロジェクト全体を通して把握している人の存在は欠かせません。しかし、その全体を把握している人がプロジェクト完了前に離脱してしまうという製品開発工程の空洞化の課題を、クライアント様は抱えていました。そのためパクテラや他のパートナー企業がそのあたりをケアしており、現在まで10年以上、開発工程の空洞化を止められる存在としてプロジェクトに参画しています。私のような動き方は珍しいので、他にはあまりいないと思います(笑)。

実際、私はクライアント様のプロパー社員の方々の業務を管理するよう依頼されることもありますので、なかなか重宝されていると感じています(笑)。

名取:それは信頼されている証で、名誉なことですね。

田川:確かにその通りです。

ーー 田川さんが業務の中でやりがいを感じていることを教えてください

田川:現状の課題を把握して次の一手としての対策を考えた際に、それが実際にぴったりと当てはまった時はやりがいを感じます。クライアントのマネージャーの方との打合せで、私の提案に対して合意を得られた時は、ガッツポーズが出ますね。まずは現状の課題を見つける、そしてなぜ取り組むべきか、取り組まないとどうなるかを、具体的に伝えることがミッションだと思っています。

名取:その課題はデータなどから分析するのですか?

田川:まずは工数管理システムからデータを集計し、個人にヒアリングを行います。その2つのアクションを通じて、例えば、彼は今この仕事をしているが別の仕事にアサインすべきではないか、などの対策が見えてきます。個人の特性とチームとして必要なこと、その両方を総合的に見てどうすべきかをアドバイスしています。

特に上層部に提案をする時は、バックデータを定量的に分析し、3ヶ月先のプロジェクトの状況と現状の過ごし方をリンクさせる必要があります。そして、この社員にはこの仕事をしてもらいましょうという形で、現状と将来の状況を組み合わせて報告し、判断してもらう。このようなことを地道に繰り返しています。

ーー 田川さんが仕事をする上で大切にされていることは何でしょうか?

田川:まずは相対する方々から信頼してもらうことです。私がアドバイスをすることでどれだけ役に立つか、これを私は「ご利益」と呼んでいるのですが、つまり私のアドバイスがクライアントにどのような利益をもたらそうとしているかという意図を理解してもらうことが重要です。その上で信頼を得ることで、「じゃあ、田川さんにデータを渡してアドバイスをもらおう」といったサイクルが回ることになります。今ではクライアントの社内でも「ご利益」は共通用語として、ディスカッションでも度々登場しています。

”根拠”を持ってリスクマネジメント | 各国の法規制に関するスペシャリスト名取

ーー 続いて、名取さんが現在担当されている業務内容について教えてください

名取:私は医療機器の開発チームに所属していて、各国の法規制をクリアするためのドキュメント策定を行っています。医療機器は国ごとの法規制に沿って製品開発が行われなければなりません。現在担当させて頂いている製品は、内視鏡システムに接続するタブレットのソフトウェアになります。

医療機器開発については医療機器の国際規格が盛り込まれた「SOP(Standard Operating Procedures:標準作業手順書)」が、お客様先で存在し、そのSOPの定義通りに医療機器が開発されなければなりません。その中でも「リスクマネジメント業務」については難易度が高く、ユーザー視点での考察も求められ、担当できるメンバーも限定されますので「リスクマネジメント業務」を担当させて頂けることに感謝しつつ、やりがいを感じています。内視鏡システムはさまざまな周辺機器が接続できるため、常に製品ごとに起こりうるリスクを想定しながら「リスクマネジメント業務」を行っています。

ーー それは、パクテラの立場からでないと出てこない発想なのでしょうか?

名取:そうですね、我々パクテラが積み重ねてきた経験と実績が業務に生きていると思います。基本的には「SOP(Standard Operating Procedures:標準作業手順書)」に沿って業務を進めるのですが、販売国ごとの担当者や担当工場との連携も必要になりますので、経験と実績に裏付けられたプラスアルファのスキル(製品知識、関係構築、コミュニケーション、ネゴシエーション等)も必要になります。

ーー 名取さんが業務の中でやりがいを感じていることを教えてください

名取:商品企画のフェーズが終わり、生産フェーズに移行して担当工場に受け渡した時は達成感がありますね。その際はメンバー全員で分かち合います。しかし、結局その後、担当工場からの問い合わせや対応依頼が来たりして、しばらくは一緒に業務させて頂くのですが(笑)。

田川:医療用のドキュメントなので、ページ数も相当ですよね。

名取:はい、一つのドキュメントで数十ページ~数百ページ、開発期間は数年と長期にわたります。また、医療機器開発のドキュメントは紐付ける必要がありますので、要件から設計まで一貫していなければなりません。その中でも私は、常に根拠を持ってドキュメント策定に取り組むことを意識しています。医療機器開発では特に重要なことで、「これを書いた理由は?」と問われた時に、しっかりと根拠をもって説明出来るよう心がけています。あとは、頑張り切る前向きな根性ですね(笑)。

他チームとの”架け橋” | 部署を超えた連携で法規制に対応する藤田

ーー 現在藤田さんが担当されている業務内容について教えてください

藤田:私は先程の二人とは少し違うポジションです。主に内視鏡の映像ユニットや、光源ユニットの法規制を担当しています。名取さんと大きく違う点は、すでに販売されている製品に対する法規制の支援業務を行っています。法規制は数年のスパンで改定が行われるため、既に販売している製品も最新の法規制に準拠する必要があり、その対応を行っています。

10年以上前に開発された製品のドキュメントを確認・修正し、最新の法規制に対応できるよう調整をしなければなりません。

名取:以前は審査をクリアしても、新しい法規制では通らなかったり、古いドキュメントは探しにくかったりと、大変ですよね。

藤田:そうですね。そもそも古い製品だと、クライアントが定める規定に達していないケースもあり、そこも含めての改良が求められます。さらに昔のドキュメントの場合、スキャンされた画像のため文字がつぶれて見えなかったりするので、苦労することも多々あります。

複数製品を同時進行で取り組む必要があり、なかなかハードですね。各国の申請をクリアしないと、生産・販売に支障が出てしまうため現地のマーケティング担当を困らせることにもなってしまいます。ただ、2製品目以降はナレッジも蓄積され、スムーズに行えています。

ーー 藤田さんが業務の中でやりがいを感じていることを教えてください

藤田:正直まだ入社して日が浅いこともあり、まだ探っている段階というのが本音です。しかし、仕事を通して分かったことは、PM(プロジェクト・マネージャー)を引き継いで新しい仕事のお話がもらえると、自分の力量が認められたのかなと感じます。このあたりはやりがいを感じますね。

田川:藤田さんの評判が良くて、他の部署のメンバーからも「藤田さんはよくやっているね」と私が言われることもあるくらいです。

藤田:そうなんですね(笑)。そこはクライアントに恵まれていると思います。現在パクテラはプロジェクトのまとめ役のような立ち位置にあると思います。担当しているドキュメントが法規制の申請に重要な部分で各チームのドキュメントのまとめ的な位置づけのため、他のチームに対して提案をする機会も多くあります。横から口出しをしてしまうような形になりますが、最終的に他のチームから打ち合わせを依頼されることも増えてきました。

だからこそ、私は普段、他のチームの品質向上もスムーズに進められるよう心がけて業務に取り組んでいます。そういった姿勢も、もしかしたら評価していただけたのかも知れません。

ーー ありがとうございました! 次回は3人が語る、パクテラの強みと今後についてお伝えしていきます。

第2弾はメンバーそれぞれの業務内容ややりがいについてお届けしました! 次回は、3名が考えるパクテラの強み、そして今後のビジョンをお届けします。お楽しみに!

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