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「過保護と過干渉」子育てから学ぶ、仕事に活かせるアイデア

マサです。

ここのところ、社内は空前のベビーブームで、沢山の新しい命が生まれています。僕は、すでに20歳になる息子がいますが、ろくに子育てに参加せずにいましたので、子供との大事な時間をそんなに多く過ごすことができませんでした。新米ママや新米パパには是非、子育ての時間を大事にしていただきたい所存です。

福岡市チャレンジマインド育成事業を通して感じたこと

福岡市にてアントレプレナーシップ教育の一環として行われている「チャレンジマインド育成事業」は、中学校に起業家が訪問し、自身の体験などを通して挑戦することの大切さなどを伝える取り組みです。僕も市内の中学校、約10校に訪問し、授業を持たせていただきました。そこで僕が気をつけたことは、すでにチャレンジ精神を持っている子供の邪魔にならないような授業にすることでした。「あれはやっちゃダメだ」「これはやっちゃダメだ」という話をしすぎないこと。

中学生と話すときは「種からどのようにして発芽させるか?」ということよりも「自然と生まれる芽をどうするとそのままに伸びていってもらえるか?」ということを考えた方が自然でした。ほとんどの子供は、「そもそも、みんな、自然に発芽する芽を持っているのだ」と接するよう心がけました。

子供のチャレンジ精神を阻害しているのは、もしかしたら、僕たち親や、先生、その他、大人たちかもしれません。

子育てにおける「過保護と過干渉」

あるテレビ番組を観ていたときに、教育評論家の尾木直樹さん、通称「尾木ママ」が、『過保護と過干渉は違う』と発言していました。彼が言うには、過保護はとことんした方がよく、過干渉は子供の成長を阻害するとのことでした。僕自身、「過保護」と「過干渉」を分けて考えたことがなく、その話を聞いたとき、何か大きなヒントを得た気持ちになりました。本当は子育ての過程で学べることなのでしょうけども、僕は、残念ながら子育てが終わりそうなタイミングでこのことを聞き、子育てのヒントとしてはだいぶん遅かったのですが、「仕事でも使えるアイデアだな」と思いました。

過保護とは、子供の望んだことをやってあげ、さらに、やりすぎてあげるということ。甘く甘く対応していくと、子供は「(親が)自分の求めたことを受け止めてくれた」という経験を通して「相手の思いに応える」という感情が芽生えるそうです。また、人に対する信頼感や安心感につながり、精神的に満たされ、自立が早くなるとのこと。

逆に、過干渉というのは、子どもが望んでいないことを、やらせすぎるということ。ああしたほうがいい、こうしたほうがいいと、いちいち干渉していくことで、場合によっては、親自身の感情を満足させるためにやっているケースが多いそうです。結果的に、子供と親の間で信頼関係は育たず、子供は親の前では安らげなくなり、親がいないところでハメを外すことになるそうです。

対等な間柄でも過保護は良くて、過干渉は良くないのかも

子供と大人は違うし、職場と家庭や学校は違うかもしれませんが、『過保護と過干渉は違う』は、人と人との良好な関係づくりのヒントになると感じました。

対話の相手が「〇〇をしたい」と言っているときは、惜しみなく機会やリソースにアクセスできるようにオープンにし、決して、無理に押し付けない。過保護に接するといいなと思います。逆に、機会やリソースを使うように押し付けたり、仕事を細かに指示したりなどと、過干渉になると、相手の仕事へのモチベーションを奪っていくことになってしまいそうです。

過保護と過干渉の差は、相手に決定権があるか、こちらに決定権があるか。人は自分の仕事を自己決定できた方が能力が発揮しやすく、やる気も持てるし、ストレスも少ないそうです。

その昔、芸人のスピードワゴンの井戸田潤さんが「あまーーーーーい」と叫ぶギャグがありましたが、身近な人には、あまーーーーーく、過保護に接してあげ、自分のエゴを押し付けて成長を阻害しないようにしていければと思います。

仕事の関係であれば、信頼も大事

一方、仕事上では、過保護にされる側は、まず最初に過保護にされるくらいの信頼を得ることも必要で。「地味でコツコツとした仕事もやれるんだよ」という側面を、早めに周囲にわかってもらえるように務めると、いきなり「やりたいことだけやりたい!」といったようなことを言いだすよりは、周囲がオープンに接しやすく、機会やリソースにアクセスできるように調整しやすいです。

まぁ、まぁ、そういう話は別の機会に・・・、今回は「周囲に過保護に接しよう!」というお話でした。

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