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【KEPPLE CREATORS LAB】デイリースタンドアップで実現!チームの結束を高める方法

Product Development Sectionでエンジニアリングマネージャーを務めている石野と申します。

マネージャーとしての役割を担ってから、もうすぐ1年が経ちます。この間、どのようにチームを最適にサポートするかを日々模索してきました。 今後はこのブログを通じて、私の取り組みや学び、考えを共有していきたいと思っています。

さて、今回のテーマは、チームの結束を高める「デイリースタンドアップ」についてです。

デイリースタンドアップとは?

デイリースタンドアップは、ソフトウェア開発現場で用いられる手法です。この手法では、チームメンバーが毎日短時間のミーティングを行い、次の三つの質問に答えることでプロジェクトの進行状況を共有し、問題点を早期に特定します。

  1. 昨日した作業は何か?
  2. 本日やる作業は何か?
  3. 発見した障害物は何か?

チームによって内容は最適化されるべきですが、このスタンドアップミーティングは15分以内に終わることが推奨されています。短時間で集中して情報を共有することが、この手法のベストプラクティスとされています。

実施の背景

なぜ「デイリースタンドアップ」を取り入れたかというと以下の課題がありました。

  1. 問題が発生しても、その問題を個人的に抱え込みがちになっていた
  2. リモートワークにより、質問や相談をする心理的ハードルが高まっていた
  3. 他のメンバーの作業状況や進捗が、実際にはどうなっているのかを把握するのが難しくなっていた

これらの課題を解消し、チームのコミュニケーションを向上させるためにデイリースタンドアップを導入することにしました。

事例紹介

ケップルのデイリースタンドアップは、以下のように実施しています!ちなみに立ってやっていません!

デイリースタンドアップの構成

  • 開始日時:毎日決まった時間(11時15分)で最大15分間
  • 主な参加者:私とエンジニア含めて5名

事前準備

参加者全員がデイリースタンドアップ前までに、FigJamに以下を記入します。タスクの進捗管理でJiraを利用しているので、共有内容は各チケットの状況を伝えるよう心がけてもらっています。

  1. 昨日した作業は何か?
  2. 本日やる作業は何か?
  3. 発見した障害物は何か?
  4. その他(任意)

各自が話す内容を事前に考え、整理しておくことで、ミーティングがスムーズに進行し、必要な情報の共有に集中できるようになっています。

デイリースタンドアップの流れ

主に以下の流れで実施しています!

  1. まずはチームのムードメーカーである小須田さんからの挨拶からスタートします。
  2. その後、各メンバーが事前にFigJamに記入した内容を順に共有していきます。
  3. 一通り終わったタイミングで、不明点の確認や障害物に関して議論します。例えば、「この部分の実装が困難で、誰か助けて...」といった技術的な問題や、「特定の責任を負う処理をどの部分に記述すべきか?」といった設計上の疑問など様々あります。こうした問題に直面した場合、チーム全体で解決策を見つけることを心がけています。ただし、議論が長引くようであれば、すぐに切り上げて関係者のみの別の時間を設けるようにしています。
  4. 最後に共有事項等を確認して終了です。

意外とあっさりしていますが、15分で終えるにはこれくらいがちょうど良いです!



▲ FigJam を見ながら MetaLife でデイリースタンドアップを行う様子

実施の効果

実際、約3ヶ月運用してみましたが、以下のような効果が見受けられました。

  1. メンバー間で話し合う機会が増加
  2. メンバーから他のメンバーの作業状況を考慮した改善提案が増加
  3. 問題や課題に対して、チーム全体で検討・議論する機会が増加

定量的なデータは取れてないですが、実施前の課題に対して一定の成果がありました。

取り組みのポイント

取り組んでみて意識すると良いポイントをいくつかご紹介します。

1. プロジェクトに対してフォーカスする

デイリースタンドアップの時間は15分と限られています。そのためプロジェクトに関係のない議題は避けることを推奨します。例えば、AプロジェクトなのにBプロジェクトの話をされてもほとんどメンバーは関係ないので、無駄な時間が増えてしまいます。

2. 切り上げる勇気

どうしても問題があった場合は、その場で議論しがちです。すぐに解決出来る内容であれば良いですが、解決せずに15分を超えることが多いです。そういった場合は、勇気を持って切り上げて別の場を設けましょう。そうしないと必要以上にメンバーを巻き込んでしまい、ミーティングの効率が下がってしまいます。

3. 振り返りをする

実施後には少なくとも一度は振り返りを行うことを推奨します。デイリースタンドアップのベストプラクティスがあらゆるチームや組織に適しているとは限りません。チームメンバーからのフィードバックを取り入れて改善することで、より効果的な運用が可能になります。

最後に

今回は「デイリースタンドアップ」について記載しました。

毎日チームに情報を共有することで、問題を早期に発見するなどの効果が確認できました。さらに、メンバー間のコミュニケーションも活発になり、チームの結束力が向上したと実感しています。次回もこのような取り組みについて記載しようと思います。

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