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全業界でエンジニアが必要な時代だからこそ「社会のために」働きたい。IBM、DeNAを経たマネージャー・広瀬が語るライフイズテックの魅力

「中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限伸ばす」をミッションに掲げ、2010年の創業から次世代デジタル人材育成を手がけるEdTech企業、ライフイズテック。中高生から社会人まで、幅広いユーザーに教育サービスを届けています。今回はテックリードとして「Life is Tech ! Lesson」の開発を牽引する広瀬 健志郎に、活躍できるエンジニアの条件を聞きました。

Profile
広瀬 健志郎(Kenshiro Hirose)
1982年神奈川県生まれ。慶應義塾大学理工学部卒業後、日本IBMに入社。エンジニアとして官公庁、電力会社、銀行などのシステム開発に携わる。2011年からはDeNAにおいてゲームやキュレーションサービスの開発・運用に携わる。2015年「ゲームで教育を変えたい」という思いからライフイズテックに入社。「Life is Tech ! Lesson」や「テクノロジア魔法学校」「Codeillusion」のエンジニアチームを率いる。


成長環境を求め、IBMからDeNAへ

ー まず、広瀬さんがエンジニアを目指したきっかけを教えてください。

大学時代から、将来的に「起業」か「少人数の会社でのエンジニア」の二択を考えていました。きっかけは大学時代のESSサークルです。英語を使った演劇やディベートを行う団体なのですが、所属メンバーが200人を超える規模にも関わらず、運営は私を含めた8人程度。忙しさと同時に一体感とやりがいがあり、「ベンチャー企業の運営もこんな感じなのかな」と思ったんです。当時私は、ホームページ制作などIT関連を担当していたので、「この強みを活かしたい」とエンジニアを目指すようになりました。ベンチャーのエンジニアには、会社を引っ張っていける高い技術力と、一流の仕事の進め方の2つが必要です。それが身に付く環境を求めて、新卒でIBMに就職しました。

IBMでは技術支援として、誰もが名を知る大企業や官公庁、インフラ系の会社などの顧客を担当しました。要件定義や設計、アプリ開発などの基礎を学べたのはもちろん、スムーズに仕事を進めるための段取り、お客様満足を追求する仕事への姿勢、「期待値を超えるのは当たり前」というマインドを身につけることができました。

一方、プロジェクトが大きいだけに、自分で手を動かすことはあまりありませんでした。運用アドバイスをするものの、開発には携わっていないケースも多かったんです。「このままでは今後起業したりベンチャー企業に入っても、自ら手を動かせない」と危機感を感じ、プライベートでアプリを開発しましたが、あくまで趣味の領域。一般的なサービスの品質には至らないと感じていました。

「自分で手を動かしたい」「ユーザーや目的を考えてPDCAを回せる環境に身を置きたい」と考え、選んだのがDeNAでした。当時は成長環境を重視しており、社会的意義が大きいサービスならなお良いという考えだったので、当時エンジニアポジションに空きがあったゲーム事業にアサインされました。

入社してしばらくは、すでにリリースされているゲームの運用を担当しました。ほどなくしてリードエンジニアになり、そのうちプランナーも兼務。最終的にはプロダクトオーナーとして新規ゲームに関わったり、グループマネージャーを任せてもらえたりと幅広くチャレンジさせてもらいました。DeNAは結果を重視する文化があり、成果が出ればより大きなチャンスがもらえる会社です。また、結果が出なかったとしても、挑戦した人には再チャレンジの機会をくれる。非常にいい環境だったと思います。


一人ひとりの可能性を伸ばせるのが教育の醍醐味

ー 広瀬さんが教育に興味を持ったきっかけはなんでしょうか?

きっかけはいくつかあります。ひとつは、DeNAでエンジニアマネージャーを務めていたとき、「もしかしたら私は育成に強みがあるのかもしれない」と思ったこと。マネージャーに対して、メンバーが半期に1度アンケートを回答するのですが、私の担当チームは全社平均よりも高い数字が出ていたんです。

振り返ってみると、一人ひとりのメンバーの日頃からよく見て、独り立ちできるよう指導したり、横のつながりを作れるよう促していました。成長度合いに応じて、ある程度任せられるメンバーは障害物を取り除くだけにするなど、とにかくメンバーがのびのびと仕事ができることを考えていたんです。重点的に見ていたメンバーが活躍できるようになるのを見て、教育を通して人の成長に関われる喜びを感じました。

また、ゲーム事業を担当していた際、猛烈なモチベーションでゲームに取り組むユーザーがたくさんいることを実感したんです。そのとき、「運営側を軽く超越したこの情熱を、教育に応用できたら面白いのではないか」と思いました。教育におけるゲーミフィケーションに本気で取り組みたいと考えたんです。

さらに、子どもが生まれたことで、学校教育が変わってないことに気づいたのも大きかったですね。2019年のGIGAスクール構想(※)を皮切りに徐々に変化していますが、私がライフイズテックにジョインした2015年当時は、まだ紙や黒板を使うのが当たり前でした。自分の幼少期とまったく変わっていないことには、さすがに衝撃を受けました。

※ GIGAスクール構想:2019年に開始された、小中高等学校など全国の教育現場で、生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組み。「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All(全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉)」の略。


ライフイズテックは、教育に興味を持ち始め、いくつかのベンチャー企業を調べ始めたときに知りました。当時は事業内容がキャンプやスクールなど、オフラインで実施するプログラミングのワークショップのみだったので、募集ポジションも講師だけ。「明るくて盛り上げられる人募集!」とあり、自分のキャラとは違うと思いました。創業者の水野を始め、表に出てくる人も「キラキラ系」に見え、正直に言えばここで働く可能性は考えてませんでした。

ただそれから数年経ち、教育に強く心が傾いたとき、ライフイズテックで元スクウェア・エニックスCTOの橋本さん(現・取締役CTO)がオンラインサービスを作ろうとしていると聞いたんです。早速ご本人に話を聞きに行くと、私の構想より何段階もバージョンアップした内容にわくわくしました。すぐに入社を決意しましたね。

入社して最初に関わったのは「テクノロジア魔法学校」です。レッスンプレイヤーとして対話型オンライン学習システム「MOZER®」を2016年に公開しており、その技術を応用しました。橋本さんとゼロから立ち上げて、1年ほど一人で開発を行いました。チーム全員でリリースに漕ぎ着けた日のことは今でも覚えています。

現在はマネージャーとして、中学・高校向けプログラミング学習用EdTech教材「Life is Tech ! Lesson」の開発に注力しています。事業推進面で執行役員の丸本やVPoEの奥苑と連携しつつ、エンジニアの働き方という面でも、私の入社時よりもかなりうまくコントロールできるようになったかなと思います。

【 VPoE奥苑インタビュー 】
プロダクトを通じ、日本社会を変える。VPoE奥苑が語るライフイズテックの未来


同じベクトルの仲間に出会いたい

ー 今後の事業や組織の展望を教えてください。

現在注力している「Life is Tech ! Lesson」は、約50万人の中高生に利用していただいており、プログラミング教材としては中学・高校累計導入校数は1位、すでに教育現場におけるシェアが獲得できています。今後は、学習塾向けのプロダクトなども増やし、ユーザーの幅を広げていきたいと考えています。複数プロダクトの開発が同時進行すると、エンジニア組織も今より大きくしなければいけません。最近、SREチームを創設したのですが、引き続きサービスの増加に対応できる組織にしていきたいですね。数十人のエンジニアがそれぞれに力を発揮し、社内にどんどんノウハウがたまっていく組織にしていきたいです。

ー ライフイズテックが求めるエンジニアはどんな人ですか?

これはエンジニアに限りませんが、まず自走できることが前提です。フルリモートになり、自律する重要性がより大きくなったと感じています。心身の健康に気をつけつつ、受け身ではなくミッション達成のために必要なことを考える。自ら物事を推進して、チームに共有する。チームの状態を把握し、生産性高く進められる方法を考える。こうしたことを当たり前に実行できる人が活躍できると思います。

ライフイズテックの開発組織は、サーバーサイドやフロントなど、担当をはっきり分けていません。常にゴールから逆算して、効率的に業務を進めるために、全員にフルスタックエンジニアになってもらっています。スキルという意味では、そうした器用さは重要ですね。

さらに、私たちが求めているのはプレイングマネージャーです。具体的には、プレイヤーとして手を動かせるだけでなく、プロダクトオーナーと目標を共有してプロジェクトを進めることができ、プロセスマネジメントができる人。「新しいプロダクトを作りたい」と思ったときに、その人さえいれば実現できるイメージです。仕事をする上で障害があれば、積極的に経営陣を使うくらいの積極性がある人が合っていると思いますね。

ー 難易度が高そうですが、教育業界を変えるプロダクトを作るためにはそうした要素が必要不可欠なのですね。

ライフイズテックには、プロダクトの社会的な意義を求めるエンジニアが多く集まっています。DXが叫ばれ、さまざまな業界でエンジニアが求められる今、「世の中をよくしている」という実感なく働いている人も多いのではないでしょうか。「もっと世の中の役に立ちたい」「貢献している実感がほしい」というエンジニアには、ライフイズテックはぴったりな環境だと思いますね。

一方、全員の目指すゴールが完全にそろっている必要もないと思っているんです。「ワンピース」でも、海賊王を目指す人と、世界一の剣豪になりたい人が同じ船に乗っているように、組織全体のベクトルが揃っていればいい。DeNAに入社した頃の私のように「自分のキャリアのためにスキルをつけたい」という気持ちでは、あまり会社の雰囲気と合わないでしょうが、「自分の力を世の中のために使いたい」と思える人は、きっとやりがいを感じられると思います。

実際、ライフイズテックではユーザーから「人生が変わった」という声を日々聞くことができます。先日も、毎週行っている全社朝会にテックキャンプ経験者が来てくれました。彼らはテックキャンプへの参加をきっかけにプログラミングの面白さに気づき、大学卒業後に起業してプロダクトをリリースしたんです。本当にすごいですよね。当時講師をしていた社員たちは、親のような面持ちで彼らの発表を聞いていましたよ。

会社の事業内容やサービスによっては、必ずしも人の役に立っていると実感しづらいものもあるのが現実です。でも私は、やっぱり世の中をよくする仕事がしたい。だからライフイズテックを選んだんです。「プロダクトを通じて社会の役に立ちたい」と心から思える方と、ぜひお会いしたいですね。

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