こんにちは。
株式会社メンバーズキャリアのWebディレクター、高橋です。最近はマーケティング・オートメーションにも力を入れており、先日資格も取得しました。
そんな私ですが、実は「ライター」出身のディレクター。
書くことが好きで、関わったコンテンツが世に出ることが好きで、なにより『もっと世の中のライティングを良くしたい!』と考えています。
Web業界のディレクターは、デザイナー出身者や、最初からディレクター志望の方が多い印象があります。業界では少し珍しい「ライター出身であること」を利用して、何かできないか。
行き着いた結論が「ライティングの勉強会を開催しよう!」ということでした。
【開催レポートはこちら】
勉強会は数あれど「ライティング」はめったにない。じゃ、つくるか!
私が所属するメンバーズキャリアは、スキルアップ志向が高いクリエイターが集まる会社。
簡単に説明すると、正社員派遣を扱っている常駐型のクリエイター派遣の会社です。
私はメンバーズキャリアに正社員として雇われているディレクターですが、常駐先企業のコンテンツをディレクションします。
勉強会の開催に熱心なことも特徴の一つで、私自身、クリエイターとして能力を磨き続けたいがために転職してきたという経緯があります。
これまで、何度も勉強会に参加したり、会社補助で資格を取得したり、多くの恩恵を受けてきました。
ですが、もっとも鍛えたい「ライティング」の勉強会は聞いたことがありません。
そこで、無いモノは自分でつくったほうが手っ取り早い、という少々せっかちな思想のもと、自分の手でライティング勉強会を開催することにしました。
受け継いだ『奥義』を伝授。参加人数も内容も時間も、すべてがボリュームアップ!
前職では、私が制作研修を担っていた時期があります。そのとき私は、私の「制作の師匠」から受け継いだ「制作の研修プログラム」を使って教えていました。
私の師匠が己の師匠から受け継ぎ、そして私に託された「制作の思想や技術」が詰まった研修プログラム。企業の枠を越え、世代をも越えて脈々と受け継がれる……師匠たちが足したり引いたりしてきた、『秘伝のタレ』のような、『奥義』のような研修プログラム!!!
今回のライティング勉強会も、そのプログラムをもとに開催することにしました。
第1回が15分、第2回が30分、第3回が60分。
これは、前職での経験から導き出した時間です。
3人程度の研修生に手取り足取り教え、その場で質問に答える。そんなスタイルで行っていたときの時間でした。
しかし今回の参加人数は、申し込み時点で新卒・中途を合わせて第1回から40名以上!
かつての10倍を軽く越える大増員!!!
網羅的な内容にせざるを得ず、結局かかった時間は……。
・第1回が50分(40分増)
・第2回が120分(90分増)
・第3回が125分(65分増)
どうしよう。3時間以上も増やしちゃった……。
『秘伝のタレ』を「自分の味」にしちゃった……。『奥義』に新しい決めポーズをたくさん取り入れて、カッコイイ横文字の名前に変えちゃった……。
でも、まぁ、正しく技術が伝わればよいのです!
いざ開催! アウトプットや疑問の質が高い!
開催して一番驚いたのは、参加者の意識も吸収力もスキルも、かなり高かったこと。
当初は「なんとなく参加している人」がほとんどだと考えていました。ですがみなさん、ライティングに関して何らかの目的意識をもって参加していたのです。
現場でライティングの必要性に気づいた中途の方だけでなく、新卒の方々も真剣に参加していました。
「打てば響く」とは、まさにこのこと。1回目の開催後、すぐに2回目以降のレベルを引き上げました。
ワークのアウトプットも秀逸で、なかでも第2回のコピーライティング編での制作物は、今すぐ応募したくなる良作ぞろい!
タレントの方が言う「友だちが勝手に応募しちゃってぇー」というヤツの、勝手に応募した友だちの気持ちがわかりました。
埋もれさせておくのは、もったいない完成度!!
事後アンケートの質問も、「どうやってインプットを続けるのか」という今後のスキルアップが期待できるものから、制作の根幹に関わる根深い問題まで多岐に渡っています。
いずれも「内容を理解したうえでの、一歩進んだ疑問」であり、感銘を受けました。
まとめ:勉強会は、楽しくてうれしい
このお話で伝えたかったのは、楽しかったしうれしかった、ということ!
まず、自分の好きなことを調べて話すのは、楽しいことです。これはもう、当然なのでこれ以上語りません。
次に、好きな分野について伝え、手ごたえがあるとうれしい、ということ。
「人間には教育欲がある」という言説もありますが、私はあまり信じていません。少なくとも、自分には当てはまらないと思います。
ですが、好きな分野であれば別です!
ライティングに興味をもってくれる人、明らかに能力が上がった人がいると、すごくうれしい! 私が目指す『もっとライティングが良くなった世界』の実現に近づきます!
やっぱり、教えることは自分にとっての勉強にもなる
最後にもう一つ、かなり勉強になった、という点もお伝えしておきます。
「人に何か教えること」の目的を、「自分のスキルアップ」とするのは抵抗があります。
ですが、研修プログラムをアップデートする際の調査や、その際に知った最新情報や改めて理解できた基礎知識は、自分にとって役立つものになったと感じています。
楽しいし勉強にもなるので、みなさんもぜひ、もっと気軽に、もっと軽率に勉強会を開催してみてください!
それでは、みなさんに良きクリエイターライフがあらんことを。