【就活生も必見！】新卒入社、企業選びを失敗しないために考えるべき自分にとっての安定とは？

1.働くうえで何をもって安定というのでしょうか？

「安定して働く」とはどういうことなのか、という問いには何と答えるでしょうか？

人それぞれが自分にとっての安定の定義を持っており、多くの方は「安定した仕事に就き、安定した収入を得ること」と答える方が多いかと思います。

では、今の日本にはその安定して働ける環境がどれくらいあるのか皆さんはご存じでしょうか？

答えは日本の企業で30年後も存続している企業は5000社に1社と言われており、自分が今働いている企業で30年後も働き続けられているかは分からないのです。

では、30年後も安定して働き続けるためにはどのように就活をし、起業を決めればよいと考えますか？

2.終身雇用の時代から変わったこと

20年前の平成は、終身雇用と呼ばれる時代で、一度職を得られれば、定年まで安定して働き続けることができる時代でした。

しかし、現在は成果主義を採用する企業が増えているだけでなく、大企業である富士通やパナソニックなどでも大規模な人員削減が行われるなど、企業の寿命も短くなっているため、以前のように定年まで働き続けられる環境がなくなってきています。
また、21世紀に入り人生100年時代になったことで、人の健康寿命の伸びに伴い定年が伸び、年金をもらえる年齢が引きあがると言われています。

この人生の長さに対する職の不安定さは終身雇用時代にはなかった最大の課題であり、これからは人生100年時代に自ら対応していくことで安定を作り出していかなければならないのです。

3.人生100年時代に対応するために必要なこと

では、人生100年時代に順応するためには具体的には何をする必要があるのでしょうか？

この最適解として、「市場価値を自ら高めること」だと考えます。

市場価値とは、今働いている会社にとっての価値だけでなく、市場全体、マーケット全体の中で見たときの価値です。
極端な例え話になりますが、営業力を磨いてきた人材と、日本一の研師になるために包丁を磨き続けてきた人材ならば前者のほうが市場全体から求められやすくなります。
これは希少性を求めたり、マーケットを見ずに仕事をしてきたのか、マーケット全体を見て仕事をしてきたのか、という違いです。
この違いが数年後にはその人の市場価値に大きな差を生むのです。
希少性はとても大事ですが、必要とされる中での(マーケットを見据えた)希少性が今後必要になります。

つまり、マーケット全体を見据え、どの業界、企業から見ても魅力的な人材になることこそが、30年、40年後も安定して働き続け、人生100年を生き抜く手段と言えないでしょうか。

4.市場価値を高める2つの方法

この市場価値を高める方法として、2つ挙げさせていただきます。

①専門性

「専門性」にはマーケティング、会計、プログラミング、営業、デザイン、ライティングなどがありますが、特にマーケティング、会計、プログラミングはどの業界でも順応できる専門性です。
そしてこれらの専門性は勉強や資格などである程度補完することができます。
この勉強では埋められない価値が次の成長と経験です。

②成長・経験

「成長・経験」には役職経験、事業、企業で働いていたかが具体的に挙げられます。
プロジェクトのリーダーをした経験や、ヒット商品の開発に携わったことなどは、その人だけの経験であり、資格では補完できない市場価値になります。
また、知名度のある企業での就業経験や上場経験があればそれだけで市場価値が高くなります。
知名度にある企業はそれだけ地の利があります。

これらの1と2が経験できる企業か否かを判断することで自分の市場価値を正しく向上できる企業に就くことができると考えます。

5.これから伸びる業界に目を向ける

市場価値を高めた上で次に大切なことは、伸びる業界をキャッチし続けることです。
伸びる業界、企業は成熟した大企業に比べ入社しやすく、さらに入社してすぐに経験を積むことができるため、市場価値を一層高めることができる、という利点があります。

そして、業界の中で比較した際に競合他社も同様に伸びている業界は、伸びている業界だといえます。
例えば、日本のアパレル業界を見てみると圧倒的にユニクロが伸びており、この場合アパレル業界自体が伸びているとは言い難いです。
また、伸びている業界はベンチャー企業が多く参入するため転職サイトでの求人数は増加するので転職サイトを確認することも一つの方法である。

こういった伸びている業界を探すことは、働きながらでもできるため、常に自分の可能性を更新し続けることが、自分の市場価値を持って安定的に働き続けるポイントになります。

6.働き続けていくうえで注意したいこと

ここまで30年、40年安定して働き続けるための方法について触れてきましたが、伸びている業界ならばどの企業でもよいわけではありません。
自分に適しているか、適していないかを見極める必要があります。
業界が伸びているから、自分の市場価値を応用できるから、という理由だけで仕事を選んでしまうと、働くことが辛くなってしまうこともあります。
企業を選ぶ上での物差しとして、①その仕事がやりたくない仕事ではなく、②自分の能力のキャパシティでぎりぎり丁度できる仕事、という最低限の2点から企業を絞ることで、より安定して働き続ける企業を見つけることができるのではないでしょうか。

7.さいごに

終身雇用がなくなりつつある今、人生100年時代に取り残されないためには、安定して働くことが必要です。そのためには自ら市場価値を高めることが最優先事項になってきます。
そして、市場価値を高めた上で、伸びる業界を選ぶことが安定して働くこと、ひいては更なる価値の向上に繋がります。30年、40年後の世の中に置いて行かれないために動き出すのは今なのではないでしょうか。

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