ニューロマジックで活躍してくれていた中国在住のインターン生 沈汀さんが、2022年8月いっぱいでニューロマジックを卒業しました。
インターン卒業にあたり、この2年間で彼女が学んだこと、これから活かしていきたいことを最後に綴ってもらいました。
サービスデザインを知らなかった彼女がどのような成長を遂げたのか、是非ご一読ください!
はじめに
こんにちは、8月でニューロマジックのインターンを卒業した沈です。
2020年秋、中国に住みながら私はニューロマジックにインターンとして入社しました。それから約2年が経ち、ついに卒業の時を迎えました。
この機会に、私がニューロマジックのインターンを通して何を学んできたのかを改めて言葉にしてみようと思い、この記事を執筆することにしました。
入社当初、私はサービスデザインについて何も知らない状態でした。
まずはサービスデザインの概念を学ぶために社員の皆さんが教えてくれた参考書籍を読み込んで知識を学び、ワークショップを傍聴することで実践方法を学びました。様々な角度からサービスデザインを理解できる環境があり、とても恵まれた環境で日々学びを深めることができました。
また、私は書き物が好きなので、SERVICE DESIGN BLOGの記事執筆や日中英翻訳を行いながら能動的に言葉を綴っていき、そこで更にサービスデザインへの理解を深めていけたと感じています。
こうして知識を学び理解を深めていくにつれて、徐々に実案件にもアサインされるようになっていきました。
その中でも特に深く学びを得られた経験を、1年目2年目に分けて綴っていきたいと思います!
1年目:決められたプロセスを着実に進める
1、台湾向けワークショップ
入社当初からさまざまなワークショップをサポートさせてもらう中で、この案件では初めてゼロからワークショップを形作るところから参加しました。
プログラムの組み方や空気感の作り方、全てを肌で実感しながらの実践で、異文化の地でオンラインと対面の混合開催。この状況下でどうワークショップの策定を進めるべきか、チームメンバーで試行錯誤をしながら最適な体験設計を模索するという経験をしました。
私が中国在住ということもあり、ミーティングに同行し通訳として橋渡し的な役割を任せてもらえたことも良い経験でした。
📌 チャレンジしたこと
・ワークショップのファシリテーション
・仮説を立てる
2、事業評価プロジェクト
ニューロマジックの評価・満足度調査をデザインリサーチャーの社員さんと一緒に取り組みました。
ここでは初めてデスクリサーチに挑戦し、ヒアリング・インサイト分析を行いました。
定期的に調査の目的を振り返り、調査手法や分析にズレないよう気をつけながら進めることを意識しました。
📌 チャレンジしたこと
・ヒアリングの企画設計
・ヒアリングの実施
・定性データの整理
上記2つの経験は、他の会社でのインターン活動や学校の授業でも大いに活かすことができました。
ペルソナ・カスタマージャーニーの策定、ワークショップの設計・実施、これらを取り入れたことで良い結果に繋げることができ、自分自身の可能性が広がっていく感覚にワクワクしたことを今でも覚えています!
しかし1年目の私のレベルは
(1)ステークホルダーが見知った人であれば課題解決を進めることができる
(2)ペルソナなど、課題とプロセスが明確な場面でそのプロセスを確かに実行できる
に留まりました。
次の成長段階として、
(1)これまで関わったことがない人々に新しい物事の価値を説明する
(2)課題とプロセスが不確かな場面で、自ら動いてプロセスを策定する
この2つを強化する必要があると考えました。
これらの実現を可能にしたのは、2年目に経験をした異なる2つの経験でした。
2年目:既知のプロセスをさまざまな用途に応用する
1、様々なワークショップボードの作成
インターンも2年目に入った頃、様々な案件のワークショップボードをコンスタントに作り続けた時期がありました。
「チームメンバーが欲しいものは何か?」という内側の視点と、「ワークショップを円滑に進めるにはどうすればいいか?」という外側の視点から考えることで、内外両方を意識しながら作成することが出来るようになっていきました。
PDCAを回しながらワークショップボードの質を高めていき、徐々にクオリティが上がっていくことを自分でも実感することが出来た経験です。
📌 チャレンジしたこと
・ワークショップの企画設計
・相手を鑑みて先回りする
2、組織づくりのためのデスクリサーチとヒアリング
案件のみならず、ニューロマジックのデザインリサーチチームの組織づくりにも携わる機会がありました。
競合のデスクリサーチや多方面へのヒアリングを実施し、社会が必要としている組織の形、チームが目指す組織の形をすり合わせていく過程に関わることができ、新しい視点を得ることが出来ました。リサーチの方向性が拡散し情報が薄くならないように、常に調査の目的と課題を振り返る習慣もここで身につけられたように思います。
📌 チャレンジしたこと
・目的設定(確認)→仮説建立→情報収集のサイクル
・常に目的と課題を意識した調査
この頃になると、テレビCM等に起用されているタレントさんや謳い文句から「企業が狙っている顧客層はどんな人なのだろう」と考えることが多くなってきました。
私生活でも成長を実感することが増え、就職活動の中で出会う面接官の方や初めて会う方に対してサービスデザインの考え方を活用出来るようになっていきました。そのお陰で、物事の価値を分かりやすく伝えることができ、内定にも繋がったと感じています。
まとめ
入社当初はサービスデザインの概念も知らず何もできなかった私でしたが、約2年間のインターンシップを通して数多くのことを学ぶことができ、自分の中に様々な知識を落とし込むことができました。
ニューロマジックでは学んだことを実践していく環境もあり、徐々にサービスデザインの活用スコープを広げていき、答えのない環境でも自分の価値を発揮する術を知ることができました。
そして、この約2年間のインターンで一番財産になったことはニューロマジックの社員の皆さんと出会えたことです!
皆さんいつも情熱的にお仕事に取り組まれており、どんどん新しいことにチャレンジしている姿を間近で見れたことはとても刺激になりました。皆さんと一緒に働くことができたからこそ、私自身も熱量を持って仕事に取り組むことができたのだと思います。
ニューロマジックでのインターンを経て、私も何事にも好奇心旺盛でチャレンジングな大人でありたいと強く思うようになりました。
来年春から私も社会人の仲間入りをするにあたり、ニューロマジックでの約2年間の経験は必ず役に立つと確信しています!
2年間、本当にありがとうございました!
沈さん、ありがとうございました!
来年春からの社会人生活、応援しています!