【顧客が本当に求めていること】
私たちの会社はインターネット領域に主軸を置いた「顧客の経営課題の解決」や「地域創生」「新規ビジネスの創出」を行っています。この領域においては、多くの要素が複雑に絡み合っており、それゆえにサービスを提供する側は幅広く手を広げ、全体最適でサービス提供することが大切であると考えています。
例えば「ネット広告は出せます」「でも、ECは知りません。SNSも詳しくないし、最近のネットミームやトレンドもわからないです。システム開発もできません。AIもやってません」ではお客さんは困ります。結局、お客さん自身が各分野の専門家にそれぞれ依頼を出さなければならず、それらの関係性や組み合わせもお客さん自身で考えてやってもらうことになってしまいます。そんなことができるなら最初から困っていないわけで、結果「うーん、ネット関連やDXはよくわからん……」となり、何も課題が解決されないという自体に陥ります。あるいは、全体最適でない状態、例えば「本来は社内システムの改修を先にすべきなのに、過剰な予算をネット広告だけに注ぎ込んで成果が出ていない」といったことが起きます。(実際、このような企業さんや地方の町工場や農林水産事業者はたくさんあります)
【専門領域はあってないようなもの】
さて、「幅広く手を出し、それら全部を見通した上で”全体最適”でお客さんの課題を解決することの重要性」については何となくご理解いただけたかと思います。実はこの話、インターネット以外でも、この令和の時代においてはかなり重要になってくるのではないかと最近は考えています。
例えば、芸能界では音楽活動をやりながら俳優業もやり、ダンスもやり、声優もやり、テレビ番組で面白いトークもする、といった人は珍しくありません。特定の分野を追求していくことはもちろん素晴らしいのですが、一方で「エンタメ=お客さんを楽しませる」という意味においては、様々な表現方法があってもいいですし、組み合わせてもいいですし、「ダンスをやったことで本業の歌も良くなった」というような相互に高め合う効果もきっとあるはずです。
別の例として、建築業はどうでしょうか。「私はトイレの設置だけできます」「私はエアコンだけ詳しいです」「お風呂は任せてください」「カーテンなら私が」……というのももちろん専門職としてリスペクトすべきですが、全体として「この家はどういう人が住み、どういう暮らしを望んでいるのか?」というゴールを見据え、全体としての整合性のあるデザインができる人がいなければ、「この壁紙は素晴らしいけどカーテンと合ってないよね」「ここの器具が熱をたくさん出しているのにそれは屋外に排出していて、屋内の温度調整に活用できていないよね」といった不整合や無駄が発生します。
ファッションについては、今はまだヘアスタイルと衣服と靴とバッグと化粧品は、消費者がそれぞれ自分で考えて選び、組み合わせています。もちろんその楽しさもあるので否定はしませんが、場合によっては「私はこういう自分でいたい」「こういうファッションを楽しみたい」というコンセプトを踏まえてすべてをトータルで提案してくれたら、それはそれで助かる人が大勢いるのではないでしょうか。
医療では、口腔外科と呼吸器科と耳鼻咽喉科の医師が協力して、「睡眠障害」を専門的に扱う治療施設なども始まっています。患者さんにとっては口と肺と鼻を別々に治療したいわけではなく、解決したいのは「睡眠障害」なのです。
【実行までやれば完璧】
『餅は餅屋』という言葉の通りで、専門性を追求していくことは私たちもやっていますし、そこは全く否定しません。一方で、上記の例のように隣の関連領域にも手を広げることで、本当の意味での顧客の課題解決ができるようになるのもまた事実です。特に社会人の方は「せっかくお客さんから別の相談もされたのに、それはうちではやっていませんと断らざるを得ない状況に陥り、悔しい想いをした(本当はやってあげたかった)」という経験をお持ちの人もいるのではないでしょうか。
もちろん実際にはすべての領域を一人でできるわけではありませんので、それぞれのことは専門家に依頼したりしながら仕事を進めていく必要がありますが、全体を見ながら顧客にとっての最適解を出せるプロデューサーのような、トータルコーディネーターのような、そんな仕事の立ち位置がかなり重要なのです。そして全体のアドバイスをするだけでなく、実際に自分たちで手を動かして実現できる。ここまでやることに意味があります。(口だけで理想を言うのがプロデューサーなのではなく、しっかりと実行して実現するところまでがプロデューサーの仕事です)
私たちの会社はこれからも幅広く手を出し、そして実行できる専門家集団として、全体最適でお客さんの役に立つことをし続けたいと考えています。そういった仕事のやり方に自分は合いそうだと思う方(例えば現業では限定的な領域の解決策しかお客さんに提示できないためもどかしい思いをしている方など)は、ぜひオンサイトで一緒に仕事をしてみませんか。ご応募お待ちしています。
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