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ネクストビートはオールインハウス体制のもと、営業、マーケ、開発、デザインなど様々な職種のプロが、シナジー(= 機能や職能を超えて、相互作用し合うことで、新たな価値を創造すること)をもたらしながら事業成長にコミットしています。
今回はその中でも、予算を担う重要なポジションである営業職が、他職種を巻き込んで、どのように他部署を巻き込み顧客への提供価値向上に寄与しているのか、ご紹介します。
インタビューは、保育業界専門の就職・転職サービス「保育士バンク!」のゼネラルマネージャーを務める濱田、宿泊業界専門の就職・転職支援サービス「おもてなしHR」のマネージャーを務める大木を中心に、下記メンバーへ行いました。
【メンバーの経歴】
濱田 謙
新卒で広告代理店へ入社。実力主義の環境と代表に惹かれ、2017年4月ネクストビートに入社。キャリアアドバイザーとしてトップの成績を残し、2018年4月MVP受賞・リーダー昇格。現在は「保育士バンク!」のゼネラルマネージャーを務める。
大木 敦喜
学生時代から地方創生に関心があり、新卒で地方銀行員に。より難易度が高く、地方課題の解決に直接関われる仕事にチャレンジしたいと考え、2019年11月にネクストビートへ入社。「おもてなしHR」立ち上げ時から営業として成果を残し、現在は営業マネージャーを務める。
一石 真功
2009年JTBパブリッシングに総合職として入社。制作・営業経験後、複数サービスの開発ディレクション、新規サービス開発のPLなどを務める。2021年7月にネクストビートに入社。現在は、プロジェクトマネージャーとして「おもてなしHR」 ・「Hospitality careers(シンガポールに拠点を置く、観光業向け人材紹介サービス)」の開発推進を担当する。
塚嵜 慶衣子
新卒でアパレル企業へ入社。アパレル・美容業界にて多くのイベント企画・運営に携わる。
実家が保育事業を行っており、身近に感じていた保育業界の課題解決に取り組みたいと思い、2020年9月ネクストビートに入社。現在は年間約50回の就職・転職フェアを運営している。
武田 真幸
絵本作家・WEBサイトのディレクターを経て、2017年4月にネクストビートへ入社。Marketing Divisionにて、「保育士バンク!」人材紹介への登録や求人広告への応募を増やすグロースハックのマネージャーを担う。
24時間シフト制の宿泊業界。空き時間に効率よく転職活動を進めていただくために、「デジタル面談」機能を実装。
ーーーそれではまず「おもてなしHR」の大木さん、他職種を巻き込んで顧客に貢献できたと感じる経験を教えてください。
大木:私は営業として、チーム目標を達成するというミッションがありますが、「おもてなしHR」の求人サイトを利用いただく方を増やす観点から、マーケ、デザイン、開発などの他部署と連携し、サイトのUI、UX改善に向けた取り組みも行っています。
特に「デジタル面談」などは、貢献できたいい例ではないですかね。「デジタル面談」の実装で、例え求職者の方から夜中に求人サイトへのご登録があったとしても、追加質問の自動送信が可能になりました。これにより、その後キャリアアドバイザーが直接お話しする際には、事前情報がある分、スピーディーな提案ができています。
ーーー例として「夜中に」とありましたが、これは業界の特性もあるのでしょうか?
大木:そうですね。特に宿泊業界で勤務されている方は、私たちと違って24時間シフト制なので、空き時間がバラバラです。私たちの稼働にも限りがありますし、ご登録いただいてもなかなか転職活動の時間が取れない求職者様をサポートするために、この機能を開発することになりました。
営業としての役割をどうデジタルに落とし込むのか、何度も議論を交わし、実装へ。
ーーー具体的にどのように連携されながら、開発を進められたんですか?プロジェクトマネージャーの一石さん、マーケの武田さん教えてください。
一石:「デジタル面談」でどんな価値をどんな方法で提供するのかについて、営業とプロダクト開発両方の視点から摺り合わせていきました。
大きくは
①何をヒアリングできれば求職者の方とのコミュニケーションが円滑に行えるか
②どのような方法・タイミングで情報連携を行えば営業が効率的に情報を活用できるか、
の2つの観点で整理していきました。
武田:「デジタル面談」とは「本来営業がヒアリングする項目」を時間を問わずデジタル(WEB)上でヒアリングする機能、つまり営業の代替として成立させる必要があるので、営業と連携することは必然でした。どう実装すれば必要な情報が取得できるか、そして求職者側も情報を提供したいと思っていただけるか、営業と求職者双方にとって効果を最大化させるために、大木さんとは何度も議論を交わしましたね。
一石:その後、実現したいことを整理して仕様に落とし込み、開発者やデザイナーと連携して実装を進めていきました。実装していくなかで発生した課題や不明点は、随時各部門と連携し解決していきました。
自身の持つ情報を活かし、他サービスへ付加価値を提供する。
ーーー次に「保育士バンク!」の濱田さん、他職種を巻き込んで顧客に貢献できたと感じる経験を教えてください。
濱田:パッと思いつくのは、就職・転職イベントである「保育士バンク!フェア」の、集客や当日満足度を上げるために行った講演会ですね。
フェアでより多くの求職者の方に来場いただくために、開始の時間を30分早め、私から求職者に向けて、転職の際に注意すること、フェアの周り方などのガイダンスを行うというものなのですが、マーケ側から企画されて実施することになりました。自身の想像以上にそれを目的に来てくれた方や、フェアの際に声をかけてくれる方が多くて驚きましたね。
法人に対しても集客部分でメリットになりましたし、ブースへの集客に苦戦する法人へ求職者を案内することができた点からも、メリットが大きかったかなと思っています。
イベントの約2週間前に「ちょっと相談」、からスピーディーに実行へ。
ーーー実施までの流れを、フェア事業部の塚嵜さん、マーケの武田さん、教えてください。
塚嵜:フェア実施の約2週間前に、集客に向けて取り組めることがないか、マーケの武田さんにご相談したところ、この施策を提案いただきました。目的の効果を高めるために、営業のスペシャリストとして、これまで多くの保育士さんや保育園の課題解決に向き合ってきた濱田さんにご依頼し、特別感を演出しました。
武田:塚嵜さんからのご相談をきっかけに、何をすれば集客力を高められるか考えました。ガイダンスや講演を行っている他社競合も多いので、求職者の方に求められているのではないかと仮説を立てました。濱田さんに「ちょっと相談」という形で、「じゃあやってみましょっか」みたいなノリで実施までこぎつけた記憶です。(笑)
塚嵜:濱田さんの、自身の職域を超えても、顧客への価値提供のために何ができるかという視座で、フェア成功に向き合う姿勢には本当に助けられました!ご自身の業務でお忙しい中、とても協力的で「フェアのためなら」と心強いお言葉をいただいたときは、涙が出そうでした(笑)
専門領域、事業への当事者意識の強さが、「ちょっとした相談」を具体的な解決策へ導く。
ーーー部署を超えてプロジェクトを進める過程で、ネクストビートだったからこそ良かったと思う点があれば教えてください。
一石:当事者意識・プロ意識がとても強いことです。ただ部署間の風通しが良いというだけでなく、各部門の担当者が自身の領域において本気で考え、質の高いアウトプットを返してくれるんですよね。親身になって考え、専門領域でバリューを発揮しようという責任感が強い方が多いので、とても心強いです。
塚嵜:スピード感をもって進められることですね。フェアのセミナー施策に関しても、約2週間前に決まったことでしたが、武田さんをはじめとして各々がスピード感をもって動いたおかげで、無事実行できました。
武田:「ちょっと相談いいですか」からプロジェクトをスタートできることですね。もちろんかけるコストに見合う事業インパクトが生み出せるのかは、しっかり考えて行動を起こしますし、ちゃんとキックオフMTGもセットします。ただ、企画の卵の段階でふらっと相談、壁打ちできることは、個人的には良いなと考えています。
自身が持つ“情報”を、今後もシナジーに繋げる。
ーーー事業成長に向けて、これからどのような取り組みを行っていきたいですか?
大木:これからはChat GPTなど、AIを用いた面談機能を追加することで、より精度高く、求職者様の希望に合った求人を、すぐにご案内できるような仕組みを作っていきたいですね。また、過去登録があって今は希望に合う求人がない状態でも、希望に合う求人が出てきた際に自動的に連絡が行くような仕組みも、整えていきたいです。
とはいえ、AIだけでは把握できない求職者のインサイトや、魅力的な求人のお伝えの仕方もあると思います。そのために毎日MTGを実施して、キャリアアドバイザー同士で求人情報共有をしたり、定期的にホテル業界の勉強会を開き、宿泊業界未経験の方には業界情報をわかりやすく、宿泊業経験者の方にはより詳しい情報を提供できるよう研鑽しております。
濱田:フェアでの講演が、営業の持つ情報の有用性を感じるきっかけになり、その後も求職者向けのウェビナーや、自治体の保育課への講演など、様々な場所でナレッジを展開することができました。今後も、「保育士バンク!」法人営業との連携はもちろん、自治体とのアライアンスや、保育園向けICTシステム「保育士バンク!コネクト」拡販に向けた連携も意識していきたいです。
自分の経験に勝るものはないと思っているので、現状ゼネラルマネージャーという立場ではありますが、手が空いたときには積極的に求職者とお話しして、「求職者が抱えているニーズ」を細かくキャッチしようと思っています。